本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は6件です。
ミステリーアドベンチャーゲーム『ジョーカーの花嫁』公開
freeorangeは4月9日、ミステリーアドベンチャーゲーム『ジョーカーの花嫁』をフリーゲームとして公開した。ダウンロード版およびスマートフォンにも対応するブラウザ版が用意されている。公称プレイ時間はCGフルコンプまでで4~5時間。
魔法使いや魔女が存在する世界を舞台とした作品で、五大一族の一つ「ジョーカー家」の跡取りである主人公の花嫁を選ぶパーティの最中に起きた殺人事件を描く。
意味深な予告状で暗号のように示される被害者が誰かを読み解いていく本格ミステリー的な内容や、個性的かつ多面性のある登場人物たちの因縁が絡み合っていくサスペンス的な急展開などが特徴。一方でコミカルな掛け合いなどもあり、テンポよく読める作品となっている。主人公以外フルボイスで、キャラクターの魅力や多面性を引き出すような演技も見どころ。
アドベンチャーRPG『Re:Kuroi』体験版公開
ecoddrは4月15日、ステージクリア式アドベンチャーRPG『Re:Kuroi』の体験版をSteamで配信開始した。
同サークルの過去作『ひびかけ色のキセキ』(関連記事)の続編で、魔法をスロットにセットして戦闘スタイルをカスタマイズする要素や、コマンド選択型ながら任意のタイミングでガードができるリアルタイム性の高い戦闘といった要素を引き継いでいる。ウィンドウなどのUIを極力排し、動的な演出を交えて感情豊かにキャラクターを描くイベントシーンも見どころ。
『ひびかけ色のキセキ』と世界観を共有しており、突如現れた“マモノ”と戦う魔法使いたちの物語が描かれる。主人公は一新されているが、『ひびかけ色のキセキ』のキャラクターも登場する。体験版の公称プレイ時間は1時間30分~2時間で、ゲームの序盤部分をプレイ可能。完成版は2021年リリース予定で、Android/iOS版も配信予定とされている。
3Dアクションアドベンチャーゲーム『黄昏ニ眠ル街』リリース
PLAYISMは4月14日、nocras氏開発の3Dアクションアドベンチャーゲーム『黄昏ニ眠ル街』の配信をSteamおよびGOGにて開始した。
オリエンタルファンタジーな世界を探索する作品。東洋の街に到着したとたん故障してしまった飛行船を修理すべく、世界に隠された“大地の源” を探し出していく。街は昼と夜で姿を変えるほか、飛行船による世界の探索や、ジャンプアクションで踏破していく“聖域”といった要素が特徴。衣装変更などのやり込み要素も用意されている。
ヴィジュアルノベル『WORLD END ECONOMiCA』Nintendo Switch版予約受付開始
SpicyTailsのヴィジュアルノベル『WORLD END ECONOMiCA』のNintendo Switch版の予約受付が開始された。配信予定日は4月22日で、配信開始前までの予約購入により15% OFFで購入可能。
『WORLD END ECONOMiCA』は、同サークル代表でライトノベル「狼と香辛料」の著者としても知られる作家・支倉凍砂氏がシナリオと制作の総指揮を務め、2011年から2013年にわたって三部作でリリースされた、金融をテーマとした青春アドベンチャー作品。現在はSteamで配信されている。Nintendo Switch版は3作が一つにまとまった完全版となる。
伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』5周年記念動画公開
4月14日、連載型の伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』の連載開始5周年を記念した動画が公開された。
『被虐のノエル』は、カナヲ氏がゲーム配信サイト「ゲームマガジン」にてフリーゲームとして配信している作品。契約によって願いを叶える悪魔が実在する世界の港町「ラプラス市」を主な舞台に、両手両足を奪われた少女ノエルと大悪魔カロンのコンビによる復讐の物語を描く(紹介記事)。
動画にはカナヲ氏によるメッセージも収録。PS4/Nintendo Switch/Xbox One向けにリリースが予定されているコンシューマ版の最新状況や、連載の今後などについて語られている。
「Google Play | Indie Games Festival 2021」開催決定
Googleは、「Google Play | Indie Games Festival 2021」の開催が決定したことを発表した。
「Indie Games Festival」は2018年より毎年開催されている、Google Playでリリースされたインディー ゲームとそのデベロッパーを表彰するイベント。昨年はファイナルイベントが中止となりオンラインで審査結果が発表されたが、今年は全イベントがオンラインでの開催となる。
募集開始時期といったイベントの詳細は今後順次公開される予定。なお、今年より13歳以上の学生が対象の「学生部門賞」が加わるとのこと。