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Channel: フリーゲーム –もぐらゲームス
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話題のアクションフリーゲーム『ニュー・スーパーフックガール』。iTunesにてサウンドトラックが好評配信中!

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先日、もぐらゲームスでも紹介したフリゲアクション『ニュー・スーパーフックガール』。

ゲーム投稿イベント「ニコニコ自作ゲームフェス2016」にて「Unityスタークリエイター賞」と「フリーゲーム夢現賞」の2冠を獲得した本作は、マウスひとつで遊べるというお手軽さと、プレイするほどアクションが上達する楽しさを背景としたやり応えを備え、ダウンロードサイト「フリーゲーム夢現」でも人気ランキング1位となっている話題作だ。

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爽快フックアクションのフリーゲーム『ニュー・スーパーフックガール』。任天堂作品のような巧みなゲームデザインが光る

そんな本作だが、4月14日、作中にて使用されている楽曲、及び未使用曲2曲などを全曲リマスタリングし収録したオリジナルサウンドトラックが、iTunes・Amazon MP3にて配信開始された。

サウンドトラックは4月16日現在、iTunes Storeのトップアルバムのカテゴリ別ランキングにて2位を獲得しており、人気の高さが伺える。

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『ニュー・スーパーフックガール』公式ページ内 サウンドトラック情報


『ニュー・スーパーフックガール』オリジナルサウンドトラック クロスフェードデモ

サウンドトラックには全12曲が収録され、価格は1050円。特定楽曲毎の単独購入も可能だが、アルバムで購入するとお得となっている。あの印象的なマップや難関シーンで流れていた音楽を好きなときに楽しみたい方は、購入してはいかがだろうか。

また、原作をまだプレイしていない方は、これを機にぜひ遊んでみてほしい。『マリオ』『ゼルダ』『海腹川背』『I wanna be the guy』といったアクションゲームが好きな人には、特に楽しめる作品となっているだろう。

ダウンロードはこちらから
iTunes(1050円)

Amazon MP3(1050円)


コラム:フリーゲームをはじめよう。「第2回 初めてプレイする人でも安心!ダウンロード方法とオススメの名作を紹介します」

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季節は春に移り変わりました。「フリーゲーム大賞2015」や「ニコニコ自作ゲームフェス2016」が開催され、フリーゲーム界隈は更なる盛り上がりを見せています。新年度を機に、ゲーム創作に打ち込んでいる人達もいるでしょう。今後どのような作品が世にでるのか楽しみです。

さて、連載を開始した後、ある友人からこんなことを聞かれました。「フリーゲームって大丈夫なの?ウィルスとか入ってないの?」ということです。私を含むフリゲファンの方々は、いつも当たり前のようにゲームをダウンロードしています。しかし自分の知らない制作者のソフトを入れることに、抵抗がある人も多いようです。

そこで今回は、フリーゲームを安心してプレイする方法をお伝えします。また、初心者でも遊びやすい名作ソフト3作品も合わせてご紹介します。

ダウンロードから、フリーゲームは始まっている!

国内で制作されたフリーゲームの多くは、フリーソフトやゲーム専門のダウンロードサイトを通して配信されています。有名なところを挙げるならば、「窓の杜(ソフトライブラリ)」「Vector」「ふりーむ!」「フリーゲーム夢現」などがあります。どのサイトも10年以上運営を続けている老舗です。また「WOLF RPGエディターコンテスト」など、多くのユーザーが投稿しプレイした感想を出し合っているコンテストなどもあります。ユーザーが集まり交流がある場所は、トラブルが起きた時の反応も早いので、始めはこういったサイトからダウンロードすることをオススメします。

ウィルスが怖い人は、まずウィルス対策ソフトの導入がオススメです。ただし、対策ソフトによってはフリーゲーム自体を弾くことがあり、ダウンロード中に警告されることがあります。こういった場合は慌てず、先にプレイしている人からの情報を集めましょう。

多くのフリーゲームの場合、ダウンロード後にフォルダが展開され、大量のデータが出てきて混乱するかもしれません。しかしこの中でプレイヤーにとって必要なのは「実行ファイル」「Read Me」です。実行ファイルはソフトを起動するためのもの。これをダブルクリックするだけで、ゲームが開始されます。Read Meはいわゆる説明書です。ゲームの操作方法やソフトが動作する条件が書かれてます。著作権や「ゲーム配信実況」が出来るかどうかなども書かれている場合が多いので、まずは一度目を通しておくとトラブルになりにくいです。

ちなみにRPGツクール製のゲームの中には、RTP(ランタイムパッケージ)と呼ばれるソフトのインストールが必要な場合もあります。こちらは公式のソフトなので、安心してダウンロード出来ます。

それでも不安だ!という方は、ふりーむ!で「よぉ~くわかる、フリーゲームの遊び方」と言うページを公開しています。画像で紹介しているので、まずはじっくり読んでみましょう。

フリゲ初心者こそ遊んで欲しい名作フリーゲーム!

不安が解消されたら、フリーゲームの世界に飛び込んでみましょう。RPG、ホラー、シューティング、アクション…。名作、傑作はたくさんありますが、まずは複雑な操作が必要ないゲームからプレイすると、他の作品を始める時の足がかりになると思います。

そこで今回紹介するのは、RPGの『Ruina 廃都の物語』、ホラーアドベンチャーゲームの『Ib』、アクションの『洞窟物語』です。どれも実績や人気の高いゲームであり、プレイ導入が分かりやすいのが特徴です。そしてなにより、「一度プレイしたら忘れられない体験になる」ゲームでもあります。

Ruina 廃都の物語

誰かに呼ばれたような気がして、町はずれの森を歩いた。
夜明け前の空は、まだ暗い。
薄闇の中を歩いているうちに、洞窟の入口を見つけた。
数日前の落雷で燃えた樹の下に、
地中への入り口が開いている。
内部は暗く、奥は深い。
……胸騒ぎがした。
この洞窟は、あなたを招いている。
あなたは、中へ入っていった……。
(『Ruina 廃都の物語』 オープニングより)

 
もぐらゲームスでも何度か紹介を行なった、ゲームブック風のRPG。新作がひしめく「ふりーむ!」のダウンロードランキングでも未だ上位をとっていることから、その根強い人気が伺い知れます。洗練されたテキスト、古い書物の挿絵のようなグラフィック、ポイントを選択ながら進めるダンジョンなど、様々な独自性が絶妙なバランスで構成されています。

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一度ダンジョンに入れば、まるで本当に冒険しているような感覚に陥ります。ゲームシナリオやイベントはプレイヤーの選択肢に重きを置いており、トラップにはまった時どう切り抜けるか、問題をどのように解決するかは、プレイヤーである「あなた」に委ねられています。戦闘だけでなく探索でも経験値が入るので、プレイヤーの選択やひらめきがキャラクター達の成長に繋がるのも嬉しいところ。仲間となるキャラクター達も個性豊かで、危険に満ちたダンジョン探索では、戦闘や探索スキルの面で心強いパートナーになってくれます。

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似たような作品をコンシューマではほとんど見かけないというのも特徴で、フリゲと言ったらまずこのゲームを挙げる人も多いです。RPGで迷ったら、ぜひこれから始めてみるのがいいと思います。

『Ruina 廃都の物語』公式ページ

定番!おすすめフリーゲームRPG作品13選
(『Ruina 廃都の物語』ほか12作品を紹介)

Ib

本作をテーマとした二次創作イベント「ゲルテナ展」の開催なども記憶に新しい、閉じ込められた美術館を探索するホラーアドベンチャーゲーム。シンプルかつ印象深いビジュアルと、登場人物達の魅力によって、多くのファンを獲得しました。ちなみにピクシブでのファンイラストは、実に4万点を越えます。

フリーゲーム『Ib』の二次創作展「ゲルテナ展」開催!7月に渋谷にて。

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Ibは恐ろしいほど没入感の高いゲームです。グラフィックや音の演出によって、異形の美術館の静寂がプレイヤーを飲み込んでゆきます。プレイヤーが操作する少女「イヴ」は、特別な能力を持つわけではありません。彼女はたった一人で、プレイヤーの心の隙を突くような恐怖を突破しなくてはなりません。だからこそ、途中で出会う「ギャリー」や「メアリー」の存在が大きな意味を持ちます。

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彼らは、謎解きに触れる度に声を掛けてくれたり、ヒントをくれたりします。異様な空間の中でも親身になって語りかけてくれるので、プレイヤーにとっても大きな心の支えになってくれます。しかし彼らの行く末が、幸せであるとは限りません。幾つかのエンディングが用意されており、どんな結末をたどるかはプレイヤー次第なのです。

Ibは操作性に優れていることから、フリゲファン以外にも幅広く支持されているゲームですが、謎解き自体は手応えのあるものになっています。「美術館」という題材を上手く使い、ユニークな謎解きが散りばめられています。一方、初心者向けの配慮として、Ibの公式サイトにてヒントも用意してあります。ホラーアドベンチャーゲームの導入としては、最適な一本です。

『Ib』公式ページ

連休中に遊んでおきたい、おすすめフリーゲーム 10選
(『ib』ほか9作品を紹介)

洞窟物語

長年フリーゲームを遊んでいる人なら知っているであろう不朽の名作。スーパーファミコン時代を彷彿とさせるシンプルな操作性でありながら、アクションゲーム初心者から上級者まで楽しめるように、ゲームデザインが徹底されたアクションゲームです。近年ではニンテンドー3DSに移植されましたが、大手ゲームメーカーにも負けないほどの完成度を誇ります。

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「洞窟物語」というタイトルではあるものの、そのマップは広大で非常にバリエーション豊か。登場する敵キャラクターやギミックは遊び心が満載な上、いたるところにアイテムが隠されています。ボスも一筋縄ではなく、プレイヤーを阻むように多彩な攻撃を仕掛けてきます。

主人公が最初に使う武器は「ポーラスター」と呼ばれる銃。本作では射撃タイプの武器がいくつも登場し、敵からのドロップアイテムを集めると性能がさらに強化されます。アクションが苦手な人でも、武器をしっかり強化しながら進めば十分戦えます。上級者には、癖の強い武器や難関マップが用意されており、プレイヤーの上達に合わせた楽しみを提供してくれます。

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そして忘れてはいけないのが「物語」「音楽」です。キャラクター達の可愛らしい見た目とは裏腹に、本作ではドラマチックで切ない冒険が繰り広げられます。宿敵「ドクター」の野望に翻弄されていく「ミミガー」と呼ばれる生き物達や、相棒として共に戦ってくれる「カーリー」。彼らの明るさと待ち受ける運命に、多くのプレイヤーが心掴まれました。そして場面を盛り上げる音楽は、明るい曲調の中にも物悲しさを含むものが多いです。特に終盤に流れる「つきのうた」は、フリーゲーム音楽の金字塔として、今もなお愛されています。

『洞窟物語』DLページ(窓の杜ライブラリ)

『洞窟物語』制作者サイト

フリゲはアクションも熱い!おすすめフリゲアクションゲーム10選
(『洞窟物語』ほか9作品を紹介)

これらのゲーム以外にも、初心者にオススメできる作品はたくさんあります。ですがあまりたくさん紹介してしまうと、自分で探す楽しみを奪ってしまうので、今回はここまで。次回はまた違った視点からフリーゲームの魅力を取り上げてゆくので、お楽しみにしてください!

ローグライク&ハクスラなブラウザフリーゲーム『イニシエダンジョン』。LINEスタンプが配信中!

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最近では、フリーゲームのグッズ展開が増えている。

以前にもぐらゲームスでも紹介したフリーゲーム関連のグッズとしては、「8人パーティでの戦闘」といった特徴的なシステムや、たくさんの仲間キャラクター同士の掛け合いが魅力のフリゲRPG『ざくざくアクターズ』のキーホルダー、そしてサークル「カタテマ」によるパズル+シューティングゲーム『ムラサキ』、爽快なフックアクションが特徴の『ニュー・スーパーフックガール』のサウンドトラックなどがある。

フリーゲームRPG『ざくざくアクターズ』。公式キーホルダー販売開始!

カタテマの送るフリーゲーム『ムラサキ』。その世界観を彩るサウンドトラックのダウンロード配信が開始!

話題のアクションフリーゲーム『ニュー・スーパーフックガール』。iTunesにてサウンドトラックが好評配信中!

そこで今回、紹介するのは、こちらも以前にもぐらゲームスでレビューを掲載した『イニシエダンジョン』のグッズだ。本作は既にキーホルダーの展開もされており、今回はグッズの第二作として、LINEスタンプが配信された。

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『イニシエダンジョン』LINEスタンプ

『イニシエダンジョン』公式ブログでのLINEスタンプ配信告知

おなじみのキャラクター達がキュートに勢揃い!
イニシエダンジョンの登場人物達による名場面の数々が
イチハルネ画伯の手によって可愛くコミカルに再現されました。
思わずクスッとなりそうで意外と実用志向なスタンプです。

(公式ブログより引用)

 
価格は1セット(40個)で120円となっている。どのスタンプもコミカルでつい使いたくなってしまう内容となっているので、作品のファンならばぜひ使ってみてはいかがだろうか?また、本作はグッズ第一弾のキーホルダーも配布中となっているので、あわせて揃えてみたいところだ。

ブラウザフリーゲーム『イニシエダンジョン』。グッズ第一弾「不老不死の水キーホルダー」の販売が開始!

なお、もぐらゲームスでは、フリーゲーム作品の情報に加え、フリーゲームのグッズ情報なども募集している。もしもご提供頂ける情報がある場合は、下記の問い合わせフォームからご連絡頂ければ幸いだ。

もぐらゲームス お問い合わせフォーム

フリーゲームダウンロードサイト「ふりーむ!」第11回ゲームコンテストの結果が発表!

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10,000本近くという数多くのフリーゲームが登録されているダウンロードサイト「ふりーむ!」。もぐらゲームスの読者の方々も、ゲーム探しのために日々利用しているのではないだろうか?

今回は、そんな「ふりーむ!」の主催する「第11回ふりーむ!ゲームコンテスト」の結果が発表されたので、紹介したい。本コンテストは「ふりーむ!」に投稿されたゲームの中から選考委員が受賞作を選出する形式で、賞の部門はバラエティに富んでおり、毎回多くの力作が選出されることが特徴となっている。

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第11回 ふりーむ!ゲームコンテスト 結果発表

多くのフリーゲームの中から見事最優秀賞に輝いたのは、マルチシナリオファンタジーRPG『WIZMAZE(ウィズメイズ)』。その本格的なゲームデザインや練り上げられた世界観から、かねてからファンの多い作品となっていた。

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『WIZMAZE』

そして優秀賞には「誰でも殺せて、誰にでも乗り移れる」というゲームシステムが独特なRPG『妖刀伝』が続いた。

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『妖刀伝』

またゲームジャンル毎の部門については、『カリスは影差す迷宮で』、『Time Flow』、『RxHpsychosis』、『鉄格子の逢瀬』、『MECHA Ritz』、といったゲームがそれぞれ金賞を受賞している。これらのゲームは以前にもぐらゲームスにて紹介を行なったので、興味のある方はぜひ遊んでみてほしい。

フリーゲーム『カリスは影差す迷宮で』 。下された任務は「仲間殺し」。限られた期限を上手く使う遺跡探索RPG

フリーシナリオRPG『Time Flow』。あなたが選び取る物語と、名作から受け継がれた冒険の楽しさ

フリーホラーゲーム『RxHpsychosis』。ホラー×ローグライクという恐怖の新機軸

スマホで遊べるフリゲアドベンチャー『鉄格子の逢瀬』。それでもあなたは、彼を「処刑」しますか?

『MECHA Ritz』弾幕STGは現代アートになりうるか?フリゲで始めるSTG:第4回

振り返るのが恐い短編フリーホラゲ『アイシャの子守歌』。劇中で間接的に”語られる”悲劇とは?

フリーホラーゲーム『A』。サーカスを舞台に紡がれる少年少女の物語

海外フリーゲーム5選:禍々しくも精緻なドット絵アクションや、ブラックユーモアに溢れたバカゲーなど

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もぐらゲームスでは、これまでにも多くのフリーゲームの特集を行ってきた。今回は新しく海外のフリー・インディーゲームの特集になる。アート的な切り口であったり、または残虐 さが目立つアクションであったり、はたまたでたらめなアイディアのバカゲーなどをセレクトした。日本国内のフリーゲームとは一味違う、どれも独特の体験ができることうけあいだ。

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簡単に説明すれば『2DプラットフォーマーによるDOOM』。『DOOM』の特徴である、主観視点でマウスで狙いをつけ、クリーチャーやソルジャーとハイスピードで銃撃戦を行うゲームデザインがそのまま2Dのジャンプアクションとして翻訳されている。

『Risk of rain』にも似たミニマルなピクセルで描かれ、広いマップをジャンプして探索するという『DOOM』とは全く違うビジュアルやジャンルであるにもかかわらず、『DOOM』の体験であるハードロック調のBGMにハイスピードなガンアクション、そして肉片が四散する強烈なゴア表現などのプリミティブな体験まで遺憾なく2Dアクションに落とし込まれている。

この作品が単なる「DOOM」を2Dアクションに翻訳したものに終わらないのは、どちらかと言えばオリジナルの『DOOM』ではなく、膨大な血しぶきと臓器がばら撒かれる強烈なゴア描写のアップデートが続けられているmodで有名な『Brutal DOOM』の影響が強いからではないか。ミニマルなピクセルアートで描かれる禍々しさはそのままに、実際いくつかの演出はそのままだったりもする。

そうした影響もあるのか、冒頭からレベルデザインは苛烈だ。空中を飛び回るクリーチャーが要塞を守る兵士と激闘を繰り広げているところに乱入して銃撃戦を行う三つ巴の闘いが演出されているくらいだ。高難易度でスタートしたならばよりそうした体験が強化されるのだ。

ダウンロードはこちらから

NORTH

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兄からの手紙を受けながら、奇妙な街の中で様々な化け物ともつかない住人達が蠢く中を探索していく。一見すると『Dear Esther』のようなウォーキング・シミュレーター(FPS視点で探索しながら風景と物語を味わうことがメインのジャンル)のように見えるのだが、随所で謎解きを要求される作りになっている。

陰鬱な都市の風景だけではなく、不気味なイラストレーションや実写映像など様々な表現がミックスされることで、混沌とした空間が特徴だ。謎解きのヒントも含めた兄からの手紙を受け取りながら、探索の先にあるものとは…

ダウンロードはこちらから(フリーゲームだが、特定の金額の寄付が可能)

Cold Email

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ウェーブ制で迫りくる障害を排除していくゲームなのだが、やってることはPCの前でひたすらメールを送りまくるという最悪な作業を行う『バイトヘル』のようなゲーム。

どうしようもないポップアップ広告を避け、机の上を覆い尽くす(おそらく作業中に飲んだり食べたりしたってことだろう)皿やビンをかき分けながら、PCがダウンするまでにひたすらマウスクリックで膨大なメールを送り続けることでステージクリアとなる。

しかしなにより哀しいのは、ゲーム内の物語設定として、こんなことをするに至った背景に、プレイヤーキャラクターである個人ゲームの製作者が「ゲームを2年かけて作ったがろくにプロモーションしてない」「だからこんなメールの勧誘で知ってもらう」みたいな理由で膨大なメールをばら撒いているということである。 バカゲーに見せかけながら個人ゲーム製作者の環境を描いた自虐的な内容なのだ。

ダウンロードはこちらから

TULGUL:Rapid Fighting

30歳前後の方ならばアクションゲーム『イーアルカンフー』や『スーパーチャイニーズ』を思い出すヴィジュアルの、素早くクリック連打を行いパワーを貯め、貯めたパワーを使って3段階の攻撃や避けと防御を使い分けながら闘うという変形のコマンドRPGの戦闘を行っていくゲーム。

要は往年のカンフー映画によくある高速での打撃の応酬の果てに、隙を見て必殺の一撃を叩き込むというあのやり取りを体感できる作品だ。ゲームメカニクスの大ざっぱさに反して不思議に面白いという感慨を抱くあたりも『スーパーチャイニーズ』世代に響く。

ダウンロードはこちらから

I Like Walking Very Much

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さてこちらは日本の作家camel504さんがitch.ioにアップロードしている『2Dのウォーキング・シミュレーター』という作品だ。蜘蛛(に見える、もしかしたら何か別の生き物)が歩くその先にある何かを体験していくゲームになっている。

『Limbo』以降のモノクロームとシルエットを基調にしたアートスタイルが目を引く。プレイヤーの操作する小さな蜘蛛の対比で出てくる鳥や人間の巨大さと不気味さの演出は、最近リリースされた毛糸を操るアクションアドベンチャーの『Unravel』を思い出しもする。

本作のラストは難解に思われるだろうが、作品ページに残されている解説を読めばある程度最適な解釈に辿り付けるかもしれない。『この作品は社会での自分の経験が元になっている。憎しみが承認欲求を掻き立てて、また別の憎しみを生み始めるんだ』という、いささかネガティブな感情がコンセプトにあるとのことだ。

ダウンロードはこちらから

フリーゲームADV+RPG『エインルート』。衰退していく美しい世界を救うための「儀式」に臨む物語

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フリーゲームには、30分から1時間ほどでクリアできる短編作品がある。短編といっても、短い時間の中で丁寧にまとめ上げた物語、美しく作り上げられたマップ芸術によって表現される世界観、そして練り上げられたゲームシステムなど、ゲームとして必要な要素を短時間の中に上手く詰め込んだ作品が数多く存在する。

以前にもぐらゲームスで紹介した『あかねいろのそら』などは、10分ほどで完結する掌編RPGでありながら、コンパクトなゲームデザインや、いきいきと動く自作のドット絵が印象的な作品だった。

フリーゲームRPG『あかねいろのそら』。総プレイ時間10分で完結する悲劇の物語と練られた戦闘システム

そこで今回は、アドベンチャー+RPG要素の短編フリーゲーム『エインルート』を紹介する。本作の特徴としては、ドット絵による美しいマップ芸術の世界を歩くアドベンチャーの側面と、戦闘の前に選択した「感情」によって、戦闘ごとに主人公の能力値が変動するバトルシステムが印象的なものとなっている。

衰退していく世界の中で「儀式」に臨む物語

このゲームの舞台は、生物の命を蝕む瘴気に包まれてしまった世界。力を持たない人間は、瘴気に侵され死に行くしかなかったが、あるときに神様が、1人の少女に「2つの魔法」を授ける。1つは「瘴気から人間を守る魔法」、もう1つは「魔法を継承する儀式」だ。前回の継承から8年がたった今、本作の主人公「エイン」が儀式の祭壇に赴き、再び魔法の継承が行なわれようとしているところから物語は始まる……。

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継承の儀式に臨む主人公エイン(画面左)と、エインを気遣う女性

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儀式を行なう遺跡にエインを導く少女

本作は、ゲームシステムとしてはアドベンチャー+RPGといった形式となっている。魔法継承の儀式を行う遺跡にはいくつかの部屋が存在し、それぞれの部屋の中で「魔物」との戦闘を行ない、全ての魔物との戦闘に勝利することが当面の目的となる。

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遺跡の中にて、ドット絵で描かれた美しい世界を探索する

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遺跡の探索中に発見できるシンボルを調べることで、敵との戦闘となる

選択した「感情」によって、戦闘毎に能力が変動するシステム

このゲームの特徴的な要素としては、戦闘に入った際に「感情」を選ぶことが出来るシステムが挙げられる。本作には経験値やレベルの概念が存在せず、選んだ「感情」と装備」によってのみ主人公の能力値が決定されるものとなっている。

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戦闘時のエインの能力に関係するものは「装備」と「感情」のみとなっている

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戦闘開始時の選択によって、戦闘毎に能力値が変わるという独特な「感情」システム

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選択した感情によって変動する能力値は、戦闘前に確認できる。参考にしよう

戦闘で行なえる行動は「攻撃」「防御」「逃走」の3つとシンプルにまとまっている。「攻撃」は敵にダメージを与えるための手段であり、「防御」はダメージの軽減とHPの回復を同時に行なう、そして「逃走」は戦闘を中止して退却するものだ。本作の戦闘では逃走や敗北してもデメリットは存在しないため、戦闘にあたって感情選択や装備選びを誤った場合にも、安心して形勢を立て直すことが出来る。

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戦闘時に選択できるコマンドはシンプルなものとなっている

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状況に応じたコマンドを選んで戦おう

「儀式」に向かったエインを待ち受ける結末とは…?

本作は特徴的な戦闘システム以外にも、水彩画のような一枚絵を用いて物語の背景が語られるイベントシーンなどが効果的に使用され、物語の結末を気にさせてくれるような演出が展開される。儀式に向かうエインを待ち受けるものは、果たして何なのだろうか?

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儀式に臨む前、意味深な会話が聞こえてくる

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一枚絵を使ったイベントシーンは美しく、物語の背景を気にさせてくれるものとなっている

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儀式の祭壇に待ち受けるものは…?

本作は、ゲームの進め方によってエンディングが3つに分かれるマルチエンド形式になっているが、それら全てをコンプリートしても1時間程度でクリアすることが出来る。
ドット絵で描かれた美しいマップ芸術の魅力もさることながら、戦闘毎に能力値が変わる「感情システム」など細かいゲームシステムの発想が面白く感じられた本作、RPG要素が含まれる短編アドベンチャー作品を遊びたい方は、ぜひとも遊んでみてほしい。

[基本情報]
タイトル 『エインルート』
制作者 箱庭のイデア(制作者様サイトはこちら
クリア時間 30分~1時間
対応OS Windows 2000/NT/ME/XP/VISTA/7
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/11600

アイテム収集が楽しい!おすすめフリーゲームRPG10選

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ゲームには数多くの「やりこみ要素」が存在する。その中でも、とりわけRPGのやりこみ要素の1つとして、真っ先にあげられるのはやはり「アイテム収集」ではないだろうか。

膨大な数に上るアイテムのコンプリートを目指し、少ない確率にもめげずにアイテムドロップをひたすら祈り、期間限定アイテムの取りこぼしを恐れスケジュールを組む。
アイテム収集の趣味がないプレイヤーには、ともすれば苦行に感じられるかもしれない作業を必要とするアイテムも、アイテムコレクターにかかれば垂涎の一品である。見事アイテムを手に入れた時に溢れ出る脳内麻薬を夢見ながら黙々と勤しみたいプレイヤーに向けて、今回はアイテム収集要素が光る定番のフリーゲームRPGを紹介しよう。

悠遠物語

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アイテムやり込みゲームの中で、アイテム探索と並んで欠かせないもの、それは「アイテム合成」である。アトリエ系、錬金ゲー、調合ゲーと表すこともあるかもしれないが、その本質は変わらない。

アイテム合成ゲーは、有名な『レミュオールの錬金術師』『AIRAM EVA』などのようにシミュレーション、とりわけ経営シミュレーションに多く見られるが、本作『悠遠物語』は公式が発表するジャンルも「ファンタジック経営シミュレーション恋愛推理アクションRPG」と、とても欲張り、ゲームのいいとこ取りなものだ。そして実際にその内容も、アイテムの合成あり、合成したアイテムを使っての経営あり、多彩なスキルあり、装備によって変わるアクションあり、お使いクエストあり、キャラ同士の掛け合いあり、深いストーリーあり……。あれもあり、これもあり、それもありだが、どれか一つとっても一級品のクオリティである。おだやかでほのぼの、と最初に受けるイメージで軽く臨んだら時間を根こそぎ持っていかれるだろう。

現在はVer0.65ということで、ゲームとしては未完結ではあるものの、現状のバージョンでも楽しむことが出来る内容が十分にあるため、今回紹介させて頂いた。全部楽しみたい!そんな欲張りな人に持って来いの作品だ。

ダウンロード:公式ダウンロードページよりダウンロード

Elona

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次に紹介する作品は、一番、ダメな方向に自由度の高いローグライクRPG『Elona』。その自由度と比例してファンもとても多い。そして、自由度が高いということはアイテムも多い、ということである。それこそ装備に関わらず食べ物、家具、剥製など様々だ。

その中で、プレイヤーはどんな収集の仕方をしても良い。種族が妖精であり職業がピアニストなプレイヤーキャラクターにお似合いのグランドピアノを求めるのも良し、武器としても魅力的な女性用下着を集める旅に出ても良し、憎きあんちくしょうの剥製を手に入れるために武者修行するのも良しだ。

また、一見くだらないと思えるアイテムに深いストーリーが読み取れる場合もある。もし貴方がこのフリーゲームのプレイを始めた時には、ゲーム内で請ける事が出来るクエスト(依頼)にて「子供の誕生日にクズ石をプレゼントしようとする父親」「明日のために必要だと依頼しておきながら、渡されたアップルパイをその場でむさぼり始めるご婦人」など多くのシュールな、いや心あたたまる場面を見かけることだろう。そしていつの間にか、貴方自身が己の信仰する神にクズ石を投げつけることになるだろう。

このゲームはどんな人間さえも受け入れる大変に懐の深いローグライクと言えよう。

ダウンロード:公式ダウンロードページよりダウンロード

パトルの軍事博物館

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先程Elonaを「一番ダメな方向に自由度の高いRPGである」とご紹介した。とはいうものの、その「ダメな方向性」を楽しむにはプレイヤー自身が突き抜ける必要がある。対してこちらのゲームは作品側が突き抜けた顕著な例である。

ツクールXP製のこのゲーム、起動して早々いくつかの選択肢でプレイヤーに質問を答えさせる。が、早い話「不謹慎な内容に耐えられるか否か」というものだ。それに加えてこのタイトル。そう、このゲームでプレイヤーが集めるものは「兵器」である。第一次世界大戦から戦後に至るまで、各年代各地域、約200種の兵器を収集し、何故か宝箱に入っている軍歌なども押収しつつ素晴らしき軍事博物館を作り上げるのがこのゲームの目的だ。

そして、ストイックな資料収集ゲームでないことは最初に答えさせられる質問で察しがつくことだろう。ストーリーではとってもアカいウサギの演説を右から左へ聞き流し、米という漢字が似合いそうな大統領に舌を出す、擁護のできないしようがない、清々しいまでの不謹慎ゲームだ。

ギリギリアウトをウルトラCの低空飛行で飛び回るネタに割りきってお腹を抱えて笑える人に遊んでほしい作品。この作品、『パトルの軍事博物館2』というシェアウェア版も発売中だが、より一線を越えた輸出禁止ゲームになっているのでお気に召した方は要チェックだ。

ダウンロード:Vectorダウンロードページよりダウンロード

巡り廻る。

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フリーシナリオRPGなこのゲームも、また自由度が高いことで有名である。elonaが無秩序な自由度の高さならば、こちらは秩序的な自由度の高さとでも言えるだろうか。ファンタジーでありながら微妙な世知辛さが、たまらなく好きな人にはぐいぐい来ることだろう。

もちろん、この自由度の高さはアイテムにも通ずる。巡り廻る。におけるアイテム収集の楽しさとは大雑把に言うと二つだ。一つ目は合成の楽しさ。このゲームは定番の武器防具に限らず、薬、交易品、食事等も合成することが出来る。装備の合成は、極めればもちろん店で売っている最高の装備を超える性能を持ち、料理は調理方法や食材によって料理名やブーストされる性能が変わるのが楽しい。

そして二つ目は、街の中にある鍵の掛かった箱などを開ける「ピッキング」の楽しさである。このゲームにおけるピッキングは割と馬鹿にできない。序盤はありがたい収入源に、中盤以降はありがたい素材源になる、という御託すら捨て置く程に楽しい仕様である。恐らく、深夜以外に行うと、ゲームの進行や発生イベントに関係する重要パラメータである「名声」の下がるスリルと背徳感、中身の分からぬ箱を開けるギャンブル感、自分の感覚を信じてピッキングの釘を打ち上げる作業感が関係しているのだろう。

ダウンロード:公式ダウンロードページよりダウンロード

魔王物語物語

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RPGツクールXP製の名作RPG。全て語らずに断片を見せてプレイヤーに考察させるストーリーで人気のこの作品だが、アイテムの面から見てもとても魅力的である。

他のアイテム収集RPGと比較すると、決してアイテムの数は膨大ではないのだが、期間限定アイテムが多いこと、そしてこのゲームにおけるアイテムの重要度が高いことが特徴だ。
一度クリアすると入れないダンジョンや、ストーリーが進行するともう手に入れられないアイテムはコレクターにとってスリルそのもの。アイテム収集により一層背筋が伸びることだろう。

このゲームにおけるアイテムの重要度の高さ。これは魔王物語物語が誇る「なんでも装備システム」にある。その名の通り、三つの枠に、武器だろうが防具だろうが素材アイテムだろうがアンナおばさんの毒饅頭だろうが、とにかくなんでも装備できるシステム。アイテムごとに「HP+10」「アイテム拾得率UP」「スキル習得」など効能は変わるので、その場に合わせた装備が必要だ。

自分の集めたアイテムを組み合わせ、自分の求める装備を完成させる。収集だけで終わらないアイテムのやり込みがそこにある。

ダウンロード:Vectorダウンロードページよりダウンロード

Nepheshel

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アイテム収集とは宝探しに始まり、そして宝探しに帰結する。そんなことを思い出させてくれるツクール2000製のRPGである。こちらもやはり集めている過程が楽しいゲームでありながら、盗人講座とはまた違い、硬派にひたすら探索するタイプのゲームだ。

ストーリーは先程ご紹介した魔王物語物語などと同じく、断片をプレイヤーに与え考察させる形式である。アイテムを探しストーリーを探し、まっこと探索に重きを置いていると言えるだろう。現に、このゲームはザコ敵ですら侮れないほど強く、地道にレベル上げ、という手法はあまり賢くない。シンボルエンカウント形式で遭遇するザコ敵や強敵に尻尾を巻いて逃げ出し、ダンジョンの先に眠る強い装備を見事見つけ出し手に入れることが推奨されるのである。

また敵や装備には多くの属性があり、いわゆる「属性パズル」を考えるか否かで戦闘難易度は随分と変わる。強力な装備をひとつ手に入れるだけでなく、立ち塞がる強敵に対応するべく様々な装備品を組み合わせる必要もあるため、「ねんがんのソードを手に入れたのでしばらく探索はお休み」ではいかんのだ。

常に宝を求めてやけに入り組んだダンジョンの中、襲いかかる強敵から命からがら逃げ切り、その先でついに装備を手に入れる。そんなゲームに脳内麻薬がダバダバと垂れ流しになる人に何としてもプレイしていただきたい。
このゲームがたまらない人には、同じく宝探しに全力を尽くす『イストワール』もオススメしたい。

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ざくざくアクターズ

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タイトルから自動生成のダンジョンに潜るRPGかと思いきや、ランダムなのは宝箱の中身だったことでプレイヤーの度肝を抜いた『らんだむダンジョン』でお馴染みな作者のツクールVXAce製の新作『ざくざくアクターズ』(以下『ざくアク』)。
今回も前作同様、アイテム数がとにかく多い。消耗品、装備品などを合わせて約400種のアイテムがプレイヤーをお出迎えする上、手に入れることのできる確率が極端に低い激レアアイテムなどもある。それは「アイテムコンプは精神を病まない程度に」と作者に言わしめる程である。

また、『ざくアク』でのアイテムの特徴はまだまだある。例えばアイテム図鑑。アイテム収集マニアにとっては、そもそもアイテム図鑑が存在することが歓喜の極みだろうと思うが、このアイテム図鑑は説明文が歯切れの良いユニークな短文で、ついつい全ての説明文を読みたくなってしまう。

らんだむダンジョンと違い、アイテムをゲットしたことにより発生するサブイベントである「宿屋イベント」が起こらないのは少し残念だが、今回は「特産品」という新たなコレクト要素も加わった。

キャラクター、ストーリー、やり込み要素、どれを取っても一級品の、安心してお勧めできる作品。作者の前作、『らんだむダンジョン』も負けず劣らずアイテム収集のやりごたえ抜群なのでこちらもオススメする。

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おっさん or die

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こちらは2004年9月10日に公開されたRPGツクールXP製のフリーゲームである。特徴的なタイトルからも薄々察すことができるが、中身も大変に尖った作品だ。
ストーリーについても「非モテの冴えないおっさんが打倒モテを掲げ装備を整えつつ倒す!倒す!」という特徴的なものなのだが、この作品の真骨頂はそこではない。

ゲームジャンルは、作者曰く「永遠に完成しない鬱RPG」。先程、公開は2004年だと紹介したが、このゲームの最新更新日は2016年4月17日。ゲームバージョンは「28.3」である。「2.83」の間違いではなく、れっきとしたVer「28.3」である。

ここから既に、おっさん or dieの特殊性が読み取れるだろうか。さて、肝心のアイテム収集だが、集めることができるのは定番の武器防具、装飾品、回復アイテムはもちろん合成素材、「アーティファクト」と呼ばれる激レア装備、敵から吸収できる「おっさんソウル」と呼ばれる特殊能力など多種多様。

アイテムの数、コンプリートの難しさ、そして終わりの見えなさでいったら間違いなくフリーゲーム随一と言っていいだろう。先の見えない鬱屈とした空気にたまらなく身悶えする御仁には是非ともオススメする。

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アールエス

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次に紹介するのは、長年フリーゲーム制作を行なっている老舗サークル「アンディーメンテ」のRPG作品『アールエス』。こちらは今回ご紹介するどのゲームよりも「よく分からないアイテム」の存在が多いゲームである。

元々この作者のゲームの特徴ではあるが、「地球おにぎり」などというちょっと想像ができそうなよく分からないアイテムから「放射線バーストケーキ」などというちっとも想像ができそうにないよく分からないアイテムまで様々だ。

さて、アイテムにおける「よく分からなさ」とはロマンである。このアイテムは一体どういった性質のものなんだろうか、このアイテム名にはこういう意味があるのではないだろうか。このアイテムにはこんな過去があるのではないだろうか。そういえば、この作者の他のゲームにもこのアイテムは登場したな……などなど、アイテム一つとってもゲームの世界はどこまででも広がるのである。このアイテムは、その「分からなさ加減」が絶妙であり、心地良い。

アイテム名のみ見ても、この様に素敵なネーミングセンスだが、小説家やボーカロイド楽曲の制作者としても活躍されている作者のこのフリーゲームは、ストーリーからBGMから、はたまたシステムまでやけに中毒性が高いことも特徴である。一度ハマり込んでしまったら数多くのこれまた中毒性の高い著作フリーゲームを行脚して延々と時間を吸われることになるだろう。行脚は作者サイトのまおうせいから。

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盗人講座

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アイテム収集には大きく分けて二つの楽しみがある。一つ目が、スキルを使ったりスケジュールを組んだり宝箱までの厳しい道をクリアしたり、と「アイテムを入手する過程」の楽しみ。二つ目が、図鑑コンプリートを目論んだり強いレアアイテムを装備して振り回したり、と「アイテムをゲットした後の楽しみ」だ。

さて前者、アイテムを取得する方法が一段ユニークなのがRPGツクール2000製のこのフリーゲームRPG『盗人講座』。盗賊の村で盗賊学校に通う主人公が、盗みのスキルを駆使してアイテムをゲットする一風変わったもの。名あり名無しのキャラに関わらずほぼ全てのNPCからアイテムをスリ取れる、というのも心惹かれるプレイヤーがいることだろう。RPGと銘打ちながらも戦闘パートはなく、盗むことによってストーリーが進行する形式も筋金入り。

手に入れることのできるアイテムも日記帳から牛そのものなど愉快な物が多い。中にはスリ取ることが難しい物もあるが、主人公はスリを成功させる度に成長し1%ずつ成功確率が上がっていく。

メインストーリーだけを追うならまとまりのいい短編だが、テンポのいいサブイベントもこのゲームを盛り立てるポイントだ。RPGツクール2000初期の作品として決して外せない不朽の名作である。

ダウンロード:第5回エンターブレインゲームコンテストよりダウンロード

さらにフリーゲームRPGを探したい方へ

以上、アイテム収集の楽しみが存分に味わえる10作品を紹介させて頂いた。
なお、もぐらゲームスでは前回にも、定番となるフリゲRPGの特集を行なっている。今回の特集でカバーできなかった古典的な名作も紹介しているので、今回紹介したゲームを遊んだ後は、こちらもぜひ見てほしい。

定番!おすすめフリーゲームRPG作品13選

寿司が高速で走るフリーゲーム『高速廻転寿司』。圧倒的加速でライバル寿司を追い越せ!

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日夜多くの作品が作られているフリーゲーム、インディゲームには、プレイヤーに「この発想は無かった」と言わしめるような、秀逸なアイデアのゲームが存在する。未来の海にて、なぜか光線を放ち戦うようになった蟹や魚でパーティを組み勢力を拡大していく『ACE OF SEAFOOD』などはその一例だろう。

今回はその中から、「寿司がサーキットを爆走する」という、なんとも独創的な設定が光るUnity製フリーレースゲーム『高速廻転寿司』を紹介しよう。

このゲームの特徴は「寿司同士がトップを目指してレースを行なう」というネタ的な側面だけではなく、レースゲームとしてもゲームデザインがシンプルにまとまっており、1プレイ数分のミニゲームとしてしっかり楽しめるところにあると言えるだろう。

寿司の頂点を目指してサーキットを走り抜けろ!

このゲームの基本的なシステムとしては、プレイヤーの好みの寿司を走らせ、コースを走る他の寿司を抜き去り、ゴールを目指すことだ。コースには複数の種類が存在し、一つのコースをクリアすることで新しいコースが出現するようになっている。

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操作する寿司の選択画面。ネタに応じて様々なパラメータが設定されている

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レースの場となるコースは複数存在する。全制覇を目指し、寿司を走らせよう

操作する寿司には「加速力」「最高速度」「重さ」という3つのパラメータが存在する。「加速力」は寿司の加速力を表し、これが高いほど最高速度までに達する時間が短くなる。「最高速度」は寿司の最高速度で、高いほど最終的なスピードが速くなる。「重さ」は、寿司が加速を止めた時点から、停止までにかかる時間に関係してくるパラメータだ。

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パラメータを参考に、自分に合う寿司を選ぼう。初心者は加速力の高い寿司を走らせるのがオススメだ

コース上には、自分以外にもライバルの寿司が存在する。他の寿司を追いこしつつ、どれだけ早いタイムでゴールできるか挑戦してみよう。

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ライバルの寿司にぶつかってしまうとバランスが崩れてしまう。注意が必要だ

レースの最中では、コース上に落ちている「1万円」を拾うと、さらに加速することができる。中には「紫色に輝く特別な1万円」も存在し、こちらを取得するとコース上空を翔けるがごとくの大ジャンプをすることが出来る。これにより大幅なショートカットを行なうことが可能なので、レース中に見かけたらぜひとも獲得したいところだ。

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コース上に落ちている1万円を拾い、圧倒的加速を狙え!

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紫色に輝く1万円を手にすることで、空を翔けることが出来る

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一方で、コース上にはライバル寿司以外にも、レースの邪魔をする障害物も存在する。それが、コース上を逆走してくる「馬」だ。馬はすり抜けたりすることが出来ないため、ぶつからないように避けつつ走る必要がある。

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コースを逆送してくる「馬」。回避しながら走り抜けよう

次々と現れるコースでトップを狙おう

本作では、ひとつのコースをクリアすることでまた別のコースも出現する。今回は、そんなコースの中からいくつかの風景を紹介したい。

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空中に寿司が乱舞する「寿司パラダイス」。コースとしては走りやすいものとなっている

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居間がモチーフのコース「ダイニング」。カーブが多いコースだ

「寿司が高速で走るレース」という特徴的な設定だけでなく、レースゲームとしてもオーソドックスに楽しめる本作。1プレイ数分で終えることが出来るので、息抜きに遊んでみるのをオススメしたい。

[基本情報]
タイトル 『高速廻転寿司』
制作者 ye_ey(制作者様サイトはこちら)
クリア時間 1プレイ5分程度
対応OS WindowsVISTA/7/8/10
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/9973


「ふりーむ!」素材ライブラリが3周年記念セール中、ゲーム制作に使えるマップ・音楽素材が割引で購入可能

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多数のフリーゲームが登録されているフリーゲームダウンロードサイト「ふりーむ!」。プレイヤーのみならず、制作者の方でも利用している方は多いことだろう。

現在、そんな「ふりーむ!」が運営している「素材ライブラリ」のサービスが、3周年を記念して、ゲーム制作に使用できる素材のセール販売を行なっている。

「ふりーむ!」素材ライブラリ

セール対象となる素材には、ゲーム世界の土台となるドット絵のマップ素材、物語を盛り上げる音楽素材、ボイス素材などがあり、それらが通常の半額程度の価格で提供されている。

ふりーむ!素材ライブラリには、ほかにも条件付きで0円で使用できる「フリーライセンス」の素材も存在するため、ゲーム制作を行なっている人は、一度見てみてはいかがだろうか?

ダークファンタジーRPG『WIZMAZE(ウィズメイズ)』。迷宮に立ちふさがる“虚無”と“光”の試練に挑め!

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先日フリーゲーム配信サイト「ふりーむ!」にて、第11回ふりーむ!ゲームコンテストの結果が発表されました。去年は大作RPGの出現やホラーゲームのさらなる進化により、コンテストも一段と盛り上がったのではないでしょうか。各ジャンルごとに受賞作が取り上げられているので、これを機会に普段触らないジャンルを遊んでみるのも良いかもしれません。

フリーゲームダウンロードサイト「ふりーむ!」第11回ゲームコンテストの結果が発表!

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さて今回紹介するのは、コンテストにて最優秀賞を獲得したRPG『WIZMAZE(ウィズメイズ)』です。最優秀賞でありながらもひときわ異色を放つ、その恐ろしげなタイトルイラストに驚いた方もいるのではないでしょうか。本作はフリーゲームではかなり珍しい、本格的なダークファンタジーRPGです。制作者はJakalope氏で、去年の9月に配信されて以降少しずつ改良を重ねられてきました。

「ダークファンタジー」とだけ聞くと、高難易度で上級者向けのゲームのように思えるかもしれません。しかし本作は「難易度選択」や「戦闘・謎解きのスキップ」など、初心者向けの配慮が随所に見られるので、誰でも気軽に遊ぶことが出来ます。一方、正当法で挑めば敵やギミックの攻略方法は一筋縄ではいかず、RPGファンでも唸るような手応えもあります。緻密に描かれた世界観も含め、この記事ではウィズメイズの魅力をたっぷりとお伝えします。

若きウィザード達は、迷宮の深淵へ足を踏み入れる

本作の舞台となるのは“ウィズメイズ”と呼ばれる迷宮です。虚無に堕ちたとされる魔道士「カリス・アルハザード」が作り上げた空間であり、中には沢山のモンスターやトラップが待ち受けています。「宵闇の学院」の見習い魔道士である主人公は、正式な魔道士となるために迷宮の試練を通過したくてはなりません。試練には既に二人の見習い魔道士が先行して挑んでおり、彼らと協力するか否かはプレイヤーが選ぶことが出来ます。

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アルガン人の「アルマヴィタ」。英雄と呼ばれる姉を持ち、複雑な立場に置かれている。

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呪術師ラビの「ナジーシャ」。長らく差別を受けてきた腐樹海出身者であり、主人公にライバル意識を持つ。

本作はマルチシナリオを採用しており、選択次第では彼らと対立する事もあります。同じ舞台でありながら、結末が異なる3つの物語が用意されており、『WIZMAZE』の世界を様々な視点から見ることが出来ます。

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ルート次第では血塗られた道を進むことになる。しかしこのルートでしか明かされない真実もある。

物語の背景にある壮大な世界観を紐解く

『WIZMAZE』は中編でありながらも、非常に重厚な世界観をもっています。大陸を制覇した「クレルモフェラン帝国」と奴隷階級で起こった戦乱、宵闇の学院の頂点に立つ「塔の魔道士」、「領域存在」と呼ばれる三柱の神々・・・。主人公が遭遇するひとつの物語の背景に、膨大な歴史が存在しています。

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光の神“アドラール”、虚眼の王“オグドル・ヤハド”、金鱗竜“ダァト”。神と人の間で、支配と差別の歴史が繰り返される。

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迷宮が映し出す幻影のダンジョン「腐樹海」。帝国の繁栄の影で生まれた悲劇を物語る場所だ。

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「天空の古寺院」はアルガン族が栄華を極めた時代の象徴。だが今では死者がはびこる。

これらの歴史はゲーム内では登場人物達によって断片的に語られる他、歴史をまとめた書籍を本棚で見ることが出来ます。またゲームクリア後にはアーカイブが開き、読んだ書籍をまとめて再確認することが可能です。どれも綿密に構成された内容なので、ハイファンタジー好きには堪らない読み物となるでしょう。

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書籍の一編。ただのバックストーリーではなく、登場人物達の事情に大きく関わってくる。

とは言え初回プレイ時はあまりにも多くの単語が並び、すべての把握は難しいと思います。しかし本筋の物語は世界観を熟知していなくても楽しめますし、ゲーム攻略のために絶対読まなければいけないものでもありません。最初はあまり多くを気にせずプレイし、気になることがあったタイミングで読み進めることをオススメします。

硬派なゲームバランスと、誰でも楽しめる「カジュアルモード」

試練の迷宮“ウィズメイズ”。そこには謎解きやトラップだけでなく、沢山の宝も配置されています。強力な武器を求め強敵に挑んだり、隠し通路を探すことも、本作の楽しみのひとつです。

迷宮攻略には戦闘は不可欠。本作の戦闘はターン制バトルで、主に魔法を使ってモンスター達と戦っていくことになります。魔法を使うには「触媒」と呼ばれる武器や防具が必要なため、装備の重要度は高めです。強力な攻撃を仕掛けてくる敵には、状態異常魔法を使って無力化したり、ダメージを減らす魔法を使うなど、戦術性の高い戦いが楽しめます。

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闇雲に戦うだけでは強敵に圧倒されてしまう。習得した魔法を使って上手く立ちまわることが攻略の鍵。
 
ダンジョンの謎解きはバリエーション豊富。時に難しい問題に当たるかもしれませんが、謎解きの一部はスキップして進むことが出来ます。どうしても分からなければスルーして進むのも一つの手です。ただしちゃんと攻略すればボーナスとして「魂石」が貰えるので、自信があれば積極的に挑みましょう。

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謎解きはプレイヤーの知恵が試される。失敗すれば命にかかわることすらある。

ダンジョンには「本質の石版」と「魂の石版」が用意されています。「本質の石版」に触れるとHPとMPを全回復できるので、探索の拠点として役に立ちます。「魂の石版」に触れると、主人公が「魂石」を消費して新しい魔法を習得できるようになります。「魂石」は戦闘や謎解きで手に入れることが出来、使用数に応じて強力な魔法も習得することが可能です。

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どの順番で覚えるかは自由。魔法の中には、神ですら大ダメージを与えるものも。

これだけ手応えのあるダンジョン攻略ですが、一方で難易度の低い「カジュアルモード」が用意されています。こちらは最初から魂石が500個用意されている上、全ての戦闘をスキップすることが出来ます。「ダークファンタジーは興味があるがRPGは苦手」、または「ストーリーだけ楽しみたい」という人でも気軽に楽しむことが出来ます。

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ゲーム開始時に選べるカジュアルモードならば、誰でもクリアまで楽しむことが出来る。

他にも周回プレイをする時は、「魂石」や強力な装備を引き継げるので、別のルートを見たい時も気軽に遊ぶことが出来ます。

迷宮の果てに待ち受けるものとは

フリーゲームは、創作者の作家性が大きく反映されることがあります。ゲーム制作人口が増えれば、それだけ個性的な世界観を持つ作品が生まれる可能性も増えます。『WIZMAZE』が「ふりーむ!」で高い評価を受けたのは、創作者が作品の魅力を丁寧に磨き上げ、架空の世界に命を吹き込んだからだと思います。

RPGファン、ファンタジーファンはもちろん、世界観が少しだけ気になる人にも本作は十分にオススメできます。あなたも“ウィズメイズ”に挑み、迷宮の果てにある物語の結末を確かめてみませんか。

[基本情報]
タイトル 『WIZMAZE(ウィズメイズ)』
制作者 Jakalope(制作者様サイトはこちら)
クリア時間 1周 2.5~5時間
対応OS Windows VISTA/7/8/10
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/10160

フリーホラーゲーム『Nevermore』。親友の手紙から始まる「謎」と「恐怖」の先に待つものは?

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これまでに数多くの作品が生まれたフリーホラーゲーム。昨年も様々なゲームがリリースされ、現在も安定して制作が行なわれてきているジャンルだ。

そんな中、今回は、微ホラー風味のアドベンチャーゲーム『Nevermore』を紹介する。
本作の特徴は1プレイ10分程度で終わるというお手軽さと、物語が全て直接的には描かれないという、プレイヤーの「考察」が必要なマルチエンドの物語が特徴的なものとなっている。さっそく紹介したい。

友人から届いた「謎の手紙」から始まる恐怖

本作の主人公の青年「ケイ」は、友人のバートから、とある手紙を受け取る。その手紙に書かれていたのは、とりとめもない日常的な出来事を綴ったものであったが、最後に短く「兄に殺される。助けてくれ」と書かれていたのであった。それを見たケイは、すぐにバートのアパートに訪れることにした。
アパートに到着したケイはバートを探すが、アパートの中には誰もいなかった。探索するケイだが、そこで待つものは…?

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ケイに届いた友人からの手紙。そこには不審な一文が……

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アパートには人影のひとつもない。一体何があったのだろうか?

このゲームの基本的な進行としては、2Dの横スクロールのマップを探索し、進行に必要なアイテムを見つけつつ、友人バートを探していくものとなっている。アパートの中で見つけたアイテムを使用することで新たな部屋に入ることができるので、友人を見つけるべく探索を進めていこう。

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生活用品が置かれている洗面台

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誰かが生活していた様子を感じる寝室

アパートの中では洗面台や寝室など、様々な場所を調べることになる。取得できるアイテムは、光るシンボルがあったりと分かりやすいものになっているため、探索の苦手な人でも楽しめるアドベンチャーゲームとなっている。

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アパートの探索を行なっていくケイ。次第に部屋を調べつくし、地下に何かあるのではと考えるが……。

謎が謎を呼ぶ、プレイヤーによる「考察」が重要な物語

本作『Nevermore』のゲームシステムは基本、アイテム取得と探索がメインとなるが、このゲームのもうひとつの魅力としては「物語」の要素があげられる。ケイに送られた手紙の謎とは?そして、誰もいないアパートには何が存在するのか……?ゲームを進めていく中の回想で描かれる物語などを含め、それらを読み解いていく楽しみがあるのだ。

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地下への階段を降りるケイ。そこには、まるで血で描かれたかのような謎の文字が……。

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見つけた日記から読み取れる物語を追っていこう

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突如不気味な様子と化す室内。一体何が待ち受けるのだろうか

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現れる謎の存在から逃げ切れ!

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時折はさまれる回想のような場面の意味とは……?

本作は1プレイ15分ほど、エンディングをコンプリートしても1時間はかからないほどの短編となっている。謎に満ちた恐怖の探索アドベンチャーを楽しみたい方は、ぜひ遊んでみてほしい。

[基本情報]
タイトル 『Nevermore』
制作者 ゐおり野(制作者様サイトはこちら
クリア時間 1周15分(エンディングコンプリートまで1時間未満)
対応OS Windows VISTA/7/8
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/8829

アイテムだけで戦うリソース管理ダンジョンRPG『作葬グレイブキーパー』。『虚白ノ夢』制作者カナヲ氏の新作が本日公開

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以前にもぐらゲームスにて紹介した、過去を探す探索ホラーADV『虚白ノ夢』や、宿屋経営シミュレーションにRPGを組み合わせた『はじめての宿屋さん』などを作り上げたサークル「てりやきトマト」。

代表であるカナヲ氏がゲームデザインを担当し、様々なジャンルのゲームを横断的に制作してきたサークルだが、本日5月23日に新作RPG『作葬グレイブキーパー』が公開された。

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『作葬グレイブキーパー』公式ページ

本作は「アイテムだけで戦うリソース管理ダンジョンRPG」という意欲的なゲームジャンルとなっており、2014年に公開された墓荒らしダンジョン探索RPG『積層グレイブローバー』の番外編となっている。そのため『積層グレイブローバー』をプレイしているとより内容を楽しむことができるが、未プレイでもストーリー上とくに支障はないとのこと。

本作の特徴は、戦闘において「アイテム」が重要となるシステムであるという。プレイヤーキャラであるリーザは戦闘能力に長けているわけではないため、探索で入手したアイテムや、「クラフト魔法」によって素材を組み合わせて生み出したアイテムを使い捨てて戦っていく。手持ちのアイテムや自分の状態を常に考え、どういった一手を打っていくか考えることが重要となるようだ。
 
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プレイヤーキャラであるクラフト技師「リーザ」。どうやら兄がいるようだが……
 
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戦闘では「アイテム」を使用することで先手を取ることができ、かつ敵に効果的なダメージを与えられる
 
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『積層グレイブローバー』にも登場した商人エフセイ
 
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舞台はローグライク風のランダム生成ダンジョン。敵との遭遇時には概要情報が表示され、戦闘するか避けるか選ぶことができる
 
プレイ時間は2時間ほどとされている。リソース管理系RPGが好きな人も、はたまた初めてこういったゲームに挑む方も、ぜひプレイしてみてはいかがだろうか。また、以前に「てりやきトマト」が制作したゲームのレビュー記事も下記に紹介する。ご興味ある方はお読み頂きたい。

フリーホラーゲーム『虚白ノ夢』。運命に囚われた少女の物語と、巧みな恐怖演出が味わえる


小説版『虚白ノ夢』Amazonリンク

ビジネスパーソンに遊んでほしいフリーゲーム・インディゲーム9選

[基本情報]
タイトル 『作葬グレイブキーパー』
制作者 てりやきトマト(制作者様サイトはこちら
クリア時間 2時間程度
対応OS Windows XP/VISTA/7/8/10
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/11908

フリーアドベンチャーゲーム『トラウマ*トラウム』。『クロエのレクイエム』制作者の「ブリキの時計」が新作体験版を公開

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これまでに『クロエのレクイエム』や『幻想乙女のおかしな隠れ家』などのフリーホラーアドベンチャーを作り上げてきたサークル「ブリキの時計」。

二人組で制作を行なうサークルがこれまでに作った作品は人気を博し、それら作品の小説化も行なわれている。もぐらゲームスでも以前、制作したゲームの紹介記事や、制作者へのインタビューの実施などを行なっている。

苦手な人にはおすすめしない、本当に怖いフリーホラーゲーム特集

『幻想乙女のおかしな隠れ家』注目のフリーゲーム

成長するフリゲ作者『クロエのレクイエム』から『幻想乙女のおかしな隠れ家』へ。ブリキの時計インタビュー

そんな気鋭のゲーム制作サークルである「ブリキの時計」は先日、新作のアドベンチャー作品となる『トラウマ*トラウム』のアルファ版を公開した。

今回のアルファ版は、『トラウマ*トラウム』の体験版のような位置付けとなり、今回の全4章からなる物語のうち、2章をプレイ可能なバージョンになっている。本作はダウンロード版だけでなくブラウザ版も存在しており、スマートフォンやPCのwebブラウザ上でゲームを遊ぶことも可能となっている。

本作は西洋風の世界が舞台であり、少女「リリー」や「フィネ」たちを中心とした物語となっている。ゲームシステムとしては、手に入れた「情報」を上手く使いつつ、キャラクター毎の能力を使い分けて進行していく探索アドベンチャーゲームだ。

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メインキャラクターである少女リリー(画面右)とフィネ(画面左)。ゲーム中で入手した「情報」を思い出すことで進行できる場面も

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天真爛漫な少女であるリリー

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美しい容姿を持つが自己主張が苦手なフィネ

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リリーの隣人である幼馴染の少年「ルカ」。医学に通じており、怪我の手当てなどに長けている

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キャラクター毎に発揮できる能力(Action)が異なる。キャラクターを入れ替えつつ物語を進めよう

完成版の前にいち早く「ブリキの時計」の新作を遊びたい方は、ぜひプレイしてみてはいかがだろうか。なお、サークルの公式ブログによると、本バージョンは実況・生放送・外部への過度なネタバレは禁止となっているので、プレイする際には注意しよう。

[基本情報]
タイトル『トラウマ*トラウム』
制作者 ブリキの時計(制作者様サイトはこちら)
対応OS Windows 7/8/10、iOS8以上、Android4.4以上
価格 無料

ゲームプレイはこちらから
ブラウザ版
ダウンロード版

フリーノベルゲーム『どとこい』。「正方形」にしか見えないドット絵美少女と仲良くなって画質を高める異色の恋愛ゲーム

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先日公開されたフリーノベルゲーム『どとこい』。ノベルゲーム制作ツール『ティラノビルダー』にて制作されたこのゲームは、フリーゲームダウンロードサイト「ふりーむ!」にて、公開4日目にして既に1万ダウンロードされているという驚異的な作品となっている。

本作がなぜここまで話題になっているのか?それは最初は女の子が正方形の「ドット絵」にしか見えず、仲良くなるごとに解像度が上がり美少女になるという特徴的なシステムのためだろう。このようにセンセーショナルな題材となっているが、その実「ゲームを攻略するごとに要素がだんだんと解放されていく過程を楽しむ」という、ゲームの基本的な面白さに忠実に則った作品となっている。さっそく紹介しよう。

女の子が「ドット絵」にしか見えなくなる呪いを受けた主人公は……

本作の主人公は、高校一年生となったばかりの少年(名前は自由入力可能)。高校への初登校の朝、起きたときに突然、目の前に画像の粗い「ドット絵」の姿の悪魔が現れる。悪魔が言うには、主人公に恐ろしい呪いを掛けたという。それはなんと「美少女がガッタガタのドット絵に見える呪い」だった。
主人公は、ドット絵の解像度が低すぎてもはや「正方形」にしか見えなくなってしまった少女たちと交流する高校生活を送ることになってしまう……。

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高校生活を楽しみにしていた主人公だが……
 
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「ドット絵」にしか見えない悪魔に、厄介すぎる呪いをかけられてしまう
 
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「登校初日に美少女とぶつかる」という恒例のイベントが台無しに
 
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ただし友人の中村は美少女じゃないから普通に見える
 
主人公が出会う女の子は、登校初日に道でぶつかった「吉角絵美」、その友人でミステリアスな「関根唯」、明るい性格と独特なノリを持つ「相澤千晴」、千晴の友人で、姉御肌で快活な性格である「成海ここあ」という、なんとも個性豊かな4人だ(※ただし最初はみんな正方形にしか見えない)。この少女たちと交流していくことで物語が進むようになっている。

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投稿初日に運命的に主人公とぶつかった美少女「吉角絵美」
 
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絵美の友人でミステリアスな美少女「関根唯」
 
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明るく独特なノリを持つ美少女「相澤千晴」
 
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姉御肌で快活な性格の美少女「成海ここあ」
 
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こうして並べてみると本当に色しか違いがない
 
本作のゲームシステムはオーソドックスな選択肢式ノベルゲームとなっているが、特徴的な点は、やはり「ドット絵の女の子が次第にリアルになっていく」という要素だろう。物語の進行中に現れる選択肢によって、彼女たちの好感度が上下する。好感度が高まると「画質」が上がり、やがてその姿がまごうことなき美少女に変化するのだ。最終的には、友人の中村レベルの画質にまで上げることができる。
 
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たまに現れる選択肢、女の子に気に入られる選択肢を選ぼう
 
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正方形だった少女が、なんとか人間だと分かるレベルになったぞ

一見、一発モノのアイデアで押し切る作品に思えるかもしれないが、このゲームの「ガタガタのドット絵の少女の本当の姿が徐々に分かる」というアイデアは、ゲームの基本的なポイントである「要素の解放」をしっかりと押さえているように感じる。

つまり、攻略を進めるごとに女の子の姿が徐々に本物に近づいていくことで「この子は本当はどういう姿なんだろう?」という期待感を提供し、それを上手くゲームを進めるモチベーションとしているのだ。こういった基本的なポイントもしっかりと織り込んでいるからこそ、多くのプレイヤーに遊ばれているのではないだろうか。

本作のエンディングは全部で6種類、全てをクリアしてもプレイ時間は2時間ほど。アイデアが光る短編ノベルゲームを、休日にぜひ遊んでみてはいかがだろうか。

なお、本作は制作に使われたノベルゲーム制作ツール『ティラノビルダー』によるゲーム制作コンテスト「TYRANO GAME FES JAPAN 2016」に投稿されている。様々なアイデアのノベルゲームを楽しみたい方は、こちらを見てみてはいかがだろうか。

[基本情報]
タイトル 『どとこい』
制作者 黒城ろこ(制作者様サイトはこちら
クリア時間 1周20分(エンディングコンプリートまで2時間程度)
対応OS Windows 7/8
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/11910

Unity(WebGL)専用のゲーム投稿サイト「unityroom」がオープン。ブラウザで遊べるゲームも公開中!

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インディゲームだけでなく、コンシューマゲームの製作にも利用されているゲームエンジンである「Unity」。ゲーム製作においては、2D、3D問わず様々なジャンルの製作で使われているエンジンだ。

そんなゲームエンジンであるUnityで作られたゲームを投稿するサイト「unityroom」が先日オープンした。

unityroomは、Unityで作られたゲーム専用の投稿サイトだ。WebGL形式のゲームをアップロードして公開することができ、投稿されているゲームはAndroidやiOS向けのゲームとしてダウンロードする他、webブラウザ上でも遊ぶことができる。

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Infiroad

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ひとほろぼし

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それでも僕らは曲がらない

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京ゆにテトリス

現時点でも様々なジャンルの作品が公開されているので、気になった作品を遊んでみてはいかがだろうか。


フリーゲームをはじめよう。「第三回 フリーゲームの美しい表現に挑戦する者達。~『ASTLIBLA ミニ外伝』『美術空間』~」

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おかげさまで連載も第三回目を迎えました。今回はフリーゲームにより興味を持ってもらうために、もう少し深く突っ込んだ話をしてみようと思います。それは連載を始めるきっかけとなったテーマ、「フリーゲームは新しい表現手段になれるのか」ということです。

技術が進化した今、自分でゲームを作る意義

1980年台から大きく花開いたゲーム産業は、時代が進むにつれて飛躍な進歩を遂げました。PS4で発売された最新ゲームのように、細密化された3Dグラフィックや物理演算処理や没入感を高めるUIなど、ゲームの世界がより現実に近くなるほどの進化をしています。一方ゲーム人口の増加とともにジャンルは細分化され、ひとつのゲームが全ての人を満足させることも無くなったと思います。ちょっとした時間にパズルがしたい人、物語を追いたい人、キャラクターへ愛を注ぎたい人。ゲームを通じて「何がしたいのか」は人によって大きく異なり、それがゲーム文化の多様性を生んだと思います。

さて、その中に「ゲームを自分の手で作りたい」という欲求があります。例えばスーパーファミコン時代のRPGで育ってきた世代なら、こんなゲームを自分で作れたらいいなと思った人は少なからずいるでしょう。フリーゲームを作ることは、ゲームを遊んでいるだけでは叶えられない願望を、自分の手で叶えることでもあります。ああでもないこうでもないと試行錯誤を重ね、時には開発に失敗しながら、遂にリリース出来た時の達成感は、何物にも代えられないものだと思います。

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“自由に作ること”、“自由に遊ぶこと”。その両方があって、フリーゲームは成り立っている。

多くの人が開発に携わるコンシューマゲーム(家庭用機向けに販売されたもの)以上に、フリーゲームは制作者の意向がダイレクトに反映されます。そのため、自分の思い描く世界を表現する、または自分が面白いと思うゲームを表現することが出来ます。「絵を描く」ことや「小説を書く」ことと同じように、「ゲームを作ること」も表現手段として確立し始めているのではないでしょうか。ゲーム内で“モノ”を作る「マインクラフト」や「マリオメーカー」がヒットしたことを考えると、その傾向は今後更に強まってゆくのではないかと予想できます。

フリーゲームを通した“美しい”表現

ゲーム創作による表現を語るならば、“芸術性”は切っても切り離せません。制作者として物語やゲームバランスにこだわることも大切な表現であると思いますが、やはり「美しいゲーム」への探求はフリーゲーム創作の華です。

「ちょっと待て、3Dグラフィックがここまで発展した時代に、レトロゲームライクの2Dゲーム作りでどれだけの表現ができるんだ?遊び方の幅は表現出来ても、見た目では大した表現など出来ないんじゃないかできるのか?」という人は出てくるかもしれません。しかしかつて一世を風靡した2Dグラフィックスがそうであったように、制約された状況下だからこそ、より美しく見せるための工夫が生きてきます。

そこで筆者が最近プレイした中で、2Dとしての“美しさ”にこだわったフリーゲームをご紹介します。

ASTLIBRAミニ外伝 ~幻霧の洞窟~

1作目はハック&スラッシュ型のアクションRPG『ASTLIBRAミニ外伝 ~幻霧の洞窟~』です。この作品は2015年11月8日にKEIZO氏が公開し、「フリーゲーム大賞2015」にて大賞を受賞しました。消息を絶った冒険者達の行方を追って、一人の少女が魔物の住まう洞窟に挑む物語です。

本作は市販のゲームソフトに負けていないほど、繊細なグラフィックが特徴です。光の表現まで作り込まれており、拠点となる街を歩くだけでもその美しさを感じれるはずです。

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街やダンジョンのビジュアルだけでなく、ウィンドウに至るまで高い完成度を誇る。

モンスターの動きやエフェクトも派手で、簡単な操作で気持ちの良いアクションを繰り広げることが出来るのも魅力です。ダンジョンを下りながら押し寄せる敵を捌き、ドロップされるアイテムを大量に手に入れる「ハック&スラッシュ」の面白さを体感できます。

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階層ごとに様々なモンスターが登場する。武器や魔法を使って一網打尽にしよう。

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巨大なボスとの対決。攻撃レパートリーも多彩で、一筋縄ではいかない。

敵が落としたものを使って新たなアイテムを合成したり、キャラクターを自由に育成することも出来ます。難易度:「普通」以上の場合は戦闘に歯ごたえがありますが、さくさく進めたい人には「簡単」で進めるのもオススメです。

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育成要素が豊富で、主人公をどう育てようか考える楽しみがある。

ただ美しいだけでなく、ビジュアルと「ハクスラ」のゲーム性が合致することで、中毒性の高さを生み出しています。やりこみ要素も豊富なので、本作の美しい世界に長い時間没入することが出来るでしょう。

美術空間

2作目は中編RPG『美術空間』です。こちらは2015年12月3日にふーみん氏が公開し、「ニコニコゲームフェス2016」で敢闘賞を受賞しています。美術家「ロドリゲス」によって創りだされた世界を舞台に、主人公のフレディーが「悲願の絵筆」を破壊しに行くという物語です。

本作は『ASTLIBRAミニ外伝』とは全く違ったアプローチから表現をしています。マップが一枚絵で構成されているのが特徴で、絵画のように独創的な色彩で描かれた空間は、息を呑むほどの美しさがあります。BGMとマップの相性が絶妙で、プレイヤーは不穏で奇妙な世界に飲み込まれていきます。

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天界のような神々しさがあるダンジョン「死都アースガルド」。

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うってかわって地獄の底に堕ちたような場所「ベルゼブブの巣」。おぞましき虫達が巣食う。

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絵画の断片のような空間を冒険する。発想豊かなダンジョンがプレイヤーを視覚的に楽しませてくれる。

戦闘はサイドビューターン制バトルを採用し、キャラクターが技を使うたび派手なアクションをしてくれるのも本作の見どころです。ストーリーの進行に合わせ敵も味方もよりインパクトのある技を使ってくれるので、後半になるほど激戦が繰り広げられます。戦闘難易度は比較的高めですが、こちらもイージーモードが搭載されています。

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戦闘場面。敵もまた絵画の中から飛び出してきたかのよう。

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美しいだけでなく、物語・グラフィック共に、心を抉るような衝撃がある。一部ホラー表現があるので注意。

マップの“静”と戦闘の“動”。このメリハリが各パートの美しさを一層高めています。
これはまさに、2Dだからこそ活きる表現です。市販のゲームとは別のベクトルの表現を追求することで、フリーゲームでしか成し遂げ得ない“芸術性”を作り上げています。

表現することが、新しい交流のきっかけになる

もちろん筆者がプレイして美しく感じたゲームは、この作品の他にも沢山あります。もぐらゲームスの記事に上がっているものでは、こちらをオススメします。

『魔王物語物語』『いりす症候群!』のカタテマから6年ぶりの完全新作が登場。連鎖爆発パズル物理アクション+弾幕ゲー、その名も『ムラサキ』!

『MECHA Ritz』弾幕STGは現代アートになりうるか?フリゲで始めるSTG:第4回

台湾発フリーホラーゲーム『ファウストの悪夢』。『Ib』『魔女の家』を思わせる巧みな「物語」と「謎解き」

美しい童話的世界を旅するフリーゲームRPG『片道夜行列車』。「使い魔召喚」を駆使し、「猶予時間」の中で敵を倒す戦略性も魅力

フリーゲームADV+RPG『エインルート』。衰退していく美しい世界を救うための「儀式」に臨む物語

ゲームを通した表現は、リリースして終わるものではありません。実際にフリーゲームとして「作った作品」がきっかけで交流が生まれ、切磋琢磨してゆく人達を筆者は沢山見てきました。例え大人数が開発に関わっていなくても、誰かの心を動か出せるのがゲーム創作の魅力だと思います。

次回の連載では、ゲームを“作る”側の視点から、フリーゲームの魅力を紹介していこうと思います。ぜひまたお付き合いください。

[基本情報]
タイトル 『ASTLIBRAミニ外伝 ~幻霧の洞窟~』
制作者 KEIZO(制作者様サイトはこちら)
クリア時間 5~10時間
対応OS Windows VISTA/7/8/10
価格 無料

ダウンロードはこちらから
https://freegame-mugen.jp/action/game_4223.html

タイトル 『美術空間』
制作者 ふーみん(制作者様サイトはこちら)
クリア時間 8~10時間
対応OS Windows VISTA/7/8/10
価格 無料

ダウンロードはこちらから
https://freegame-mugen.jp/roleplaying/game_4265.html

目指せ大金持ち!おすすめ経営・運営シミュレーション系フリーゲーム10選

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日夜多くの作品が生み出されているフリーゲームの中でも、幅広く、多種多様な「シミュレーション」というジャンルにおいては、経営・運営シミュレーションは特に人気のようだ。

物を仕入れ、物を売る。お金を払い、対価を受け取る。これが経営・運営シミュレーションの軸である。シンプルなようでいて、通貨価値に身を縛られている我々エコノミックアニマルからすれば人生を表している、とも言えよう。

そう、経営・運営シミュレーションとは人生なのである。そして折角の人生ならば誰だって、ひと旗あげてみたいものだ。
世界を征服するもよし、非合法に身を染めるもよし、黙々と商品を作り続けるもよし。とはいえ、破産するもまた一興だろう。
今回は、そんなシミュレーションゲーム10選をご紹介する。

ゲーム発展途上国ⅡDX

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スマートフォン向けのアプリも多く公開している、シミュレーションゲームの老舗「カイロソフト」の代表作品。
カイロソフトの魅力はなによりも、シンプルで明快な操作性にある。経営シミュレーションなどでこういった操作性の作品が出てくると、軽い口当たりと自分なりの遊び方で試行錯誤できる奥の深さから、限りない時間を泥棒される。

この『ゲーム発展途上国ⅡDX』も例外ではなく、「こんにちは!ぼく時間泥棒!」とばかりに時間を盗んでいく。これといったエンディングがないこと、会社の改装や社員集め、コンテストなど目指す物が多いのもその一因だろう。

さて、このシミュレーションはゲーム会社を経営し、より売れるゲームを作るのが目的だ。ゲームジャンルや作風を組み合わせ、力を入れる分野を決め、制作しバグを潰すのが主な流れとなる。初めのうちは安いライセンスのハードから地道にゲームを発売していくが、その内ソフトだけではなくハードも作れるようになるのが楽しい。自分がやりたいゲームをミリオンセラーにできた時の喜びたるや格別だ。
自分の好きなフリーゲームをイメージして作ったゲームを発売してみるのも面白いだろう。

たっぷりと『ゲーム発展途上国ⅡDX』に時間を捧げたならば他のカイロソフト作品もプレイしてみよう。

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ありがとう!ワタシの経営

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プレイヤーはワタシグループの社長となり、「ワタシたちが一番ワタシたちらしくいられる社会を創りたい。」という企業理念の実現のために、6年間で800000Gの稼ぎを目指すお手軽居酒屋経営シミュレーションだ。
上記からおわかり頂けると思うが、かなり露骨なブラックユーモア。しかして、風刺もさることながらコンパクトな経営シミュレーションとしても大変面白い。

居酒屋経営には社員のコントロールが大切だ。飛び込み営業で成果が出せなくても「無理じゃない、やるんだよ」と失敗を認めない精神でチャレンジさせてみよう。そうこうしていると社員の不満が溜まってしまうので、夢作文を書かせて労働の素晴らしさを思い出させてあげよう。これを怠ると鬱憤がたまり、社員が冷蔵庫に入っている写真をSNSに上げられて炎上してしまう。
と、このように経営シミュレーションとして丁寧なゲームシステムながらも、細かいところまでネタを忘れないこのフリーゲームは完成度がとても高い。

とはいえ、やはり風刺ネタはソレが温かいうちがより楽しい。ブラック企業が過去の遺物となる素晴らしい時代が来る前に是非プレイしていただきたい。

露骨な風刺、ブラックジョークが大好物だ!というプレイヤーには、同作者の『ブラックユウシャ+』も遊んでみよう。

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武器に願いを+

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「金を稼ぎたい」「有名になりたい」「商品を集めたい」等等等、様々な欲望を叶えることが可能な経営シミュレーションが多い中、「ただ一つの高みを目指したい」という硬派なプレイヤーもいることだろう。
そんな硬派なプレイヤーの願いを叶えるこれまた硬派なシミュレーションがこの「武器に願いを+」である。

内容は、武器屋の主人公がただ黙々と武器を作り、その武器を買った人が勝手に各々で突撃して魔王を倒してくれるので、それを見守る、というもの。魔王と人間の熱い闘い!なテキストもばっさりカットである。必要なのはどれだけの数の武器を作ったか、どのような種類の武器を作ったか、そして鉱石の確保である。
ストーリーはあっさりしていて、ストーリーよりも鍛冶、経営部分に比重が寄っているのだけれど、「全く戦闘に参加せず、武器屋であることを貫く」という姿勢は今までに見なかった切り口でとても新鮮だ。主人公は武器屋であり、武器屋以外ではないのだ。

魔王を倒した後でも、果たして武器屋は必要になるのか?武器屋でしかない主人公は、何を求められるのか?というのがテーマ。少ないテキストでも読ませてくるのがにくい。
ついつい主人公とシンクロして黙々遊んでしまう、良い意味での作業ゲー。

この作品がドンピシャだった方は続編の『武器に願いを2』もオススメする。

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即売会はおれでまわってる

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こちらは経営シミュレーションフリーゲームを語るなら外せない『レミュオールの錬金術師』を作り上げたサークル「犬と猫」の送る即売会体験シミュレーションゲームだ。
「犬と猫」作品群の中でもよく登場する、お金大好きなシバ青年が主人公。プレイヤーはシバとなり、同じく頻繁に登場するシオちゃんの写真を撮って、写真集を即売会で売りさばく!!という内容である。

この作品、ストーリーは「犬と猫」作品群の中ではかなりあっさり目で、ひたすらに写真集を売りさばくことがメインとなっているのだが、だからこそ題材のニッチさが際立つ。 最初はポンコツカメラで撮ったコピー本から始まり、少しずつ資金が増えてきたならカメラを買い替え、コピー本からオンデマンドに、オンデマンドからオフセットに、オフセットからフルカラーに……。会場だって参加費タダの地方で行われる小さなオールジャンルイベントから、一際賑わう男性向けジャンルイベントの夏コミック市場、オールジャンルの冬コミック一番まで多種多様だ。

それだけに収まらず、人気が上がってくるとイベントの席が島中からお誕生日席へ、壁席へ、シャッター前へ……と移動したり、一定以上売り上げた後にページ数の少ないペラペラの本を売るとガクンと需要が下がったり、と細かい設定がたまらない。
即売会でサークル参加の気分を味わってみたいプレイヤーにやってもらいたい作品だ。

他の犬と猫作品も様々題材とのめり込んでしまうシステムが魅力なので、是非遊んでみてほしい。

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シムPT

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この「シムPT」は経営よりも運営の色の方が強い。
プレイヤーは宇部川多喜子(46)となり、PTAのトップとして、様々な教育機関ひいては政治の掌握を目指す。という名目のバカゲー。タイトルの時点で薄々勘付かれた方もいるかもしれないが、大分にアレな雰囲気を持った、大変素晴らしいシミュレーションゲームだ。

子供の勉強時間が少ない?よろしい、時間割を変更して一日12時間教育にしましょう。娯楽が子供の情操教育に悪影響?よろしい、焚書とテレビ規制を敢行です。子供がもっと楽しく勉強するには?よろしい、洗脳電波の遂行を!
PTA会長の権限をフル活用し、大企業をスポンサーにつけ、はたまた時空を超え菅原道真の力を借りて行われる「さいきょうの教育計画」は時には多くの敵を作るだろう。
しかし、そんなことは教育の大義名分のもとには一切の障壁とはならない。力isパワーであり、パワーis力である。プレイヤー諸君には、自分の道を信じ、是非蹴散らしてほしい。

さて、「力isパワーである」と述べたが、バカゲーにも同じことが言える。バカゲーとは無理を押し通す力であり、パワーである。大変エネルギッシュである。バカゲーとしても運営シミュレーションとしても秀逸なこの作品、ピンと来た方はプレイしていただきたい。

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株式会社☆ソルジボン!

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社長が40日を超える有給をポンと取ってしまったので、6人の社員たちが力を合わせて商品である謎の生物「ソルジボン」を力を合わせて育てつつ売りつつ社長の不在を乗り切るという内容の経営シミュレーション。

絵本の挿絵のようなあたたかな雰囲気の社員のグラフィック、「お買い物が得意」「社員に休みを取らせる『おやすみ』の計画ばかりを出す」などのクスリとくる各社員の特徴、ソルジボンというコミカルな名前のふしぎな生き物、「あたためる」「えさ当番」などのほっこりしてしまうコマンド、使うキーは上下左右のカーソルのみというシンプルさから油断をしてノリと勘と雰囲気でほいほい進めていると、一回目か二回目かのお給料日にはほぼ間違いなく破産することになるだろう。

さて、一度破産して気を引き締め直したらしっかりRead meを読み込もう。シンプルながらに無限の組み合わせを持つ奥深さはワビサビである。盆栽を育てるようにソルジボンを育てるのだ。売るけれど。
恐らく進め方は何通りも存在し、自分だけの勝ちパターンを探す楽しさもある。 一周にかかる時間がお手軽なだけに、ついついもう一周、あと一周……と積み重ねていってしまう。

この侮れないフリーゲームの虜になったなら、毎回ガラッと変わるがやはり侮れないゲームシステムを持つ他のソルジボンシリーズも遊んでみよう。

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コンビニひとり

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匿名掲示板の使用者が制作し、その掲示板に投稿するVIPRPGという作品群がある。匿名掲示板という特性上、内輪ネタが多く特有のノリで人を選ぶが、それ故に他の界隈にはない不思議な魅力があるのもまた事実。

この『コンビニひとり』はそんな作品群の中で生まれたコンビニバイトシミュレーションゲーム、もっと簡単に言えばワンオペゲームである。
とある事情により金欠の主人公が、10000円という破格の時給に釣られてたった一人でコンビニを切り盛りする、というストーリー。
ステージごとにお客様の評価を上げていく、という目標があり、その達成によりステージクリアを目指す。目指したい。目指せればいいな。

コンビニでアルバイトをしたことがなくとも、コンビニを利用すれば誰もが伺い知ることができる忙しさ。『コンビニひとり』はそれを忠実(?)に再現している。公共料金支払いやプリペイド入金などの操作こそないものの、棚への品出し、レジ打ち、ゴミ出し、万引き犯をとっ捕まえたり、まさにワンオペな忙しさ。
最初のステージはチュートリアルで易しめ、とかんなこたあない。初プレイにだって容赦なくバイトの洗礼を受けさせられる。ここまで忙しいといっそ清々しい上、もちろんそれを切り抜けてステージをクリアした時の快楽は言うまでもない。
店員としてくるくる働き回りたい方にオススメだ。

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日記のネタがない時の逃げ道6

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「3分くらいで遊べるフリーゲームを」というコンセプトのもと始まった「3分ゲーコンテスト」。そしてその第十一回目の開催時、栄えある優勝作品がこの『日記のネタがない時の逃げ道6』である。
にも関わらず、3分で終わらない。3時間ゲーとすら称され、プレイヤーに「3分とは何分なのだろう」と哲学的な問いを投げかけてくれる。

さてこのゲーム、「店を開くことに決めたが、主人公のやる気が3分しかもたない」ので3分ゲーとなっているのだが、3分でクリアすることは不可能なため必然的に制限時間を上乗せするドーピングを駆使していくこととなる。
また曲がりなりにも経営シミュレーションというジャンルなのに、プレイヤーが手動で操作するよりオート操作の方が経営効率が良い。材料を採取するための戦闘ターンが運に左右される。

と、まあこれだけでも突っ込みどころは多々ありすぎるくらいあることが分かるだろう。この上に、まるで3分間で一周が想定されているかのようなハイスピードに畳み掛ける脱力展開が続く。ダウナーとアッパーに交互に殴られ続け、こっちもだんだんおかしな気分になり、延々と3分間を繰り返すこととなる。全く恐ろしいゲームである。

このゲームにたまらなくなった方は、他の『日記のネタがない時の逃げ道』もプレイしてみよう。

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行商!

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自分の店を持ち、一国一城の主となって腰を据えるのは言うまでもなくロマンである。しかし、旅に生き、旅に死ぬのもまたロマンである。
このフリーゲームは、経営・運営シミュレーションという特性上、自分の店や団体を持つゲームが多い中で目を引く「旅をしながら稼ぐ」ゲームだ。

プレイ内容は端的に言えば「各地の安い物を買い、高いところで売る」というもの。砂漠では水が高く、田舎では家畜が安い。都会では贅沢品が喜ばれる。そんな特徴を把握して利ザヤを稼ごう。もっとお手軽にドカンと稼ぎたい!という人は、人身売買に手を染めたり、楽しくなれるお薬を売ったりしても良いかもしれない。

また、『行商!』にはメインストーリーとなるイベント群、大陸に広がるサブイベント群があるが、そのイベントを起こす道のりは自由なフリーシナリオ形式となっている。そのイベントも、決して薄いわけではないが、キャラクターを前面に出すようなものではなく、あくまでこのゲームのメインは行商であることを感じさせてくれる。

他にも、町と町を移動している最中、敵に出会い戦闘をしたらまず間違いなく行商人は負ける。安全に旅をするなら護衛は必須だ。このような端々から、プレイヤーはあくまで「商人」であり、「戦士」ではないというこだわりがうかがえる。
作者が述べる「行商ゲーム」のジャンルに偽りなし、の一品だ。

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I LAM EVA

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前回書かせていただいた
「アイテム収集が楽しい!おすすめフリーゲームRPG10選」でもご紹介した、老舗フリーゲームサークル「アンディーメンテ」作の医療シミュレーションゲーム。もとい病院経営ゲーム。

さて、プレイヤーのあなたは医者になって病院を経営しよう!と言われれば、患者の症状を見極めを治療して、それに成功すればお給料を貰って……という流れを想像するだろうが、そう一筋縄ではいかぬのがアンディーメンテのゲームだ。やったね。

肝心の患者だが、突き指の治療中に医療ミスが起こり人が死ぬ、大の大人が「かいじゅうごっこ」中に怪我をして運ばれる、などネタに事欠かない。それを治療するための素材アイテムだって、「髑髏式カプシュール」や「X-RAY」など前回の紹介同様SFなのかファンタジーなのか分からない、分からないがとても心躍る物で盛りだくさんだ。

また、病院の方針もあなたが決めることとなる。
あなたは、仮病を使いたい学生が診察に来たらどうするだろうか?はたまた、銃創を持った怪しい人物が治療を求めたらどうするだろうか?もし、急に募金を求められたら?夜中に、急患が訪ねて来たら?お金のない人が医者を頼ったら?

あなたの選んだその選択は、連綿とエンディングへ続いている。あなたという一人の医者が生んだ結末を、ぜひ見届けてほしい。

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フリーホラーゲーム『クロエのレクイエム』のコラボショップがオープン!6月18日から池袋にて

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フリーゲームの中でも、多くのファンと人気を誇るジャンルであるホラーアドベンチャー。そんなジャンルの中でもひときわ多くのファンを持つフリーゲームのひとつであり、小説化もされた作品『クロエのレクイエム』のコラボレーションショップが、本日6月18日からオープンする。

これまでにも様々な作品のコラボカフェを開いてきた「プリンセスカフェ」にて開かれるこのイベントは、6月18日からレクイエム館池袋店にて開催される。
以降、大阪、札幌、名古屋でも順次行なわれる予定だ。イベントの詳細ページには、現地で購入できるゲームの世界観に則ったグッズやドリンクの情報が掲載されているほか、グッズのプレゼント企画の情報もあるのでチェックしておきたい。

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クロエのレクイエム×レクイエム館池袋店 イベントページ

フリーゲームのコラボイベントといえば、昨年末にも「ざくアク」の略称で愛される人気フリーゲームRPG『ざくざくアクターズ』のコラボレーションカフェが開催され、非常に盛り上がりを見せていた。

あの人気フリゲRPGがカフェに!ざくざくアクターズ「ハグレ王国コラボレーションカフェ」11月20日から開催

今後、さらに増えていくと思われる、フリーゲーム関連のイベント。今回のイベントに興味のある『クロエのレクイエム』のプレイヤーの方、はたまたフリーゲームファンの方は、ぜひ参加してみてはいかがだろうか。

また、もぐらゲームスでは以前に『クロエのレクイエム』を含めた複数のホラーゲームのレビュー記事を掲載している。興味のある方はこちらも見てほしい。

苦手な人にはおすすめしない、本当に怖いフリーホラーゲーム特集

クトゥルフ神話なフリーホラーゲーム『部屋を越ゆるもの』が公開。不可思議な図書館を冒険する少女たちの運命は…?

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いまも多くの作品が生み出されているフリーホラーゲーム。そんなジャンルの作品のなかで、先日、クトゥルフ神話を題材としたアドベンチャー『部屋を越ゆるもの』が公開された。

 
時代は1929年。
 物語の始まりはアメリカ マサチューセッツ州 アーカム ミスカトニック大学。
 小さい少女たちが冒険する、クトゥルフ神話を題材とした短編ゲームです。

 アーミテッジ博士に会うため
 ミスカトニック大学の図書館を訪れたサミーラとリヤ、2人の少女たち。

 けれど図書館の中は、なぜか神話生物がらみの不思議な部屋ばかり。
 はたして2人は無事に部屋を越えて、アーミテッジ博士の元にたどり着けるのでしょうか。

 クトゥルフ神話の世界を覗きつつ、部屋を越えていきましょう。 

 部屋ではよくわからないアイテムばかり拾います。
 技能を使って調査すると、先へ進む鍵になるかもしれません。
 (Read Meより引用)

 
1802
博士を探しに来た少女「サミーラ」
 
1805
サミーラの相方となる「リヤ」
 
1807
図書館を調べるサミーラ
 
1811
帰るためのドアがなくなってしまう
 
1816
現れる不気味な文章…
 
1817
不気味な出来事に遭遇するたびに「元気度」が下がっていく
 
1818
この冒涜的な彫像は…?

根強い人気を誇る「クトゥルフ」というテーマを題材としたフリーホラーゲーム。遊んでみてはいかがだろうか。

[基本情報]
タイトル 『部屋を越ゆるもの』
制作者 sayuki(制作者様サイトはこちら
クリア時間 1時間程度
対応OS Windows 7/8/10
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/12173

和風フリーホラーゲーム『物念世界』の小説化が決定

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最近では、フリーゲームの小説化・漫画化などのメディアミックスも増えてきた。そんな中、今回は和風フリーホラーゲーム『物念世界』の小説化が発表されたので、紹介したい。

・ストーリー
家族で出かけた帰り道
近所の林で怪しげな夜店が開かれていた
不気味な商売人に進められるまま物を買ってしまう
買った夜に不思議な出来事が……
公式サイトより引用)

 
ゲームは和風の雰囲気漂う、昔の世界をモチーフとしており、大まかに3つの場面に分かれている。

1834
花札に興味を示す少女、凛
 
1824
日本人形を売る謎の狐面……
 
1839
突然、鏡の中の世界から、もう一人の凛が助けを求める
 
1847
探索の舞台となる鏡の世界は、元の世界とは左右逆だ
 
1849
喋るようになった日本人形がヒントを教えてくれる

システムとしては探索や謎解きが中心となる。セーブは基本的にはいつでも可能となっており、即ゲームオーバーとなるような選択肢はリトライ機能が付いているのが特徴だ。
またシナリオはマルチエンドとなっており、様々なエンディングを楽しめる。まだプレイしていない方は、小説化を機に原作を遊んでみてはいかがだろうか。

[原作情報]
タイトル 『物念世界』
制作者 リリティー(制作者様サイトはこちら
対応OS Windows XP/VISTA/7
プレイ時間 3~5時間程度(謎解きの所要時間による)
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/5515

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