本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリゲRPGの新作公開など7本です。
RPG『アストリアガール』公開
猫屋ナオト氏は22日、RPG『アストリアガール』をフリーゲームとして公開した。成人向け要素のある同名ゲームを全年齢向けに修正したものとのこと。公称プレイ時間は8~10時間。
人が生まれつき「ドクトリン」と呼ばれる特殊能力を一つだけ持つ世界を舞台とし、ドクトリンを悪用する犯罪者などに立ち向かう組織「ディラクセイ」の少女アストリアが主人公の作品。プレイヤーの操作で敵とのエンカウントをキャンセルできるシステムや、能力を高め専用のスキルを発動できる「ギア」とギアに装着できるカートリッジによるキャラクターカスタマイズなどが特徴。
武器の強化やアイテムの作成といったクラフト要素もあり、戦闘中や戦闘以外のさまざまな行動でスキルを習得していき、プレイスタイルに応じてキャラクターの個性が変化していくのもポイントとなっている。
あとらそふと、最新3作品の30分体験版を公開
『マッドプリンセス-華麗なる闘士たち-』30分体験版
『やまとの姫』30分体験版
ゲーム制作サークルあとらそふとは、最新3作品の30分体験版をDLsiteにて公開した。製品版と同じ内容を30分間プレイでき、制限時間が過ぎると強制終了する仕様。セーブデータは製品版に引き継ぐことができる。
対象となるのは、フリーシナリオの闘士育成RPG『マッドプリンセス-華麗なる闘士たち-』、バーチャル空間の小学校から脱出するアドベンチャーゲーム『バーチャルハッカー』、和風カードRPG『やまとの姫』の3作品。なお、『やまとの姫』は22日にアップデートでバランス調整が行われている。また、3作品とも5月13日14時まで50% OFFセール中。
クラフト経営シミュレーションゲーム『ウィッチリングマイスター』Steam配信開始
同人サークル犬と猫のクラフト経営シミュレーションゲーム『ウィッチリングマイスター』のSteam配信が19日に開始された。
街の宝石店の娘「マリエッタ」となり、指輪を制作して店を切り盛りしていく作品。初リリースは2016年。
伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』ドラマCD発売
連載型の伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』のドラマCD『ドラマCD「被虐のノエル」SEASON 0 〜叛逆〜』が24日に東宝より発売された。
『被虐のノエル』はカナヲ氏が株式会社バカーのゲーム配信サイト「ゲームマガジン」でフリーゲームとして連載している作品。契約によって願いを叶える悪魔が実在する世界の港町「ラプラス市」を主な舞台に、両手両足を奪われた少女ノエル・チェルクェッティと大悪魔カロンのコンビによる復讐の物語が描かれる(紹介記事)。
ドラマCDは本編主要キャラクターの一人であるフーゴ・ドレッセルをメインとした本編の前日譚となっており、シナリオはカナヲ氏が監修。キャストとしてはノエル役を市ノ瀬加那さん、フーゴ役を杉山紀彰さん、オスカー・ドレッセル役を佐藤拓也さん、ラッセル・バロウズ役を細谷佳正さん、パイソン(ラウロ・マエストリ)役を羽多野渉さん、ジーノ・ロレンツィ役を竹内良太さんが担当している。
モンスター素材集「トキワグラフィックス クラシックモンスターズパック」第1~2弾発売
「ツクール」シリーズ専用のモンスター素材集「トキワグラフィックス クラシックモンスターズパック 第1弾」および「トキワグラフィックス クラシックモンスターズパック 第2弾」がツクール公式ストアにて発売された。「RPGツクールMV」の素材規格に合わせて作られており、それ以外のツクールシリーズでの利用も可能。ツクールシリーズ以外での利用は不可となっている。
第1弾はゴブリン、アンデッド、リトルドラゴン、ホーネット、第2弾はスライム、マンドラゴラ、リザードマン、オオコウモリのモンスターグラフィックを収録。昼間、夕暮れ、夜、雨と4パターンのグラフィックが用意されている。また、これらのモンスターのドット絵素材も収録されている。
#TOKIWAGRAPHICS #RPGツクール
スタジオトキワ制作のゲーム素材集、トキワグラフィックスにモンスター素材が追加です!
バトラーグラフィック&ドット絵素材を収録。
差分も充実しており、発売中の背景素材と相性抜群の内容になっております。セール期間の4月25日(木)にツクールストアで発売です! pic.twitter.com/MqrT2lzy2Y
— STUDIO TOKIWA (@tokiwa_project) 2019年4月19日
PLiCy、「RPGツクール2000」互換エンジンのHTML5版βを提供開始
フリーゲーム投稿・配信サービスPLiCyは、「RPGツクール2000」互換エンジンのHTML5版βを提供開始した。
PLiCyはさまざまなゲームエンジンで制作されたゲームを投稿しWeb上でプレイ可能にするサービスで、「RPGツクール2000」製のゲームはPLiCy独自の互換エンジンで動作する。今回HTML5版のエンジンが提供されたことで、PLiCyに投稿された「RPGツクール2000」製のゲームがスマートフォンのブラウザ上でプレイ可能となった。
なお23日現在、経験値曲線の計算式が不明のため、本家と必要経験値が異なるとのこと。また、ムービーファイルを入れた動画再生機能は現在利用不可能となっている。動作は随時改善していくという。
「東京ゲームショウ2019」インディーゲームコーナー選考ブース募集受付開始
東京ゲームショウ2019のインディーゲームコーナーにおいて、審査員が選考したオリジナルのゲームタイトルを無料で出展できる「選考ブース」の募集受付が22日に開始された。今年は任天堂がスポンサーとなっている。
出展資格は年間売上げが個人の場合1000万円もしくは10万USドル程度以下、法人の場合5000万円もしくは50万USドル程度以下であること、法人の場合資本的に独立していること。応募締切は6月14日まで。