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Channel: フリーゲーム –もぐらゲームス
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完成作品も公開中! SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第7回:坂本昌一郎『たそがれのひ』①

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※本記事は、1月7日より開始した「SMILE GAME BUILDER」制作実演の連載です。

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

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こんにちは!「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載・第三回担当の坂本昌一郎です。

17年ほどゲーム音楽作曲家として活動しつつ、インディーレーベル「sound sepher」を主催しています。作曲家としての代表作はPS4「アスタブリード」、アニメ「11eyes」など。

近年はゲーム制作もはじめまして、現在は”童話”や”物語”を題材にしたRPG「箱庭セレナータ」を鋭意開発中です。こちらでは、ゲームデザイン・シナリオ・ドット絵・UIデザイン・プログラミング・BGM・効果音を担当しています。体験版もありますので、ぜひ遊んでみてくださいね。

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さて、今回は実演連載第一回・第二回とは趣向を変えましょう! 私の連載は、より「ゲームを作りたい方」に向けたものにします。まずゲームの完成品を実際に遊んで頂いたあと、ここではこういう意図を込めた……実際に組み込む際にどうしたのか……テストプレイの反応からこう修正した……といった開発秘話を次回以降に解説していく予定です。

マルチバッドエンドRPG「たそがれのひ」リリース!

公開ゲームは「たそがれのひ」。主人公の少年「セロ」が”約束された世界のたそがれ”……世界の終末に、どう関わっていくかを描いたマルチバッドエンドRPGです。
この世界は過去に”大災害”と呼ばれる大きな災厄に遭遇しました。人類は当時なにがあったのかをほとんど覚えていません。わかっていることは、”大災害”の影響で大きな海の亀裂と大きな壁によってへだてられた、”内側”と呼ばれる世界に閉じ込められている――ということです。

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主人公「セロ」の両親は、閉じた世界の謎を解明しようとする「歴史研究家」たちのトップに立つ、”教授”と呼ばれる高名な学者「レベック」と「シターン」。彼らは、ついに”壁の向こう側”へ行く方法を突き止め、いざ向かおう――といったところからゲームはスタートします。

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しかし、彼らは”壁の向こう側”から帰りませんでした。セロの目標は、行方不明になった両親を探しに”壁の向こう側”へ向かうこと。そんなある日。自らを”時代も場所も次元さえも問わず、あらゆる物語を集めさまようもの”と名乗る少女「シャルロット・ペロー」と出会ったところからセロの運命の歯車は大きく回り始めます。さあ、プレイヤーである貴方とセロは、どんな終末を選ぶのでしょうか?
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3D要素はとことん演出用途に!

やりたかったことは「冒険」「プレイヤーごとにプレイ体験が変わるRPG」「バッドエンド」。短編でどこまで詰め込めるかに挑戦しました。

ゲームをスタートして30分もすれば、プレイヤーはまず大きな選択を行うことになります。その選択によってストーリーの展開がガラリと変わりますが、次のプレイでまた別の選択を行うことで、前回は見えてこなかった真実が明かされるでしょう。目の前にある遺跡を探索するかどうかさえ、プレイヤーの自由です。どこへ行くか、なにを選ぶか、そんな選択肢を数多く用意しています。

手軽に3D画面のRPGを作れる「SMILE GAME BUILDER」は、その演出に大きく役に立ちました。あえて3Dならではのカメラ自由操作を禁止して、イベント毎に細かく視点を変えることで、操作を簡易化しつつ、視覚的によりドラマチックな演出にすることに注力しました。

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また、3Dであることを逆手にとって隠しアイテムをたくさん配置しました。こうした「視点」を利用したギミックをたくさん配置することで「3Dならでは」の遊びが追加できたのではないでしょうか。

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まっすぐストーリーを追うもよし、世界中を旅するもよし、ハック&スラッシュでレベル上げ・アイテム集めするもよし、高難度ダンジョンに挑戦するもよし。ダンジョンにはたくさんの凶悪な裏ボスも潜んでいます。ぜひ好きな遊び方に挑戦して頂けたら……と。

BGMも全曲オリジナルで用意しましたので、そちらもぜひお楽しみくださいね。

次回はストーリーとそれに伴った3Dカメラ演出、そして「SMILE GAME BUILDER」で実際にどう3D演出を行ったか。そして次々回はシステム的な細かい工夫と「SMILE GAME BUILDER」でどう再現したかを順番に解説していきます。おまけにゲーム中の隠し小ネタも掲載しますので、引き続き「たそがれのひ」連載をどうぞお楽しみに。

坂本昌一郎さんによる『たそがれのひ』完成版はこちらからダウンロード!


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