本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はノベルゲームの大型アップデートなど8本です。
ノベルゲーム『fault milestone one』大型アップデートでビジュアル一新
同人ゲームサークルALICE IN DISSONANCEは26日、ノベルゲーム『fault milestone one』の大型アップデートを行った(サークル公式ブログの告知記事)。今回のアップデートでは主にビジュアル面が一新された。
マナクラフトと呼ばれる技術のある世界を舞台とし、とある事件で国を離れた姫セルフィーネと、そのガーディアンであるリトナの帰郷の旅を描く連作ノベルゲームの第1作。初リリースは2013年で、2014年にはイラストのリファイン・追加や演出の強化などが施されたディレクターズ・カット版がリリースされた。今回のアップデートは2度目のビジュアル一新となっており、冒頭のシーンにイベントCGが追加されたほか、既存のイラストの更新、UIの刷新などが行われている。
『fault milestone one』はPlayStationプラットフォームへの移植が発表されており、今回のビジュアル一新はそれに向けたアップデートのPCへの先行配信となる。なお、Steamではアップデート記念セールとして27日より4月3日まで50% OFFで販売されている。
サスペンスビジュアルノベル『FATAL TWELVE』リリース
あいうえおカンパニーは30日、サスペンスビジュアルノベル『FATAL TWELVE』をリリースした。
電車内で爆発に巻き込まれた主人公の女子高生・獅子舞凛火が、12人の参加者のうち1人だけが死の運命を回避できるという儀式≪女神の選定≫の参加者となったことから物語が始まるフルボイスの作品。「とらのあな」にて特典付きのパッケージ版が販売されており、31日にはSteam配信が開始された。作品公式サイトやSteamにて体験版も公開中。
放射線をテーマにしたRPG『Ri』第一章公開
ゲーム制作集団Child-Dreamと公益社団法人日本アイソトープ協会は28日、放射線をメインテーマにしたRPG『Ri(アール・アイ)』の第一章を共同で公開した。PC向けブラウザ版およびAndroid/iOS版が用意されており、いずれも完全無料での公開となる。
日本アイソトープ協会における放射線の知識普及活動の新たな試みとして開発されたRPG。王道ファンタジー世界を舞台にしつつ伝承上の存在として放射線技術が登場し、ゲームが進行する過程で古代技術を探索し習得することで放射線や放射能の性質や利用方法等を学べるというユニークな作品となっている。主人公に知識を授ける存在として、日本アイソトープ協会会長で元文部大臣、元科学技術庁長官、元東京大学総長の有馬朗人博士が出演しているのも特徴。
パンダが回転するミニゲーム『パンダがまわれば地球がまわる』公開
ねこバタ会議氏は29日、スマートフォン向けミニゲーム『パンダがまわれば地球がまわる』を公開した(Android版 / iOS版)。基本無料で広告および課金要素あり。
自転が止まってしまった地球を救うため、パンダが回り始めるという作品。画面のタップでパンダを回転させ、他のパンダと合体してどんどんスピードを上げていく。
時間移動系ADV『時の館~滅び去った記憶』移植版公開
山口千景氏は28日、2014年に活動終了したPleiades Companyがかつて公開していた時間移動系ADV『時の館~滅び去った記憶』のWOLF RPGエディターへの移植版をフリーゲームとして公開した。
原作は1999年に公開された作品。19世紀末のヨーロッパの片田舎を舞台に、とある洋館から出られなくなった主人公が住人の少女と共に脱出を目指すという内容。なお、Pleiades Company作品のオリジナル版の再配布は許可されていないが、移植やリメイクは許可されている。
中・長編RPG投稿イベント「フリゲフェスタ2018 アルピジドン!」告知ページ公開
とりあか氏は24日、フリーゲーム投稿イベント「フリゲフェスタ2018 アルピジドン!」の告知ページを公開した。
同氏がこれまでに開催した「雪と夜空のゲームセレクト」「天使と悪魔のゲームセレクト」などと同様にテーマに沿ったゲームを募集する企画で、今回のテーマは「中・長編RPG」。プレイ時間5時間以上で戦闘ありというおおまかな基準が示されている。
作品の受付開始は11月1日、締め切りは12月23日となっており、今年いっぱいかけて制作した作品を応募可能な企画となっている。
ノベルゲーム制作ツール『ラノゲツクールMV』体験版公開
ノベルゲーム制作ツール『ラノゲツクールMV』の体験版が29日に公開された。
スクリプトを使用せず、グラフィカルなUIでアドベンチャーゲームやノベルゲームを制作できるツール。体験版は30日間使用可能。
クリエイター支援サービス「Ofuse」リリース
株式会社Ofuseは25日、クリエイター支援サービス「Ofuse」の運営を開始した。
Ofuseへ登録したクリエイターへファンレターを送信できるサービス。送信者はファンレターに利用できる最大文字数に応じた料金を運営側に支払い、クリエイターにその売上が還元される仕組みとなっている。