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Channel: フリーゲーム –もぐらゲームス
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今後のアップデートと完成が期待される、注目の制作途中フリーゲーム3選(2021年1月号)

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日々、個性豊かな新作が誕生し続けているフリーゲーム。その中には完成品に限らず、現在制作途上のものもあり、公開後も都度実施されるアップデートで完成に向け、着々と進歩し続けている。

本記事では、そんな制作途上のフリーゲームより注目の3本を紹介。

2021年最初となる今回はノンフィールドRPG、復讐アドベンチャー、斬り捨て御免の3ジャンルから注目作をピックアップ。どれも今後のアップデート、完成版の登場が期待されるタイトルだ。機会があればぜひ、プレイしてその魅力を確かめてみて欲しい。

目次

  1. 勇者つれづれ旅日記
  2. DEAD END CORPORATION
  3. タイミングザムライ

勇者つれづれ旅日記

片や正義感ゼロ、もう片方も天然ボケで脳内筋肉100%という残念な勇者2人の珍道中を描くほのぼのノンフィールドRPG。これまでにも残念な勇者が活躍するフリーゲーム作品を手掛けてきた作者とまと氏の新作で、それら勇者シリーズの完結編を謳う新作。ただ、過去作の経験や知識が無くとも問題なく楽しめる設計だ。

内容はフィールドがないエリア(ダンジョン)を舞台に行動コマンドを選択して前進し、その踏破(ステージクリア)を目指すというもの。見所は作品全体から漂うユルすぎる雰囲気。移動中に緊張感の欠片もない会話が度々挿入されるほか、行く手を阻む敵も皆可愛らしい面々揃いなのもあって、終始微笑ましい気持ちで楽しめる作りになっている。ストーリーもトンデモ展開の連続。そもそも、序章の最終目的が「サンタを倒せ」だ。お察しいただきたい。(※ちなみにこの物語はシリーズの過去作、クリスマス撲滅短編RPG「MerryCurusimimasu☆」のリメイクで、それをノンフィールドRPGへと改めたものである)

ユルい雰囲気とは裏腹に手応えのある難易度も見所。戦闘は画面上部の「アクションゲージ」が右端に達したキャラクターから行動する形式で、その順序を見立てた行動と判断が試されてくる。特にボス戦はその辺の判断次第では致命傷を負う危険が付きまとうため、緊張感のある駆け引きが楽しめる設計だ。他に「スキル」は魔力依存のMP系、攻撃力依存のTP系の2種類があり、使い込むたび強化されていくやり込み甲斐のある要素が備わっているのも面白い。

執筆時点で1章までしか遊べないが、総ボリュームは5~6時間ほどと大きめ。最終的な章数がどれほどになるのかは不明だが、結構な大作になることが期待される1本だ。この見た目に少しでも惹かれたのなら、ぜひプレイいただきたい。期待を裏切らないユルユルなストーリーが待っているぞ。

[基本情報]
タイトル:『勇者つれづれ旅日記』
作者:とまと
クリア時間:5~6時間(※1章まで)
対応OS:Windows、Mac、スマートフォン
価格:無料
備考:PC版ダウンロードには「ふりーむ!ID」の作成が必須

※プレイはこちら(※RPGアツマール)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm16869

※ダウンロードはこちら(※要:ふりーむ!ID)
https://www.freem.ne.jp/win/game/24626

DEAD END CORPORATION

復讐代行会社「DEAD END CORPORATION」(通称:D.E.C)の社員たちが、依頼人に代わって憎きターゲットへの復讐を果たしていく、闇深いストーリーと世界観を特色とするアドベンチャーゲーム。

探索と復讐の2つのパートで構成された作りになっていて、最初に依頼人の記憶と感情などを元に作られた精神世界を舞台に、クイズにパズルと言った謎解きの攻略に挑戦。どこかでさまよっている依頼人の発見を目指す。
無事、依頼人を発見できたら復讐パートへと移行。ターゲットの事前調査後、本題の復讐を実行して相手を徹底的に追い詰めていき、決定打を叩き込めば依頼遂行となる。ゲーム的にはコマンド選択型アドベンチャー寄りで、基本流れに沿って指示に従っていく形である。ただ、派手なカットインが多数挿入される演出重視の作りになっているため、見応えは抜群。最終的にターゲットや依頼人も死以上に恐ろしい代償を背負うことになるなど、思わずゾッさせるストーリー運びになっているのも大きな見所となっている。

総じて世界観、演出面への強いこだわりが顕著に現れた作りで、特に復讐パートはセンス溢れるカットの数々が異彩を放っている。ゲーム本編の大半を占める探索パートも歯応え抜群。復讐以上に目立っている所に首を傾げるかもしれないが、よく見ると謎解きなどが依頼人の心情、復讐に至る背景を描いた伏線になっていたりと、細かい所までこだわって作られている。キャラクターも主役格のD.E.Cの社員たちは個性派かつ、美男子揃いのため、特に女性ファンなら思わずビビッとくるかもしれない。執筆時点で遊べるのは1章だけだが、本作の世界観やゲーム構成などを存分に味わえる作り。謎解き要素濃い目のため、少し腰を据えて挑む身構えが必要だが、相応のやり応えを堪能できる内容。この種の復讐を題材にしたストーリーが好きな人にも必見の新作だ。

[基本情報]
タイトル:『DEAD END CORPORATION』
作者:あらちりょう
クリア時間:1~2時間(※1章まで)
対応OS:Windows、スマートフォン
価格:無料
備考:暴力・出血表現あり

※プレイはこちら(RPGアツマール)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm17185

※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/24329

タイミングザムライ

西暦2600年代。そこには見本のような悪党たちと、人一倍タイミングを気にするサムライたちが居た。これはそんなサムライたちが、様々な悪党たちをタイミングよく斬り捨て、数々の伝説を紡ぎ出していく模様を描いた作品である。

ジャンルとしてはアドベンチャーゲームに属する感じだが、ここではもっと分かりやすく”斬り捨て御免”と勝手に呼称する。
基本的に悪党たちの会話を盗み聞きしながら、ここぞというタイミングで天誅を決めるだけの大変シンプルなゲームである。タイミングが最適であれば、悪党が斬り捨てられて任務成功。逆にタイミングを間違えてしまうと、任務失敗になる。ただ、それがゲームオーバーへと直結する訳ではなく、場合によっては主人公のサムライのステータスダウンが生じ、次の任務へと進行することもある。そして、最終的なサムライとしての評価やストーリーの展開によくない影響を及ぼすようだ。実の所、具体的な仕様が執筆時点で明かされていないため、本当にそのような結果を招くのかは推測でしかないのだが。

その内容が表す通りに、いわゆる”バカゲー”。特に天誅のタイミングがズレた時のやり取りはコントの一幕そのもので、あえて失敗を狙いたくなる面白さがある。任務も単純に盗み聞きしている中、ここぞなタイミングで斬り捨てるものから、通行人の中からターゲットを見定める推理力が試されるものもあるなど、様々なシチュエーションの収録を予定している模様で、今後のアップデートが期待される。もう少し、失敗のバリエーションが多彩なら……と思う所もあるが、それも今後に望みを託したいところだ。若干、1発ネタ臭もあるが、完成形がどうなるかで非常に楽しみな1本。これ以上ないタイミングを見定めて、色取りどりな(?)悪党たちを斬り倒し、伝説を紡ぎ出そう。

[基本情報]
タイトル:『タイミングザムライ』
作者:イリケガメ
クリア時間:15~30分(※第二話まで)
価格:無料

※プレイはこちらから(RPGアツマール)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm16492


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