本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間ほどのフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は4件です。
RPG『Scarlet Record』デモ版公開
Crescent Sun開発のRPG『Scarlet Record(緋色の記録)』のデモ版がSteamにて配信開始された。
“さすらいの筆記者”ルビーと仲間達が遺物の調査などのため冒険を繰り広げて行く作品。戦闘はサイドビューで、戦闘フィールド上の位置取りの概念があるのと、1ターンの間に移動も含め複数回行動できるのが特徴。スキルなどの効果範囲や、フィールド上に及ぼせる効果なども考慮した戦略が攻略のポイントとなっている。
キャラクターの立ち絵および戦闘画面のドットグラフィックいずれもオリジナルで、こちらも見どころ。
なお本作は2022年にリリースされた『Eremidia – Archivist’s Curse』の続編で、同作は現在Steamにて無料配信されている。
伝奇ADV『被虐のノエル』Season3.5 Steam版配信開始
伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』Season3.5のSteam版が10月13日に配信開始された。
『被虐のノエル』は、カナヲ氏(てりやきトマト)が株式会社バカーのゲーム配信サイト「ゲームマガジン」でフリーゲームとして連載していた作品(完結済み)。契約によって願いを叶える悪魔が実在する世界の港町「ラプラス市」を主な舞台に、両手両足を奪われた少女ノエルと大悪魔カロンのコンビによる復讐の物語が描かれる(紹介記事)。
2022年には物語の前半にあたるSeason1~Season7がNitendo Switch/PS4/Xbox One向けにリメイク。その際、追加エピソードとしてSeason3とSeason4の間を描くSeason3.5が制作された。今回そのSeason3.5のPC向け単体販売が行われた形だ。
今回配信開始されたSeason3.5は、オリジナルのフリーゲーム版をSteam向けに有償配信しているバージョンのDLCという形で配信されている。なお、PCでSeason3.5をプレイする方法としては、ほかにXbox版がWindowsにも対応しているためこちらでもプレイ可能。
ADV『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』スマホ版セール実施
将棋の藤井聡太八冠の八冠制覇を記念し、将棋をテーマとしたアドベンチャーゲーム『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』のスマートフォン版のセールが開始された。「8」にちなんでAndroid版は480円。一部シナリオがDLCに分離されているiOS版は本体が80円、DLCは半額となっている。
『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』は、ゲーム制作集団Child-Dreamがフリーゲームとして公開していたアドベンチャーゲーム『千里の棋譜』のリメイク作品。『千里の棋譜』は将棋をテーマにしたミステリー作品で、名人の失踪や、将棋界で隠され続けていたとある秘密を軸に、「将棋界最強は人間かAIか」といったトピックも絡めつつ物語が展開していく。高橋道雄九段が企画監修を行っており、ゲーム内に出演しているのも特徴。
リメイク版である『千里の棋譜 ~現代将棋ミステリー~』は、Child-Dream代表で同作シナリオライターの宮下英尚氏が設立した株式会社ミスタ・ストーリーズとケムコの共同制作で、従来のシナリオを第一部とし、第二部として書き下ろしの新章が追加されている(紹介記事)。
今回セールが実施されるスマートフォン版のほかにはPC版およびPS4版、Nintendo Switch版が配信中。
アクションSTG『Probo Rush』『Full Moon Rush』大型アップデート
Silkworm開発のアクションシューティングゲーム『Probo Rush』『Full Moon Rush』の大型アップデートとなるバージョン1.1.0が配信開始された。
『Probo Rush』および『Full Moon Rush』はボス戦のみを収録したアクションシューティングゲームで、いずれも10体のボスを収録している(紹介記事)。今回のアップデートでは、両作品それぞれに5体の新ボスが追加された。
『Probo Rush』では水中をテーマにしたボスが追加。水中では火炎放射器が泡を発射する武器に変化し、威力が減る代わりに射程が伸びる。『Full Moon Rush』ではロボットや悪魔といったボスが追加されている。