シミュレーションRPG(SRPG)は長編作品のイメージが根強い。
以前掲載した『事件譚シリーズ』紹介記事の冒頭に書いたことの繰り返しになるが、特に家庭用ゲーム機で発売されている著名な作品の大半は長編だ。ゲームクリアに40~50時間を要するのが当たり前になっている。しかも、20~30時間だと”ボリュームが少ない”と指摘されることすらある。10時間超えるだけでも十分なのに少ないとは、いかに長編のイメージが深く根付いてしまっているのかを考えさせられる次第だ。
しかし、それもあって短編のSRPGはひときわ輝く存在になり得る。
特にフリーゲーム界隈には、そんな凝り固まったイメージを打破せんとする魅力的な短編作品が多く存在する。早くて1~3時間、長くても10時間以内にクリアできてしまうからと言って侮ってはならない。
そこには”短編”という名の制約を活かす工夫が凝らされている。
この特集では、そんな注目の短編SRPG8作品を紹介する。
SRPGは長編こそ絶対との観念を持つ人ほど、ぜひ触れてみて欲しい。
きっと新たなSRPGの世界と可能性が見えてくるはずだ。
なお、取り上げる作品は全てサファイアソフトの「SRPG Studio」製である。
事件譚シリーズ
最初の1本目は先も触れた『事件譚シリーズ』をピックアップしよう。
本シリーズは『王都騎士事件譚』、『亡霊騎士事件譚』、『傭兵の小事件譚』の3作から成る短編SRPG。いずれも事件譚の名を冠すことから『事件譚シリーズ』と名付けられている。
ゲームとしての作りは「SRPG Studio」の基本フォーマットに則った王道路線。味方のユニット(駒)をカーソルで移動させ、マップを移動したり、敵ユニットに戦闘を仕掛けたりしながら勝利条件達成を目指す。システム周りも回数制限のある武器、「速さ」のステータスで勝る側が2回攻撃できる戦闘の仕組み、命中率に補正がかかる武器ごとの相性(三すくみ)など、某有名SRPGでお馴染みのものを網羅したものになっている。また第1作『王都騎士事件譚』に限り、体力(HP)がゼロになって力尽きると永久退場になるロスト制を採用。さらに『傭兵の小事件譚』には武器の回数制限撤廃、「SP(スキルポイント)」を消費しての特殊技、セーブ不可の1発勝負に挑む「チャレンジモード」などの独特な要素が盛り込まれている。(※ちなみにチャレンジモード限定でロスト制もある)
「事件譚」の名が表す通りの「事件」に着目し、登場人物達がそれに奔走する様子を描いたストーリーが特徴。規模は小さめだが、それゆえに風呂敷を広げすぎず、ソツなくまとめきった完成度の高い内容になっている。SRPGとしても王道路線ゆえに取っ付きやすく、ユニットそれぞれの持ち味を活かす運用が常に試されるなどバランスも良好。『傭兵の小事件譚』独自の「チャレンジモード」も、短編だからこそ許された独特のスリルと面白さが詰まっている。
総ボリューム1~2時間、『亡霊騎士事件譚』のみ5~7時間だが、その手応えと満足度は侮りがたし。
短編SRPGの入口としてもおすすめだ。
[基本情報]
タイトル:事件譚シリーズ
作者:YKTTZ
クリア時間:1~2時間(王都騎士)、5~7時間半(亡霊騎士)、30分~1時間半(傭兵)
対応OS:Windows
価格:無料
※ダウンロードはこちら
◇王都騎士事件譚:https://www.freem.ne.jp/win/game/12081
◇亡霊騎士事件譚:https://www.freem.ne.jp/win/game/18090
◇傭兵の小事件譚:https://www.freem.ne.jp/win/game/21929
※関連記事:短時間で遊べて、やり応えも申し分ないフリーSRPG『事件譚シリーズ』
マリィと賢者の森
2本目ももぐらゲームスで過去紹介済みのタイトルから。見習い魔法使いの少女「マリィ」が”自分に足りないもの”を見つけるため、賢者から知見を得ようと奔走するストーリーを描いた作品。なのにSRPG。なぜに、と思うかもしれないが、実際に遊べばその理由は分かる。
ゲームはターン制SRPGの王道に則っているが、「雇用システム」の存在が最大の特徴。本作では主人公のマリィ、お供となる精霊「クリュセイス」以外の味方ユニットは「傭兵」の位置付けで、戦力を増やすに当たってはお金を払って雇っていくことになる。雇えるユニットはマップごとに変わるほかランク付けもされており、「精鋭」は主力級の活躍を見せ、「雑魚」だとマリィとクリュセイスが頑張るしかない厳しい難易度になる。また、雇うのに必要なお金はランクを問わず、たった10ゴールドと破格。だが、獲得はマップクリア時限定で、額も大よそ20~30ゴールドと少なめ。また、アイテムを購入するにもお金は必要になるため、プレイヤーの管理能力が大きく問われる。戦力強化か、あるいは現状維持か。そんな選択肢の少なさもあり、一筋縄ではいかぬ”手ごわさ”が表現されている。
ストーリー、キャラクター共にネタ満載なため、作風は”ゆるゆる”だが、戦術・戦略性は濃く、周回プレイも楽しい内容に完成されている。マップ、ユニット間バランスなどの出来も申し分なく、特に最終マップはSRPG好きも唸る構成だ。SRPGが苦手な人を意識した難易度選択、マップセーブと言った救済措置も万全。賢者の住まう森を有償素材で見事に表現した、緑豊かなグラフィックもインパクト抜群の良作だ。悩める魔法少女、仮面を付けた精霊と一緒にお金の使い方に悩まされる旅に出てみよう。そして、賢者から知見を得よう。その先にはアナタは魔法少女の”真髄”を……知っちゃっていいのかな……。(小声)
[基本情報]
タイトル: 『マリィと賢者の森』
制作者:しのゆ(Planetarium)
クリア時間: 2~3時間
対応OS: PC(Windows)
価格: 無料
備考:一部イベントに暴力・出血表現あり
※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/15949
※関連記事:短編フリゲSRPG『マリィと賢者の森』 “何かが足りない魔法少女”と“ヘンテコ仮面精霊”の悩める旅路
とある少年の冒険譚
どことなく事件譚シリーズとの関連を匂わす題名だが、全く無関係の作品(作者も違う)。
商家サミウェルの1人息子で、いじめられっこの少年「トト」が自らの強さを見せつけるため、執事見習いの「アリアン」、女傭兵「ネス」と共に魔物退治の冒険に出る短編SRPG。マップ総数は5つで、クリアに要する時間は大体2~3時間となっている。
SRPGとしての作りは王道も王道。ただ、武器の相性による命中率補正(三すくみ)はなく、ロスト制もない。さらにユニット性能が極端。主人公のトトは子供ゆえに非常に打たれ弱く、アリアンとネスは大人ゆえに一定の耐久力と攻撃力がある……と言った、年齢差を顕著に表した調整を施している。なので、無計画に子供ユニットを敵陣へ突っ込ませれば速攻で返り討ち。敵ターン時、狙いを付けられた時にも「失敗」の2文字が浮かび上がる。そんな”子供を守る大人”の考えでユニットを動かし、確実な一手を打っていくのが試されるゲームバランスを持ち味としている。特にネスは非常に強力な魔法を持つ”切り札”。アリアンと彼女で可能な限り脅威を退かせ、ここぞという時に子供ユニットで決定的一撃を加えるのが攻略のカギとなる。
作りは王道ながら、そんな味付けもあって予想外に手ごわいSRPGに仕上がっている。また、ストーリーも登場人物、世界観が細かく設定されているのに加え、イベントのボリュームも大きめで見応え抜群。特に終盤にかけての展開は、本作のゲームバランスに隠された”罠”を痛感させられる大変衝撃的なものになっている。人によっては、血の気が引く思いをするかもしれない。
際立った特徴こそないが、意外に濃いストーリーと慎重なユニット運用が求められる短編SRPG。2015年公開の作品と古いが、色褪せぬ魅力を持った1本だ。
[基本情報]
タイトル:『とある少年の冒険譚』
作者:かいる
クリア時間:2~3時間
対応OS:Windows
価格:無料
※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/10091
ロスト戦役
ロスティア家の治める州の北部国境を騎士「クズレ」のならず者集団が荒らし始めた。
いつしか彼らは「黒騎士団」と呼ばれるようになる。
州王は息子の「ロスト」に一隊を与え、隣の州に向かって援軍を頼んだ上で西回りに峠を移動し、北の国境警備隊と示し合わせて黒騎士団を挟撃・打ち払うため、出撃の命を下す。果たして作戦は成功するのか。
そんなオープニングと共に始まる作品。元々、4部構成の長編SRPGとして制作予定だったが、短編として完成させるに至った経緯を持つ。SRPGとしての作りは先の『とある少年の冒険譚』とほぼ同様の王道路線。
売りはスクリーンショットの通りだが、ファミリーコンピュータ(ファミコン)時代を思い起こさせる昔風グラフィック。マップ、ユニットのみならず、キャラクターの顔グラフィック、戦闘シーンとアニメーションまで一貫してそれで描かれており、どこか懐かしい雰囲気を醸し出している。もちろん、音楽もグラフィックを意識した”ピコピコ”調。ただ、ツールの限界もあり、テキストフォントは”レトロな電子小説”同様の現代風になっている。ゲームスピードも他のSRPG Studio製作品と大差ない。
システム、バランス共に特段の個性はないが、昔風の見た目から、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる作り。数こそ5つと少ないが、マップのスケールも大きめ。取捨選択を試してくる場面も多くあり、完璧な攻略を目指すと難易度が上昇する味付けにはSRPG好きならグッとくるものがある。短い時間にファミコン時代のSRPGの思い出に浸る遊び方でも楽しめる逸品。本作も公開時期の古い作品だが、その見た目もあって唯一無二の印象を残すこと確実の1本だ。
だが、それ以上に印象に残るのは主人公の叔母かもしれない。
鬼畜、ここに在り!
[基本情報]
タイトル:『ロスト戦役』
作者:ミルチァンゲームス
クリア時間:3~4時間
対応OS:Windows
価格:無料
※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/12475
ボイロでSRPGのSTUDIOな短編
株式会社AHS(AH-Software)が販売している音声合成ソフト「VOICEROID」(ボイロ)のキャラクターたちを使った、二次創作作品の短編SRPG。森の一軒家で平和に過ごしていた所、秒速で現れた山賊の襲撃を受けたアカネ、アオイの双子姉妹が、統治を疎かにしている領主にカチこみに行くストーリー。ほのかに”任侠臭”がするのは気のせいだ。
ちなみに2人以外のボイロキャラクターも仲間ユニットとして登場する。
システム周りは王道路線だが、命中率以外にも攻撃力、防御力などに大きめの補正がかかる「三すくみ」、速さのステータスと武器側の性能に依存する2回攻撃と言った特徴的な仕様を持つ。特に三すくみの補正は大きく、相性の悪い武器を装備した状態で敵の攻撃を受ければ大ダメージに。そのため常に相性を踏まえた武器を選んで装備し、時に攻撃することが勝利のカギを握るバランスになっている。また、戦闘シーンは携帯ゲーム機時代の某有名SRPGシリーズをインスパイアしており、スピーディ且つテンポ良く展開される。難易度は”ゆるぽわ”なので、SRPGに手慣れたプレイヤーなら1時間以内にも攻略可能だが、最小ターン数などが表示される機能が備わっているほか、クリア後解禁の攻撃絶対命中モードこと「おまけモード」もあり、意外にやり込み甲斐がある。
イベントデモの台詞もフルボイスで、各キャラクターはそれぞれのソフトウェアに沿った声で喋る。ストーリーもSRPGのあるあるネタが満載で、ジャンルに精通している人ほど数々の露骨な表現に爆笑間違いなしだ。ボイロの二次創作作品という点でプレイヤーを限定しているように見えるが、実はSRPG好きにも必見の見所満載な1本。ボイロのキャラクターファンにも取っ付きやすいゲームバランスになっているので、そちらにもおすすめだ。
[基本情報]
タイトル:『ボイロでSRPGのSTUDIOな短編』
作者:ゆーぎり
クリア時間:2~3時間
対応OS:Windows
価格:無料
※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/21748
※関連記事:その名に反して手応えあり。ボイロキャラ総出演の”ゆるぽわ”二次創作作品『ボイロでSRPGのSTUDIOな短編』
NSStrategy
戦力不足の問題に直面した帝国を助けるため、優秀な兵士をスカウト、育成して派遣する任務に挑む”戦略育成シミュレーションRPG”を謳う作品。SRPGであると同時に戦略シミュレーションでもある独自のゲームシステムを持つ。
基本的に戦闘マップ「クエスト」、編成画面「インターミッション」の2つを交互にこなしていく構成で、前者で兵士(ユニット)を育成及びスカウト、後者で派遣を行う(※戦力不足時に限り、インターミッションでもスカウト可能)。作りは紛うことなきターン制SRPGだが、確率の概念がない(※攻撃が絶対命中)、体力回復の手段が実質ない、その体力の値が半分未満になると攻撃力が半減するなどの独自の制約が満載。各ユニットに特殊効果を付与する「フォース」なるコマンドもあり、使うタイミングによっては戦局を覆す一手にもなる。また、主目的たる兵士派遣は100フェイズ以内に達成しなければならないという期日が設定されているため、的確に兵士をスカウトし、育てていくことが要求される。だが、兵士派遣は主力を手放す行為に当たるため、安易な判断が以降のクエスト攻略を困難にすることも。派遣して欲しいユニットのリクエストも都度変化。場合によっては、それまで組み立てていた計画の見直しを迫られたりもする。
そんなプレイヤーを悩みに悩ませる要素満載、ジレンマからのジレンマが押し寄せる新感覚SRPGに完成されている。まさに制約下で最善を尽くす面白さを突き詰めたとも言える作り。1周のプレイ時間は最速で2~3時間ほどだが、じっくり進めたり、よりよい結末を目指してプレイすれば2~3倍に膨れ上がる中編、長編の顔も持つ1本。SRPGはジレンマに襲われてこそ面白いと豪語する人ならば、四の五言わずに遊んでいただきたい傑作だ。脳みそフル回転なゲームをお求めの人にもおすすめ。
[基本情報]
タイトル:『NSStrategy』
制作者: wiz
クリア時間: 2~8時間(※1周)
対応OS: Windows
価格: 無料
※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/20968
※関連記事:押し寄せるジレンマ!悩みの種てんこ盛りの戦略育成SRPG『NSStrategy』
水桜記
「すいおうき」と読む。漢字の名前とユニットのデザインが象徴する通り、架空の戦国日本(東洋の国)を舞台にした戦乱を描く和風SRPGである。
基本は王道のターン制だが、システムからゲームバランスに至るまで、独自の工夫が凝らされている。特に象徴的なのが集団戦に重きを置いた戦闘マップ構成及びバランス方針。ユニットは指揮官の「武将」、その下の一般部隊(足軽)で構成されるのだが、いずれも単騎だと決定力に欠けるため、武将の指揮効果を受けつつ、他の仲間と連携して攻撃を仕掛けていくのが攻略の要になる。より簡単に言うなら、1体の敵を囲むように襲い、袋叩きにしていく感じである。また攻撃は敵味方共に必中仕様で、仕掛けられた側の反撃は不可。さらに体力が危険域に達したり、指揮効果の元たる武将が討ち取られると「敗走」状態になり、敵なら戦場から逃亡する行動を取るように、味方側なら攻撃が仕掛けられなくなる。他に高い回避能力、敵の指揮官ですら一発で仕留める「暗殺」の技を持つ「忍び」なるユニットもおり、使い方次第で戦局が激変することも。この「忍び」に限り、確率の概念が存在する(攻撃が外れたりする)のも大きな特徴だ。
紹介したのは本作を構成する一部のもの。他にもマップクリア時の合計総兵力(体力値)に応じて戦略褒賞が得られ、それによって新たな忍びが雇用可能になるなど、多くの独自要素が存在する。公称プレイ時間は5時間だが、プレイスタイルによってはその倍に膨れ上がることもある上、マルチエンディング制が採用されているので、1周では全部遊び尽せない程度にやり込み度は高い。先の『NSStrategy』同様に中編・長編の顔を持った1本。主にシステム周りで攻め込んだ仕上がりなので、王道路線とは異なるSRPGを遊びたい人には強くおすすめする意欲作にして傑作だ。
[基本情報]
タイトル:『水桜記』
作者:びびんばー
クリア時間:5~9時間
対応OS:Windows
価格:無料
※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/18947
※作品公式サイト
https://bibinbasrpg.jimdofree.com/%E6%B0%B4%E6%A1%9C%E8%A8%98/
デモドリプルスノイン
戦国日本が舞台のSRPGを紹介したのなら、近未来日本が舞台のSRPGを紹介せねば片手落ちである(?)。
ということで、最後にピックアップするのが『デモドリプルスノイン』。魔法と見分けがつかないほど科学技術が発展した近未来の日本を舞台に、高位技術者の主人公ハクアザカ・シロヤが熾烈な戦いに身を投じる様を描いた短編SRPGである。
基本はターン制。システム周りは某ロボットの大戦シリーズを髣髴とさせるもので、ユニットそれぞれが持つスキルを活用して敵との戦闘を繰り広げていく形になる。ただ、件のシリーズ特有の凝ったアニメーションが展開される戦闘シーンはない。また、能力を使用する過程で強い負荷がかかる関係でターン経過、スキルを使用する度に必ず体力が減少する。極端に言えば、常時「毒」状態だ。なので、体力の残りに意識を向けつつユニットを動かし、時には回復をするなりして目標達成を目指していくのが戦術の基本になる。さらにマップ攻略では相方に当たるユニットとのツーマンセルで動かしていくのが重要。単騎突撃は悪手となり得るので、双方の強みと役割に準じた判断が勝敗のカギを握るバランスになっている。
ストーリーも世界観、設定周りが凝っているほか、90年代から2000年代のテレビアニメを思い出させるノリの熱さがあり、直撃世代をニヤリとさせる。都市マップの見た目がゴチャゴチャしていて視認性が悪い、設定解説のイベントがクドいなどの難点もあるが、数少ない近未来系SRPGだけに、少しでも興味があればお試しいただきたい1本だ。難易度選択機能も備わっているので、SRPG初心者でも大丈夫。だが、通常難易度はその名の通りの「ブラック」だ。平和に戦いたくば「ホワイト」で行こう!(なぜ、色で示されているのかは主人公が所属する組織の詳細を知ればおのずと分かる)
[基本情報]
タイトル:『デモドリプルスノイン』
作者:肉まん一筋
クリア時間:3~5時間
対応OS:Windows
価格:無料
ダウンロードはこちら
※ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/17709
※フリーゲーム夢現
https://freegame-mugen.jp/roleplaying/game_7193.html
まだまだこんな作品も
以上の8作品を紹介させていただいた。
言うまでもないが、短編SRPGはこの限りにあらず。
今回の紹介では申し訳なくも省いてしまったが……
高解像度の巨大1マップを舞台に3体の強敵撃破を目指す『TRINITY RtoR』。
ほのぼのとした雰囲気の『たまごがえり』。
そして、2020年5月13日公開の新作、同時ターン制を採用したハイテンポな戦略重視のSRPG『ビジラテリス』と言った作品がある。
SRPGは主にプレイ経験が浅く、世間一般の”長編”のイメージが強い人ほど、遊びたくとも二の足を踏んでしまうかもしれない。その第一歩を、本記事で取り上げた短編SRPGのどれかで飾ってみてはいかがだろうか。「最近、忙しいから長編SRPGなんてやってる暇はないよ!」という御方にも、短編SRPGは様々な意味で優しい設計だ。SRPGは長編でこそ、と思う方にも新たな世界を見せてくれる。
どの作品からでも構わない。
意外な魅力と驚きが詰まった、素晴らしき短編SRPGの世界を体験してみて欲しい。