本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はアクションゲームの新作リリースなど7本です。
経営&ハンティングアクションゲーム『マジックポーション・ミリオネア』リリース
ゲーム開発サークルARTIFACTSは4月30日、経営&ハンティングアクションゲーム『マジックポーション・ミリオネア』をリリースした。DLsiteおよびBOOTHにてダウンロード購入が可能。今後Steamでの配信も予定されている。
魔法の薬屋の店主パステルが、ダンジョンで素材を集めて薬を作ってお金稼ぎをしていくという作品。ダンジョンはマップがランダムに生成され、近接攻撃やさまざまなタイプのショット、魔法薬を駆使して攻略していく。魔法薬はダンジョン内で入手できるマナを消費して生成する仕組みで、回復用だけでなく爆弾となるものなども用意されている。
稼いだお金で装備品を購入し、パステルの能力を強化していく要素も特徴。トラップやランダムイベントなども配置されたダンジョンを次々と攻略していくのが醍醐味の作品だ。
ノベルゲーム『ロストカラーズ/再装版』体験版公開
(資)自転車創業は、ノベルゲーム『ロストカラーズ/再装版』の体験版を公開した。
『ロストカラーズ』は、どの時点からでも別の分岐を辿り直すことができ、異なる分岐で得た記憶を使用することで新しい展開が発生する“ANOS”システムを搭載した作品。色の無い世界“ロストカラーズ”を舞台に、色のある人間“カラーズ”を殺すことを生業としていた主人公が、自らにかけられた災厄を取り除くため世界の謎を解いていく。
オリジナル版は2004年にリリースされ、リメイク版となる再装版の限定版が2015年に、通常版が今年4月に発売された。現在、パッケージ版およびSteamやDLsiteなどでダウンロード版が購入可能。
サウンドノベル『キコニアのなく頃に』新体験版公開
07th Expansionはサウンドノベル『キコニアのなく頃に』の新しい無料動作確認版(体験版)を公開した。以前公開されていた動作確認版よりも先の物語まで収録している。
『ひぐらしのなく頃に』『うみねこのなく頃に』に続く「なく頃に」シリーズ最新作。第三次世界大戦で世界が滅びかけてから百年後の未来を舞台に、超軍事技術“ガントレット”を装備したガントレットナイトの少年少女たちを描く。なお、本作は全4話予定の連作で、現在は1話目までリリースされている。Steamにて配信されているほかパッケージ版が委託販売中。
シミュレーションゲーム『LФⅤE(ラィヴ)』公開
△○□×(みわしいば)氏は4月30日、シミュレーションゲーム『LФⅤE(ラィヴ)』をフリーゲームとして公開した。RPGアツマールにてブラウザ版をプレイ可能なほか、作品公開ページからダウンロード版も入手可能。
5分以内に愛を手に入れるという使命を授けられた主人公のめあが、攻略対象を次々と攻略していくという作品。“ハイスピード全愛シミュレーション”と謳われている。
『ファタモルガーナの館 Novectacle Collection』新規収録楽曲公開
Novectacle(ノベクタクル)は4月25日、5月22日発売予定の『ファタモルガーナの館 Novectacle Collection』に収録される新規楽曲をYouTubeにて公開した。
『ファタモルガーナの館 Novectacle Collection』は、これまでNovectacleからリリースされた全作品を収録したパッケージ。代表作であるノベルゲーム『ファタモルガーナの館』の本編および外伝のほか、設定上の繋がりはないがスターシステム的に『ファタモルガーナの館』のキャラクターが登場するスピンオフ作品『霧上のエラスムス』『セブンスコート』を収録。すべてのゲームタイトルがリマスター&リメイクされ、最大4K画質の高画質でプレイ可能となっている。
このうち『セブンスコート』では追加要素として新規楽曲が4曲追加。その全曲のフルバージョンが公開されている。
「BitSummit Gaiden」開催発表
一般社団法人 日本インディペンデント・ゲーム協会は4月27日、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に際して延期となったインディーゲームのイベント「BitSummit The 8th Bit」の代替イベントとして、オンラインイベント 「BitSummit Gaiden」を6月27日~28日に開催することを発表した。
BitSummit公式のTwitchチャンネルを通じてのライブ配信、Discordでデベロッパーと交流ができる「仮想デベロッパーブース」の設置、BitSummit実行委員会が選抜したゲームのデモプレイなどが予定されている。
『リベンジ・オブ・ジャスティス』販売元・開発元が『ハルスベリヤ叙事詩2』との類似性について声明を発表
PS4/Nitendo Switch向けシミュレーションRPG『リベンジ・オブ・ジャスティス』販売元の株式会社コトブキソリューション(ケムコ)および開発元の株式会社シティコネクションは4月30日、同作とフリーゲームのシミュレーションRPG『ハルスベリヤ叙事詩2』の類似性について、Webサイトにてそれぞれ声明を発表した。(ケムコ / シティコネクション)
『ハルスベリヤ叙事詩2』は個性的な登場人物達による、外連味のある台詞回しも評価されている作品(参考記事)。3月26日に『リベンジ・オブ・ジャスティス』が発売されて以降、キャラクター設定や台詞について『ハルスベリヤ叙事詩2』との高い類似性が指摘されていた。『ハルスベリヤ叙事詩2』作者のやしおじ氏が制作に関わっている可能性も考えられたが、これについてはやしおじ氏より4月1日、ブログで特定のコンシューマ作品への関与を否定するコメントが出されていた。
今回発表された声明の内容は両社ともにほぼ同一で、調査の結果シティコネクションにおいて、『リベンジ・オブ・ジャスティス』のシナリオ、設定、キャラクターの設定、および台詞内容に関し『ハルスベリヤ叙事詩2』を参考にして制作した部分があることが判明したとのこと。両社はやしおじ氏に直接会って謝罪し、話し合いを経て『リベンジ・オブ・ジャスティス』の販売については継続となったという。
また同日やしおじ氏も、ブログにて本件に関する報告を掲載している。