本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリゲRPGの公開など5本です。
RPG『グリム・ディエムの冒険録 あるいは忘れられた海の底で』RPGツクールMV移植版公開
めぞん氏(きりききう)は19日、RPG『グリム・ディエムの冒険録 あるいは忘れられた海の底で』RPGツクールMV版をフリーゲームとして公開した(作品公開ページ)。2016年にRPGツクール2000製ゲームとして公開された作品の移植版で、ストーリーの追加やシステムの変更が施されている。公称プレイ時間は8時間以上。
嵐に巻き込まれ海へ落ちてしまった冒険者のグリムが、海の底の洞窟で少女フィルマと出会うことから物語が始まる作品。戦闘はグリムとフィルマが1体の敵と戦う2vs1で、武器やアイテムを使うグリムと術で攻撃や支援などを行うフィルマの連携、強力だが弾切れ時に充填(リロード)が必要となる銃と攻撃後に防御態勢をとれる短剣の使い分けなどがポイント。また、多種多様な性能をもつ「楯」を6つまで装備してキャラクターの能力をカスタマイズできるのも特徴となっている。
海底世界を舞台にさまざまな種族が登場する幻想的な世界観や、登場人物達それぞれの心情を丁寧に描いたシナリオも魅力。サイドビューバトルのドットアニメーションや多数用意されたイベントグラフィックなど、ビジュアル面も見どころとなっている。
2D探索型アクションゲーム『Touhou Luna Nights』アーリーアクセス開始
株式会社バカーは20日、東方Project二次創作の2D探索型アクションゲーム『Touhou Luna Nights』のアーリーアクセスをSteamにて開始した。
2D探索型アクションゲーム『ファラオリバース』(紹介記事)などで知られるクロボン氏が所属する開発チームladybugが開発を手がける作品。十六夜咲夜を主人公とし、時間停止能力を活用するマップギミックなどが用意されている。
東方Projectの「グレイズ(かすり)」システムをアクションゲーム向けに翻案して実装しているのも特徴。
アーリーアクセス開始時点ではステージ1までプレイ可能で、完成版では全5ステージとなる予定。
地震エデュケーションゲーム『宮本県 day1』ダウンロード販売開始
サークルフワフワソは19日、地震エデュケーションゲーム『宮本県 day1』のダウンロード販売を開始した。コミックマーケット94で頒布された作品。体験版も用意されている。
地震発生からライフライン寸断中のサバイバルを仮想体験するという内容で、プレイヤーは三姉妹の兄となり、三姉妹の「心ゲージ」が0にならないよう気を付けながら選択肢を選んでいく。フィクションだがシーンのほとんどは作者や知人の体験談をもとにしているという。
公称プレイ時間は30分~1時間で、地震発生から1日目までの出来事が収録されている。今後、無料アップデートおよび続編にて4日目まで制作予定とのこと。
「第10回 WOLF RPGエディターコンテスト」結果発表
ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」で制作されたフリーゲームのコンテスト「WOLF RPGエディターコンテスト」の第10回の結果が22日に発表された。
毎年開催されているコンテストで、今回は58作品が応募され、452人の一般投票者による投票をもとに順位が決められた。総合1位はファンタジー系探索型ADV『未完のエリザ』。「熱中度」「斬新さ」「物語性」など6部門での順位や、投票者によるコメントなども掲載されている。
シミュレーションRPG作成ソフト「SRPG Studio」Steam配信開始
サファイアソフトは21日、シミュレーションRPG作成ソフト「SRPG Studio」のSteam配信を開始した。
「SRPG Studio」は2015年に発売され、現在多くの採用作品がリリースされている。Steam版は日本語のほか英語、中国語(簡体字)など計5言語に対応。