本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は7件です。
RPG『5つのネイト』Nintendo Switch版リリース
有限会社レジスタは12月2日、ねこどらソフト開発のスマートフォン向けRPG『5つのネイト』のNintendo Switch版となる『5つのネイト+』を配信開始した。通常価格1,490円(税込)のところ、21日までセール価格990円(税込)で購入可能。
『5つのネイト』は、妹思いの兄「アシュレー」と呪いで5つの性格を持つようになってしまった妹「ネイト」の兄妹が、ネイトの呪いを解くために冒険するという物語。戦闘はアシュレーとネイトの二人で戦うコマンド選択型で、選んだコマンドに応じて回転するルーレット状の「ネイトボード」で示されるネイトの性格が変化。性格によって回復が得意、攻撃力が高い、アイテムを使えるなどネイトの戦闘スタイルが変わるというシステムが特徴で、“コマンドくるくるRPG”と謳われている。
Nintendo Switch版『5つのネイト+』では、新ストーリーおよび新ボス戦が追加。また、「ネイトボード」を自由な順番に入れ替えてゲームを開始できる「プラスモード」が実装されている。そのほか『5つのネイト』はゲームに攻略本が付属するのも特徴だが、この攻略本も全182ページと増量されている。
アドベンチャーゲーム『ちょっとび!』リメイク版リリース
にわのこ氏は12月1日、アドベンチャーゲーム『たびたび ちょっとび!』のダウンロード販売をBOOTHにて開始した。
動物のようで人間のような不思議な生き物が住む小さな村を舞台としたフリーゲームの短編箱庭アドベンチャー『ちょっとび!』(紹介記事、現在は公開停止)の有償リメイク版。グラフィックの一新やセリフの大幅な変更と増量が施され、ちょっとした収集要素も追加されているという。
【たびたび ちょっとび!】
初作で作った「ちょっとび!」
グラフィック一新、ちょっとした収集要素も追加してリメイク!BOOTHにて販売中。https://t.co/W8PaTlh0PI pic.twitter.com/rek1TjXAIC
— にわのこ (@Tenoridori) December 1, 2021
ちなみに『ちょっとび!』のシリーズ作品としては、続編兼パワーアップ版にあたる『ちょっとび! ~ ココとゆめのたびびと ~』(紹介記事)もリリースされている。
『Graze Counter GM』PV第1第・第2弾公開
びっくりソフトウェアは、現在開発中の縦スクロールシューティングゲーム『Graze Counter GM』のPV第1弾および第2弾を公開した。
『Graze Counter GM』は、2017年にリリースされた、自機を敵弾にカスらせてゲージを溜めることで強力なレーザーを撃てるシステムが特徴のシューティングゲーム『Graze Counter』(紹介記事)のリメイク版。グラフィックを始めとして全般的にゲーム内容がリファインされているほか、ルート分岐や新規プレイヤー機体の追加も予定されている。コンシューマ機にも移植予定。
PV第1弾ではエクストラステージ用の新規BGMに乗せてゲームのプレイ画面を紹介。PV第2弾ではNintendo Switch実機で動作する様子の実写映像や、各種コラボ機体の紹介などが収録されている。
ミステリーアドベンチャーゲーム『シロナガス島への帰還』ボイス追加のキャスト発表
現在、ボイス実装等を目的としたクラウドファンディングが実施中のミステリーアドベンチャーゲーム『シロナガス島への帰還』の、ボイスを担当する声優キャストが12月3日に発表された。
『シロナガス島への帰還』は、鬼虫兵庫氏が個人制作で2018年にリリースした作品。コミックマーケットでの頒布からはじまり、現在はSteam配信などが行われている(紹介記事)。現在はPC版のみだがroom6との協力によるNintendo Switchへの移植が決定し、今回のクラウドファンディングは声優によるボイス実装などが目的。執筆時現在、目標金額である200万円を大幅に超える1,700万円以上の支援が集まっている。
今回発表されたキャストは井口裕香さん(出雲崎ねね子役)、石原夏織さん(アキラ・エッジワース役)、伊藤静さん(ジゼル・リード役)、田中理恵さん(リール・ベクスター役)など(登場順)。なお主人公の池田戦はゲームではボイスなしだが、後日公表されるボイスドラマでは池田にも声がつく予定とのこと。
「フリゲ2021 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」投票受付開始
フリーゲームの人気投票イベント「フリゲ2021 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」の投票受付が12月1日に開始された。投票期間は12月23日まで。
赤松弥太郎氏により、2008年から毎年行われている企画。投票の際は任意でコメントを記入することもでき、結果発表時に公開されるのも特徴となっている。今回は2020年12月1日から2021年11月30日までに公開・更新されたフリーゲームが投票の対象となる。
「HSPプログラムコンテスト2021」結果発表
HSPプログラムコンテスト事務局は12月1日、「HSPプログラムコンテスト2021」の最終選考結果を発表した。
「HSPプログラムコンテスト」は、プログラミング言語HSP(Hot Soup Processor)により作られた作品のコンテスト。2003年から毎年開催されている。2021年1月1日以降に発表された作品を対象に8月1日から10月31日まで作品募集が行われ、優秀賞や協賛各社による賞など39作品が入賞した。入賞作品の一覧では受賞者や審査員のコメントも掲載されている。
また入賞作品の発表に先立ち、応募作品を紹介するネット番組「コンテストTV」が生放送された。自身でHSP3を活用しているという明治大学の宮下芳明教授をゲストに迎えて応募作品を紹介しており、生放送のアーカイブを視聴可能。
えーでるわいす、「同人ゲームまとめ動画 2021冬」参加作品募集開始
えーでるわいすは11月30日、「同人ゲームまとめ動画 2021冬」に参加する作品の募集を開始した。
「同人ゲームまとめ動画」は、夏と冬のコミックマーケットで頒布される同人ゲームのPVなどをまとめた動画を制作する企画。同サークルのなる氏がとりまとめを行っている。
参加対象となるのはコミックマーケット99で頒布予定の同人ゲーム。頒布した同人ゲームのサウンドトラックや、同人ゲーム関連の技術本・設定資料集など(ファン活動物は除く)も対象となる。参加の締め切りは12月24日の正午。参加作品の情報とスクリーンショットをまとめるページも用意され、動画を送らず情報ページにのみ参加することも可能。