本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はノベルゲームのコンシューマ移植に関する情報など6本です。
シネマチックノベル『fault – milestone one』Nintendo Switch版発売日決定、PV公開
インディーゲーム制作チームALICE IN DISSONANCEは、シネマチックノベル『fault – milestone one』Nintendo Switch版の発売日が10月3日に決定したことを発表した。合わせて『fault – milestone one』の特設サイトと、Nintendo Switch版のプロモーション動画も公開されている。
『fault』は、マナクラフトと呼ばれる技術が存在する世界を舞台とし、とある事件で国を離れた姫セルフィーネと、そのガーディアンであるリトナの帰郷の旅を描く連作ノベル作品。マナクラフトの存在をベースに歴史や文化まで作り込まれた世界観や、旅先で出会うさまざまな人達とのドラマ、動的なカメラワークによる演出などが特徴となっている。Steam、DLsite等で配信され高い評価を得ており、シリーズ累計48万本を突破したとのこと。
『fault – milestone one』はその1作目で、PCでは2013年にリリース。その後何度かアップデートが行われてきたが、Nintendo Switch版ではメインキャラクターの立ち絵リメイクなど、素材、演出面がさらに強化されている(シナリオはPC版と同一)。
なお、コンシューマ版としてはPS4版もリリース予定で、こちらは現在開発中。
横スクロール弾幕シューティング『舞華蒼魔鏡』Steam配信開始
UNTIESは20日、同人ゲーム制作サークルsouvenir circ.制作の横スクロール弾幕シューティングゲーム『舞華蒼魔鏡』のSteam配信を開始した。9月28日までは30% OFFで購入可能。
東方Project二次創作作品。敵弾に体当たりしながら移動し、敵に大打撃を与える「弾幕渡り」が特徴となっている。Steam版のリリースに合わせてボスラッシュモードが追加され、こちらは配信中のPS4/Nintendo Switch版にもアップデートにより追加される。
アクションゲーム制作ソフト『アクションゲームツクールMV』正式リリース・体験版公開
株式会社KADOKAWAは19日、Steamにてアーリーアクセスを実施していたアクションゲーム制作ソフト『アクションゲームツクールMV』のアーリーアクセスを終了し、正式版をリリースした。リリース記念として30% OFFセールが10月3日まで開催されている。10月3日にはパッケージ版も発売予定。
また、20日には体験版が公開された。30日間使用可能で、ゲームのビルド(リリース用に出力)以外の全機能を体験できる。
『アクションゲームツクールMV』は、プログラムコードを書かずにアクションゲームを制作できるソフト。画面構成はトップビューとサイドビューに対応。JavaScriptでの機能拡張にも対応する。
今回の正式版では、NIGOROの遺跡探検考古学アクションアドベンチャーゲーム『LA-MULANA 2』とのコラボによるサンプルプロジェクトなどが新たに追加された。なお、『LA-MULANA 2』自体はUnity製で、本サンプルプロジェクトは昨年のゲームイベント「デジゲー博2018」で行われたトークセッションで披露された移植版。ボス「ラタトスク」とのバトルを再現したものとなっている(関連記事)。
なお、10月3日からは株式会社KADOKAWAおよび株式会社アクティブゲーミングメディアの主催により、『アクションゲームツクールMV』製ゲームのコンテスト「Pixel Game Maker MV Game Development Challenge」が開催される。優秀な作品はKADOKAWAよりNintendo Switch用ダウンロードソフトとして販売される予定。
フリーシナリオRPG『ARTIFACT ADVENTURE 外伝 DX』Nintendo Switch版セール開催
株式会社room6は20日、bluffman開発のフリーシナリオRPG『ARTIFACT ADVENTURE 外伝 DX』のNintendo Switch版において、「Nintendo Switch Lite発売記念セール」を開始した。セール期間は10月16日までで、期間中は10% OFFで購入可能。
3年後に災厄が迫った世界を冒険し、未来に備えてさまざまな問題を解決していく作品。プレイヤーの選択により、「3年後の未来の世界」が変わるのが特徴となっている。
スマホアプリゲーム『ドールズフロントライン』にてインディーゲーム『VA-11 Hall-A』コラボイベント開始
運営型スマホアプリゲームとしてサービス展開中の戦略型シミュレーションゲーム『ドールズフロントライン』にて、Sukeban Gamesのインディーゲーム『VA-11 Hall-A(ヴァルハラ)』とのコラボイベントが17日に開始された。イベント実施期間は10月8日まで。
『VA-11 Hall-A』は、荒廃した世界にあるバーのバーテンダーとなって様々な人々と交流していく、サイバーパンク的な世界観が特徴のビジュアルノベル。コラボイベントでは報酬として『VA-11 Hall-A』のキャラクターを入手可能で、イベント期間中は施設「カフェ」がバーとなり、店長が『VA-11 Hall-A』の主人公「ジル」に変更。コラボステージの初回クリア後、バーで客の注文に沿ったカクテルを提供することで次のステージが開放されるという趣向となっている。
同人ゲーム制作サークル「STUDIO HOOKSHOT」設立
アクションゲーム『ニュー・スーパーフックガール』(紹介記事)などで知られる『スーパーフックガール』シリーズの開発メンバーによる同人ゲーム制作サークル「STUDIO HOOKSHOT」の設立が、同サークルの公式サイトにて公表された。
同シリーズの開発チームは九州大学の学生サークル「Qpic」として活動してきたが、チームメンバーが大学を卒業し社会人となったことなどから、スピンアウトした新たなサークルとして「STUDIO HOOKSHOT」を設立したという。現在は以前発表された新作『ニュー・スーパーフックガール ウルトラチャレンジ!!』の制作が「改めて動き始めているところ」とのこと。また、11月開催のゲームイベント「デジゲー博2019」への出展が予定されている。
なおサークルメンバーとは別に、フリーゲーム『星の王女さま』(紹介記事)などで知られるハコ氏が、『ニュー・スーパーフックガール ウルトラチャレンジ!!』の開発に背景デザインとして参加することも公表された。