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Channel: フリーゲーム –もぐらゲームス
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今後のアップデートと完成が期待される、注目の制作途中フリーゲーム3選(2021年10月号)

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日々、個性豊かな新作が誕生し続けているフリーゲーム。その中には完成品に限らず、現在制作途上のものもあり、公開後も都度実施されるアップデートで完成に向け、着々と進歩し続けている。

本記事では、そんな制作途上のフリーゲームより注目の3本を紹介。

今回はダンジョン探索RPG、マインスイーパー風パズル、魔界風アクションの計3本をピックアップした。いずれも今後のアップデート、完成版の登場が期待されるタイトルだ。機会があればぜひ、実際にプレイしてその魅力を確かめてみて欲しい。

目次

  1. ダンジョン・チューバー!!!
  2. 武投伝奇 -The Weapon Throwing Hero-
  3. ばけねこ探偵事務所

ダンジョン・チューバー!!!

世界各地に突発的に現れるダンジョンの攻略に挑戦し、そのライブ配信による収益獲得を目的に活動する「ダンジョン・チューバー(通称:Dチューバー)」の新人、ナユタ・ヒジカタの活躍と成長の軌跡を描いたRPG。

タイトルの通り、RPGとしてはダンジョン攻略を主眼に置いた作り。複数の階層で構成されたダンジョンを潜り続け、その最深部で待ち受けるボスの討伐を目指すというのが主な流れとなる。

特色はライブ配信の設定に基づいた視聴者数の概念。ダンジョン攻略を進め、敵との戦闘などの行動を取るたびに数値が上昇していき、ダンジョンクリア及び全滅による挑戦失敗時点の人数に応じ、獲得資金が上下する独特なボーナス要素が搭載されている。
また、ダンジョン探索は1回勝負。ボスを倒せればクリアだが、途中で全滅するとそこで挑戦と配信は即時終了し、最初の階層からやり直しになる。ただ、戦闘で得られた経験値とレベルはそのままなので、繰り返し挑み続ければ突破口が見えてくるバランスだ。
また、この設定を活かす意図か体力の回復手段も非常に厳しく制限されている。専用スキルがない、関連アイテムを僅かしか持てない、全回復ポイントは周辺の敵を一定数倒さないと効果を発揮しないなどなど。そのため可能な限り被害を抑え、戦闘では敵の弱点属性を的確に突いて早期決着を狙う、戦術的かつ大胆な判断が試されてくるのも面白いところだ。

本編もダンジョン探索に留まらず、時にはライバルのDチューバーとの配信者対決という特殊イベントあったりと起伏に富んでいる。ボリュームも15時間以上遊べる物量で、完成版がどこまで増えるのかが興味深い。視聴者数の影響が配信対決以外は基本的に収益のみ、ダンジョンマップの階層バリエーションが妙に少なく、潜りながら進めているという実感が得られにくいのが多少気になるが、シビアなバランスと発想の面白さが光る1本。ストーリーも熱いイベント目白押しの内容になっているので要チェックだ。

ちなみに本作は別主人公の漫画版(電子版、書籍版)もあり、Amazonなどで販売中。ニコニコ静画では第1話が無料で公開中だ。興味があれば、こちらもチェックいただきたい。

[基本情報]
タイトル:『ダンジョン・チューバー!!!』
作者:へいん
クリア時間:12~15時間以上
対応プラットフォーム:Windows、ブラウザ
価格:無料

※ダウンロードはこちら
https://www.freem.ne.jp/win/game/21747

※プレイはこちら(※ブラウザ版)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm771

武投伝奇 -The Weapon Throwing Hero-

白と黒を基調にしたグラフィックが異彩を放つ横スクロールアクションゲーム。タイトル通りに「ナイフ」を始めとする多彩な武器をショット感覚で投げ飛ばしながら、ゾンビを始めとする敵の大群を狩っていくという内容である。一連の武器とショット感覚の攻撃が示唆する通り、システム全般は魔界が舞台の某アクションゲームを強く意識している。

ただ、プレイヤーキャラクターの挙動は軽快。移動が遅かったり、ジャンプの軌道が固定されているなどの癖の強い仕組みもなく、思うがままに動かせる。また、敵も攻撃の際には決まって予兆演出が挟まれるほか、敵弾の速度は遅めで、破壊も可能であるなど、理不尽さを無くすための工夫が徹底されている。しかしながら、一度に現れる数は非常に多く、倒す順序を考えないと逆に数の暴力で追い詰められてしまう。そのような事態に陥らないよう、よく考えて敵を裁き、危機を回避していく戦略的な立ち回りが攻略のカギとなるバランス調整が施されたアクションゲームになっている。
ナイフなどの武器をショット感覚で投げる、宝箱(チェスト)からそれらを回収するなど、魔界のアクションゲームを意識しているなりのネタも見所。ただ、チェストから回収する武器は任意で選べたり、一度に2回取ると威力が上がるといった異なる部分も。それが難易度の理不尽な上昇を抑え込んでいるという、興味深い工夫が凝らされているのも見所だ。

なお、一連の特徴は開発初期段階のもので、今後システムなどが刷新される可能性があるとのこと。実質、サンプル版ではあるものの、数の暴力を戦術的に防ぐゲームプレイは独特の手応えがあり、この方向性を維持すれば個性的なアクションゲームとして確立する可能性を感じさせられる。操作性も良く、音楽や効果音といった臨場感と手触りをよくする工夫も盤石なので、ここからのさらなる独自性の磨き込みと進化に期待したくなる1本だ。

[基本情報]
タイトル:『武投伝奇 -The Weapon Throwing Hero-』
作者:星威
クリア時間:30分~
対応プラットフォーム:Windows
価格:無料

※ダウンロードはこちら
https://sei-famirockp.itch.io/butoudenki

ばけねこ探偵事務所

街はずれの森の奥に建つ”噂の洋館”に迷い込んだ化け猫で”迷”探偵の「たま(珠)」が、館に隠された真実の解明に挑む脱出アドベンチャーゲーム。主人公のたまを操作して館内のマップを移動しつつ、行く手を阻むパズルを解きながら行動範囲を広げていく、ジャンルの王道に忠実な内容となっている。

少し変わっている点としては主人公の設定。化け猫ということで猫と人間の2つの形態を持っていて、特定の場所で出現する「変身ボタン」をタッチすれば、いずれかに姿を変えられるようになっている。変身すれば、行動可能な範囲も変化。特に猫の場合は狭い通路や高い壁を登るといった、人間では到底不可能なことができるようになる。逆に人間形態なら、重いものを動かすことに代表される、力を活かした行動が取れるようだ(※執筆時点の体験版では説明がないため、推測となる)。そんな異なる特徴を使い分け、謎解きに挑むゲームデザインを持ち味としている。

また、謎解きでも化け猫の設定は活かされており、それが答えに繋がるヒントになることも。他にマップには本作の語り部を務めるキャラクター「ポポん亭わさび(通称わさポン)」がどこかに潜んでおり、それを探し出すという小さな遊びも用意されている。。

体験版はオープニングと館内最初の謎解きしかプレイできないが、化け猫の設定を活かした脱出ゲームであることを十分に実感できる仕上がりで、今後の障害(問題)追加に期待させられる。ストーリーも特に主人公たまの個性が強烈の一言で、こんな迷探偵が館内でどんな活躍を見せるのか、嫌でも興味が湧く。オープニングに登場する脇役たちの絡み方も気になるところだ。完成がいつ頃になるかは不明ながら、脱出ゲームとしてもアドベンチャーゲームとしても印象深い作品になることを予感させられる1本。
主に脱出ゲーム好き、猫好きは要チェックである。

[基本情報]
タイトル:『ばけねこ探偵事務所』
作者:たちやま
クリア時間:30分~
対応プラットフォーム:ブラウザ
価格:無料

※プレイはこちら
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm21056


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