「SMILE GAME BUILDER」は、ゲーム開発会社のスマイルブームより販売されているRPG制作ソフトだ。プログラミング不要で3DマップのRPGを生み出せるという手軽さが備わっている。今後はVRに対応していく予定で、柔軟なゲーム開発ツールとしても期待が高まる。
フリーゲーム制作者による「SMILE GAME BUILDER」の制作実演記事
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『アンダルシアの森』はMickeysmith氏により公開されたSMILE GAME BUILDER製のフリーゲームだ。ひたすら材料を採ってきてアイテムを合成していくことがメインの、小規模なアトリエ系RPGとなっている。早速紹介していきたい。
あらゆるものが調合で生み出される
とある森に一人で住んでいる魔法少女、アンダルシア。長らく行方不明となっている魔女の母をずっと待ち続けている。13歳の誕生日を迎えたアンダルシアは夢の中で母の声を聞き、そして家の中には奇妙なイスが置かれていた。その不思議な現象の正体は、母が仕掛けていた魔法によるものであり、一人前の魔女になるための試練が用意されていたのである。アンダルシアは試練を乗り越えるべく冒険を繰り広げていく。
アンダルシアと一緒に暮らす使い魔のコウモリ、モリ太。冒険やアイテム合成のヒントをくれる。
試練の初日、突然現れたしゃべるイスに驚きを隠せないモリ太であったが、しゃべるコウモリもいかがなものか。ほのぼのとしたキャラクター達がコミカルな会話をしていく。
探検していくと橋が壊れていたり、大雨が降っていたりして困った問題が出てくる。それを解決するために材料を集め、家にある壷を使って必要なアイテムの調合をしていく。材料は釣りや伐採、戦闘により入手できる。この繰り返しがゲームの基本的な流れだ。
戦闘にて魔法を使うアンダルシア。魔法は探索時の困った問題を解決するときにも使える。
アンダルシアが暮らしている場所ではお金というものがなく、魔法書を買って簡単に魔法を覚えることはできない。魔法習得にも、アイテムの調合が関わってくることになる。さらには装備品や頼りになる味方キャラも、調合により生み出される。
卵や魚といった食料については、キャラクターの育成に使用する。ひたすら食べて戦闘を有利に進めよう。ついには魔法を使うまでもなく、杖を一振りしただけでモンスターをノックアウトしてしまうことも。
手ごたえのある3Dダンジョンの中を、覚えた魔法を使いながら攻略していく。
調合して出来上がるアイテムすべてにレシピが用意されているわけではなく、手探りで未知の物を作り出していく面白さもある。のほほんとした日々を過ごしながら、コツコツとアイテム作りに励んでみてはいかがだろうか。
[基本情報]
タイトル:アンダルシアの森
制作者:Mickeysmith
プレイ時間:5時間程度
動作環境:Windows
価格:無料
ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/14786