本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はシューティングゲームの開発中バージョンのリリースなど6本です。
縦スクロールシューティング『Graze Counter GM Edition ver.C98』リリース
同人サークルびっくりソフトウェアは5月4日、開発中の縦スクロールシューティングゲーム『Graze Counter GM Edition』の体験版にあたる「ver.C98」をリリースした。もともとは開催中止となったコミックマーケット98(C98)でリリース予定だったバージョンとなる。
『Graze Counter GM Edition』は、2017年にリリースされた、自機を敵弾にカスらせてゲージを溜めることで強力なレーザーを撃てるシステムが特徴のシューティングゲーム『Graze Counter』(紹介記事)のリメイク版。グラフィックを始めとして全般的にゲーム内容がリファインされているほか、ルート分岐や新規プレイヤー機体の追加も予定されている。コンシューマ機にも移植予定。
『Graze Counter GM Edition ver.C98』では3面までプレイ可能。Fantiaで開設されているびっくりソフトウェアのファンクラブで配信されており、有料プランの会員は無料でダウンロードできるほか、無料プランの会員が100円で購入できる買い切り版も用意されている。
アイテム屋経営アクションRPG『ルセッティア』12周年記念本期間限定ダウンロード販売開始
同人ゲームサークルEasyGameStationは、アイテム屋経営アクションRPG『ルセッティア』の12周年記念本「All About RECETTEAR」の「C98エアコミケ特別DL版」のダウンロード販売を開始した。5月10日までの期間限定となる。
『ルセッティア』は、アイテム屋を経営しつつ素材集めなどのためにダンジョンを探索していく作品。2007年末のコミックマーケット73でリリースされ、現在はSteamやDLsiteなどで配信されている。(DLsiteでは5月18日14時まで50% OFFセール実施中)
「All About RECETTEAR」は制作者対談を中心に、設定資料やカラーイラストなども収録した内容となっている。
ホテル経営シミュレーション『海洋ホテル☆海猫亭』リリース
経営系オリジナルシミュレーションゲーム制作サークル犬と猫は5月1日、ホテル経営シミュレーションゲーム『海洋ホテル☆海猫亭』のダウンロード販売を開始した。
老朽化したホテル「海猫亭」の看板娘「イヴ」となり、部屋の改築やお得意様の接待などによりホテルを切り盛りしてくという作品。リリースを記念したやりこみコンクール(応募締切5月17日)も開催されている。
シミュレーションRPG『Lily 白き百合の乙女たち』Nintendo Switchリメイク版発表
同人サークルdisfactは5月7日、シミュレーションRPG『Lily 白き百合の乙女たち』のNintendo Switch版『Lily 白き百合の乙女たち S』の特設サイトを公開した。
『Lily 白き百合の乙女たち』は、超常的な能力を持つ少女達の戦いを描く作品。Switch版ではリニューアル版である『Lily 白き百合の乙女たち Lisblanc』をベースに外伝の内容も取り込んでいる。また、システムはLilyシリーズ最新作『LilyDeux 警告の黒き百合』から取り入れており、命中率やクリティカル率、成長の偏りといった乱数の排除や、戦闘中の行動が影響しないシナリオ進行でのキャラクターの成長が特徴。“ストレスの無いSRPG”と謳われている。
電波障害ノベルADV『AlexiA~アレクシア~』解説資料集発売
同人ゲームサークルOperation:Noveltyは、フリーゲームとして公開中のノベルゲーム『AlexiA~アレクシア~』の解説資料集のダウンロード販売を開始した。
『AlexiA~アレクシア~』は、主人公の高校生、上條游雅(かみじょうゆうが)と幼なじみの東雲穂多留(しののめほたる)が日常を過ごす中、游雅が「まなみ」と名乗る1つ年上の先輩に出会うことから物語が展開していく作品。物語は三章構成で、とくに二章目以降は多数のイラストによるアニメーション的な表現や映像作品のようなカット割りなど、動的な演出も特徴となっている。
解説資料集にはキャラクター解説やキャラクター相関図、小ネタ、没プロットなどを収録。表紙、裏表紙込みで72ページ。
インディーゲームレーベル「ヨカゼ」設立
個人ゲーム開発者「hako 生活」氏および株式会社room6は5月7日、インディーゲームレーベル「ヨカゼ」の立ち上げを発表した。
「グラフィック、音楽、テキストの端々やゲーム性という様々な要素が折り合わさり、思わず世界に浸ってしまうような、情緒のある体験を持つゲームをリリースするためのレーベル」とのこと。「パブリッシャーの枠を超えた新しいインディーゲーム共同体」を謳っており、room6を運営母体としつつも個人開発者や他社のパブリッシングのゲームであっても参画できるレーベルとして運営していくという。hako 生活氏は同レーベルのブランドマネージャーに就任する。
レーベルのラインナップとしてはhako 生活氏のアドベンチャーゲーム『アンリアルライフ』が5月14日にリリース予定。また今後については完全新作としておづみかん氏のブーメランワープアクションゲーム『果てのマキナ』、および移植版として超水道のデンシ・グラフィックノベル『ghostpia』とnakajima氏のアドベンチャーゲーム『from_.』が発表されている。