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RPG『アストロメイデン/アドベント』体験版や空中弾幕対戦アクション『東方憑依華』など“冬コミ”作品のDL配信が相次ぐ ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は昨年末に開催されたコミックマーケット93(冬コミ)で頒布された作品の体験版やダウンロード販売に関するものなど10本です。

RPG『アストロメイデン/アドベント』C93体験版ダウンロード販売開始

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ゲーム制作サークルTORaIKIは、ファンタジーRPG『アストロメイデン/アドベント』のC93体験版のダウンロード販売を開始した。内容はコミックマーケット93で頒布されたものと同様。BOOTHおよびFantiaで販売されており、BOOTHでの販売は1月14日までの期間限定。Fantiaではファンクラブへの参加(無料)が必要だが無期限で販売されている。

前後編で構成されるRPG『アストロメイデン』の後編にあたる作品。そのため、前編プレイ後のプレイが推奨されている。本作はゲーム開始時に複数のチームからプレイヤーキャラクターを選ぶマルチシナリオ形式となっており、今回の体験版では後編のメイン4チームを使用可能。プレイ時間は1時間程度となっている。

横スクロールSTG『INFINOS外伝 -閃光の解放者-』体験版公開

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ピコリンネソフトは、横スクロールシューティングゲーム『INFINOS外伝 -閃光の解放者-』の体験版を公開した。

90年代アーケードゲームをイメージした作品。音楽はセガサターン・PlayStation用STG『サンダーフォースV』の楽曲などで知られる九十九百太郎氏が担当している。

コミックマーケット93にて初頒布され、20日にはSteam配信も開始予定。体験版はSteamのストアページGoogleドライブよりダウンロードでき、1面をプレイ可能。

空中弾幕対戦アクションゲーム『東方憑依華 ~ Antinomy of Common Flowers.』Steam配信開始

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(画像は体験版より)

同人ゲーム製作サークル黄昏フロンティアは5日、空中弾幕対戦アクションゲーム『東方憑依華 ~ Antinomy of Common Flowers.』のSteam配信を開始した。

上海アリス幻樂団とのコラボレーションによる“東方Project”第15.5弾。幻想郷で起こった「完全憑依異変」をめぐって戦いが繰り広げられるという内容で、「マスター」と「スレイブ」の二人組で戦うタッグバトルが特徴となっている。

初頒布はコミックマーケット93。パッケージ版の委託販売も行われている。サークル公式サイトの作品ページより体験版のダウンロードも可能。

8bit風RTS『TinyWar』ダウンロード販売開始

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個人サークルるてんのお部屋は、8bit風RTS(リアルタイムストラテジー)『TinyWar』のダウンロード販売を開始した。サークルのBOOTHやDLsite.comなどで購入可能。

コミックマーケット93にて初頒布された作品。ファミコンで使用可能な色だけで描かれた8bit風ドットグラフィックや、マップの自動生成などが特徴となっている。

フルボイスノベルゲーム『狂痛忌 -all in all is all we are-』ダウンロード販売開始

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F.T.W.は5日、ノベルゲーム『狂痛忌(くるいたいむ) -all in all is all we are-』のダウンロード販売を開始した。体験版も公開されている。

コミックマーケット93にて初頒布された作品。ある少女が連続殺人事件に巻き込まれて命を落としてしまい、残された者達が彼女の四十九日を期限として犯人捜査に赴くというミステリ・サスペンス系の青春群像劇で、キャラクターはフルボイスとなっている。

格闘美少女育成シミュレーション『白桜ガールズファイト!』ファンディスク公開

同人ゲームサークル773は2日、『白桜ガールズファイト!インターバルディスク』を公開した。

格闘美少女育成シミュレーションゲーム『白桜ガールズファイト!』の本編終了後のエピソードを収録したファンディスク。コミックマーケット91(2016年冬コミ)でディスク配布されたもののダウンロード版となっている。

和風伝奇ADV+SLG『干支セトラ』PV公開

同人サークル七月九日は3日、和風伝奇ADV+SLG『干支セトラ』のPVを公開した。

風水結界が崩壊してゆく首都を救う次代の風水師の候補者に選ばれた主人公が、十二支の化身である男達を従えて風水師の認定試験に備えつつ、妖異を討伐していくという作品。主人公やストーリーが異なる「陽ノ巻」と「陰ノ巻」の2タイトルがコミックマーケット93にて頒布された。執筆時現在は2タイトルセットのサークル通販の受付(12日まで)と、「とらのあな」での通販予約受付(陽ノ巻 / 陰ノ巻)が行われている。

PVではストーリーやキャラクターのほか、十二支の化身達の育成や戦闘といったゲームプレイの内容も確認することができる。

ノベルゲーム『星詠みと流星のステラ』ティザーPV公開

STUDIO POLARISは2日、ノベルゲーム『星詠みと流星のステラ』のティザーPVを公開した。

「星」が空から落ちてくる世界で、汎用高速飛翔体「ステラ」を駆り星を拾う少女達の物語。ティザーPVは全編手描きアニメとなっている。

「アスクギア設定画集」発売

サークル稲穂スタジオは2日、RPG『アスクギア』の設定画集「アスクギア設定画集」のダウンロード販売をFantiaにて開始した。

キャラクターの設定画やコメントを収録したPDF書籍。購入にはFantiaの「稲穂スタジオ別館」への参加(無料)が必要。

「フリゲ2017 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」結果発表

フリーゲームの人気投票イベント「フリゲ2017 あなたが選ぶ今年のベストフリーゲーム」の結果発表が12月31日に行われた。

赤松弥太郎氏により、2008年から毎年行われている企画。12月1日から23日にかけて投票受付が行われ、830作品が得票した。有効総票数は2,368票。サイトには得票作品の作者や投票者からのコメントも掲載されている。


ゲームボーイ風フリーシナリオRPG『ARTIFACT ADVENTURE 外伝』リリース ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はRPG『ARTIFACT ADVENTURE 外伝』をはじめ新作ゲームや体験版の公開に関するものなど9本です。

フリーシナリオRPG『ARTIFACT ADVENTURE 外伝』リリース

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PLAYISMは9日、ゲーム制作チームbluffman制作のRPG『ARTIFACT ADVENTURE 外伝』をSteamおよびPLAYISMにて配信開始した。配信開始から1週間は10% OFFセールが実施されている。

プレイヤーの選択によりイベントの結末が変わるフリーシナリオ型RPG『ARTIFACT ADVENTURE』の外伝的な作品で、コンセプトは引き継ぎつつもストーリーに繋がりはなく、本作からでも問題なくプレイできる。

本作での新たな特徴は、プレイヤーの選択の結果が現れるのが「3年後」であるという点。3年後に災厄が迫った世界を冒険し、未来に備えてさまざまな問題を解決していくのがゲームの目的となっている。

また前作ではコマンド選択型だった戦闘がサイドビューのアクション型となったのも大きな変更点。さまざまな武器による体当たり攻撃や、3つまでセットできるアクティブスキルを駆使して次々と現れる敵を倒すという爽快感のあるバトルとなっている。モノクログラフィックによるゲームボーイ風の画面デザインも特徴だ。

前作にあった「冒険の最初に、3つの大きな恩恵のうち1つだけを選ぶ」という要素も健在で、本作では「戦闘を手助けしてくれる騎士」「旅の資金100万Gを持っている貴族」「ファストトラベル可能なあらゆる場所へ最初から移動できる探検家」の3人から1人、旅に連れていく仲間を選ぶという形となっている。

横スクロールアクションゲーム『Vivid Twinkler -氷と炎の檻-』 公開

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ヌバビゾン氏は7日、横スクロールアクションゲーム『Vivid Twinkler -氷と炎の檻-』をフリーゲームとして公開した。

主人公の少女と氷の妖精が協力しながらステージをクリアしていく作品。炎からエネルギーを吸収し、エネルギー弾の発射や飛翔といったアクションに使用するシステムが特徴となっている。吸収と飛翔を繰り返して空中を移動したりなど、スピーディなアクションを繰り出せるのが魅力だ。


アクションADV『Alteradio -オルタラジオ-』公開

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Achamoth氏は6日、アクションADV『Alteradio -オルタラジオ-』をブラウザ対応のフリーゲームとして公開した。想定プレイ時間は3時間。

『Steel howling』(紹介記事)など、ロックやユースカルチャーを題材とした作品を公開している同氏の最新作。修行のため仏教美術世界を巡るセーラー服姿の天女と、80年代後半のシアトルの大学でカレッジラジオの再建を願う青年の物語が交互に展開する。仏教やオルタナティブロックといった題材や全編手描きのマップ、オリジナルのBGMなどが独特の魅力となっている。

現代ADVRPG『Noadesire-ノアディザイア-』公開

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ask projectは7日、現代ADVRPG『Noadesire-ノアディザイア-』をブラウザ対応のフリーゲームとして公開した。

スマホゲーム「ノアディザイア」のモンスターが現実世界に現れ人を襲うという謎の事態に、ノアディザイアのキャラクターを現実に召喚できる力を得た主人公達が立ち向かっていくという内容。敵の弱点を突くなどの条件により「チェイン」「ラッシュ」という追加攻撃が発生する戦闘システムや、ゲーム内のガチャで引いたカードをセットして戦うことでさまざまなスキルを習得してくキャラクターカスタマイズなどが特徴。

現代ものらしいスタイリッシュなUIや爽快感のある戦闘演出なども魅力となっている。なお、執筆時現在はストーリーは序盤までとなっており、今後アップデートで追加予定。執筆時現在のバージョンの想定プレイ時間は50分となっている。

探索型RPG『箱庭セレナータ』ひとあそびver公開

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sound sepherは7日、RPG『箱庭セレナータ』の「ひとあそびver」を公開した。

赤ずきんや白雪姫、アリスといった物語のキャラクターを操作して、物語世界を探索していくRPG。さまざまなフィールドスキルを利用しての探索や、豊富な戦闘用スキルによるキャラクターカスタマイズなどが特徴となっている。キャラクターイラストや作り込まれたマップ、オリジナルのBGMなども魅力だ。

本作は2014年に体験版が公開され、今回「ひとあそびver」が公開された。「ひとあそびver」は「ひととおり遊べるバージョン」の略で、執筆時現在は予定されている8ダンジョンのうち5ダンジョンをプレイ可能。主に探索や戦闘、アイテム収集などを楽しめる内容となっている。残りのダンジョンやイベントなどは今後のバージョンアップにより追加予定。


RPG『カルエナダンジョン』デモ版公開

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にほへ氏は7日、RPG『カルエナダンジョン』のデモ版を公開した。ブラウザ版とダウンロード版が用意されている。

願いを叶えてくれる神様が居るというダンジョンの最深部である地下150階を目指し、敵を倒しながら進んでいく作品。デモ版では20階までプレイすることができる。1フロアはコンパクトな作りで、デモ版の想定プレイ時間は60分。

戦闘は4人パーティによるターン制で、各キャラクターの行動はターンごとにランダム選出されたスキルを使う形となっており、プレイヤーは基本的にキャラクターの行動順のみを指定するというシステムが特徴。行動順や敵の残りHPの数字、敵が状態異常にかかっているかどうかといったさまざまな条件で効果が変わる攻撃スキルや、次に使うスキルの効果を変えるスキル、行動済みの味方を対象にすると効果が上がる回復スキルなどが用意されており、効率良く敵を倒すための行動順を考えるなど、シンプルな操作で戦術性の高いバトルを楽しめる。

レベルはなく、ダンジョン探索や各種イベントにより最大HP/MPが向上するアイテムや装備品、新しいスキルを入手することでキャラクターを強化していくのも特徴。スキルは各キャラクターごとに同時に6つセットすることができ、スキル構成のカスタマイズによる戦略もポイントとなっている。

シミュレーションRPG『PIRATES 7』C93 体験版公開

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同人ゲームサークル773は、制作中のシミュレーションRPG『PIRATES 7(パイレーツセブン)』の C93体験版を公開した。

大陸が海に沈んだ多島海を舞台に、海賊と騎士団が争うという内容の作品。体験版では専用の1ステージをプレイできる。完成は2018年春ごろの予定。

なお、体験版の公開については「特に決めてないのですが、1月中とかの期間限定になると思います」とのこと。

RPG『Ruina 廃都の物語』の小説版が2月15日に発売

枯草章吉氏制作のRPG『Ruina 廃都の物語』の小説版「Ruina 廃都の物語 1」が2月15日に、KADOKAWAより発売されることが明らかになった。

『Ruina 廃都の物語』は、地図の空白を埋めながら進めていくシステムや、ゲームブック的なテイストが特徴のRPG。2008年にフリーゲームとして公開され、同年開催の第4回ふりーむ!ゲームコンテストで最優秀賞を受賞するなど名作として名高い作品だ。

小説版の執筆は作家の嬉野秋彦氏、イラストはイラストレーターの弘司氏が担当する。

キャラクターアニメーションツール「E-mote」バージョン3.90公開、フリー版「えもふり」が大幅刷新

有限会社エムツーは10日、2Dイラストを滑らかに立体的に動かせるキャラクターアニメーションツール「E-mote」のバージョン3.90を公開した。ループアニメーションの実装や、WebGL SDKの正式リリースといった改良が施されている。

また、「E-mote」のフリー版である「えもふり」が大幅刷新され、動画出力フレーム数の制限撤廃やUnity SDK、WebGL SDKの公開などが行われた。これにより「えもふり」を動画制作に利用したり、ゲームやアプリへ組み込むことが可能となった。

もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2017年おすすめフリゲ・インディゲーム20選

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フリーゲーム・インディーゲームに関して様々なニュースが登場した2017年、みなさんはどんなゲームをプレイしただろうか?

2018年が明けてまだ間もないこの時期、これから遊ぶゲームを探し始めている人もいることだろう。今回は、そんな読者の方々に向けて、もぐらゲームスの執筆陣の6名が、2017年にプレイしたゲームの中で特におすすめできるフリーゲーム・インディーゲーム20作品を一挙特集する。

各執筆者が2017年に遊んだ中で心に残った「各々の名作」をいくつか紹介していくので、気になった作品があればぜひ遊んでいただきたい。

昨年の記事はこちら。
もぐらゲームス執筆陣の選ぶ 2016年おすすめフリゲ・インディゲーム18選

『神巫女 -カミコ-』

2017年の大きなトレンドとなった新型ゲーム機「Nintendo Switch」
「Nindies」(ニンディーズ)と銘打たれた取り組みによってSwitchでのインディータイトルの拡充が図られており、インディーゲームファンにとっても注目のマシンとなっている。
 
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そのSwitch向けのオリジナルタイトルとしてリリースされたのが、スキップモア開発・フライハイワークス販売の『神巫女 -カミコ-』だ。

『神巫女』は見下ろし視点の2Dアクションゲーム。
特性の異なる武器を持つ3人の「神巫女」から1人を選び、敵を倒しつつステージ内を探索していく。敵を倒すごとに「SP」を入手でき、SPを消費することで強力な溜め攻撃を放てる他、ステージ内にある箱や扉の鍵を開けたり、ボスの居場所へと繋がる鳥居の封印を解くためにもSPを消費する。
 
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SPは敵を連続で倒してコンボをつなげる事で入手量が上がるので、ダッシュで走り抜けては敵を倒し、敵を倒してはダッシュで走り抜ける…という循環を作れるようになるとスムーズに先に進むことができる。ステージクリア時にはクリアタイムが表示されるので、慣れてきたらタイムアタックに挑戦していこう。

各アクションのレスポンスの良さやアイテムの隠し場所等のツボを突いた造りに加えて、「和」をモチーフとした世界観のピクセルアート&チップチューンサウンドが染み渡る。

世界累計DL数15万本突破の実力は本物。Switchを持っているならば迷わず押さえてほしい一本だ。

(真野 崇)

タイトル:神巫女 -カミコ-
制作者:スキップモア
クリア時間:30分~
対応OS:Nintendo Switch
価格:¥500

購入はこちらから
https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000000313

『かぶりつきアクション!カブーンちゃん』

『かぶりつきアクション!カブーンちゃん』はLegasysware制作による、ハロウィンを題材にしたホラー風味の固定画面全方位シューティングゲーム。
ハロウィンの時節は逸してしまったが、この機会に紹介させていただきたい。
 
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かぼちゃマスクをかぶった「カブーンちゃん」が放つショット攻撃「フォースティース」は歯型が飛んでいくというインパクト抜群の攻撃手段。しかも敵キャラクターであるお菓子に命中すると喰らい付きながらダメージを与え続け、それに合わせてサイズが巨大化していくのでインパクト2割増。敵を貫通する性質も持ち合わせており、敵が一列に並んでいる所へ撃ちこむことが出来れば”一気食い”も可能だ。
 
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加えてショット発射時には「オーラ」が自機の周りに発生して敵弾をかき消すことができる。ただしショットは画面内に3発までしか撃つことができないため、過度の連射をし過ぎると弾切れでかえって自分を窮地に追い込んでしまうことになる。
いざと言う時にオーラで敵弾を消せるようにショットを残しておくなど、細かいテクニックの使いどころが楽しい作品となっている。

本作はマルチエンディング。約3分程度のザコ戦を経てボスが登場し、ボス戦の結果に応じて5種類のエンディングへと分岐する。中にはゾクリとさせられる結末も…

(真野 崇)

タイトル:かぶりつきアクション!カブーンちゃん
制作者:Legasysware
クリア時間:5分~
対応OS:Windows
価格:フリーウェア

ダウンロードはこちらから
(ふりーむ) https://www.freem.ne.jp/win/game/15934
(itch.io) https://legasysware.itch.io/kaboom-chan-the-curse-of-halloween-devil

『1st ボス コンプレックス -GAMEHERO CROSSOVER-』

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『1st ボス コンプレックス』は、様々なバリエーションの「最初のステージ」がひたすら続く『ステージ1 コンプレックス』(関連記事)の姉妹作品となるアクションゲーム。

今度は「最初のボス」が手を変え品を変えて待ち受けている。豊富なギミックの数々は本作においても健在。どのような手段で迫りくるのかは実際にプレイしてみてのお楽しみだ。
 
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また、「GAMEHERO CROSSOVER」のタイトルが示すとおり、シューティングゲーム、ロールプレイングゲーム、レースゲーム、戦略シミュレーションゲーム等、各ゲームジャンルをモチーフとした個性豊かな12体のキャラクターが選択可能となっている。
トレーニングモードを搭載しており各キャラクターの特性を十分に把握してから本編に挑めるので、自分に合った好みのキャラクターを見つけ出そう。

(真野 崇)

タイトル:1st ボス コンプレックス -GAMEHERO CROSSOVER-
制作者:IN
クリア時間:1時間~
対応OS:Windows
価格:フリーウェア

ダウンロードはこちらから
https://www.freem.ne.jp/win/game/14754

『DESYNC』

ソリッドな原色ポリゴンとエレクトロサウンドで彩られた電脳空間での戦いが繰り広げられる『DESYNC』は豪州のディベロッパーThe Foregone Syndicate制作のファースト・パーソン・ビュー・シューティングゲーム。パブリッシャーはAdult Swim Gamesが担当している。
 
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『DESYNC』の特徴は「アタック・シーケンス」、すなわち敵の倒し方に応じて「芸術点」が加算されることにある。敵を連続で倒す、爆発物を使用して同時に複数の敵を攻撃する、といった基本的なところから、アグレッシブに前方へダッシュしつつ敵を倒す、設置系の攻撃を駆使して視界外の場所でトリッキーに敵を倒す、はたまたショットガンで敵を吹き飛ばして針山に放り込むアクロバティックな倒し方も得点の対象だ。
 
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その一方で、ハンマーを持った甲冑は見た目通りのタフネスと見かけ以上のスピードで猛然と迫り、大剣持ちは防御姿勢を取ってこちらの銃弾を弾き返し、忍者のような姿の敵は雲隠れからこちらの背後を確実に取ってくるなど、敵からの攻勢は苛烈の一言
求められるのは、敵に囲まれないための位置取りとパターンの把握、迫りくる敵を打ち倒す正確な狙い、効率の良い武器の使い分け、弾薬と体力を的確に補充しての継戦力の維持。FPSの原初的な部分を凝縮した脳髄が焼け付くような高純度の闘いが魅力の作品だ。

(真野 崇)

タイトル:DESYNC
制作者:The Foregone Syndicate
クリア時間:5時間~
対応OS:Windows
価格:$14.99(約¥1,500)

ダウンロードはこちらから

『Dujanah』

例えば、そう例えば。
物語開始5分で「ズンダバダバ」というスキャット音を上げながら歩くロボットの存在を前にして、あなたは自分を疑わずにいられるだろうか?筆者は疑った。
 
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『Dujanah』は英国のJack-Spooner King氏の開発による、粘土で表現された世界を探索する”クレイ・パンク”アドベンチャーゲーム。おそらくは2017年で「異彩」という言葉が一番ふさわしい作品として、本作の事に触れておかねばならない。

舞台となるのは軍の支配に覆われたある砂漠の国。主人公の女性Dujanah(デュアーナ)は失踪した夫と娘を探すため、時にはバイクや採掘用ロボットを乗りこなしながらいくつもの砂漠を越え、サンドワームや蜘蛛人間との会遇、精神世界の探索など奇妙な冒険を繰り広げる。
 
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目まぐるしく押し寄せてくる映像と演出、ノイズ、音使いの中に、戦火の下に潜む病理とジレンマ、死生観が描かれていく。非常に形容しがたい作品だが、それ故に、これまでに見たことが無いような何かを見たいという人にはこのうえない一作になるだろう。

(真野 崇)

タイトル:Dujanah
制作者:Jack-Spooner King
クリア時間:3時間~
対応OS:Windows , Macintosh, Linux
価格:£6.98 (約¥1,050)

ダウンロードはこちらから
(itch.io) https://jackspinoza.itch.io/dujanah
(Steam)

『星の王女さま』

フリーゲーム『星の王女さま』は、年始めに少しだけ長めのRPGをしたいという方にオススメです。全編手描きの背景のアートワークによって描かれるのは、絵本や童話のような幻想的な世界観、そして少女たちが出会いと別れを繰り返しながら世界を救おうとする王道の物語です。

死者の魂が辿り着く世界に迷い込んだ普通の女子高生のサツキは、お菓子の星の王女マリナと出会います。そこは月の王女によって人々が苦しむ世界であり、マリナは王女の力を集めて戦いを挑もうとしていました。元の世界に戻れないサツキは、不安を払拭するためマリナの旅に同行します。
 
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様々な星を渡る冒険で描かれるのは、詩や哲学のようなテキストと、時に切ないストーリーです。一方で少女たちが活き活きと繰り広げるコミカルな会話劇は、長い旅路に華を添えてくれます。それぞれが自分と向き合いながら成長していく姿からは、青春のような爽やかさと熱さが伝わってきます。
 
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戦闘や育成も本格的な内容です。サイドビューターンバトルを採用した本作では、ドットのキャラクターたちが技や魔法を使いまくるド派手な戦いが繰り広げられます。一筋縄ではいかない敵も多く、彼らに打ち勝つための様々な戦術を組むことも出来ます。キャラごとの必殺技を放つオーバードライブ、タイミングを読んで必殺技を奪い合うシェアドライブ、場の属性を変えて有利にするフィールドエーテルなど、上手く使えば敵を圧倒することも。習得したスキルを自由に付け替えることもでき、自分だけのパーティを作れる育成の楽しさもあります。

物語もバトルも骨太な本作。彼女たちの旅路の果てに待つものを、ぜひあなたの手で見届けてください。

(ノンジャンル人生)

タイトル:『星の王女さま』
制作者:haco
クリア時間:10~15時間程
対応OS:Windows XP/Vista/7/8/10
価格:無料

ダウンロードはこちらから
https://www.freem.ne.jp/win/game/15944

『少女は裏山へ薬草をとりに』

RPGと言えば立ち塞がる敵と何度も戦いながらゲームを進めていくのが一般的です。悪しき魔王に挑む物語も、帝国の野望を打ち砕く物語も、その多くは戦闘の繰り返しによって成り立っています。

しかし本作『少女は裏山へ薬草をとりに』で用意されている戦闘はたった一回のみ。しかもプレイヤーが目指す結末次第では、その一戦に全力で何時間も挑み続けることになります。
 
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本作の主人公オリビアは、病気で死の淵を彷徨う妹を助けるために裏山に生えている薬草を探しに行きます。しかし冬の雪山には熊が出没しており、普通の少女がそのまま太刀打ち出来るほど弱くはありません。彼女が出来る選択は、誰かに手助けをしてもらうこと、近くの街で装備などを整えることですが、妹が息を引き取るまでのタイムリミットがあり、一刻の猶予を争う状態です。
 
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このゲームの戦闘では誰かが行動するたびに1分が経過します。つまりターン数がかかればかかるほど、病状が悪化するのです。熊をいかに早く撃破するためには、装備の取捨選択や戦闘中に溜まっていくSPを使った必殺技が不可欠。戦闘中にはクリティカルヒットや回避などのランダム要素が一切入らないので、計算した上でのスキルの使用が求められます。

妹を救うためにはどうすればいいか。誰に助けを求め、何を装備すればいいのか。どう行動すれば勝つことが出来るのか。将棋のように一手一手を考えなくてはならず、プレイヤーは頭を悩ませるでしょう。しかし厳しい試行錯誤の戦いの先には、それに見合うだけの結末が待っています。

(ノンジャンル人生)

タイトル:少女は裏山へ薬草をとりに
制作者:かげろう
クリア時間:5分~勝つまで
対応OS:Windows XP/Vista/7/8/10
価格:無料

ダウンロードはこちらから
https://www.freem.ne.jp/win/game/14702

『アンダーグラウンドヒーロー』

システムに凝ったRPGを好む者として2017年も多くの良作に触れてきたが、その観点で是非とも語っておきたいゲームが短編RPG『アンダーグラウンドヒーロー』だ。

見どころはなんといっても、独自性の高い戦闘とキャラクターカスタマイズ。戦闘は行動力が溜まったキャラクターから順に行動力を消費してコマンドを実行するCTB方式だが、クリティカルの仕様がユニークで、クリティカルが発生するかどうかはランダムだが、攻撃後の判定ではなく「次に攻撃するとクリティカルになる」のが事前にわかる。クリティカルで追加効果が発揮されるスキルなどもあり、チャンスをどう活かすかが重要な戦術要素となっている。
 
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キャラクターカスタマイズの面では、多数存在するパラメータの把握もポイント。「ATK」「DEF」「MAG」「SPD」あたりは初見でおおむね理解できるが、見たこともないようなパラメータもかなりある。最初は戸惑うかもしれないが、たとえば「RDM(Reduce Damage)」はDEF(防御力)と別に存在する「ガード時にダメージを軽減できる割合」であるという点や、コマンド実行で消費する行動力の基本値が敵を対象とした行動と味方を対象とした行動で異なる点などを理解すると、パーティ内での役割分担を考えたりするのがぐっと楽しくなってくる。

こうした独自仕様を把握し、性能に癖のある装備品を選んだり、キャラクターごとに特徴的なアクティブ・パッシブスキルを自由に習得していくことで、自分だけの戦闘スタイルを構築していくのが本作の醍醐味。少々とっつきにくい面があるのは否めないが、戦闘中も含め、現在の画面に重ねるようにして表示できるヘルプもあるので、少しずつ理解していけるようになっている。

ゲームクリアに必須ではない強敵なども存在し、「凝ったシステムを活用して戦術を組み立てるのはやっぱり楽しい!」と改めて実感することができた作品。シナリオは要所要所に挟まれる回想がメインでコンパクトにまとまりつつも印象深く、とくにラスボス戦でのとある演出は物語とシステムが一体となって心を強く揺さぶるものとなっている。難易度も複数用意されているので、まずは気軽に触れてみてほしい。
 
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(中村 友次郎)

タイトル:アンダーグラウンドヒーロー
制作者:霜月六
クリア時間:3時間前後
対応OS:Windows
価格:無料

ダウンロードはこちらから
http://www.silversecond.com/WolfRPGEditor/Contest/result09.shtml#63

紹介記事:
第9回ウディコンで発見!独自システムが光るフリゲ短編RPG2選『アンダーグラウンドヒーロー』『S-Witch♭』

『ファントムルーラー』

長編RPGで印象深かった作品としては『ファントムルーラー』を挙げておきたい。二転三転する展開など、とくにシナリオ面に惹かれた作品だ。システムもなかなかに凝っているが、プラスとマイナスの概念がある魔法属性の仕組みやピンチの際に発動できる必殺技など、ゲームシステムによって世界観や熱い展開を演出しているのが大きな魅力となっている。

物語の舞台は300年前に滅びかけたが、残った国々では人々がひとまず平和に暮らしている世界。とある事件により城から連れ出された王女「アーネ」が、さまざまな出逢いを経て成長していく……という展開は王道だが、物語が進むとアーネや彼女を取り巻く人々の、それまでの印象を覆すような一面も見えてくる。綺麗なものだけではない生々しい人の心に触れていく、ドラマティックなシナリオが本作の大きな見どころだ。
 
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中盤以降は絶望的で重苦しい展開も続くが、苦悩しつつも困難に立ち向かい、自らや救うべき人の業と向き合っていくアーネの姿には胸を打たれる。また、魔法やパッシブスキルが多数用意され、戦闘の面でも彼女の成長を実感できるのがRPGとして嬉しいところだ。表情差分が豊富なキャラクターイラストに、サイドビューバトルでのモーションやイベントシーンにおける細かい仕草を描き出すドットグラフィック、必殺技のカットインなど、ビジュアル面の演出も際立っている。
 
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なお本作について、「未完」「続編ありき」という評価が若干みられるので、この機会に私見を述べておきたい。本作はアーネの成長譚と、数百年にわたり人類を脅かす存在に立ち向かう人々の壮大な戦いが絡み合うような物語となっている。なにをもって完結とするかは「完結」の定義にもよるため難しいが、少なくとも前者について消化不良になるようなことはなく、後者についても大きな区切りが付けられる。続編については制作が告知されており、こちらももちろん楽しみだが、本作だけでも独立した作品としてゲームクリアの充足感をしっかりと得られる作品であると、自信を持ってお勧めしたい。

(中村 友次郎)

タイトル:ファントムルーラー
制作者:KOU
クリア時間:15時間~
対応OS:Windows
価格:無料

ダウンロードはこちらから
http://vxphantom.iza-yoi.net/

『雪子の国』

2014年にリリースされ、第10回ふりーむ!ゲームコンテストにて最優秀賞を受賞したフリーノベルゲーム『キリンの国』。その続編『雪子の国』が、今夏に開催された「コミックマーケット92」にて同人ゲームとして頒布された。現在はダウンロード販売が行われており、体験版もダウンロード可能。
 
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『雪子の国』は、天狗の存在する架空の現代日本という世界観で描かれる「国シリーズ」の第3弾。国シリーズはその独特の世界観と、生き生きと描かれるキャラクター達が魅力となっている。食事や生業といった日々の生活の描写や、テンポがよく、それでいて理路整然としすぎていない「ナマっぽい」会話の掛け合い、そしてキャラクター達の視点を通して描かれるみずみずしい情景描写が持ち味だ。

『雪子の国』でもそれは健在で、加えて本作では公式ジャンル名において「青春ハートフルラブコメディ」が謳われているのが過去作にはない特徴だ。舞台は本州最西端にある風光明媚な地方城下町。東京から来た少年「ハルタ」と天狗の少女「雪子」が出会い、この二人を中心に物語が展開していくのだが、この雪子がとにかく可愛いく、いじらしい。ハルタに対して意地を張ったり、頑張って気を引いてみたり、気持ちのすれ違いに悩んだり、恋する女性のしたたかさを見せたり、暴走(?)したり……。第一印象からどんどん変わっていくのが(そしてその中でも変わらない芯があるのが)魅力なのである意味ネタバレになってしまうはご容赦いただきたいが、序盤をプレイして感じた「この二人で果たしてラブコメになるのだろうか」という印象はいい意味で裏切られた。これでもかというくらいラブコメしてました

もちろんヒューマンドラマ的な面も充実。とくにハルタの友人となったある少年とその家族の物語は、壮絶でありつつ胸が温まる、時代を超えて交わされる人の情を感じるものとなっており、演出も含め本作の山場の一つと言えるだろう。また、ハルタ達が街で起きる怪奇事件の謎を追い、雪子がときに天狗としての力を振るう、伝奇ミステリーとしても読み応えのある作品となっている。
 
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(中村 友次郎)

タイトル:雪子の国
制作者:スタジオ・おま~じゅ
クリア時間:約10時間
対応OS:Windows
価格:2,000円(BOOTH)、2,268円(DLsite.com)

ダウンロードはこちらから
http://hommage.main.jp/

関連記事:
ノベルゲーム『雪子の国』ダウンロード販売開始。ふりーむ!ゲームコンテスト最優秀賞受賞作『キリンの国』続編

『虚構英雄ジンガイア』

2013年冬のコミックマーケットでプロローグ版が頒布され、以降連作として順次リリースされてきた同人ノベルゲーム。コミックマーケット92にてついに最終章となる『虚構英雄ジンガイア FINAL』が頒布され完結した。全編通してのプレイ時間は20~30時間程度、テキスト100万文字程度という大作となっている。

本作の主人公は、二児の父である「神原英雄」。妻や子供達と幸せな生活を送っていた英雄だが、あるとき突然、彼を取り巻く世界は怪獣の蠢く、廃墟のような謎の世界となってしまう。そこで彼を救ったのは、幼い頃から憧れていたヒーローのような巨大ロボット。しかしロボットとパイロットの正体が明かされたとき、英雄はそれが希望ではなく新たな絶望の始まりであることを知るのだった——。
 
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本作の見どころは多岐に渡るが、まず注目したいのは多数の登場人物達だ。謎の世界には英雄のほかにも多くの人々が囚われており、ときに争い、ときに協力しながら絶望的な状況に抗っていく。英雄以外の視点で描かれる場面も多く、物語が多面的に照らし出されていくのも特徴。それぞれの人物のバックグラウンドとなる過去が、その人生の軌跡を追うようにボリュームを割いて描かれることもあり、群像劇としても充実した内容となっている。

また、SFとオカルトが融合したような独自の理論をもって作品世界が構築されており、突拍子が無いと感じていた描写について、読み進めていくうちにどんどんロジックが明かされていくのも知的興奮を喚起する。数年かけて順次リリースされた連作という形式であるにも関わらず、伏線の回収ぶりが絶妙で隙が無い点も感嘆せざるを得ない。
 
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このボリュームだからこそ描ける、どこまで行っても先が見通せないスケールの大きい物語も魅力。「ここが絶望の底か」と思ったらまだ床が抜ける、という体験を何度も味わうこととなった。そんな世界で懸命に生き抜く人々の姿も胸が熱くなるものばかりで、異能バトル的な面も含め、さままな観点における「ヒーロー」を描いた物語でもある。圧倒的な情報量で人と世界を語り尽くす、没入感の高い作品だ。

なお本作はこれまで同人イベントでのパッケージ頒布のみ行われており、現行バージョンの頒布は先日開催のコミックマーケット93をもって終了した。ネタバレになるため詳細は伏せるが、この頒布形式であることが物語においても意味を持つ。Steamで国産ゲームがリリースされるのが日常となり、同人ゲームの頒布もダウンロード方式の存在感が増している中で、パッケージを買ってきてプレイするという行為を物語演出に組み込んでいるという意味でも、本作は現代における「同人ゲーム」という媒体の到達点のひとつと言えるかもしれない

とはいえ広くプレイされてほしい作品であることも間違いないのが悩ましいところだが、制作元のブログ記事によると今後、上述したような頒布形態に関わる内容を少しだけ変えた上で、より手に取りやすい形で頒布される見込みもあるようだ。体験版は現在もダウンロード可能なので、そちらで本作の片鱗に触れつつ、先が気になった方は今後の頒布情報に注目してほしい。

(中村 友次郎)

タイトル:虚構英雄ジンガイア
制作者:ばかすか
クリア時間:20~30時間程度
対応OS:Windows
価格:500円(現行バージョンのイベント頒布価格)

作品情報はこちらから
http://bakasuka.boy.jp/

体験版ダウンロードはこちらから
https://www.freem.ne.jp/win/game/11832

『20XX』

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ロックマンシリーズを愛するクリエーターが、自ら作り上げたMagaman-likeゲーム。それが『20XX』だ。4年というインディゲームとしては長い開発期間を経て、2017年に完成に至った。長らくSteam早期アクセスで頑張っていた作品だけに、非常に感慨深い。

『20XX』はアメリカはメリーランド州に拠点を置くBatterystaple GamesとFire Hose Gamesが開発した2Dアクションゲームだ。ステージのプロシージャル生成、ローグライク要素、オンラインマルチ、これらを実現した夢のMagamanを作り上げよう!という当初の目標を長い年月をかけすべて実装。無限に遊べるアクションゲームとして磨き上げられた、ロックマン愛とゲームへの情熱を感じる作品である。
 
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ステージクリア型の2Dアクションゲームで、雑魚を退けステージ奥に待ち構えるボスを撃破して先へと進んでいく。だが、ステージ構成とボスはステージクリアを重なるごとに、より過酷で、より凶悪なものへと変わっていく。道中に手に入るアップグレードアイテムを集め、吟味し、こちらもさらに強くなって戦いに望まなければならない。攻撃力重視でいくか、スピード重視でいくか、はたまた特殊武器重視という選択肢もある。アップグレードアイテムによって変わる戦術が非常に面白い。

もちろん一人で遊ぶだけでも面白いがマルチプレイも非常に楽しい。デイリーチャレンジなどやりこみ要素も用意されている。2Dアクションゲーム好きは挑戦してもらいたい。

参考記事:
ロックマンファンが作り上げた2Dアクション『20XX』で世界を救え!

(洋ナシ)

タイトル:『20XX』
制作者:Batterystaple Games(制作者様サイトはこちら)
Fire Hose Games (制作者様サイトはこちら)
クリア時間:クリアまで6時間~10時間程度
対応OS:Windows XP以上
価格:1,480円

購入はこちらから

『Battle Chef Brigade』

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その昔世界が邪悪な魔物で覆い尽くされたとき、貴重な作物と家畜が食い荒らされ人類は飢饉に苦しみました。ですが、そんな絶望に立ち向かい、なんと魔物を調理し極上の料理へと変えようとするものが現れたのです。彼らはそう、バトルシェフ。そして、それらを束ねる世界最高のバトルシェフ軍団、バトルシェフ・ブリゲードだったのです。彼らの登場により、世界は幸福と満腹を取り戻しました。彼らは今もなお私たちの平和と胃袋を守っています。
 
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そして、今年も新たなるバトルシェフ・ブリゲードのメンバーを集う料理大会が開かれようとしています。今年はいかなる新しい才能と巡り合うことができるのでしょうか。

こんな語り口から始まる『Battle Chef Brigade』アメリカはシカゴを拠点とするインディディベロッパーTrinket Studiosが開発したアクション&パズルゲームだ。料理人がモンスターを自ら狩り、調理をする。そして、料理人同士が最高の一皿をもって戦う。なんともマンガチックで、魅力的な世界観である。プレーヤーは主人公であるバトルシェフ「鉄の胃袋」ミナ・ハンを操り、バトルシェフ・ブリゲードのメンバー、ブリゲーダーを目指し大会を戦い抜いていく。
 
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本作のメインとなる料理バトルは2Dアクションであるハントパートとマッチングパズルであるクッキングパートに分かれており、これがシームレスに組み合わさっているところが非常に面白い。まず必要な食材を2Dアクションで狩ってまわり、集めた食材をマッチングパズルの要領で調理していく。食材が足りなくなったらキッチンを飛び出してまた食材を集め、制限時間いっぱいまで料理の完成度を高めていく。

料理バトル毎にテーマ食材と審査員の好みが設定され、これらをいかにしてクリアし点数を高めるか。プレーヤーは頭をひねることとなる。ハントパート、クッキングパートはそれぞれを見るとそこまで難易度は高くないが、これが合わさり、課題と時間制限が加わってくることによってプレーヤーを悩ませ、楽しませる壁となってくる。カジュアルではあるもの、やりがいを感じさせるゲームだ。
 
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また、それを描くアートデザインもまたすばらしい。鉛筆の粗さが見える柔らかな線と豊かな色彩で表現された世界観は暖かく、美しい。本作はクラウドファンディングサイトKickstarterにおいて資金調達を図った作品であるが、ファンタジー料理バトルという魅力的な世界観と美しいアートデザインが成功を引き寄せたといえるだろう。

Steamだけでなく、Nintendo Switchでもリリースされている本作。ぜひともプレイして、料理の高みを目指してほしい。Vive la Brigade!!

(洋ナシ)

タイトル:『Battle Chef Brigade』
制作者:Trinket Studios(制作者様サイトはこちら
クリア時間:7時間程度
対応OS・機種:Windows 7以上・MacOS 10.8以上・Nintendo Switch
価格:Steam 2050円 Nintendo e Shop 2100円

購入はこちらから

https://ec.nintendo.com/JP/ja/titles/70010000003083

『Drifting Lands』

『Drifting Lands』はフランスのインディディベロッパーAlkemiが開発した横スクロールシューティングRPGだ。Steam早期アクセスにて開発が進められ、昨年6月に完成へと至った。日本語が実装されておらず、なかなか日本人の目に触れていない作品ではあるが、シューティングゲーム好きの多い日本人ならきっと目を引くタイトルであろう。
 
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本作は横スクロールシューティングゲームに、なんと『Diablo』シリーズなどに代表されるハックアンドスラッシュの要素をミックスしてしまった!ステージでクリアしていく点は一般的なシューティングゲームと大きな違いはないが、このステージを何度もプレイしアイテムと資金を集め、自身の操作する機体を強化していくことが本作のメインとなるところが独特だ。

遠い昔爆発し、バラバラになった星のかけらが無数に宙を漂う惑星。かろうじて星の爆発を生き残った人類は残された資源を争い、日夜戦いを繰り返している。そんな過酷な世界を舞台に、プレイヤーは世界を放浪する集団アークのパイロットとなり、危険な戦いへと駆り出されることとなる。

プレイヤーの登場する戦闘機は、スピードがあるが耐久力に欠けるもの、耐久力重視で遅い機体、そして間を取ったバランスタイプの3種類があり、ここから好きなタイプをチョイスして激戦をくぐり抜けていく。もちろん、複数の機体を乗り回し、ステージに合わせて戦術を変えることも可能だ。
 
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耐久……というところで気づいた方もいるだろうが本作はHP制を採用したシューティングゲームだ。一発当たるとやられてしまうあの緊張感は存在しない。しかも、事前に選んだ4つのスキルを戦闘中使うことができ、HP回復や弾薬をかき消すボム、時間の流れを遅くするバレットタイムといった強力なスキルを繰り返し使うことができる。

だが、簡単かと言われればそうではない。当然敵はこのスキルをプレイヤーが使ってくること前提で設定されているため、避けられないレベルで弾をバラバラとばらまいてくるし、最初のうちは敵も非常に硬い。ドッカンドッカン敵を倒して生存権を確保することもままならない。そして、スキルのセッティングによってはやられてしまった機体は墜落し失われてしまう。なんとか脱出に成功した場合も、パーツによっては破損してしまうものも存在する。過酷な環境を反映した過酷な設定だ。(フルリリース時、ロストしないモードも追加されたので安心)
 
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だからこそ、機体の性能アップとスキルのセットアップが非常に重要なのだ。お金で機体の基礎能力を高め、パーツでステータスをアップさせる。強くなった機体は今まであんなに固かった敵を一撃で倒し、敵の攻撃をもろともしなくなる。スキルの組み合わせで、難しいステージに対処することもできる。ビルドを組み立てることがこのゲームの攻略の鍵であり、最も楽しいところなのだ。なかでも、レジェンダリーパーツは機体に特別な力を与えてくれる。バレットタイム時に自分だけ通常速度で移動、回復チャージ速度を超高速化。より強いビルドで、より危険なミッションに挑め!

いきなりボッコンボッコン敵を倒す爽快感は強化しないと楽しめないし、一撃で死ぬ危険な弾幕をかいくぐるスリルは確かにない。だが、シューティングゲームの良さとルーティングの楽しさをうまく組み合わせており、ロストの危険を用意することでSTGらしいスリルを演出している。

シューティングが苦手な人は耐久ビルドで行けば楽しめるしロストなしモードならストレスもない。スリルがほしいぜ!というジャンキーには、デメリットに「撃墜時、セーブデータ消去」なんていうやばいパーツも存在する。多くの人が楽しめるようになっているのも、ハクスラを取り入れた利点だろう。シューティングゲームが好きな方も、シューティングゲームがちょっと苦手という方も、ぜひ遊んでみてほしい。

(洋ナシ)

タイトル:『Drifting Lands』
制作者:Alkemi(制作者様サイトはこちら
クリア時間:15時間前後(ストーリー終了まで)
対応OS:Windows 7以上・Mac OS X Snow Leopard以上
価格:1880円

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『OneShot』

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『OneShot』は、2016年12月にSteamにてリリースされたパズルアドベンチャー。翌年の2017年9月に日本語対応を果たしたことで、日本ユーザーの間にもその名が知れ渡った。

物語の舞台となるのは、太陽が失われ闇が広がりゆく世界。ゆっくりと崩壊していくその世界の中心へ、新たな太陽を届ける使命を与えられた救世主「ニコ」の旅路を描く。
ニコは別の世界から迷い込んだ子供で、太陽を届けて人々を救うことが自分の家へと帰れる唯一の方法だと信じている。それを導けるのはプレイヤーである貴方しかいない。
 
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本作最大の特徴は、その構造にある。マップを探索しアイテムを手に入れ適切な方法で使用し進行させていくオーソドックスな謎解きの最中にも、文字通りプレイヤーの意表を突く驚くべきギミックが練り込まれている。ゲームを中断する行為にさえ意味があるのだ。それらは単なるゲームシステムとしてではなく、同じ時間、同じ空間を共有するニコとプレイヤーを繋ぐ役割を担っている。

本作をプレイしたユーザーの多くは自主的にその内容の一切を話そうとしないが、それはレビューなどで彼の『Undertale』の名前がよく挙げられることからも分かるように、事前知識なくプレイした際のインパクトが大きいと判断されたが故だろう。

このゲームのタイトルである“OneShot”とは「一度きり」という意味である。

ゲームとプレイヤー、その関係性に一歩踏み込んだ作品であり、少なくとも長年ゲームを遊び続けてきた筆者にとって節目とも言える出会いだった。この真意が知りたいと思ったのなら、是非とも手に取り、そして「最後の最後」までプレイして頂きたい。

それとは関係なく、ニコの愛らしさにハートを射抜かれたという単純な動機でもいいのだけれど。

(ロッズ)

タイトル:『OneShot』
製作者:Little Cat Feet
クリア時間:約5時間~
対応OS:Windows Vista or later
価格:980円

購入はこちらから

『Cuphead』

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『Cuphead』はカナダの独立系スタジオ「Studio MDHR」が7年の歳月を費やして完成させた、シューティング要素強めの横スクロールアクションゲーム。2014年の「Electronic Entertainment Expo(通称:E3)」にて鮮烈なデビューを飾りながら、その後、何度も延期を繰り返していた本作だが、昨年、Xbox One / PC用ソフトとしてリリースされた。
 
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1930年代のディズニー作品などを髣髴とさせる、ホコリとノイズまで表現したカートゥーンそのものなグラフィック、一瞬のミスが命取りになる高い難易度を売りとし、特に後者はセンセーショナルな表現と共に様々なメディアで、発売前からその恐ろしさが伝えられてきた。

しかし、蓋を開けてみれば、そこにあったのは公平性を尊重した適切な高難易度。難しくはあるが、「理不尽」などと評するのは非常に失礼千万な、トライ&エラーの醍醐味を押さえたバランスで全編まとまっていた。一瞬だけ無敵になるダッシュなどの救済措置も豊富で、ゲームオーバー時にはプレイヤーがどこまでボスを追い詰めたか(ステージを進んだか)の進捗率が表示されるという、攻略へのモチベーションを殺がない為の秀逸な工夫が凝らされている。

本作の内容の8割を占めるボス戦も個体数の多さもさることながら、使い回し皆無、決まって容姿が変わる仕掛けを宿しているのはもはや狂気の産物。ジャズ調の音楽もカートゥーンなグラフィックと相性抜群で、高い難易度も相まって、プレイヤーの記憶にザクザクと刻み込まれる。
 
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アクションゲームが好きなプレイヤーならば、挑戦して然るべき傑作。80年代後期から90年代初期のアクションゲームを髣髴とさせる黄金期の手応えを堪能してみて頂きたい。
2018年も日本語対応アップデートなどの話題が控えているので、今から遊んでも遅くはない。

(シェループ)

タイトル:Cuphead(カップヘッド)
制作者:Studio MDHR
クリア時間:5~8時間(※やり込み要素のコンプリートを除く)
難易度:上級者向け(※アクションゲーム初心者、苦手とする人は要注意)
対応OS:Xbox One、PC(Windows)
価格:¥2350(Xbox One版)、¥1980(PC版)

購入はこちらから

※Xbox One版
https://www.microsoft.com/ja-jp/store/p/cuphead/9njrx71m5x9p

※PC(Windows)版

紹介記事:
1930年代のカートゥーンと1980年代のアクションゲームへの狂気に等しい愛情に溢れた大作『Cuphead』

『Bleed 2』

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2017年は数多くの著名なシリーズ作品の続編が発売されたが、そのどれもが過去作から大きく一新したゲームシステムなどでプレイヤーからの圧倒的な支持を得た。
本作『Bleed 2』もそんな前作からの一新ぶりが異彩を放つ作品だ。
 
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カナダ・トロント在住の個人開発者Ian Campbell氏(BOOTDISK REVOLUTION)によって制作された前作『Bleed』は、シューティング要素強めのステージクリア型アクションゲームで、2012年にXbox Liveのインディーズゲームとしてリリース。2013年にSteamなどでPC版も販売された。

本作はその続編で、銃火器と周囲の時間を遅くする「バレットタイム」を活用し、迫りくる敵とボス達を蹴散らしていくゲームデザインはそのままに、近接武器「ソード」をデフォルト装備に追加。併せて敵の攻撃などを跳ね返してダメージを与える「カウンターアタック」を追加し、より一層激しい立ち回りを演じていけるようになった。ステージも攻撃の多様化を鑑みて敵配置、ボスの攻撃バリエーションを増強。

演出面も特に爆発表現が派手になり、質感ある重々しい効果音も相まって前作以上の爽快感が堪能できるように。音楽もメタル全開の暴力的に熱い楽曲中心の構成になり、ステージ上で繰り広げられる激しい戦闘を盛り上げてくれる。

取っ付き易いゲームシステムと独特な操作性はそのままに、著しい進化を遂げた本作。2017年に発売されたシューティング要素の強いアクションゲームでは、先述の『Cuphead』と肩を並べる傑作であり、5年ぶりの続編であるが故の変化を大いに実感させられる作品に完成されている。ストーリーは前作の続きだが、基本的にはゲーム勝負の内容なので、未プレイでも大丈夫。
 
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ただ、進化具合に驚きたいなら、前作を遊んでからプレイしてみて欲しい。
筆者もそちらをおすすめする。(ちなみに前作『Bleed』も自信を持っておすすめできる良作だ。)

(シェループ)

タイトル:Bleed 2
制作者:Ian Campbell(BOOTDISK REVOLUTION)
クリア時間:1~2時間(※やり込み要素のコンプリートを除く)
難易度:中級~上級者向け(※難易度選択機能あり)
対応OS:PC(Windows、Mac、Linux)
価格:¥980(PC版)

購入はこちらから

※PC版(Windows、Mac、Linux)

『マリィと賢者の森』

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悩みが付きものの魔法少女を主人公に据えた『マリィと賢者の森』は、個人開発者しのゆ氏による短編シミュレーションRPG。サファイアソフトの『SRPG Stduio』で制作された作品で、2017年10月8日にフリーゲームとして公開された。
 
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内容は正統派のターン制シミュレーションRPGだが、主人公とパートナー以外のユニットを少ない資金をやりくりして雇用し、部隊を編成していくという、プレイヤーの選択次第でその後の難易度と戦略が変化するシステムが特徴。

短編だけにエンディングまで2~3時間程度と短いが、このシステムによって周回プレイが楽しい作りになっていて、バリエーション豊かな攻略を楽しめる。有償の素材を用いて表現されたマップのビジュアルも神秘的な森の雰囲気を見事に表現しているほか、パートナーのクリュセイスを始め、ストーリーを彩るキャラクター達も個性豊か。雇用するユニットにも一部、おかしなメンツが紛れ込んでいて、軽妙なテキストと知る人ぞ知るネタで楽しませてくれる。
 
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難易度も「かんたん」と「ふつう」の二種類が選択可能。エンディングを目指すだけなら難しくはないが、雇ったユニットの全員生存を目指すと結構な歯応えがあり、熟練のプレイヤーなら唸ること請け合い。数にして5つだけだが、マップの作りもしっかりしていて、短めながら、シミュレーションRPGの「戦術・戦略を練る楽しさ」、「キャラクターを育成する楽しさ」、そして「限られた選択肢を選ぶもどかしさ」をしっかりと味わえる作品。初心者から上級者まで幅広くおすすめできる良作だ。

(シェループ)

タイトル:マリィと賢者の森
制作者:しのゆ(Planetarium)
クリア時間: 2~3時間(※難易度「やさしい」であれば更に短縮可)
難易度:初級~上級者向け(※上級者は難易度「ふつう」推奨)
備考:一部イベントにおいて、暴力・出血表現あり
対応OS: PC(Windows)
価格: 無料

ダウンロードはこちらから
※ふりーむ!
https://www.freem.ne.jp/win/game/15949

紹介記事:
短編フリゲSRPG『マリィと賢者の森』 “何かが足りない魔法少女”と“ヘンテコ仮面精霊”の悩める旅路

『Sundered』

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結論から言う。『Sundered』はおすすめできないゲームだ。しかし、とある性癖をお持ちの方、それに対する理解を深めたい好奇心を持つ”怖いもの知らず”におすすめできるゲームである。
 
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『Jotun(ヨトゥン) ヴァルハラ版』を手掛けたインディースタジオ「Thunder Lotus Games」の新作で、名状しがたき魔物が跋扈する洞窟を駆け巡る探索型アクションRPGたる本作の特徴は「数の暴力」。マップを探索していると突如、一度に相手にするのも困難な敵の大群が現れ、プレイヤーで主人公の女性戦士「エシ」を押し潰そうと言わんばかりの破竹の勢いで襲い掛かってくる。

力に乏しい序盤は襲撃に翻弄されがちだが、「スキル」の獲得、敵や財宝から手に入れられる「シャード」を拠点にある「トラペゾロンの樹」に捧げ、ステータス強化を図っていくことで軍勢を押し退けられるようになっていく。そして、彼らに対する恐怖も、次第に更なる「シャード」が獲得できるようになっていく恩恵から「かかって来いやーッ!」と抵抗できるようになり、最終的にはマゾ(M)の真理が明らかとなって、その性癖ゆえの醍醐味をプレイヤー自身が理解することになるのだ。
 
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以上のように本作はマゾのマゾによるマゾのための作品である。
ゆえに真性なるものをお持ちの御方に限り、おすすめできる。
 

お持ちでない御方も、真理を知りたい好奇心があるなら、この蹂躙地獄に挑む価値はある。
全編手描きによるアニメ調のグラフィック、クトゥルフ神話をモチーフにした世界観、お試し感覚から穢れる本番まで楽しめる三種類の難易度と言った魅力も多く持つ、尖り過ぎた怪作。端から万人向けに作られていない、インディーゲームの真理とマゾの深淵を覗いてみよう。

そして、死に物狂いで抵抗せよ。あるいは、成すがままに受け入れよ。

(シェループ)

タイトル:Sundered(サンダード)
制作者:Thunder Lotus Studio
クリア時間:20~25時間(※3周時:65~75時間)
難易度:M(マゾ)向け(※難易度選択機能有り)
対応OS:PlayStation 4、PC(Windows、Mac、Linux)
価格:¥1999(PlayStation 4版)、¥1980(PC版)

購入はこちらから

※PlayStation 4版
https://store.playstation.com/ja-jp/product/UP2388-CUSA07282_00-JPPS400000000001

※PC版(Windows、Mac、Linux)

『ドウクツジマ』

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『ドウクツジマ』は、スマイルブーム株式会社よりニンテンドー3DSダウンロードソフトとして販売されているプログラミングツール『プチコン3号』で制作された探索アクションゲームで、同タイトルのコンテスト「第四回プチコン大喜利」で自由部門大賞を獲得した作品。
 
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2017年5月、それがニンテンドー3DS用ダウンロードソフトとして商品化された。

制作したのは個人開発者のPUSH氏(ぷわっとX)とその御子息。まさに親子の手によって誕生したゲームで、それが一つの商品として一般販売されたというだけでも「ドリームズカムトゥルー」だ。ゲームもコンパクトながら、拠点から本舞台の洞窟に潜り、セーブもコンティニューもできない状況で探索を繰り広げていく(※セーブは拠点にある城で行える)「素潜り感」を押し出した作りで、どこまで進め、どこで撤退するかを考えながら進めていくのが楽しい。アップデートアイテムの習得によって、徐々に行動範囲が広がっていく楽しさと嬉しさを詰め込んだマップデザインも素晴らしく、エリアごとに特徴的なギミックも仕込むなど、個性付けもしっかりしている。
 
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今時珍しい「デアール」の口調で話す島の主など、キャラクターとその台詞回しも読んでてクスッとさせられるものになっているほか、難易度も優し過ぎず難し過ぎずのバランスで、遊んでいて心地良い。一つの探索アクションゲームとしても完成度が高く、なるほど大賞を獲るのも分かると唸らされる逸品。お値段も300円と手頃なほか、エンディングまで2~3時間程度と気軽に遊べるので、探索アクションゲーム好きはプレイしてみて欲しい。同ジャンルの入門編としても最適だ。

(シェループ)

タイトル:ドウクツジマ
制作者:ぷわっとX
クリア時間:2~3時間
難易度:初級~上級者向け
対応OS:ニンテンドー3DS
価格:¥300

購入はこちらから
https://www.nintendo.co.jp/titles/50010000042595

アクションRPG『ティルキッス』がフリー化!激動の物語と弾幕STG風のボス戦が絡み合う名作、その魅力に改めて迫る

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ゲームサークルMIR_Revisionは2017年12月31日、有償同人ソフトとして頒布していた弾幕アクションRPG『ティルキッス ~Princess Shade~』を、フリーソフトとして公開した。

『ティルキッス ~Princess Shade~』は、2006年にリリースされた作品。見下ろし型の2DアクションRPGをベースにボス戦は弾幕シューティングゲーム風になるという独特の構成や、練り込まれたレベルデザイン、濃厚な人間ドラマが描かれるストーリーなどにより名作として名高い作品だ。リリースから10年以上を経てのフリー化というこの機会に、改めてその魅力を紹介したい。

騎士の少女を中心に描かれる恋と陰謀、そして信念の物語

本作の舞台となるのは幻想の国、イリスフィード。主人公の少女ティルキッス(通称ティル)が、騎士になるため田舎から王都へ出てくるところから物語は始まる。騎士となり、さまざまな人々と出会いながら成長していくティルだが、やがてイリスフィードを包み込む陰謀の渦に巻き込まれていく……。

本作の魅力のひとつが、可愛らしい絵柄で描かれる個性的なキャラクター達。王位継承が控えているがワガママで脳天気な姫マルガリータや、口は悪いが面倒見のいい先輩騎士ジャスティ、優しく頼りがいのある先輩騎士アイロネイアといった人物達と交流しながら物語が展開していく。ジャスティへの反発やアイロネイアへの淡い恋など、明るく真っ直ぐなティルの姿が感情豊かに描かれるのも微笑ましい。

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主人公のティルキッス。周りからは軽んじられがちなマルガリータ姫を、自分は支えようと決意する

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騎士アイロネイア。優しく頼りがいのある先輩に、ティルは淡い恋心を抱く

しかし物語が進むと、それぞれの思惑や隠されていた事実が徐々に垣間見えてくる。本作のシナリオは話数で区切られており、起承転結のはっきりとしたテンポのよいものだが、とくに「転」の盛り上がりが圧巻。さまざまな伏線が収束し、登場人物達の信念がぶつかり合い、描き込まれたキャラクタードットによる演出も相まって屈指の名シーンとなっている。そのテンションも覚めやらぬままクライマックスへと突入し、ドラマティックな物語を一気に駆け抜けるように堪能できるのがシナリオ面における本作の大きな見どころだ。

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それぞれの信念や激しい感情がぶつかり合う、熱いシナリオが魅力

ボス戦は弾幕バトル!剣と魔法の両方を使いこなす立ち回りも醍醐味

本作のフィールドは、画面端へ移動すると画面が切り替わるタイプ。街や草原など自由に行き来できるマップのほか、ストーリーの進行に応じて攻略していくことになるダンジョンがあり、こちらは1画面ごとに「特定の敵の撃破」「目的地(画面端)への到達」といったクリア条件を満たすことで先に進める、ステージクリア型アクションゲームのような作りとなっている。1画面ごとにタイムリミットがあり、クリア時の残り時間とノーミスなどの各種条件によってボーナス経験値が得られるのもポイントだ。

基本的なアクションは剣による近接攻撃とダッシュ、アイテムの使用。さらにゲームを進めると「魔法剣」を入手し、攻撃ボタンを押し続けることで魔力を消費して遠距離攻撃ができるようになる。ホーミングやオプション型など、さまざまなタイプの魔法剣を使うのも本作の楽しみのひとつとなっている。

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ダンジョンでは1画面ごとに、敵の撃破や目的地への到達などクリア条件が設定されている

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特殊なクリア条件やギミックなど、ダンジョンごとに特徴的な場面も

そして本作最大の特徴となっているのがボス戦。ボスは強力な魔法により「魔空間」を展開し、大量の弾幕による攻撃を仕掛けてくる。一方、魔空間ではティルの魔法剣が使い放題となり、バトルは一気に弾幕シューティングめいてくるという趣向だ。

ボスの弾幕は多彩で、また弾幕を撒きつつ敵本体も攻撃を仕掛けてくるといった、アクションRPGならではのボスも存在。ただ弾を避けながら魔法剣で遠距離攻撃するだけでなく、近接攻撃で敵本体を迎え撃ったり画面上の位置取りを大きく変えたりと、純粋なシューティングゲームとはまた違った、多様な立ち回りが必要となってくるのが本作独特のプレイ感を生み出している。

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ボス戦では魔法剣による遠距離攻撃が撃ち放題となり、激しい弾幕を潜り抜けながら戦う

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弾幕に囲まれる中、剣による斬り合いを繰り広げるような場面も

攻略の達成感と激動の物語が絡み合う名作

本作のボス戦は武人同士の一騎打ちという流れで始まることが多く、お互いの信念のぶつかり合いが弾幕バトルで表現されるような、物語とボス攻略の一体感も魅力。またダンジョンは洞窟といった一般的な意味での「ダンジョン」だけではなく、戦乱の地や緊急事態に陥った城内など、ストーリー展開に沿ってさまざまな場所がダンジョンと化すのも面白い。BGMも印象的で、本作オリジナルではないが「各話クライマックスのボス戦曲」などテーマ性のある使われ方をされており、物語を大いに盛り上げるものとなっている。

物語は意外性もありつつ、騎士や王族達による恋や策謀の物語といった王道感あふれるもので、リリースから10年以上経った今プレイしても全く色褪せることはない。ダンジョンやボス戦は厳しいように感じてもどこかに突破口があり、ゲームオーバー時のヒント機能も用意されているなどゲームバランスも絶妙だ。アクションRPGや弾幕シューティングゲームが好きなら、ぜひ触れてみてほしい作品だ。

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ゲームクリアに必須ではないサブダンジョンも。ドラゴンの住処には財宝が……?

なお、本作の作者であるMIR氏は現在、弾幕アクションRPGの第二弾『プリンセスシェイド リビジョン』を開発中。本作とストーリーの繋がりはないが、システムは本作を引き継ぎ、発展させたものとなるようだ。こちらも大いに期待したい。

【基本情報】
タイトル:ティルキッス ~Princess Shade~
制作者:MIR_Revision
クリア時間:約9時間(※筆者のプレイ時間。ボス戦等のリトライにかけた時間は含まず)
対応OS:Windows
価格:無料

ダウンロードはこちらから
http://www.mir-rev.com/(サークル公式サイト)
https://www.freem.ne.jp/win/game/16574(ふりーむ!)

シミュレーションRPG『魔法少女』リメイク版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はシミュレーションRPG『魔法少女』のリメイク版公開など8本です。

シミュレーションRPG『新説魔法少女』公開

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TS氏は2日、シミュレーションRPG『新説魔法少女』をフリーゲームとして公開した。

2012年に公開され高い評価を得た「シミュレーションRPGツクール95」製作品『魔法少女』の、「SRPG Studio」によるリメイク版。モンスターから町を守るため変身して戦う少女達を描く。公称プレイ時間は約30時間。

横スクロールアクションゲーム『名もなき塔』β版公開

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_/-^氏(音楽の採掘場)は30日、横スクロールアクションゲーム『名もなき塔』のバージョン0.2βを公開した。

機械に満ちた巨大な塔が舞台の作品。複数の武器や無敵の前転回避などを駆使し、さまざまな仕掛けやトラップ、ボスを攻略しながら進んでいく。本バージョンでは第一章までをプレイでき、公称プレイ時間は約1時間半。最終的なプレイ時間は約7時間半を想定とのこと。

3Dレールシューティングゲーム『ドラスティースピア』PILOT EDITION 2公開

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蒼玉亭は29日、開発中の3Dレールシューティングゲーム『ドラスティースピア』のPILOT EDITION 2を公開した。

ドラゴンに乗り、ロックオンが可能なショットや、無敵の高速移動ができるローリングなどを駆使して戦う作品。ボス戦で「攻守交代」が発生し、画面の奥で手前からの攻撃を避けるという要素も特徴となっている。PILOT EDITION 2では2つのステージをプレイ可能。

シューティングパズルゲーム『GHOSTUS』リリース

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Syake株式会社は31日、シューティングパズルゲーム『GHOSTUS』をリリースした。同社が運営する、ゲームを無料でダウンロードしてプレイ後に任意の価格を支払う「任価」方式を提唱する投稿型PCゲーム販売サイト「SYAKERAKE」で販売されている。

各ステージに複数存在する3色のターゲットすべてを同色の攻撃で破壊するとステージクリアというルールで、時間を繰り返し、積み重なる自身のリプレイ(GHOST)と共闘するシステムが特徴。「超時空多重リプレイシューティングパズルゲーム」と謳われている。

2D回転アクションゲーム『トルクル(TorqueL) 物理調整版』Nintendo Switch版配信開始

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PLAYISMは1日、FullPowerSideAttack.com開発の2D回転アクションゲーム『トルクル(TorqueL) 物理調整版』のNintendo Switch版を配信開始した。

四辺から棒を伸ばせる箱を転がして、さまざまなギミックのあるステージをクリアしていく作品。Nintendo Switch版ではHD振動に対応し、棒が伸びている方向を振動でプレイヤーに伝えるという機能が特徴となっている。

なお、本作はPLAYISMによるNintendo Switch初参入タイトルとなっており、2018年春には『ケロブラスター』『クロワルール・シグマ』『返校 -Detention-』をNintendo Switch向けに発売予定とのこと。

夢探索アドベンチャーゲーム『YUMENIKKI -DREAM DIARY-』PV第2弾公開

株式会社KADOKAWAは31日、夢探索アドベンチャーゲーム『YUMENIKKI -DREAM DIARY-』のPV第2弾を公開した。

ききやま氏が2004年に公開したフリーゲーム『ゆめにっき』を同氏の許諾・協力・全面監修のもと、現代のインディーゲームスタイルで新たに構築した作品(関連記事)。開発はPLAYISMを運営する株式会社アクティブゲーミングメディアが担当する。2月23日にSteamおよびPLAYISMで配信予定。今回のPVにはゲームプレイの内容や新BGMなどが収録されている。

「第13回ふりーむ!ゲームコンテスト」シューティング部門まとめ動画公開

サークルProject AnthemのDJ R-tech氏は、ふりーむ!で開催されている「第13回ふりーむ!ゲームコンテスト」にエントリーされているシューティングゲームのまとめ動画を公開した。

18作品の動画を収録。30分ほどの内容となっている。

横スクロールシミュレーションRPG『MagicScrollTactics』アルファテストプレイヤー募集

同人ゲームサークルオートリ電子が開発中の横スクロールシミュレーションRPG『MagicScrollTactics』のアルファテストプレイヤーの募集が開始された。

サイドビューのステージで戦う作品。高所からの攻撃によるダメージボーナスや、縦方向に広がる範囲攻撃など、サイドビューであることを活かした要素が特徴となっている。2018年にリリース予定。

地域制圧型フリゲSLG『わがままアリスと百日戦争』Steamで公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は新作シミュレーションゲームの公開など8本です。

地域制圧型戦略シミュレーションゲーム『わがままアリスと百日戦争』公開

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KoromoSoftは5日、地域制圧型戦略シミュレーションゲーム『わがままアリスと百日戦争』をSteamにてフリーゲームとして公開した。

魔女の「アリス」を主人公に、104の領地からなる世界を侵略していく作品。他の魔女が治める領地へ攻め込み、戦闘に勝利することで自分の領地とし、自軍を増強しつつ物語を進めていく。戦闘は敵味方が入り交じって順次行動するターン制のコマンド選択型で、攻撃・防御スキルを1つずつ持つユニットを3体まで同時に出撃させることが可能。特定条件でさまざまな効果が発動する「カード」を戦闘開始前に3つまでセットできるシステムも特徴となっている。

他の魔女達のシナリオなども並行して展開し、キャラクターは顔グラフィックがあるキャラだけでも30体以上が登場。メインシナリオはフルボイスで、プレイ時間の目安は10~20時間。

ロボットバトルレーシングゲーム『BREAK ARTS II』発売

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PLAYISMは9日、MercuryStudio開発のロボットバトルレーシングゲーム『BREAK ARTS II(ブレイクアーツ2)』を発売した。Steamで配信されており、PLAYISMでSteamキーを購入することも可能。

カスタマイズしたロボットで、バトル要素のあるレーシングを楽しめる作品。オンライン対戦に対応する。

『Steel howling』など4作品のサウンドトラック『Achamoth Free Collction』ダウンロード販売開始

Achamoth氏は4日、サウンドトラック『Achamoth Free Collction』のダウンロード販売を開始した。

同氏が2016年から2018年初頭までに公開したフリーゲーム『PUB』『Steel howling』『触手を売る店』『Alteradio -オルタラジオ-』で使用した自作BGMをすべて収録。ゲストによるアレンジ曲も含め全36曲となっている。

VR専用コミュニケーション謎解きアドベンチャーゲーム『星の欠片の物語、ひとかけら版』デモ動画公開

合資会社自転車創業は7日、同社が企画を担当したVR専用コミュニケーション謎解きアドベンチャーゲーム『星の欠片の物語、ひとかけら版』のデモ動画を公開した。

PSVR専用のVRタイトルで、星の欠片に取り残された少女と、他の世界を覗き見ることができる装置で少女とお互いを認識し合えるプレイヤーが力を合わせて謎を解き、星を元に戻して力を取り戻すことによって脱出を目指すという作品。プレイヤーが少女と視線でコミュニケーションして行動してもらうというシステムで、VRヘッドセットによるゲームプレイと世界観が一致したゲームデザインが特徴となっている。

夢探索アドベンチャーゲーム『YUMENIKKI -DREAM DIARY-』ゲーム画面公開

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株式会社KADOKAWAは9日、夢探索アドベンチャーゲーム『YUMENIKKI -DREAM DIARY-』のゲーム画面を公開した。

ききやま氏が2004年に公開したフリーゲーム『ゆめにっき』を同氏の許諾・協力・全面監修のもと、現代のインディーゲームスタイルで新たに構築した作品(関連記事)。開発はPLAYISMを運営する株式会社アクティブゲーミングメディアが担当する。2月23日にSteamおよびPLAYISMで配信予定。

「夢でみた花の色は アドベンチャーゲーム用音楽素材集1」ダウンロード販売開始

趣味工房にんじんわいんは8日、音楽素材集「夢でみた花の色は アドベンチャーゲーム用音楽素材集1」のダウンロード販売を開始した。

アドベンチャーゲーム用の音楽素材集で、日常・学校編として16曲を収録。MP3ファイルと、ループ仕様のOggファイルが用意されている。“あえて、「普通」にこだわり抜いた日常曲集”とのこと。

ゲーム開発ツール「LiveMaker」開発・配布終了

ゲーム開発ツール「LiveMaker」の開発元である有限会社ヒューマンバランスは2日、「LiveMaker」の開発を終了し、2月28日に提供を終了することを発表した。

主にアドベンチャー・ノベルゲームの制作に適したビジュアル開発環境で、長年にわたりフリーゲームや同人ゲームなど多くの作品に採用された。提供終了により、オフィシャルサイトなども利用できなくなるとのこと。

DLsite.com、Steamパブリッシャー事業開始

デジタルコンテンツのダウンロード販売サイト「DLsite.com」を運営する株式会社エイシスは6日、DLsite.comのサービスの一環としてSteamのパブリッシャー事業を開始することを発表した。

DLsite.comに登録されたゲーム作品の販路拡大と海外展開のサポートを旨としたもので、同日時点では試験的な運用を行っている段階のためSteam配信に関する一般受付は開始していないが、今後体制などが整い次第、現在DLsite.comで販売されている作品や今後販売される作品を対象とした本格的なパブリッシングサービスを提供していくとのこと。Steamでリリースする作品に対し、英語・中国語をはじめとした多言語への翻訳サービスの提供も行ってく予定だという。

パブリッシュ作品の第1弾はサークル「あぶらそば日和」制作・開発の短編RPG『Mavi’s Journey』。同サークルはDLsite.comで成人向けのゲームをリリースしているが、本作自体は全年齢向けの作品で、同サークルによると成人向け要素のパッチが別途用意されるといったこともないとのこと。

開発中だけどちょこっと遊べる!注目フリー&インディーゲーム5選

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今この時も、この世界にはたくさんの素晴らしいゲームが生み出されようとしている。
読者の皆さんにおいても、おそらく完成が待ち遠しい作品がいくつも思い当たることだろう。
しかし、開発中とあらば実際に少しだけでも遊んでみたくなるのがユーザーのサガである。

今回は開発中の作品の中から「体験版の存在する作品」に絞っていくつかを選出してみた。紹介の最後にはダウンロードページのリンクも貼ってあるので、記事を読んで遊んでみたくなったら是非とも活用して頂きたい。

ピコピコガール

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『ピコピコガール』は、Rukasu Marquet氏が開発中の2Dアクションゲーム。ビジュアルを見て分かるように、日本のアニメやビデオゲームに影響を受けたと思われる可愛らしいキャラクターと世界観が魅力的だ。
 
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主人公となるのは鍛冶屋の少女「ピコ」。銃やドリルに変形する巨大なハンマーを武器にフィールドを駆け巡り、二段ジャンプや落下攻撃等のアクションを駆使してギミックを解き突破していく。落下攻撃には敵を気絶させる効果があり、気絶状態の敵には通常より多くのダメージが与えられたりと見た目よりもアグレッシブなプレイが堪能できる。

さらに言うと、デモ版はほぼ一本道となっているが、製品版は広大なマップを自由に探索していく所謂メトロイドヴァニアの構想で開発されているようだ。

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巨大なツルハシとヘルメットを装着したケモミミ少女や、戦車を駆るドイツ軍人風の少女、継ぎ接ぎだらけの白衣を着た理系少女に、自走する電動ノコギリを携えたゴーグル少女など、決して長くはないデモ内において既に何人かの個性的かつ愛らしいキャラクターの姿が確認できる。

主人公のピコを始め、緻密なピクセルアートによって描かれたキャラクターたち。彼女らが画面狭しと動き回り、コロコロと表情を変えつつユーモラスな会話を交わす様子は賑やかで、そしてとってもキュートだ。ぜひデモに触れてみてその雰囲気を味わって欲しい。
 
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なお、本作は現在クラウドファンディングサイトindiegogoにてキャンペーンを実施中だ。支援額によってはゲーム内NPCやエクストラボスとして登場できたりと、ゲーム開発に関わることも可能。もちろん気軽な額から参加もできるので、本作が気になった方は応援の意味も込めてどうか積極的に支援して頂きたい。

デモのダウンロードはこちら
https://marquet.itch.io/piko-piko-

Ghost Hospital

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『Ghost Hospital』は、椎虫氏が中心となり少数メンバーで開発が進められているホラーフリーコメディー。
本作は基本的に探索を中心に進行するが、マップ中やボス戦でアクションを要求されるシーンがあり、ライフが尽きるとやり直しまたはゲームオーバーとなる。しかしそれほどシビアなアクションは要求されず、また、ホラーとつくが恐怖心を煽る要素はないので安心して欲しい。
 
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ある日のこと、友人らとタイムカプセルを掘り出す約束していたリッパー(名前は変更可能)は、ちょっとしたトラブルに見舞われ遅刻してしまう。
すぐに待ち合わせ場所に到着したリッパーだったが、先に待っているはずの友人たちの姿が見えない。目の前には廃病院が佇んでいた。もしかしたら友人たちはこの中にいるのかもしれないと古びた扉を開けて入ってみるが、そこに友人たちの姿はなく、ただ床一面に描かれた怪しげな魔法陣が不気味に輝いていた。じっと見ていると吸い込まれそうになる。思わず少し手を触れてしまうと、にわかに魔法陣が輝きだした。そして、気付くとリッパーは見知らぬ部屋へ飛ばされていた。

はたして彼はこの奇妙な病院で、はぐれた友達と再会することが出来るのだろうか。
 
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本作の特筆すべき点は、なんといっても手書き風の柔らかなタッチで描かれた魅力的なキャラクターたちだろう。メインキャラクターはもちろんだが、名前のないモブキャラクターさえ一人一人に独自のデザインがなされている。キュートでポップでちょっぴりホラーな彼らの個性はテキストからも良く滲み出ており、会話を通して羨ましいくらい生き生きとしているのが伝わってくる(幽霊に対してこの表現は失礼に当たるのだろうが)。
先日公開された公式サイトではそんなキャラクターたちの素敵なアートも確認できるので、気になる人はぜひ覗いてみよう。

また、不気味で可愛い本作の雰囲気にぴったりの素晴らしいサウンドにも大いに注目したい。
噂によれば、現在この病院にはゴースト界の超有名アーティストがチャリティーライブに訪れているらしい。運良くチケットを入手できれば好きな曲をリクエストして思う存分堪能できるので、院内をくまなく探してみよう。ヒントは「視力検査」だ。
 
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そんな『Ghost Hospital』だが、現在公開されているのはαバージョンであり、エピソード1の3分の2ほどを体験できる内容となっている。クリアするだけなら1時間と掛からないボリュームだが、それだけでも本作のダークでポップな雰囲気と随所に込められたこだわりをばっちり味わえるだろう。
特に、主人公のリッパーが◯◯になるシーンの演出は圧巻で、思わず舌を巻いてしまった。さらに初回プレイでは気付きにくい隠しイベントもいくつか盛り込まれているなど、実に濃密な体験版となっている。今から完成が非常に楽しみな作品である。
 
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また、『Ghost Hospital』と同時進行で開発が進められている『The Hotel337』もαバージョンが公開中だ。この2作は世界観を同じとしているので、両方プレイしてみれば現段階でも思わぬ繋がりを発見できるかもしれない。こちらも併せてチェックしてみて欲しい。

α版のプレイはこちら(ダウンロード不要)
https://game.nicovideo.jp/atsumaru/games/gm5259

Operation YABUKA

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『1001 Spikes』で知られるヲサ田サム氏によって開発が進められているのが、この『Operation YABUKA』だ。「80年代アーケードガンシューティングの家庭用版無茶移植」をコンセプトにしたゲームボーイライクなトップダウン視点のレールシューターである。

武装ドローンを操作し敵地を制圧していくというストーリーの本作。元はゲームボーイをテーマにしたゲームジャムにエントリーされていた作品で、期間終了後も少しずつ開発が進められている。
 
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ゲームの進行はオーソドックスで、上空から機銃で敵兵や設置物を撃破しながら$(スコア)を獲得していき、最後に待ち受けるボスを撃破するとステージクリアとなる。一度に撃てる弾は限りがあるが、任意のタイミングでリロードが可能。ただしその際に$を消費するので、どれだけ無駄弾を撃たず効率よく目標を撃破していくかがハイスコアの鍵となる。
とは言っても、残り弾数に限らず一律100$で全弾補充できてしまうので、この辺りのバランスはまだ調整中と言ったところだろうか。

また画面全体を攻撃できる強力なグレネードは、最初から所持している4個を使い切ってしまうと現段階では補充する方法がないので、再度使用するにはローカルファイルからセーブデータを削除するしかない。
 
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上記で触れたように、全体的な仕様やバランスも含め本作は現在αバージョンであり、サウンドは効果音のみでBGMはなく、ステージも途中までしか出来上がっていない未完成の状態だ。しかし、その緻密なドットの作り込みと滑らかなアニメーションは、既にして本作の並々ならぬクオリティの一端を見せている。

加えて、初代ゲームボーイ風にデザインされたウインドウも面白い。画面サイズも実機のものよりやや小さめだがそれに近く設定されており(フルスクリーンでのプレイも可能)、出来得る限り実機でのプレイ感を再現しようとしている開発者のこだわりを感じる。

本作の開発状況は不明で、次回の更新もいつされるかは分からないが、ゲームボーイが好きな筆者としては完成を期待してゆるりと応援していきたい。

α版のダウンロードはこちら
https://8bits-fanatics.itch.io/yabuka

Long Gone Days

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南米チリのデベロッパーBURAが開発している戦争をテーマにしたRPG『Long Gone Days』は、スクウェア・エニックスのインディーゲーム支援プログラム「Square Enix Collective」において、ユーザーコミュニティからの圧倒的な支持を受けた。
その後のIndiegogoのクラウドファンディングでも見事に目標金額を集めることに成功しており、3月にはSteamにてアーリーアクセスが開始される。
 
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物語の舞台は現実の地球。“The Core”という地下に存在する未承認国で生まれ、幼少時からスナイパーとして専門的な訓練を受けて育ったRourkeは、作戦の遂行中に重大な真実に気付いてしまう。自分達の祖国が行っている事に疑問を抱いたRourkeは、衛生兵のAdairと共に部隊からの脱出を試みるのだった。
 
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RPGにビジュアルノベルとシューティングゲーム要素を融合させたという本作は、RPGという位置づけでありながらレベルやステータスアップによるキャラクターの成長要素はなく、また戦闘が発生するタイミングもストーリー上で固定されている。

しかしながら、それは戦闘が単なる演出として組み込まれているという事ではない。
基本は伝統的なターンベースのコマンド選択式バトルで進行するのだが、敵には複数の攻撃可能部位があり、それぞれ個別にHPと命中率が設定されている。例えば、腕を撃破すれば武装を解除して無力化できたり、頭への攻撃は命中率こそ低いがHPが低く設定されているので少ないダメージで敵を倒せる、といった具合に戦略と駆け引きの備わったバトルが展開する。
 
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また各キャラクターには「MORALE(士気)」というステータスが存在し、これは戦闘中に発生する会話の選択肢次第で上下する。士気が高ければ高いほどキャラクターの戦闘能力は向上し、逆に低くなってしまうと能力が下降するばかりか、0になると戦意を喪失してしまう。仲間の士気をどうやって上昇させ維持していくか、キャラクターの性格を考慮し適切な選択をしていくことが、過酷な戦場を生き残る上で重要なファクターとなるだろう。
 
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さらにもう一つ戦闘システムとして、狙撃スコープ視点で敵を撃ち抜いていくスナイパーモードが存在する。これは主人公であるRourkeがスナイパーであるからこそ導入されたシステムだ。

冒頭で触れたシューティングゲームの要素はここに集約されるようだが、それがゲームプレイ全体を通してどの程度の割合を占めるかはまだ分からない。しかし、実際に体験してみると良いアクセントになっていると感じた。
 
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暗い真実を知り戦争から逃げ出したRourkeは、やがて国籍も人種も違う人々と出会うことになる。外の世界を知らずに育った彼にとって、それは新鮮で刺激的な体験となるだろう。
NPCの中には母国語を話し、通訳を介さなければ会話ができない者もいる。その場合は通訳のスキルを持った仲間の力を借りなければならない。

他にも武器のアップグレードや新しいアイテムの作成など、世界中の様々な地域の人々と協力していくことが、ゲームシステムとして、そして物語としても重要になってくるようだ。

なおデモ版は2016年に配信されたものとなっており、現在では基本的なプロットこそ変わらないものの、解像度の上昇や、キャラクターのアニメーション、狙撃パートの再設計、士気の影響度の拡大など、ビジュアル面・システム面共に大きくアップグレードされているようだ。3月に控えたアーリーアクセスが非常に楽しみである。

デモのダウンロードはこちら
Steam http://store.steampowered.com/app/510540/Long_Gone_Days/
itch.io https://laburatory.itch.io/lgd
Game Jolt https://gamejolt.com/games/lgd/151330

AN EARTH2

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スパイ03氏がこの世に送り出してしまった愛と狂気のオススメRPG『AN EARTH』。その衝撃のセンスが界隈を熱狂させてから数ヶ月、早くもその続編となる『AN EARTH2』の体験版が公開されている。脳味噌に風穴を空けられる準備は出来ているだろうか。
 
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ここはどこかにある地球。エーデルワイスストリートに住む少年キッパーは、おかしな夢を見たことでベッドから転げ落ちてしまい目を覚ます。
母親の呼ぶ声で下の階へと降りていくと、友達のプリスが迎えて来ていた。強引に外へ連れ出そうとするプリスから家の中へ逃げ込むキッパー。

すると外からプリスの悲鳴が聞こえた。なんと、隣に住む悪ガキ ゼビウス一味にプリスが拐われてしまったのだ。キッパーは足止めに襲い掛かってきたジョンを黙らせると、プリスを助けるために学校へと向かった。
 
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脳が痺れる暴力的なテキスト、怒涛のパロディ、メタ、ブラックユーモアと、前作からのアッパーなノリには更なる磨きが掛かかり、新規要素も盛り沢山で帰ってきた我らの『AN EARTH2』。パワーアップしちゃいけないところまでパワーアップしている気もするが、もはや止められる者は誰もいない。
 
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今作からの新規要素で最も注目したいのが「キック」だ。フィールド上でスライディングすることが可能になっており、これにより高速で移動できたり、障害物を破壊したり、そしてNPCを蹴り飛ばせば喧嘩を売ってバトルすることが可能になった。

この喧嘩を売るシステムが実にハチャメチャで、バトル中ならいつでも「土下座」して戦闘を終了させることが可能だったり(土下座が通用しない奴もいる)、勝てば相手の所持品を強奪できたり、そのまま警察に通報されてポリスマンとの連続バトルに発展したりするのだ(負ければもちろん投獄される)。テキストもそれぞれのシチュエーションごとに用意されていて、実に凝っている。基本的に蹴りさえ繰り出せればあらゆるキャラに喧嘩を売ることができ、また負けてもゲームオーバーにはならないので、動くものを見掛けたらどんどん蹴り飛ばしていこう。
 
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ここまで読んで、恐ろしく勘のいい読者は既に気付いているかもしれないが、本作は『MOTHER』フォロワーである。しかも前作は、作者が一度も『MOTHER』シリーズをプレイしたことがない状態で制作されたという衝撃の事実が一部で話題になったが、今作は満を持して、『MOTHER』シリーズをプレイした上で制作されているというのだ。

しかし『AN EARTH』は、当初から手の付けられない唯一無二の世界を形成しているので、この点は本作を語る上で実はそれほど重要ではないのかもしれない。
 
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なお、本作の主人公であるキッパーが大好きな小説「ファンタスチック・バンパイア」が、作者であるスパイ03氏本人の手によって小説投稿サイト「カクヨム」にて大好評連載中だ。

どこかの地球にあるベネディクトミドルスクールを舞台に、横暴なクラスメイトに苦しめられる薄弱な少年と異世界から召喚されたバンパイアプリンセスの只ならぬスクールライフが、軽快なノリとハイテンポで描かれている。本編とも深く関わりがあると思われるこのスパイ03節の炸裂した素晴らしい劇中作品を読んでおけば、よりドップリと『AN EARTH2』の世界に浸れることだろう。ゲームが気に入った人であれば読み出すと止まらないこと必至なので、是非一読をおすすめする。

体験版のダウンロードはこちら
https://ux.getuploader.com/supai03/download/15

いかがだったであろうか。どの作品の体験版も10分~1時間ほどあれば一通り遊べてしまうので、気になった作品があれば実際に遊んでみてその感触を確かめてみて欲しい。

ド直球RPG『アスクギア』体験版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は同人RPGの体験版公開など8本です。

RPG『アスクギア』体験版公開

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稲穂スタジオは15日、RPG『アスクギア』の体験版を公開した。「Chapter1」の終了までプレイでき、セーブデータを製品版に引き継ぐことが可能。

「ド直球RPG」をコンセプトとし、王道のストーリーや独自の戦闘システム、作り込まれたマップによるダンジョンなどが特徴の長編作品。個性的なキャラクター達も魅力で、漫画家のスバルイチ氏がキャラクターデザインとイラストを手がけている。デジゲー博2017およびコミックマーケット93で頒布され、現在は「とらのあな」にてパッケージ版の委託販売が行われている。

童話調短編ノベルゲーム『マクナ=グラムラとフェアリー・ベル』ティザーサイト開設

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同人ゲームサークルALICE IN DISSONANCEは、童話調短編ノベルゲーム『マクナ=グラムラとフェアリー・ベル』のティザーサイトを開設した。

同サークルのノベルゲーム『fault』に登場するという童話をもとにしたスピンオフ作品。イラストは『fault』のイラストレーターである小夏はれ氏が手がけており、立ち絵を使わずストーリーに合わせた150点以上の描き下ろしイラストで構成される。プレイにあたり『fault』本編のキャラクターやあらすじの知識は不要で、本編のネタバレも含まれないとのこと。

90年代風横スクロールSTG『INFINOS外伝 -閃光の解放者-』アーケード移植発表

ゲーム制作サークルピコリンネソフトの90年代風横スクロールSTG『INFINOS外伝 -閃光の解放者-』がアーケード移植されることが発表された。アーケード版のタイトルは『INFINOS EXA』。

新開発のアーケード基板「exA-Arcadia」に向けたもので、「Shooting Game Builder」製ゲームである本作を移植するにあたり、「Shooting Game Builder」作者のSB氏も協力しているとのこと。「Shooting Game Builder」バージョン0.99.88で作られたゲームであれば移植は可能であると思われるという。「exA-Arcadia」の開発元ではゲームセンターで稼働させたいコンテンツを同人・大手を問わず募集している。

夢探索アドベンチャーゲーム『YUMENIKKI -DREAM DIARY-』Prologue動画公開

株式会社KADOKAWAは16日、夢探索アドベンチャーゲーム『YUMENIKKI -DREAM DIARY-』のオープニングの一部を編集・加工して収録した動画「YUMENIKKI -DREAM DIARY- Prologue」を公開した。

ききやま氏が2004年に公開したフリーゲーム『ゆめにっき』を同氏の許諾・協力・全面監修のもと、現代のインディーゲームスタイルで新たに構築した作品(関連記事)。開発はPLAYISMを運営する株式会社アクティブゲーミングメディアが担当する。2月23日にSteamおよびPLAYISMで配信予定。

ゲーム投稿イベント「ウディフェス外伝(10分ゲー)」開始

ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」製ゲームの投稿イベント「ウディフェス外伝(10分ゲー)」が14日に開始された。執筆時現在、すでに10作品以上がプレイ可能となっている。

「ウディフェス」は有志による企画で、公式イベントである「WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)」と異なり順位を競うコンテスト形式を取っていないことが特徴。2016年に開催された第6回をもっていったん終了したが、今回、2018年3月に「WOLF RPGエディター」が正式版公開10周年になることを祝って「外伝的イベント」として開催されることとなった。

これまでのウディフェスとの違いとして、今回はプレイ時間がおよそ10分のゲームが募集対象となる。作品募集期間は2月14日から2月28日までで、イベント自体の開催期間は3月14日まで。開催期間の終了後も作品のダウンロードは可能となっている。

「第13回ふりーむ!ゲームコンテスト」人気投票開始

フリーゲーム投稿サイト「ふりーむ!」は16日、第13回ふりーむ!ゲームコンテストの人気投票の受付を開始した。

毎年開催され、12年目を迎えたゲームコンテスト。2017年1月1日から12月31日の間にふりーむ!で公開された作品(またはその期間に公開申請され、2018年1月14日までに公開された作品)が応募可能で、ふりーむ!の選考委員が最優秀賞、優秀賞、部門別賞などを選出するほか、人気投票も行われ選考の参考とされる。今回、一次審査を通過した460作品を対象にこの人気投票が開始された。

投票にはふりーむ!のアカウントが必要だがアカウント登録は無料。投票期間は3月31日までで、ベスト3までを選ぶことができる。投票者の中から抽選で「お好きな市販ゲームソフト(またはCD/DVD)」または「お好きな市販ギフトカード 500円分」が贈られる。

ゲームエンジン「Light.vn」バージョン5.2.0公開

ゲームエンジン「Light.vn」のバージョン5.2.0が10日に公開された。

ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。バージョン5.2.0ではゲーム実行エンジン「Light.exe」の安定性向上など、長編や派手な演出がされている作品をより多くのPCで軽く、柔軟に動作できるようにする機能向上が施されている。また併せて、「Light.vn」で制作した作品の配布の流れや公開前後のアドバイスを記載した資料も公開された。

SRPG『グレイメルカ』作者の漫画作品『アスペル・カノジョ』の商業連載が3月に開始

フリーゲームのシミュレーションRPG『グレイメルカ』などで知られるゲーム製作サークルシニカルとレトリックの萩本創八氏の漫画作品『アスペル・カノジョ』が、講談社のマンガサイトコミックDAYSにて3月より連載開始されることが発表された。

萩本氏が昨年、自主制作漫画として公開していた作品で、同人漫画家の主人公と発達障害のヒロインの生活を描く。コミックDAYS版では漫画家の森田蓮次氏が作画を担当する。


選ぶのは行動順だけ!?デッキ構築の戦略性をシンプルな操作に凝縮したフリゲRPG『カルエナダンジョン』

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「戦略のもとに多様なカードを組み合わせてセットし、そこからランダムに選出された手札を以て臨機応変に戦術を立てる」という、TCG的なデッキ構築の仕組みはコンピュータRPGとの相性もよく、こうした要素を取り入れたRPGはさまざまな作品がリリースされている。その取り入れ方も作品それぞれだが、今回は戦闘時にプレイヤーが選択するのは基本的に行動順のみというユニークなシステムを搭載した意欲作『カルエナダンジョン』を紹介したい。イラストレーターのにほへ氏が制作し、フリーゲームとして公開している作品だ。

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『カルエナダンジョン』

『カルエナダンジョン』は、「カルエナ島」という島にある、願いを叶えてくれる神様がいるというダンジョンの最深部を目指すRPG。戦闘は4人パーティによるサイドビューのコマンドバトルで、「各キャラクターごとにあらかじめ6つまでセットしたスキルがターンごとにランダムで選出され、プレイヤーはキャラクターの行動順(≒スキルの実行順)を選ぶ」というシステムが特徴。スキル同士のシナジーや状況によって変化する効果により、デッキ構築型カードゲームのような高い戦略性を極めてシンプルな操作で実現した作品となっている。

スキルセッティングと行動順選択がもたらす高い戦略性

本作のダンジョンは1画面で表現され、敵を倒すと階段が現れ次のフロアへと進める仕組み。宝箱や鉱石の採掘といった探索イベントも散りばめられているほか、敵が出現せずお店などのあるフロアも存在する。

戦闘が始まると、まずは4人のスキルがまとめて選出。選択したものから順次実行され、4人の行動が終わると敵側の行動となり、この繰り返しで戦闘が進んでいく。攻撃対象は基本的に一番右側(プレイヤーキャラ達から見て手前側)の敵と決まっており、スキルによってはランダムや条件を満たす敵など特殊な場合もある。MPを消費することでスキルの再選出も可能だが、とくに序盤は1回再選出すると尽きてしまう程度のMPしかないため、ここぞという場面で使うことになるだろう。

パーティメンバーは剣士タイプの主人公のほか魔術師やヒーラーなどがおり、それぞれの役割に応じた個性的なスキルを備えている。使えるスキルは最初は6つだが、ダンジョンや店などでスキルの巻物を入手して習得することによりどんどん増えていく。他のキャラクターのスキルとの連携なども考えながらスキルを自由に入れ替えていくのが、本作の戦略要素となっている。

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各キャラクターごとに、習得しているスキルから6つを選んで自由にセットできる

スキルの特性としては「ターンの最初に使うと全体攻撃になる」「ターンの最後に使うと与ダメージ量が上がる」といった行動順が効果に直結するもの、「次に行動する味方のスキルの効果量を2倍にする」といった組み合わせで効果を発揮するもの、「敵のHPが奇数であれば与ダメージが上がる」「敵が毒状態なら毒を解除して大ダメージ」といった敵の状況で効果が変わるものなど多彩なものが用意されており、「このスキルで敵を倒せたら再行動できる」といったスキルもある。

これにより、スキルを使う順番によって敵に与えられるダメージやどれだけの敵を倒せるかなどが大きく変わってくるという仕組みだ。次のスキルを強化するスキルや、毒をかけてから毒特攻スキルといったシンプルな連携のほか、「このスキルを使うと敵のHPがこうなるので、次のスキルの効果が上がる」といった複雑な連携も。3人、4人で綺麗に連携できた時の感覚は格ゲーでコンボが決まった時のような爽快感に近いものがある。

「敵全体のHPの1の位を5にする」といったトリッキーなスキルも多数用意されているが、いずれもスキルの効果量が乱数で変動しないのが大きなポイントとなっている。状態異常の付与率など一部の付加要素においては結果に乱数が絡むこともあるが、与ダメージや回復量がランダムに変動することはない。

また、数値がインフレしないのもポイント。ゲームを進めると「防御力」を持つ敵が登場し、攻撃の際に防御貫通効果のあるスキル以外は基本ダメージ量から防御力分が引かれるが、スキルの効果量も防御力も数値は1桁が基本で変化量を計算しやすく、2手3手先を読み、パズルのように戦術を組み上げて行けるのが本作の醍醐味。数値がインフレしないことにより、初期スキルや序盤で習得したスキルに最後まで使い所があるのもポイントで、取り得る戦術の幅広さにも繋がっている。

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ここで、実際の戦闘の流れを画像で追ってみよう。まず戦闘開始直後、毒攻撃ができるスキルがない状況で4人目のスキルが毒状態に特攻の攻撃スキル「注射」となってしまったので、MPを消費してこれを再選出する

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再選出の結果、次に使うスキルの効果量が2倍になる「バイバイン」が選出された(かなり引きがいい!)。続いて防御力を持つ敵がいるため、3人目がこのターン中に味方全員が防御力を無視できるようになる「ツラヌーク」を使用する

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続いて1人目が攻撃スキル「デストロイ」を使用。攻撃対象はデフォルトの「一番手前」で、与ダメージが敵のHP以上のため倒すことができる

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4人目がバイバインを使ったのち、2人目がHPが最も低い敵(最も低い敵が複数いる場合はそのすべて)を攻撃するスキル「裁きの矢」を使用する。バイバインの効果により、スキル名の横に表示される与ダメージ量を示す数値が3から6になっている点に注目してほしい

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ツラヌークの効果もあり、敵2体に6ダメージずつ与えることができた。ポイントはデストロイと裁きの矢の使用順で、先にデストロイで一番手前の敵を倒しておかないと裁きの矢の攻撃対象がそちらになり、ダメージ効率としては勿体ないことになっていまう

「RPGらしさ」もしっかり味わえる中編作品

こうしたシステムで戦うことになる敵もユニークなものが多く、とくに10フロアごとに発生するボス戦ではプレイヤーの意表を突くようなギミックも用意されている。敵の行動を見て何が起きているのかを把握し、これを攻略していくのもテンションの上がるポイントだ。ゲームバランスも絶妙で、筆者の場合初見のボスは満身創痍でギリギリ勝つか、スキルセッティングとの相性が悪くて詰むか、独自ギミックの把握に手間取って早々に落とされるか……などなど、緊張感のあるバトルを楽しむことができた。

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ボス戦ではさまざまなギミックが用意されていることも。明確なシステムメッセージとしては示されないことも多く、敵の挙動をよく見て仕掛けを見破っていくのが面白い

キャラクターの成長としてはスキル習得のほかに最大HP/MPの上昇もあるが、本作にはレベルアップの概念はなく、装備品での変動に加え、ダンジョンでの宝箱や、島の人々の悩み事の解決などで入手できるアイテムの使用で基本値が上昇していく。

テクニカルなバトルが魅力の作品ではあるがバトルだけに特化しているのではなく、装備品のもとになる鉱石の採掘や魚釣り、酒場での情報収集、さまざまなサブイベントなど、「拠点とダンジョンを往復しながらキャラクターを強化し、拠点の人々と交流していく」というダンジョンRPGらしいフレーバーもしっかり備わった作品。オリジナルのキャラクターイラストも魅力だ。

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ダンジョンなどで入手できる色々なキノコを2つ選んで薬を作ってもらうアイテム合成要素など、本編進行に必須ではないやり込み要素もさまざまに用意されている

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メインシナリオ自体は願いを叶えるためひたすらダンジョンの奥を目指すというシンプルなものだが、ゲーム進行に応じてパーティメンバーや島の住民との交流といったさまざまなサブイベントも楽しめる

公称プレイ時間は約8時間と探索や戦闘が中心の作品としてはボリュームもなかなかのものだが、どんどん増えていくスキル、バラエティに富んだ敵、そしてダンジョン自体にもさまざまな仕掛けや謎解きなどが用意されており、最後まで熱中できる中編作品に仕上がっている。戦略性の高いバトルを楽しみたい方、一風変わった戦闘システムに触れてみたい方には是非ともお勧めしたいRPGだ。

【基本情報】
タイトル:カルエナダンジョン
制作者:にほへ
クリア時間:約8時間
対応OS:Windows
価格:無料

ダウンロードはこちらから
https://www.freem.ne.jp/win/game/16913

フリゲ探索RPG『ALICE HOLE』 名作の遺伝子を引き継ぐ迷宮を制して、立ちはだかる困難を“克服”せよ!

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RPGといえばドラゴンクエストやファイナルファンタジーのように、冒険をしながら物語を進めていくタイプのものを思い浮かべる人もいると思います。あるいはウィザード・リィや世界樹の迷宮のように、冒険者を編成して3Dダンジョンに潜るゲームを思い浮かべる人もいるでしょう。

市販されているRPGにはいくつもの系譜があるのと同じように、フリーゲームにも脈々と受け継がれたRPGの派生ジャンルというものが存在します。例えばマップのない”ノンフィールドRPG”など、画期的なゲームシステムが後の作品に受け継がれるケースが多々あります。

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さて、今回紹介するフリーゲームは、2D見下ろし型のダンジョン探索RPG『ALICE HOLE』です。作者は黒木静氏。小さな部屋で目覚めた主人公の少女アリスが、「フランシスカに会わなければいけない」というわずかな記憶を頼りに、広大な迷宮を渡り歩いて彼女を探すという内容です。

本作はダンジョンの探索に重きを置いた長編RPGで、ボリュームも難易度も歯ごたえのあるものになっております。無数のモンスターやトラップ、複雑に入り組んだ道筋、そして凶悪な敵の猛攻など一筋縄ではいきません。一方でダンジョンには隠された宝が大量に眠っており、一度始めると止め時が分からなくなる魅力もあります。綿密なマップデザイン、読みごたえのある世界観、白熱するバトルなど、往年のフリーゲームファンにこそ特にオススメしたい魔性の迷宮の物語を、今回もじっくりと紹介していきます。

謎に満ちた世界で、アリスは真実を求めて旅立つ

主人公のアリスは、見知らぬ館で目を覚まします。ここはどこなのか、そもそも自分は何者なのかさえ分かりません。唯一の記憶は、夢で「フランシスカ」と呼ばれるメイドが自分を残してどこかに出かけていったことのみ。アリスは手がかりとなるフランシスカを探すため、館の扉から繋がる異世界へ足を踏み入れます。

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与えられた情報は限りなく少ない。フランシスカを追うためには自分の足で探索する他ない。

扉の外は凶悪なモンスターが徘徊しており、魔法も技も使えないアリスが冒険するには危険が伴います。そんなアリスを助けてくれるのは、少女の姿をした「心象」と呼ばれる存在です。彼女たちはゲーム開始時にいくつかの質問に応えることで仲間になり、強力な攻撃や回復などを駆使して戦ってくれます。心象はアリスの感情を司る存在らしいのですが、彼女たちもまた記憶を失っており、詳しいことは不明です。

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心象は全員で7人。プレイヤーごとに最初に仲間になる心象は変わってくる。

数々の謎に満ちた世界で、アリスはいくつもの難関を突破して、無事フランシスカを見つけられるでしょうか?

危険な迷宮を探索し、隠された財宝を見つけ出せ!

本作のスタート地点となる館は、「太古の風穴」「古代王の墓」など、扉を開けるといくつものダンジョンに繋がっています。ダンジョンはどれも広大で複雑。行き先はプレイヤーが自由に選べますが、どこもかしこも大量のモンスターが徘徊しており、トラップが仕掛けられている場所もあります。中には簡単に全滅するほど凶悪な敵が待ち受けている場所もあります。

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圧倒的な数の敵や危険なトラップ。準備不足は命取りになる。

その代わり、ダンジョンには数百近い宝箱が設置されており、敵をかい潜って宝箱に辿り着けば、敵に対抗できる強力な装備品が手に入ります。本作では武器や防具に属性が備わっており、弱点を突けば大ダメージを与え、耐性を付ければ猛攻をしのぐことができるのです。

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しっかりと育成し属性を有効に活用すれば、ハック&スラッシュのように敵をサクサク倒せる。

宝箱は巧妙に隠されており、マップの違和感がある場所を調べてみると、隠し扉や隠し階段が見つかることがあります。なにげない壁の不規則な部分、奇妙なほど何もない空間の床、強敵が立ち塞がる入り口の奥……。そういった怪しいところには、財宝が眠ってる可能性が高いです。

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広大な迷宮から隠された宝を探し当てるのは至難のように思えるが、よく観察すればヒントが見つかるはず。

しかし、どんな装備が手に入ったところで、道中戦闘に負けてゲームオーバーになってしまうとそれまでの苦労が水の泡に。本作では「帰還の宝珠」というアイテムを使えば一瞬で館に戻ることは可能です。それでも次から次へと宝が見つかるため、もう帰ったほうがいいか、それとももう少しだけ粘るか、プレイヤーを惑わします。

敵は法則的に動いていることもあるので、よく見て避ければ戦わずに宝を手に入れることが出来ます。もちろんRPGなので、しっかり仲間たちを鍛えてレベルアップして確実に進むのも手です。本作では一度倒した敵は蘇らないので、邪魔な敵を減らしながらじっくり探索する事も出来ます。迷宮をどう攻略するかは、プレイヤー次第です。

散りばめられた世界の謎のピースを集めよう!

探索で手に入るものは装備品だけではありません。ひとつは仲間となる「心象」です。最初に仲間になった心象以外は、ダンジョンの奥底で石像の姿で佇んでおり、話しかければ仲間になってくれます。ただし、戦闘で一度に参加できる心象はひとりだけ。この世界には「心の宝珠」と呼ばれるものがあり、それを手に入れればパーティの参加人数が増えるそうですが……?

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各地で仲間になる心象。それぞれ得意不得意があるので、状況によって使い分けよう。

行く先々で手に入る「本」も、本作では欠かせない存在です。ダンジョンの至る所に落ちている本には様々な情報が書いてあります。ダンジョンや装備の情報、隠し部屋のヒントなど様々。特に、歴史に名を残した「聖王」「賢王」「愚王」「魔王」と呼ばれる4人の王の物語は、この世界の成り立ちを紐解くための手掛かりとなります。純粋に読み物としても面白く、続きを読みたいがため探索に熱が入ります。

本を沢山集めて図書館に寄贈すると、ダンジョン探索で役に立つものが貰えます。移動速度を上げたり、強敵の情報を知れたりと非常に有効なものが多いので、積極的に集めることをオススメします。また本とは別に、装備することができる魔書も存在します。

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ダンジョンに残された本から、この世界が断片的に見えている。50冊以上集めると……?

最後に、最も重要なものが「鍵」です。ダンジョンには特別な鍵で封印した扉があり、その先には王の残した宝物や新たな迷宮の入り口、あるいは今まで以上に強い敵が待ち構えていることがあります。4人の王を冠した鍵を手に入れるのは簡単なことではありませんが、すべて見つけることで、プレイヤーは物語の核心へと迫ることになります。

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鍵を守るため、あるいは鍵を手に入れた先には、恐ろしい敵が待ち構えている。全力を尽くして戦おう!

ここまで本作の特徴的な部分を紹介してきましたが、往年からのフリゲファンならもう気づいた方がいるかもしれません。ALICE HOLEのゲームデザインは、ゼロ年代のフリーゲームの名作『ネフェシエル』と『イストワール』を明確にオマージュしています。

蘇る伝説のフリーゲームの遺伝子

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『ネフェシエル』『イストワール』は、それぞれ2002年・2004年に公開されたダンジョン探索をメインとするRPGツクール2000製のフリーゲームです。ダンジョン内に大量に配置された宝箱、数々の隠し扉や隠し階段、押し寄せる大量のモンスターと恐ろしきトラップ、書物などで語られる断片的なバックストーリー、謎多き世界観……。その魅力的なゲームデザインと物語は、多くのファンとフォロワー作品を輩出しました。以前筆者が記事を執筆した『WIZMAZE』などその影響を公言している作者もおり、フリーゲームのRPGにおける金字塔的なポジションに位置しています。

しかしながら影響下にあるゲームの中でも、ALICE HOLEほどゲームデザインを強く引き継いだ作品はかなり珍しいです。ダンジョンこそ別物ですが、その端々にネフェシエルとイストワールを彷彿とさせるマップが存在します。

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両作をプレイした人なら、ニヤリとするエリアも。

ALICE HOLEはそれぞれの作品の持ち味を整理しつつ、より遊びやすいバランスに仕上げています。しかし現代風のプレイ性は程々に抑え、懐かしいクラシックな遊び心地を再現しています。敵の数や厳しいトラップに心折れるプレイヤーもいるかもしれません。その分、難所を突破できた時の喜びもひとしおです。

それと同時に、ALIICE HOLEには両作品にはない挑戦的な要素も含まれています。この物語を終える時、本作と他の作品がどう違うのかきっと気付くでしょう。

恐ろしき迷宮を踏破するために

ALICE HOLEの難易度はけして楽なものとはいえません。ここでゲームを攻略するためのヒントをいくつか書いていこうと思います。

本作のゲーム制作ツール「Wolf RPGエディター」にはスクリーンショット機能がついています。鍵のかかった扉の場所や謎解きのヒントを記録しておくと、のちのちの探索が楽になるでしょう。

店では敵がドロップしたアイテムと装備品を交換してくれます。交換してくれるものの中には強力なものもあるので、積極的に活用するのがオススメです。

凶悪なボスの攻撃に歯が立たないのであれば、装備を見直すのが大切です。属性や状態異常の相性を考えて装備を選べば、難敵を軽々倒せることもあります。

最後に、ALICE HOLEには「克服」と呼ばれる要素もあります。それは同じモンスターを沢山倒すことで、アリスが自分の感情を克服して少しだけ強くなるというものです。アリスは他のキャラクターと比べて特殊な能力がないため、レベルや装備以外の数少ない強化ポイントと言えます。

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克服のためには、かなりの数の敵を倒さなければいけない。ゲーム後半の敵だと伸びが大きくなる。

ALICE HOLEは、手探りでゲームを解き明かす楽しさがあります。結末に到達するまでに大変な場面が幾度となくありましたが、試行錯誤しながら未知のエリアを探索するワクワク感は、代え難いものがあります。腕に自信があるなら、ぜひ自分の力で迷宮踏破を目指してください。

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ゲームの達成度を示す実績では、迷宮をどれだけ攻略出来たか振り返ることができる。

また、本作をクリアした後でも残された謎がいくつかあり、夏頃に新たな物語が用意されると告知されております。こちらも期待して待ちたいところです。

タイトル 『ALICE HOLE』
制作者 黒木静(制作者様サイトはこちら)
対応OS Windows
プレイ時間 10~30時間程
価格 無料
ダウンロードはこちらから
ふりーむ! https://www.freem.ne.jp/win/game/16515
Vector http://www.vector.co.jp/soft/winnt/game/se517095.html

少女が歯車に乗って戦うシューティングアクションRPG『ピトロクス・ギア』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリーゲームの新作公開など6本です。

シューティングアクションRPG『ピトロクス・ギア』公開

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ゲーム・音楽制作サークル盛り合わせCは28日、シューティングアクションRPG『ピトロクス・ギア』をフリーゲームとして公開した。ふりーむ!よりダウンロードできる。

人間が姿を消し、歯車生命体「箱神(ピトロス)」が暮らす世界を舞台に、地上に落ちた流星の中から現れた記憶喪失の少女「ピクセル」が自身の過去を知るために「ピトロクス・ギア」を目指すという作品。ピクセルは歯車に乗って移動しながらショットやブレードで攻撃でき、装備によって攻撃方法が変化。連続で敵にダメージを与えることで発生する「チェイン」の回数が一定値を超えることで発動する「チェインスキル」もあり、スピーディで爽快なアクションが魅力となっている。

また、敵や敵弾への接触ダメージを無効化できる「クロックアップ」を任意のタイミングで発動可能。クロックアップでダメージを無効化すると敵や敵弾の動きがスローになり敵に与えられるダメージも上がるなど、本作のアクション面における最大の特徴となっている。

広大なマップの探索や豊富なサブクエストなどボリュームの面でも作り込まれており、公称プレイ時間は12時間以上。独特の謎めいた世界観や、オリジナルのキャラクターイラストも見所だ。

音楽格闘ゲーム『PHRASEFIGHT』リリース

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サークル超OKは25日、音楽格闘ゲーム『PHRASEFIGHT』をリリースした。コミックマーケット93で頒布されたダウンロードコードで完成版をダウンロード可能なほか、DLsite.comでのダウンロード販売が行われている。

2人対戦およびCPUとの対戦に対応し、楽曲に合わせてボタンを押すことで攻撃し合うという、リズムゲームと対戦格闘ゲームが融合したような作品(関連記事)。体験版も公開されている。

本格活動小説『怪奇幻想夢物語 怪獣綺譚 朧十夜』リリース

ときてっとは24日、本格活動小説(ノベルゲーム)『怪奇幻想夢物語 怪獣綺譚 朧十夜』をリリースした。DLsite.comにてダウンロード版を、サークルのBOOTHにてパッケージ版を購入可能。体験版も用意されている。

四つの幻獣に護られた「イタルの国」を舞台とした作品。人は必ず少女として生まれ「兆し」を経て男と女どちらかを選ぶという世界観で、兆しの訪れた少女「シズネ」の帰省から物語が始まり、兄妹の絆や幻獣の戦いを描いていく。3DCGムービーで演出される幻獣の戦いも見所となっている。

シミュレーションRPG『幻想四倍剣^2 悔悟棒の謎』Steam配信開始

同人ゲームサークルオートリ電子は1日、東方Project二次創作のシミュレーションRPG『幻想四倍剣^2 悔悟棒の謎』のSteam配信を開始した。9日まではリリースセールで10% OFFとなっている。

20人以上のキャラクターが登場し、残機制という独自の体力システムが特徴。初出は2016年5月の東方Projectオンリーイベント「第十三回博麗神社例大祭」で、サークルの公式サイトにて体験版も公開されている。

ホラーアドベンチャーゲーム『返校 -Detention-』Nintendo Switch版リリース

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PLAYISMは1日、台湾のインディーデベロッパーRed Candle Gamesが開発したホラーアドベンチャーゲーム『返校 -Detention-』のNintendo Switch版を配信開始した。

1960年代の台湾、架空世界の学校を舞台にした作品。当時の台湾の宗教や風習がゲームに組み込まれている。

アナログ対戦カードゲーム『BladeRondo』作品情報公開

Domina Gamesは1日、新作のアナログカードゲーム『BladeRondo(ブレイドロンド)』を5月に開催されるゲームマーケット2018春(東京)にてリリースすることを発表した。

デッキではなく7枚の手札を構築し、運ではなく純粋な戦略で勝敗を決するという対戦カードゲーム。2人対戦のほか1人プレイ用のルールも用意されている。ゲームデザインはカードゲーム『シェフィ』やフリーゲームのノンフィールドRPG『雪道』などで知られるポーン氏(ステッパーズ・ストップ)が担当する。

https://twitter.com/DominaGames/status/969134975592251392

右スティックで剣を振る斬撃アクションゲーム『Liblade』デモ版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はアクションゲームのデモ版公開など8本です。

スティック斬撃アクションゲーム『Liblade』デモ版公開

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Project Libladeは5日、スティック斬撃アクションゲーム『Liblade』のデモ版を公開した。ふりーむ!よりダウンロード可能。

XInput対応ゲームパッドが必須のサイドビュー作品で、右スティックを倒した方向(およびその逆方向)に斬撃を行うという操作が特徴。スティックの回転による回転斬りや、スティックとボタンの同時押しによる突進、空中ダッシュや壁蹴りジャンプといったアクションも駆使しながら戦っていく。完成版は2018年公開予定。

ローグライクアクションゲーム『ABYSS CRAWLERS plus』リリース

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屋根裏ゲームズは9日、ローグライクアクションゲーム『ABYSS CRAWLERS plus』をSteamにてリリースした。16日まで30% OFFセール中。

成人向け作品『迷宮クロウラ』を一般向けにリメイクおよび改良した作品。大災厄により人類が地下で生活している世界で、主人公のリリィが地上を目指してダンジョンを探索していくという内容。サイドビューのダンジョンは自動生成となっており、剣や弾数に限りのある銃、お金を払って習得できるスキル、爆弾などを駆使して戦っていく。

対戦アクションシューティングゲーム『Acceleration of SUGURI 2』Steam配信開始

同人ゲームサークル橙汁の対戦アクションシューティングゲーム『Acceleration of SUGURI 2』のSteam配信が8日に開始された。

同サークルのシューティングゲーム『スグリ』のキャラクターが戦う作品。初出は2011年。

DLsite.comによるSteamパブリッシング第2弾作品としてビジュアルノベル『孤独に効く百合』が配信開始

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株式会社エイシスは7日、同社の運営するEコマースサイト「DLsite.com」によるSteamパブリッシングの第2弾として、同人ゲームサークル「夜のひつじ」のビジュアルノベル『孤独に効く百合』の配信を開始した。14日まで10% OFFセール中。

生真面目な芙紗と自由気ままなセリ、二人の少女の甘く切ない関係を描いた作品で、初出は2011年。なお同社では、これまでの2作品のリリース経験を踏まえ、パブリッシングタイトル第3弾以降は、新作やまだ翻訳されていない作品を中心に本格的な取り組みを予定しているとのこと。

SRPG『Lily 白き百合の乙女たち Lisblanc』サントラ&公式アンソロジーセット『Lily Grand Finale』ダウンロード販売開始

同人サークルdisfactは8日、シミュレーションRPG『Lily 白き百合の乙女たち Lisblanc』のサントラ&公式アンソロジーセット『Lily Grand Finale』のダウンロード販売をDLsite.comにて開始した。

昨年末のコミックマーケット93でCD+紙書籍版が頒布された作品。『Lily 白き百合の乙女たち Lisblanc』の全使用楽曲や、『Lily』シリーズのプレイヤー達によるイラスト・漫画・小説を収めた公式アンソロジーの電子版を収録している。

ノベルゲーム『サマーバケーション(仮)』告知ページ公開

同人ゲーム制作サークルSEAWESTは3日、ノベルゲーム『サマーバケーション(仮)』の告知ページを公開した。

同サークルのノベルゲーム『春の日に道が続く』の続編。主人公の少年、昇が中学生だった前作の2年半後が舞台で、高校生になった昇など前作からのキャラクターに加えて、ドイツから来た少女「ハンナ」が登場。ハンナの台詞はドイツ語ネイティブスピーカーによるボイスにより表現され、主人公が聴き取れないことから作中にテキストで台詞が表示されず日本語訳も出ないという構成が特徴となっている。完成予定は2018年冬。

なお本告知と合わせて、前作『春の日に道が続く』のボイス付き版が無料公開された。

RPG『UNDERTALE』Nintendo Switch版発売決定

任天堂株式会社は9日、RPG『UNDERTALE』がNintendo Switchで発売されることを発表した。発売時期などは未発表。

Toby Fox氏が2015年にリリースしたインディーゲーム。現在はSteam版およびPS4/Vita版が配信されている。

「同人ゲームの潮流――After 10 Years」開催概要公開

日本デジタルゲーム学会(DiGRA JAPAN)は4日、研究会「同人ゲームの潮流――After 10 Years」が3月16日に東京都千代田区のデジタルハリウッド大学大学院にて開催されることを発表した。主催はデジタルハリウッド大学大学院コンテンツビジネス分析ラボ。

同人ゲームやその界隈の文化に関してこの10年間に起きた変化を振り返りつつ、同人ゲームにまつわる課題や可能性について議論し情報共有するといった内容。デジゲー博準備会代表の江崎望氏や複数の同人ゲームサークルのメンバーなどによる発表やディスカッションが行われる。参加費は無料で定員は100名。

アクション・カード・ディフェンスゲーム『ウォーロック・カード』DL版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はデッキ構築要素のあるディフェンスゲームのダウンロード版公開など3本です。

アクション・カード・ディフェンスゲーム『ウォーロック・カード』ダウンロード版公開

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よよここ氏は11日、アクション・カード・ディフェンスゲーム『ウォーロック・カード』をふりーむ!にて公開した。モゲラにてブラウザ版が配信されているFlashゲームのダウンロード版となる。

町を制圧しようと進軍してくる敵を魔術師となって迎撃するという1ライン型のディフェンスゲームで、威力やクールタイム、攻撃範囲などが異なるさまざまな呪文を使って敵を倒していく。同時に使用できる呪文は4つで、WAVEのクリア時にランダムに3つ呈示される呪文のカードから1つを選び手持ちの呪文と入れ替える、デッキ構築の要素が特徴。

呪文には敵の進軍を遅くするなど特殊効果を持つものもあり、デッキ構築の戦略や、呪文を選んでいくリアルタイムの戦術を楽しめる作品となっている。

「ざくアクmozell曲メドレー」動画公開

民族系を中心としたインスト曲の作曲者として知られるmozell氏(もぜ園)は13日、楽曲メドレー動画「ざくアクmozell曲メドレー」を公開した。YouTubeおよびニコニコ動画で視聴可能。

はむすた氏制作のフリーゲーム『ざくざくアクターズ』で使用されたmozell氏の楽曲19曲のメドレー動画で、約1時間に及ぶ内容となっている。動画には本動画の制作に際して募集された、各楽曲の使用シーンなどのイラストが多数あしらわれている。

ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」10周年

SmokingWOLF氏(SilverSecond)は15日、同氏が公開しているゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」の正式版公開から同日で10周年となることを発表した。

スクリプトを使用せず、イベントコマンドの組み合わせでRPGなどのゲームを制作できるツール。システムの自作が可能で、RPGに限らずさまざまなゲームの制作に利用されている。Steamで世界に向けて配信されるような作品にも採用されており、昨年のバージョンアップでは海外展開向けの機能追加やゲーム画面のワイド・HD解像度への対応が施されるなど、長年にわたり改良が続けられている。

なお、「WOLF RPGエディター」製ゲームの公式コンテストである「WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)」は今年の7月に第10回が開催予定。

爆発パズル物理アクションゲーム『ムラサキ劍』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリーゲーム『ムラサキ』の続編公開など5本です。

爆発パズル物理アクションゲーム『ムラサキ劍』公開

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カタテマは20日、爆発パズル物理アクションゲーム『ムラサキ劍』をフリーゲームとして公開した。

2014年にリリースされた『ムラサキ』の続編。シューティングゲームのように弾を撃って画面上のブロックを爆発させて敵を倒すシステムが特徴で、同じ色のブロックを接触させるように弾を当てることで連鎖的に大爆発を起こすことが可能。ブロックを複製するといった必殺技も用意されている。

スチームパンクADV×RPG『アントロポセン』公開

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ちvero氏は18日、スチームパンクADV×RPG『アントロポセン』をブラウザ対応のフリーゲームとして公開した。ダウンロード版も近日公開予定。

「もう1つの19世紀」の機関都市アントロポセンを舞台とした作品。記憶喪失の少女ビルギットが、破棄された炭鉱で目を覚ますところから物語が始まる。手描きのマップで表現されたスチームパンクやレトロフューチャーの雰囲気、武器を使用するための費用としてお金を消費しながら戦う戦闘などが特徴となっている。

パズルアクションゲーム『Peko Peko Sushi』配信開始

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HanajiGames合同会社は20日、パズルアクションゲーム『Peko Peko Sushi』をAndroid/iOS向けにリリースした。基本無料のアイテム課金型となっている。

回転寿司屋を舞台に、客が求める寿司を画面のドラッグで提供していくという内容で、同じ寿司を複数まとめてドラッグして提供する操作や、店員のスキルといった要素も駆使してより多くの寿司を提供することでスコアを稼いでいく。店員のアンロックやお店のカスタマイズといったやり込み要素も用意されている。

フリーゲーム夢現、「フリーゲーム大賞2017」結果発表

フリーゲーム投稿サイト「フリーゲーム夢現」は23日、「フリーゲーム大賞2017」の結果を発表した。

同サイトで2017年に投稿された作品のうちコメントならびに評価を受け付けるよう設定された961作品を対象に、レビューの内容や数、ダウンロード数などをポイント化する形で審査を行い、作品を表彰する企画。現代風アクションRPG『滅亡世界』がポイント数トップで大賞を受賞し、続いて長編SFRPG『アクアリウムス真ギュラリティ』が金賞を受賞。さらに銀賞・銅賞・入賞と計13作品が入賞した。

フィジクス・ポイント、サイト移転リニューアルおよび法人格設立

創作ユニット「フィジクス・ポイント(Physics Point)」は22日、公式サイトの移転リニューアルを行った(新公式サイト)。また同日、同ユニットの法人格として「アトリエPP合同会社」が設立された。

しむらおとの氏と平梅珠百合氏の幼馴染二人組により2002年に結成され、2009年に公開されたフリーゲームのアクションRPG『BREAKER』や、アニメーション映画『ガラスの花と壊す世界』の原案(関連記事)、小説執筆などさまざまな分野の創作活動で知られるユニット。ゲーム制作者としては現在連作ビジュアルノベル『Ewig-エーヴィヒ-』を開発中で、第一章のWindows版が配信されている。

アトリエPPは制作業務の請負窓口となるほか、2018年に予定されている『Ewig-エーヴィヒ-』スマートフォン版の配信も同社より行われるとのこと。

魔法戦特化型フリゲRPG『Element Zero』 自由な強化と連続行動で戦術の幅は広大!

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RPGでおなじみの魔法。ゲームによってその扱いはさまざまだが、今回紹介する『Element Zero』は攻撃も防御も魔法のみで行い、1ターンに複数の魔法を使える戦闘システムが特徴の短編RPGだ。年末年始にかけて開催されたゲーム投稿イベント「VIPRPG紅白2017」の参加作品で、フリーゲームとして公開されている。

限られた日数で全10エリアの攻略を目指すRPG

『Element Zero』は、恋人に致死の呪いをかけられた魔術師のライナスが、16日以内に全10エリアのダンジョンを踏破し、元凶の魔術師を倒して呪いを解くことが目的のRPG。HP/MPのどちらかでも尽きると撤退となり1日が経過する仕組みで、とくにMPは1日を終える以外に回復手段が一切ない上にエリア2以降では歩くだけでも減るため、限られた期間の中で、ライナスの能力を強化させながらいかに効率よく進んでいくかというリソース管理の要素も強い作品だ。

各エリアの最後にはボスが待ち受けており、これを倒して次のエリアに進むと、撤退しても次の日はそのエリアから再開となる。「面クリア型RPG」と謳われており、前のエリアに戻ることはできず一方通行の進行となっている。

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致死の呪いをかけられてしまったライナスの恋人、ティーナ。彼女を救うためダンジョンを踏破していく

行動力の続く限り連続行動が可能な1vs1バトル

本作の戦闘は1vs1で、敵味方が交互に行動するターン制のコマンド選択型。ターン開始時に原則として10ある「行動力」を消費して、行動力が残っている限り1ターンの間に何度でも行動できる。攻撃など主な行動は魔法で行い、魔法ごとに必要な行動力が異なる。

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戦闘システムはオリジナルの凝ったものだが、操作自体は主に「魔法を選ぶだけ」とシンプルでわかりやすい

攻撃時は攻撃側の「貫通」のパラメータと受け側の「障壁」のパラメータによる判定が行われ、前者が後者と同値以上でなければ一切ダメージを与えられないのも特徴。貫通は使う魔法によっても補正がかかるほか、足りなければ行動力を消費して上げることもできるが、そのぶん魔法に使える行動力が減ってしまうというわけだ。

また、敵との距離が遠距離・近距離の2種類あり、それによって使える魔法が変わってくる。行動力を消費して移動ができるほか、移動しながら攻撃する魔法なども存在する。

……と、こうして言葉で一気に説明するとややこしく感じてしまうかもしれないが、本作は独自のUIが練られており、戦闘画面では魔法ごとに与えられるダメージの値や貫通が足りているかどうか、また魔法を使えない場合はその理由(行動力が足りない、距離が合っていないなど)が一目でわかるようになっている。序盤は習得している魔法の数も少ないので、プレイしながら徐々に把握していけるだろう。

ゲームを進めると習得できる魔法には、そのターンの間パラメータを上げたりさまざまな方法で敵の攻撃を防御する魔法などもあり、バフからの攻撃、攻撃しつつ守りも固めるなど、行動力の範囲内で自由な組み合わせが可能となっている。さらに、攻撃系の魔法は同じものを複数回使用することもできるが、2回目以降は必要な行動力が1ずつ増えていくため、異なる魔法を取り混ぜて使っていく方が効率がよいことが多い。こうした点を考慮しつつ、オリジナルの「魔法コンボ」を追求していくのが本作の醍醐味だ。

自由度の高い強化要素。好きな魔法をカスタマイズ!

本作ではレベルアップなどにより自動で能力が上昇することはなく、経験値を任意のパラメータに割り振って能力を上昇させていく。攻撃や貫通といった基本的なパラメータのほかに火・水・光・闇という4つの元素の値があり、これを上げることで関連する魔法の威力が上がったりダメージを軽減できるほか、一定値まで上げることで新たな魔法を習得できる仕組みだ。

習得した魔法は、エリア探索などで入手できる「マナ」を使って強化することが可能。貫通の補正値を上げたり、消費する行動力を減らしたりできる。また、本作の魔法はMPを消費するタイプのほかに、1日に一定回数まで使える回数制のものもあり、この消費MPを減らしたり、使用回数を増やすことも可能だ。

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経験値を消費し、任意のパラメータを上げることが可能。元素の値を上げることで新たな魔法を習得できる

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魔法はマナを消費して強化。マナの入手量は潤沢ではないため、どの魔法の何を強化するかの選択が悩ましい

細かい数字のやり繰りと、派手な演出を楽しめる作品

こうしたさまざまなシステムを駆使して戦うことになる敵も、こちらと同じように複数の魔法を組み合わせ、ときにはこちらの状況に応じたような動きも見せてくる。HPは低いが障壁が高くダメージを通すのに一工夫いるなど敵ごとの個性も強く、手持ちの魔法の中から状況を打開できる組み合わせを探していくのが面白い。

1桁の消費行動力を足し引きしながら戦術を組み立てていき、「ピッタリ使い切った!」「1足りない!?」と一喜一憂することも。貫通などのパラメータも僅かな差が明暗を分けることがあり、ダメージ自体も多くて2桁がほとんどと、頭の中で把握できる範囲の数字のやり繰りを楽しめるゲームとなっている。敵のHPは明示されており、さらには他のパラメータも随時チェックできるので、バフなどを絡めた戦術の組み立てもやりやすい。

細かい計算がものを言うゲームではあるが、それによって連続攻撃でダメージを与えていくのはなかなかに爽快で、オリジナルのエフェクトアニメーションも凝っており、静と動のメリハリが効いている印象だ。 大技などではカットインアニメのような演出もあり、「1vs1の魔法戦」の雰囲気を盛り上げてくれる。

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派手なエフェクトアニメーションの数々により、「突撃技で攻撃しつつ距離を詰め、光の剣で斬りつけたのち射撃技の反動に乗って離脱!」といった想像が捗る

日数制限型だがカツカツに切り詰めていかないとクリア不可能というほどシビアではなく、多数の魔法の中からお気に入りのものを強化し、自分なりの戦術を組んでいける作品。公称プレイ時間は3時間程度で、各エリアも比較的コンパクトであるため進行のテンポも良い。一風変わった戦闘システムが好きな方や、色んな魔法を使いこなして戦うのが好きという方に、ぜひ触れてみてほしい作品だ。

【基本情報】
タイトル:Element Zero
制作者:Dr.K 氏
クリア時間:3時間程度
対応OS:Windows
価格:無料

ダウンロードはこちらから
http://viprpg17kh.php.xdomain.jp/main/04_game.php?id=39


ノベルゲーム『fault milestone one』大型アップデートでビジュアル一新 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はノベルゲームの大型アップデートなど8本です。

ノベルゲーム『fault milestone one』大型アップデートでビジュアル一新

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同人ゲームサークルALICE IN DISSONANCEは26日、ノベルゲーム『fault milestone one』の大型アップデートを行った(サークル公式ブログの告知記事)。今回のアップデートでは主にビジュアル面が一新された。

マナクラフトと呼ばれる技術のある世界を舞台とし、とある事件で国を離れた姫セルフィーネと、そのガーディアンであるリトナの帰郷の旅を描く連作ノベルゲームの第1作。初リリースは2013年で、2014年にはイラストのリファイン・追加や演出の強化などが施されたディレクターズ・カット版がリリースされた。今回のアップデートは2度目のビジュアル一新となっており、冒頭のシーンにイベントCGが追加されたほか、既存のイラストの更新、UIの刷新などが行われている。

『fault milestone one』はPlayStationプラットフォームへの移植が発表されており、今回のビジュアル一新はそれに向けたアップデートのPCへの先行配信となる。なお、Steamではアップデート記念セールとして27日より4月3日まで50% OFFで販売されている。

サスペンスビジュアルノベル『FATAL TWELVE』リリース

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あいうえおカンパニーは30日、サスペンスビジュアルノベル『FATAL TWELVE』をリリースした。

電車内で爆発に巻き込まれた主人公の女子高生・獅子舞凛火が、12人の参加者のうち1人だけが死の運命を回避できるという儀式≪女神の選定≫の参加者となったことから物語が始まるフルボイスの作品。「とらのあな」にて特典付きのパッケージ版が販売されており、31日にはSteam配信が開始された。作品公式サイトやSteamにて体験版も公開中。

放射線をテーマにしたRPG『Ri』第一章公開

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ゲーム制作集団Child-Dream公益社団法人日本アイソトープ協会は28日、放射線をメインテーマにしたRPG『Ri(アール・アイ)』の第一章を共同で公開した。PC向けブラウザ版およびAndroid/iOS版が用意されており、いずれも完全無料での公開となる。

日本アイソトープ協会における放射線の知識普及活動の新たな試みとして開発されたRPG。王道ファンタジー世界を舞台にしつつ伝承上の存在として放射線技術が登場し、ゲームが進行する過程で古代技術を探索し習得することで放射線や放射能の性質や利用方法等を学べるというユニークな作品となっている。主人公に知識を授ける存在として、日本アイソトープ協会会長で元文部大臣、元科学技術庁長官、元東京大学総長の有馬朗人博士が出演しているのも特徴。

パンダが回転するミニゲーム『パンダがまわれば地球がまわる』公開

ねこバタ会議氏は29日、スマートフォン向けミニゲーム『パンダがまわれば地球がまわる』を公開した(Android版 / iOS版)。基本無料で広告および課金要素あり。

自転が止まってしまった地球を救うため、パンダが回り始めるという作品。画面のタップでパンダを回転させ、他のパンダと合体してどんどんスピードを上げていく。

時間移動系ADV『時の館~滅び去った記憶』移植版公開

山口千景氏は28日、2014年に活動終了したPleiades Companyがかつて公開していた時間移動系ADV『時の館~滅び去った記憶』のWOLF RPGエディターへの移植版をフリーゲームとして公開した。

原作は1999年に公開された作品。19世紀末のヨーロッパの片田舎を舞台に、とある洋館から出られなくなった主人公が住人の少女と共に脱出を目指すという内容。なお、Pleiades Company作品のオリジナル版の再配布は許可されていないが、移植やリメイクは許可されている。

中・長編RPG投稿イベント「フリゲフェスタ2018 アルピジドン!」告知ページ公開

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とりあか氏は24日、フリーゲーム投稿イベント「フリゲフェスタ2018 アルピジドン!」の告知ページを公開した。

同氏がこれまでに開催した「雪と夜空のゲームセレクト」「天使と悪魔のゲームセレクト」などと同様にテーマに沿ったゲームを募集する企画で、今回のテーマは「中・長編RPG」。プレイ時間5時間以上で戦闘ありというおおまかな基準が示されている。

作品の受付開始は11月1日、締め切りは12月23日となっており、今年いっぱいかけて制作した作品を応募可能な企画となっている。

ノベルゲーム制作ツール『ラノゲツクールMV』体験版公開

ノベルゲーム制作ツール『ラノゲツクールMV』の体験版が29日に公開された。

スクリプトを使用せず、グラフィカルなUIでアドベンチャーゲームやノベルゲームを制作できるツール。体験版は30日間使用可能。

クリエイター支援サービス「Ofuse」リリース

株式会社Ofuseは25日、クリエイター支援サービス「Ofuse」の運営を開始した。

Ofuseへ登録したクリエイターへファンレターを送信できるサービス。送信者はファンレターに利用できる最大文字数に応じた料金を運営側に支払い、クリエイターにその売上が還元される仕組みとなっている。

精神世界を探索するフリゲADV『Partiality』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリーゲームの新作公開など9本です。

アドベンチャーゲーム『Partiality』公開

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れんたか氏は1日、アドベンチャーゲーム『Partiality』をブラウザ対応のフリーゲームとして公開した。

殺人事件の被疑者とされる女性の精神にダイブし、事件の真相を探っていくという探索型の作品。想定プレイ時間は1時間半。

ミステリーホラーRPG『クトゥルフ神話RPG 水晶の呼び声』作品ページ正式公開

AlchemyBlueは31日、レトロゲーム風ミステリーホラーRPG『クトゥルフ神話RPG 水晶の呼び声』の作品ページを正式公開した。

クトゥルフ神話をモチーフとしたRPGの3作目。本作は探偵モノのミステリーホラーRPGとなっており、前作よりもホラー要素は薄めとのこと。また、前作では1週間だったタイムリミットが1カ月以上あり、調査の合間や休日に仲間との交流や買い物などをして過ごせるという。

デンシ・グラフィックノベル『ghostpia』Nintendo Switch版開発告知

ノベルアプリ制作チーム超水道は2日、現在連作として公開中のデンシ・グラフィックノベル『ghostpia』のNintendo Switch版『ghostpia for Nintendo Switch (仮)』が開発進行中であることを発表した。パブリッシングはroom6が担当する。

Nintendo Switch版の発売時期は未定。なお、iOS版のリリースについては当初の計画通り継続的に行うとのこと。

ノベルゲーム『Buddy Collection』Nintendo Switch版発売日決定

今春発売予定とされていたNintendo Switch向けノベルゲーム『Buddy Collection if -宿命の赤い糸-』の発売日が4月26日に決定した。

なるとりっく制作の連作フリーゲーム『Buddy Collection』の第1話を原作とし、ルートを追加した作品(関連記事)。パブリッシングはPLiCyが担当する。

超OK、TOKYO SANDBOX 2018出展

インディーゲーム開発スタジオ超OKは、4月14日~15日に開催されるインディーゲームイベント「TOKYO SANDBOX 2018」へ、音楽格闘ゲーム『PHRASEFIGHT』を出展することを発表した。

『PHRASEFIGHT』は今年2月に完成版がリリースされたが、ゲーム内容のさらなる充実を図るため開発を継続中。今回の出展では将来のアップデートで提供予定の新要素を含んだバージョンのプレイアブル出展が予定されている。また、同作のダウンロードカードの販売や、開発プロセスの紹介なども行われる予定。

「デジゲー博2018」開催日決定

デジゲー博準備会は2日、同人・インディーゲームの展示即売会「デジゲー博」の第6回目となる「デジゲー博2018」の開催日が11月4日に決定したことを発表した。

秋葉原UDX2階のアキバ・スクエアおよび4階のUDXギャラリーネクストで開催。6月中旬にサークル参加要項が発表され、7~8月にサークル参加を受け付ける予定。また、スタッフの募集が開始されている。

「物理攻撃エフェクト素材集1」ダウンロード販売開始

ゲーム制作サークルTORaIKIは6日、「物理攻撃エフェクト素材集1」のダウンロード販売を開始した。

RPGなどのゲームを中心に、汎用的に使用できるバトルエフェクト素材集。斬撃、射撃、打撃といったエフェクトが計71種類収録されている。なお、このうち8種類のエフェクトはフリー素材として配布されている。

「SRPG Studio」素材アップデート第3弾予告

サファイアソフトは2日、シミュレーションRPG制作ツール「SRPG Studio」の素材アップデート第3弾の予告を掲載した。

アップデートは4月10日以降に実施予定。「ガーディアン上級」「スケルトン上級」「ナイト上級(男女)」といった戦士系のモーション・キャラクターチップや、完全新規の顔画像5種の追加が予定されている。

カイト株式会社、ゲームクリエイター限定でシェアハウスへの入居支援を行うキャンペーンを実施

カイト株式会社は3日、ゲームクリエイターの集まるシェアハウス「ギークハウス京都東福寺」の6カ月分の家賃を同社が支払うキャンペーンを開始した(同社公式ブログの告知記事)。

キャンペーンの対象となるのは、個人でゲーム開発を行うゲームクリエイター。参加条件として、同社の提供するアイテム課金機能をアプリへ簡単に実装可能にするサービス「itemstore」を用いた課金型のゲームアプリを3カ月毎に1本リリースすること、同社公式ブログへ毎週1本のブログ記事を掲載することなどが挙げられている。キャンペーン期間の終了後、双方の意思・状況に応じて延長の可能性もあるとのこと。なお、デポジット費用・共益費は入居者負担となる。

募集人数は1名で、募集期間は4月3日から5月6日まで。

ノンフィールド・リソース管理系RPG『人類滅亡後のPinocchia』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリーゲームの新作公開など6本です。

RPG『人類滅亡後のPinocchia』公開

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饗庭淵氏(喘葉の森)は8日、RPG『人類滅亡後のPinocchia(ピノキア)』をブラウザ対応のフリーゲームとして公開した。

主人公がアンドロイドを製造して仲間に加え、探索を進めていくというSF作品。探索中に入手できる文書などによって断片的にバックストーリーが語られていく。

探索はノンフィールド型で、30日という日数制限の中で探索や戦闘でさまざまな資源を入手し、新たなアンドロイドやアイテムを製造してパーティを強化しながら攻略を進めていくというリソース管理系のゲームとなっている。

ダンジョン探索RPG『カルエナダンジョン』ブラウザ版公開

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にほへ氏は13日、フリーゲームのダンジョン探索RPG『カルエナダンジョン』のブラウザ版を公開した。ダウンロード版は2月に公開されている(紹介記事)。

願いを叶えてくれる神様が居るというダンジョンの最深部である地下150階を目指し、敵を倒しながら進んでいく作品。戦闘は4人パーティによるターン制で、各キャラクターの行動はターンごとにランダム選出されたスキルを使う形となっており、プレイヤーは基本的にキャラクターの行動順のみを指定するというシステムが特徴。

行動順や敵の残りHPの数字、敵が状態異常にかかっているかどうかといったさまざまな条件で効果が変わる攻撃スキルや、次に使うスキルの効果を変えるスキル、行動済みの味方を対象にすると効果が上がる回復スキルなどが用意されており、効率良く敵を倒すための行動順を考えるなど、シンプルな操作で戦術性の高いバトルを楽しめる。

アクションゲーム『常世ノ塔』3rd trailerムービー公開

インディーゲーム開発サークル//commentoutは10日、開発中のアクションゲーム『常世ノ塔』(関連記事)の3rd trailerムービーを公開した。

『常世ノ塔』は、毎日サーバー上で自動生成される高難易度のステージをユーザー同士で競い合いながら踏破していく作品。14日~15日に開催されるインディーゲームイベント「TOKYO SANDBOX 2018」に出展予定。

『ファタモルガーナの館 -Another Episode-』新PV公開

ノベクタクルは13日、ノベルゲーム『ファタモルガーナの館 -Another Episode-』の新PVを公開した。

ノベルゲーム『ファタモルガーナの館』の外伝。本編で描かれなかった「魔女と青年の過去」を掘り下げたメインエピソードに加え、短編集などを収録している。初リリースは2015年で、5月18日にSteam配信が開始されることに伴い新PVが公開された。

ADV・ノベルゲームエンジン「ADV+++」バージョン3.0公開

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YOX-Projectは10日、ADV・ノベルゲームエンジン「ADV+++」のバージョン3.0を公開した。

同日で初版リリースより15周年を迎えた老舗のエンジンで、Windows/Mac/Android/iOSに対応。Windows/Mac版は無償で利用でき、商用利用も可能。デベロッパーライセンスを購入することで質問・要望への優先的な対応が受けられるほか、Android版やiOS版を利用可能となる。

メジャーバージョンアップとなる3.0ではサンプルのテンプレートを統合し、1つの実行環境で全プラットフォーム向けの開発を行うスタイルを標準にしたとのこと。

RPGツクール向け音楽素材集「Future Steam Punk Collection Vol.2 Expanded Edition」発売

bitter sweet entertainmentは13日、音楽素材集「Future Steam Punk Collection Vol.2 Expanded Edition」をDLsite.comにて発売した。

RPGツクールMV/VX Ace向けの素材集として、スチームパンク調の世界感をベースに近未来をイメージした作品群。BGMを22トラック収録している。

サスペンスビジュアルノベル『FATAL TWELVE』サントラ発売 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はインディーゲームやフリーゲームのサウンドトラックに関するものなど8本です。

『FATAL TWELVE』オリジナルサウンドトラック・ミニアートブックDLC発売

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あいうえおカンパニーは14日、サスペンスビジュアルノベル『FATAL TWELVE』のSteam版のDLCとしてオリジナルサウンドトラックおよびミニアートブックを発売した。

サウンドトラックには『FATAL TWELVE』の全BGMおよびOP・EDテーマ曲を収録。ミニアートブックにはキービジュアルやパッケージイラストなどゲーム外のものを含むイラストが収録されている。ゲーム本体とDLCを合わせたバンドル版も用意されている。

なおSoundCloudにて、本作の音楽を担当したLow氏によりメインテーマ曲など5曲が公開されている。

『ムラサキ劍 オリジナルサウンドトラック』特設ページ公開

カタテマの爆発パズル物理アクションゲーム『ムラサキ劍』のサウンドトラック『ムラサキ劍 オリジナルサウンドトラック』の特設ページが18日に公開された。

29日開催の音系・メディアミックス同人即売会「M3-2018春」にて頒布予定。クロスフェードデモも公開されている。

『星詠みの紡ぐ詩 音楽集-上-』情報公開

Home Security Companyは18日、ノベルゲーム『星詠みの紡ぐ詩』のサウンドトラック『星詠みの紡ぐ詩 音楽集-上-』の情報をブログにて公開した。

「M3-2018春」にて頒布予定。クロスフェードデモも公開されている。

ホラーミステリーノベルゲーム『紅く追憶の水葬』作品ページ公開

kotonoha*は18日、ホラーミステリーノベルゲーム『紅く追憶の水葬』の作品ページを公開した。

洋館で起きる殺人事件の謎に、“刹那の探偵”を名乗る黒髪の少女が挑むという作品。作者の自作小説のフリーゲーム化とのこと。作品ページにはストーリーやキャラクター紹介のほかシステム紹介も掲載されており、「犯人当て」などもある本格ミステリー作品であることが伺える。作品は5月頃に公開予定。

アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』2周年動画公開

アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』の2周年を記念した動画が公開された。

個人開発者のカナヲ氏(てりやきトマト)が株式会社ドワンゴのゲーム配信サイト「ゲームマガジン」にて、フリーゲームとして連載中の作品。両手両足を奪われた少女と大悪魔のコンビによる復讐の物語が展開する(紹介記事)。

動画ではこれまでのストーリーやノベライズなどの周辺展開を振り返りつつ、今後の展開に関する新情報も収録されている。

DLsite.com、「同人割引キャンペーン」開始

ダウンロード販売サイト「DLsite.com」は17日、「同人割引キャンペーン」を開始した。

キャンペーンに参加している作品が、最大90% OFFとなる割引キャンペーン。期間は5月9日までで、対象作品は随時追加される。

もぐらゲームスで紹介・レビュー記事を掲載した作品のうち、割引対象となっているのを確認できた作品は以下の通り。

雪子の国 ノベルゲーム『雪子の国』(50% OFF:2,268→1,134円)
(記事:ノベルゲーム『雪子の国』ダウンロード販売開始。ふりーむ!ゲームコンテスト最優秀賞受賞作『キリンの国』続編
 

魔神女子 アクションゲーム『魔神女子』(50% OFF:1,620→810円)
(記事:カオスを超えた2Dアクション『魔神女子』 敵の残骸を食べて“女子力”アップ、オシャレコーデに謎クイズ
 

クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女 RPG『クトゥルフ神話RPG 瘴気の海に眠る少女』(50% OFF:540→270円)
(記事:クトゥルフなフリーゲーム・インディゲームおすすめ5選。名状しがたい恐怖を堪能しよう
 

マジックポーション・エクスプローラー RPG『マジックポーション・エクスプローラー』(50% OFF:1,080→540円)
(記事:クッキークリッカーライクな自動探索型RPG『マジックポーション・エクスプローラー』。はた迷惑なダンジョンを薬の力(?)で踏破せよ!
 

有償ゲーム展示企画「シェアゲームフェス」応募受付開始

レイ氏(丘の上のカテドラル)は16日、同氏が主催するゲーム展示企画「シェアゲームフェス」の応募受付を開始した。

「フリーゲーム作者がゲームを販売してみよう!」という趣旨の企画で、応募された有償ゲームが企画サイトに展示される。応募条件は1作品以上フリーゲームを公開したことがあること、作品は有償版として未発表であることなど。フリーゲームに要素を追加した有償版については、はっきりとした違いがあれば応募可能で「違い」に細かい基準は設けないとのこと。

応募締め切りは9月9日で、事前エントリーも受け付けられている。

REFMAP、ブログ開設。RPGツクール2000向けマップチップなどを配布

有料マップ素材集「FSMマップ素材」を制作しているREFMAPは14日、ブログREFMAP~研究部~を開設した。

「FSMマップ素材」は、かつて素材配布サイト「First Seed Material(現在は閉鎖)」で配布されていた素材、通称「FSM素材」をオリジナルスタッフであるREFMAPの手によってリメイクしたマップ素材集。RPGツクールMV向けに制作されているが、他のツールでも利用可能。

ブログではゲーム用フリー素材の配布や素材作成のための研究過程などの掲載が行われるとのことで、RPGツクール2000規格やRPGツクールVX規格のマップチップ・キャラチップなど配布が行われている。

ウィザードリィ風ダンジョンRPG『流れよ我が涙、と魔法使いは言った。』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリーゲームの新作公開など8本です。

3DダンジョンRPG『流れよ我が涙、と魔法使いは言った。』公開

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時雨屋氏(時雨屋本店)は23日、3DダンジョンRPG『流れよ我が涙、と魔法使いは言った。』をフリーゲームとして公開した。

迷宮の中で行き倒れていた魔法使いの「ランタナ」と、それを助けた盗賊の「ローランド」が、とあるアイテムの力で冒険者を召喚し、最大6人のパーティで迷宮の最下層を目指すという作品。「ウィザードリィ風」を謳っており、能力値へのポイントの振り分けやさまざまな特性などを持つ種族の選択などによるキャラクターメイキング、高めの戦闘難易度、宝箱に仕掛けられた罠を解除する要素など、クラシカルなダンジョン探索の雰囲気を楽しめる作品となっている。

ストーリーは探索の進行に応じて展開されるほか、宿屋へ泊まる際にランタナの過去が語られるなど、ノベルゲームとしての一面もある作品。なお、ストーリー要素を省き、任意に作成したキャラクターのみでゲームを開始できる「ノーストーリーモード」も用意されている。

サスペンスビジュアルノベル『FATAL TWELVE』DLsite.comにて発売

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あいうえおカンパニーは27日、サスペンスビジュアルノベル『FATAL TWELVE』および同作のサウンドトラックのDLsite.comでの販売を開始した。いずれも5月8日まで10% OFFセールが実施されている。

電車内で爆発に巻き込まれて死んだ女子高生・獅子舞凛火が、12人の参加者が脱落させ合い、残った者だけが死の運命をなかったことにできるという儀式≪女神の選定≫の参加者となったことから物語が始まるフルボイスの作品。女神の選定においては各参加者の死因や未練といった情報がキーとなっており、選定を通して描かれるそれぞれの参加者が生きてきた道筋や未来への思いといった心情面も見どころの作品となっている。Steam版およびパッケージ版が3月末より発売中。

なお同日、同サークル前作であるアクアリウム・ホラーADV『しずくのおと – fall into poison -』のサウンドトラックのDLsite.comでの販売も開始された。こちらは5月8日まで30% OFFセールが実施されている。

FATAL TWELVE

FATAL TWELVE(あいうえおカンパニー)
十二人の中で、再び生きることができるのはたった一人だけ。これは、死から始まる命の物語――フルボイスでおくるサスペンス・ビジュアルノベル。

FATAL TWELVE Original Soundtrack

FATAL TWELVE Original Soundtrack(あいうえおカンパニー)
さあ奏でましょう。運命の物語を彩る至上の音色を――サスペンス・ビジュアルノベル「FATAL TWELVE」に登場する全楽曲を網羅したオリジナルサウンドトラック。

しずくのおと - fall into poison - Original Soundtrack

しずくのおと – fall into poison – Original Soundtrack(あいうえおカンパニー)
アクアリウム・ホラーADV「しずくのおと – fall into poison -」の全楽曲を収録したオリジナルサウンドトラック。主題歌2曲も収録。

 

Nintendo Switch用ノベルゲーム『Buddy Collection if -宿命の赤い糸-』発売

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Nintendo Switch用ノベルゲーム『Buddy Collection if -宿命の赤い糸-』のダウンロード販売が26日に開始された。

なるとりっくが連作形式のフリーゲームとして公開している『Buddy Collection』のNintendo Switch移植版(関連記事)。「探偵科」のある学校へ通う女子高生の主人公が、問題児が集まる「Eクラス」の男子達とバディを組んで殺人事件の謎を解いていくという作品で、原作1話の内容をベースにシナリオの追加などが行われている。パブリッシングはPLiCyが担当。

異世界フォトジャーナリズムゲーム『Decisive Moment(仮)』開発告知

インディーゲームデザイナーのyuta氏は24日、異世界フォトジャーナリズムゲーム『Decisive Moment(仮)』の開発についてTwitterにて告知した。

現在開発中のアクションゲーム『ParasiteSeed』が完成次第メインで進めていくプロジェクトとのこと。

同人誌「個人でもできる ID@XboxによるXbox Oneゲーム開発 -トルクル(TorqueL)物理調整版振り返り編-」BOOTHにて発売

FullPowerSideAttack.comは24日、インディーデベロッパー向けのセルフパブリッシングプログラム「ID@Xbox」によるXbox Oneへのゲーム配信に関する内容をまとめた技術系同人誌「個人でもできる ID@XboxによるXbox Oneゲーム開発 -トルクル(TorqueL)物理調整版振り返り編-」をBOOTHにて販売開始した。

初出は昨年のデジゲー博2017。BOOTHではPDFデータのみの販売およびPDFデータと紙書籍のセット販売が行われている。

「第13回ふりーむ!ゲームコンテスト」結果発表

フリーゲーム投稿サイト「ふりーむ!」は26日、「第13回ふりーむ!ゲームコンテスト」の審査結果を発表した。

最優秀賞や優秀賞のほか、多数の部門賞が用意されている。もぐらゲームスで紹介記事を掲載したゲームの中では、RPG『星の王女さま』(紹介記事)が長編RPG部門の金賞を、STG『リミッタミニット』(紹介記事)がシューティングゲーム部門の銀賞を、RPG『Helldiver』(紹介記事)が個性派部門の銀賞を、RPG『木陰のアンチクリスト』(紹介記事)が百合部門の銅賞を、RPG『Acassia∞Reload』(紹介記事)が審査員特別賞を受賞している。

学生によるゲーム展示会「Connect Fest 2018」開催発表

関西学生ゲームコンソーシアムは24日、ゲーム展示会「Connect Fest 2018」を5月12、13日に開催することを発表した。

学生が主催し、学生によるゲームが出展されるゲーム展示会。インディーゲームのイベント「BitSummit Vol.6」と同日に、BitSummitが開催される京都市勧業館(みやこめっせ)の隣にあるロームシアター京都にて開催される。出展募集の締め切りは30日。

クリエイター支援サービス「pixivFANBOX」全クリエイター向けに提供開始

ピクシブ株式会社は26日、クリエイター支援サービス「pixivFANBOX」の全クリエイター向けの提供を開始した。

創作活動への月額支援を募集できるサービス。2016年12月に一部のクリエイターを対象としてサービスを開始しており、今回誰でも利用できるようになった。

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