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フリーゲーム長編RPG『PUPPET WILL』。フリゲ×教養が生み出した、今の時代が求める王道RPG

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今回紹介する『PUPPET WILL』は医学生であるMed.y.m氏が制作した長編RPGだ。本作の特徴を一言で表すことは難しいが、あえていえばこれまでに多くのフリゲRPGを楽しんできたプレイヤーからも高い評価を得ている作品だ。更にいえば本作は全体的に整った完成度を持つ作品なので、普段は有料のRPGを楽しんでいるプレイヤーにもお勧めできる作品だ。

フリーゲーム RPG
本作のタイトルロゴ。右手にいる五人がこの物語の主人公達だ

「傀儡の意思」というテーマで描かれる戦争物語

物語はとある大陸に五つの国が共存していたが、その中の一国が大陸の統治をもくろみ他国へ戦争を仕掛けるところから始まる。主人公は戦争を仕掛ける側の国に仕えている剣士だが、人並み外れた戦力を見込まれて、王の右腕として色々な任務をこなしていた。ここまでの流れを聞いてみると、よくある戦争物語に感じるかもしれないが、本作では大陸の統治を目前にして主人公が突然国を追われることになる。そこで主人公は全てを失った個人として戦争に向き合うことになり、そこから本作のタイトルでもある「傀儡の意思」というテーマと共に、物語が繰り広げられていく。

RPGの重要な要素の1つに「シナリオ」がある。プレイヤーの中にはゲームをプレイする上で、映画や書籍のような質の高いシナリオを期待する人も少なくない。フリーゲームの中にも、プレイヤーを感動させるシナリオを秘めた物語は存在するが、本作もそんな中の1つに数えることができる物語だ。

本作のテーマは王道でありながらも、まるで現代社会の一面を風刺しているかのような内容が描かれている。更に物語や設定は細かいところまで作り込まれていて、リアリティがとても追求されている。そしてそれらを支える演出もよくできていて、特に後半は畳み掛けるように熱い展開が繰り広げられる。一言で表すのなら、まさに今の時代が求める王道RPGだ。

本作はオープニングの雰囲気もあり、一見するとダークなイメージを持たれがちだ。確かに全体的にはシリアスの要素が強めではあるが、その一方で所々にギャグやコメディも交えていて、王道で多くの人が楽しめるバランスの取れたシナリオが展開されていく。また作中で挟まれるキャラ同士の掛け合いも面白いので、ダークな要素を理由にプレイを控えている人がいるのなら、是非プレイしてみてほしい。

フリーゲーム RPG
主人公は自らの過去の過ちと向き合おうとしている

フリーゲーム RPG
冒険の中で主人公達の身にも様々な危険が降りかかる

フリーゲーム RPG
名の知れた実力者達にはそれぞれ異名が付けられている

フリーゲーム RPG
各国の首脳も物語に絡んでくる。中には首脳会談で一堂に会する場面も

「利便性を捨てる」試みから生まれたゲーム性

本来ゲームではRPGに限らず、プレイに支障が出るような要素は極力排除するのが定石だ。しかし本作では注意書きにもあるように、あえて「利便性を捨てた部分」がある。例えばRPGの街では、店や宿屋等といったゲームに必要な建物だけを置いて、極力コンパクトに仕上げることが有効な場合がある。本作ではそこをあえて変更して、大きい街はとにかく広く作られている。更に面識のない街の人には無闇に話しかけられなかったり、回復アイテムである薬が高値で売られていたり、通常の戦闘で遭遇する敵が強かったりしている。

しかしこれらは「リアリティの追求」のために行われたもので、結果的には失われた利便性以上のものが提供されている。先程触れたマップに関しても、まるで忠実に再現された世界を本当に冒険しているかのような、広さを生かした完成度と独自性の高いマップに仕上がっている。他方で「広いだけのマップ」にはならないような工夫もされていて、それがシームレスで敵から逃げることができる「エンカウントキャンセル」や、ランダムで落ちている「素材」といった要素だ。素材は色々な用途に使うことができるが、やろうと思えば敵とのエンカウントを無視して素材を集めることもできる。

また「利便性」という点では、本作では戦闘中に使用する技の演出も長めとなっているが、半オートで戦闘が進む場面が多いことや、演出自体の完成度の高さもあり、単調さを感じない演出に仕上がっている。作中の各シーンで使用される音楽の選曲や、効果音の選定が絶妙なこともそれらを支える重要な要素となっている。

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メニュー画面では色々な操作や情報の確認ができる

半オートで戦闘が進む「追撃」を駆使した戦闘

RPGである以上は、肝心のゲームの難易度を気にする人もいると思う。本作の注意書きには難易度は高めと書かれているが、ゲーム中にいつでも難易度を変更することが出来るシステムが搭載されているので、少しでも難しいと感じたらすぐに難易度を変更することができる。とはいえNORMALであれば十分にクリアまで楽しむことのできる難易度だ。

戦闘システムとしては、サイドビュー形式のターン制の戦闘となっていて、攻略するためには戦略性が求められるものとなっている。具体的にはスキル使用時に消費する「AP」と、行動後に半オートで再び行動する「追撃」という要素が鍵を握る。本作ではAPを切らすと一気に全滅のリスクが高まるので、定期的に回復しなければいけない。しかし追撃を成功させれば攻撃と同時にAPを回復することができるので、効率よく敵にダメージを与えることができる。とはいえAPの回復にはコストがかからないので、危なくなったら追撃よりも回復を優先させることが大切だ。

また本作では戦闘が終わる度にAPが回復する代わりに、戦闘以外では回復等のスキルを使用できない設定になっている。そのためいかにHPの高い状態で戦闘を終わらせられるかが鍵を握る。この駆け引きが面白く、ダンジョンでは常に連戦を意識させられることになる。とはいえアイテムの使用はできるので、どうしてもHPの回復が必要になった場合は、アイテムを使って回復できる。

また戦闘以外の面では、リアリティの追求によって難易度が上がっている部分がある一方で、寧ろ逆にリアリティの追求によって難易度が下がっている部分もある。それは素材を合成して作ったアイテムを売る方が、敵を倒すよりも安全に効率よくお金を稼げるところだ。これによって全体の難易度が絶妙なバランスになっているので、もしお金に困ることがあったら試してみてほしい。

フリーゲーム RPG
戦闘はサイドビュー形式のターン制を採用している

荒んだ世界に華を添える様々な作り込み

本作ではやり込み要素も非常に多く、作者曰くプレイ時間は20時間程度とのことだが、サブイベントの回収などを含めた完全なクリアを目指そうと思うと、プレイ時間はその倍くらいはかかる。他方でやり込み要素を無理にこなさなくても本編のバランスには支障がないので、本編だけを楽しみたいプレイヤーには優しい作りになっている。

またバージョンアップによる改良も目覚ましく、中でも人によっては重要視するであろうキャラクターのグラフィックも、リリース後のバージョンアップによって改善された。リリースしたばかりの頃は、一部の仲間のグラフィックには自作ではない素材が使われていたが、現在では仲間のグラフィックは全員自作に差し替えられていて、いっそう独自性が強まっている。

最後に本作のテーマである「傀儡の意思」の意味を改めて書くと、これは他でもない自分の意思を持たない主人公のことを表している。しかしRPGは世界中を自由に冒険することが醍醐味の一つなので、RPGと傀儡の意思はある意味で相反する要素といえる。しかし本作はそういったRPGでは扱いが難しいテーマにあえて真っ向から挑んだ作品で、作者曰くそれはどうしても描きたかったテーマだったとのことだ。

フリーゲーム RPG
クエストは本格的なものからお気軽なものまで。後半には物語の主要人物が依頼主になることも

フリーゲーム RPG
本作の世界では新聞報道がなされているが、情報操作がされていることもある

フリーゲーム RPG
討論会に参加して交渉に成功すると、主人公達の意見を反映してもらえる

フリーゲーム RPG
本作では三種類のギルドが登場するが、その内の一つでは商談を持ちかけることができる

確かな教養に裏打ちされた作品

作者であるMed.y.m氏は、現在本作とも世界観が繋がっている『LITTLE ANCIENT』の制作を進めている。他方で医学生としての顔も覗かせていて、「ゲーム制作」と「医学」という異色の組み合わせが本作の良さにも繋がっている。そういう意味では作者の持つ確かな教養に裏打ちされたフリゲRPGといえるので、興味があったら是非プレイしてみてほしい。

[基本情報]
タイトル『PUPPET WILL』
制作者 Med.y.m(制作者様サイトはこちら)
クリア時間 20~40時間
対応OS Windows XP/Vista/7/8
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/11217


フリーゲームをはじめよう。「第4回 フリーゲームに彩りを添える素材の世界」

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これまでの連載ではフリーゲームの魅力について作品を通してお伝えしてきましたが、今回はフリゲにとって無くてはならない、「素材」について書いていこうと思います。

個人でゲームを作るとき、イラストレーションや音楽などゲームに必要なあらゆるコンテンツを自前で用意するのは非常に困難です。『RPGツクール』や『WOLF RPGエディター』などのゲーム制作ソフトには最初からデータがいくつか用意されていますが、制作者が自分の世界を表現するにはいささか足りない場合が出てきます。そういった時、インターネット上で配布されている「素材」は、制作者達の大きな助けになります。

配布される素材はゲーム制作者だけでなく、ゲームを遊ぶ人にとっても魅力あるコンテンツです。例えば「フリー素材」として配布しているものは無料だから完成度が低いわけではありません。それぞれが作者の特徴を活かして自由に作り上げているので、素材としてのバリエーションは豊かです。有料素材も金額相応以上の精巧な作りをしているものが沢山あります。フリーゲームを遊んでいる最中気になった曲を調べてみたら、その作曲者さんのファンになってしまうのもよくあることです。

ならば、実際にどのような素材が配布されているでしょうか。大まかな分類では、「グラフィック関連の素材」「サウンド関連の素材」「スクリプト関連の素材」に分かれます。グラフィック素材はキャラクターの立ち絵や歩行グラフィック、アイコンのような細かいものまであります。音声素材はゲーム中に流れるBGMや効果音、環境音が挙げられます。スクリプト素材はゲームを製作しないユーザーには聞き慣れない言葉でしょうが、ゲームシステムを改良・変更するプログラムのことです。主にRPGツクールシリーズで使われるもので、例えプログラミングの知識がなくても、ゲーム画面や内部システムを全く違うものに変えることが出来る優れものです。完成度の高いフリーゲームが配布される背景には、こういった素晴らしい素材があるのです。

さて、これら素材配布サイトの中から、グラフィック・サウンドに絞っていくつかご紹介したいと思います。

※素材は各配布先ごとに使用するためのルールが規定されています。例えフリー素材でも著作権そのものは制作者にあり、二次配布は原則禁止です。素材として使用する前に必ず規約を読み、自分の使用方法に問題がないか必ず確認をしてください。

『ねくらマップチップ』

フリーゲーム 素材
 
有償素材の中でもひときわファンの多いものといえば、ねくら氏が販売している『ねくらファンタジーマップチップ素材』が挙げられます。マップチップ素材とは、2D見下ろし型のゲームに向けて作られたグラフィックのことです。ファンタジーと名前が付いているように、洞窟や砂漠や異空間など、様々なエリアに対応しています。色彩が美しいだけでなく、マップに置ける小物も精巧な作りです。無償版や追加マップチップもあるので、興味があれば一度サンプル動画を見るのをオススメします。

素材販売元(DLsite)
素材販売元(BOOTH)
制作者様サイト

『臼井の会』

フリーゲーム 素材
 
フリーゲーム 素材
 
「ふりーむ!」でRPG関連のジャンルを見ると、よく目にするキャラクター達がいます。彼らはRPGツクールやWOLFRPGエディターに最初から入っているものではなく、香月清人氏が制作したキャラクター素材です。表情の差分などが充実しているため、シーンに合わせた感情表現が出来るのが魅力のひとつです。現在はクリエーター支援サービス「Enty」にて随時更新しており、月100円以上の支援登録を行うことで利用することが出来ます。現在キャラクターの立ち絵は100種類近く用意されています。

素材配信先(Enty)
制作者様サイト

『シアンのゆりかご』

フリーゲーム 素材
 
フリーゲーム 素材
フリーゲーム『歪者行進曲』より
 
RPGにおける華である戦闘を盛り上げるモンスター素材。マゼラン氏の『シアンのゆりかご』では、特にダークな世界観によく合うモンスター素材を多数配布しています。「北欧神話」「ソロモン72柱」「クトゥルフ神話」など、世界各地の神話や伝承をベースにしたものが多く、それらが現代的なイラストでリデザインされているのが特徴です。フリー素材として配布されていますが、他にもテーマで統一した素材集も販売されています。

素材配信先(制作者様サイト)

『魔王魂』

フリーゲーム 素材
 
サウンドのフリー素材の大手と言えば、やはりKOUICHI(森田交一)氏の『魔王魂』が挙がります。BGMや効果音のバリエーションは幅広く、BGMだけでも「ロック」「サイバー」「ヒーリング」などジャンルが充実しているので、用途に合わせた使い方が出来ます。フリーゲームだけでなく、スマホのインディーズゲームや動画などでもよく使われているので、誰もがどこかで魔王魂のメロディーを耳にした事があるでしょう。作曲依頼も受け付けているので、本格的なゲーム制作にも対応しています。

素材配信先(制作者様サイト)

『効果音ラボ』

フリーゲーム 素材
 
様々なサウンド素材を取り扱うところがある一方で、「効果音」に重点を置いて配布しているサイトもあります。Killy氏の『効果音ラボ』もそのひとつです。「ドアのノック」や「ガスコンロの点火」のような生活音から、「マシンガンの射撃」や「薬莢の落下」のような戦闘シーンまで用意されています。さらに「足音」ひとつ取っても、草むらからプールサイドまで幅広くカバーしています。音響自体のクオリティも高く、ゲーム制作関係なしにただ聴いているだけでも十分に楽しめます。フリー素材であることとダウンロードが分かりやすいおかげで、初心者でも扱いに困ることはないでしょう。

素材配信先(制作者様サイト)

このような素材は、インターネットの普及とともに大きく広がりました。ネット上のあらゆる創作は彼らの下支えがあって作られています。フリーゲームが多くの人に愛される様になったのも、彼らなくして語ることは出来ません。もちろん紹介した以外にも数多くの素材屋さんが存在します。ぜひ自分で調べて素敵なサイトに辿り着いてください。

さて、連載は次で最終回にしようと思います。最後ということで、「フリーゲーム制作の始め方」で締めたいと思います。ぜひ次回もご期待ください。

フリーホラーゲーム『Ib』の二次創作イベント「ゲルテナカフェ」が開催 作品の世界観を再現した「ゲルテナ展」のスタッフが送る企画。

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最近では、フリーゲームをテーマとしたイベントが開催されることも多くなってきた。
昨年は、フリーゲームオンリー同人誌即売会「Try&Re:save」や、長編フリーゲームRPG『ざくざくアクターズ』のコラボカフェ、そして今年に入ってからはホラーアドベンチャー『クロエのレクイエム』のコラボショップなど、その数は順調に増えているようだ。

フリーゲームオンリー同人誌即売会「Try&Re:save」。10月12日開催!

あの人気フリゲRPGがカフェに!ざくざくアクターズ「ハグレ王国コラボレーションカフェ」11月20日から開催

フリーホラーゲーム『クロエのレクイエム』のコラボショップがオープン!6月18日から池袋にて

そんな中、人気フリーホラーゲーム『ib』の世界観を元にした二次創作イベント「ゲルテナカフェ」の開催が発表された。本イベントは、以前に開催されていた「ゲルテナ展」の派生イベントとなる。

Ib フリーゲーム ホラーゲーム
「ゲルテナカフェ」
 
Ib フリーゲーム ホラーゲーム
 
Ib フリーゲーム ホラーゲーム
 
Ib フリーゲーム ホラーゲーム
 

「ゲルテナ展は、ゲルテナ氏の作品をよりリアルに描き起こし、ゲルテナ展に迷い込んだような錯覚を引き起こす事を目的とした二次創作の展示会です。個人規模なので、展示物、物販等は小規模ですが、それっぽい雰囲気作りを心がけています」というのがゲルテナ展のコンセプトであり、今回はその派生としてカフェを主としました。

(公式サイトより引用)

 
Ib フリーゲーム ホラーゲーム
原作ゲーム『Ib』
 
Ib フリーゲーム ホラーゲーム
 
Ib フリーゲーム ホラーゲーム
前回開催の二次創作イベント「ゲルテナ展」:フリーゲーム『Ib』の二次創作展「ゲルテナ展」開催!7月に渋谷にて。

開催日は2016年9月23日(金)~25日(日)。日程ごとの開催時間はそれぞれ下記のようになっている。

・開催時間
9月23日(金)13:00~19:00(物販最終入場18:30)
9月24日(土)13:00~19:00(物販最終入場18:30)
9月25日(日)11:00~17:00(物販最終入場16:30)

開催場所は東京都中野区の中野F。入場料は、カフェ利用の場合1,000円、物販のみ利用の場合500円となっている。整理券は開場1時間前に配布、物販は混み次第配布となるようだ。また、10歳以下の入場は保護者同伴であっても不可。

また、9月22日(木)の15:00~17:00には、参加者同士の交流会が催されるとのこと。こちらは限定10名の事前予約制となっており、詳細については後日掲載されるとのこと。

二次創作イベントとして毎回話題となっていた「ゲルテナ展」。『Ib』の世界観が好きな人は、今回のカフェイベントに参加してみてはいかがだろうか。

「ゲルテナカフェ」公式サイト

ゲーム投稿イベント「WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)」第八回が開催!

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多くの名作フリーゲームを生み出したゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」。
このツールを使用して作られたゲームとしては、以前もぐらゲームスでもインタビューを行ったサークル「小麦畑」のアドベンチャーゲーム『デンシャ』『ダンス・マカブル』など、様々な作品が存在している。

名作フリーゲーム制作者が考える「ゲームの作り方」のコツとは? 小麦畑主宰 oumi氏インタビュー

このゲーム制作ツールを使用したフリーゲームの投稿イベント「WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)」が、今年も開催される。

WOLF RPGエディターコンテスト
「WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)」公式サイト
 
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本コンテストは、「WOLF RPGエディター」の開発者であるSmokingWolf氏が主宰するユーザ参加型のイベントとなっている。今回は第8回目の開催となり、作品の応募期間は2016/7/30(土)の23:59までだ。

コンテストの内容としては、応募された作品が「熱中度」「斬新さ」「物語性」「画像/音声」「遊びやすさ」「その他加点」の6部門でプレイヤーから点数で評価され、それぞれの部門別に順位が決定。それら部門別の得点などによって、総合グランプリが決定される。また、プレイヤーからの評価時に寄せられたコメントは制作者側に届くため、自分のゲームを他の人がプレイした感想も知ることが出来るのだ。

その他詳細に関しては、公式サイトも見て欲しい。
これまでにも多くの作品が投稿されてきたコンテストを、ぜひ今年も楽しみたいところだ。

「WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)」公式サイト

フリーホラーゲーム『青鬼』のアニメ化が決定

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謎の館に迷い込んだ主人公「ひろし」たちが、彼らに襲い掛かる謎のブルーベリー色の巨人「青鬼」から逃げ切ることを目的としたフリーホラーゲーム『青鬼』。謎解きや恐怖演出が丁寧に作りこまれており、ゲーム実況動画でも大きなヒット作となっている本作。このゲームが、2016年10月より順次アニメ化されることが発表された。
 
青鬼
『青鬼』アニメ版公式サイト
http://aooni-anime.com/
 
『青鬼』のアニメ版は、TVアニメ版・劇場アニメ版の2つになるとのこと。TVアニメ版はデフォルメ調のSDキャラによるホラー&コメディータッチのショートアニメ、劇場アニメ版は原作とは異なるオリジナルストーリーのミステリホラーが展開される。アニメーション制作はいずれも『ひぐらしのなく頃に』のアニメ版等を制作したスタジオ・ディーンが担当する。

青鬼
劇場アニメ版『青鬼』
 
青鬼
『青鬼』原作ゲーム
 
青鬼
 
漫画・小説・実写映画など数々のメディアミックスを行ってきた『青鬼』が次はアニメに。今後の情報を待ちたいところだ。

『青鬼』アニメ版公式サイト
http://aooni-anime.com/


2013年に刊行された『青鬼』小説版

フリーホラーゲーム『朝溶けの魔女』。男として育てられた女の子の辿る運命とは

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朝溶けの魔女
 

父親と喧嘩をして家を出た天塚ユイ(あまづかゆい)は、
祖父の鍵をくすねて
「大人になるまで行ってはいけない」と言われていた別荘まで、
はるばる海を越えてやってきた。
そこで出会ったのは──

公式ページより引用

 
夏といえばホラー。夏休みはそろそろ終わりに近づいているかもしれないが、この季節柄、フリーゲームではホラーアドベンチャーの発表数が増えてきている。そこで今回は、そんなフリーゲーム作品の中から、先日公開されたADV作品『朝溶けの魔女』を紹介しよう。

このゲームは、ある理由により男として育てられた女の子「ユイ」を主人公としたアドベンチャーゲームだ。ある日、ユイは突然、親からの言いつけによって結婚をさせられることになってしまう。

家の方針に反発したユイは、「大人になるまで行ってはいけない」と伝えられてきた別荘へと向かう。そこで出会う管理人の青年の存在や、怪奇現象が起こる別荘の謎。そして、ユイの出生の秘密とは……。様々な出来事が交錯し、物語が展開されていく。
 
朝溶けの魔女
いままで男として育てられてきたが、急に結婚を決められ、女の子として生きろと言いつけられるユイ
 
本作のゲームシステムとしては、探索と謎解きの組み合わせとなるオーソドックスなアドベンチャーだ。基本的な進行としては、情報を元に別荘を探索し、アイテムを手に入れ謎を解くことで物語が進展するというもの。難易度の高めな謎解きでもヒントが存在し、謎解きの苦手なプレイヤーでも物語を楽しめるようになっている。

そのため、このゲームの面白さとしては、システムの新規性というよりは、作り上げられた「物語」を追っていくことにあるだろう。親から決められた結婚を撥ね付け、家を飛び出して海外の別荘に向かったユイは、たどりついた別荘の玄関で突然、見知らぬ金髪の青年に捕まってしまう。ユイを捕まえた青年は、この別荘の管理者だという。ユイは青年に頼み込み、数日間だけこの別荘に居候することになる。
 
朝溶けの魔女
家を出る準備をするユイ
 
朝溶けの魔女
海外にある別荘へとたどり着く
 
朝溶けの魔女
見知らぬ青年につかまってしまうが、なんとか居候させてくれるよう頼み込む
 
どうにか別荘に住まわせてもらえることになったユイだが、そこではいくつかの怪奇現象に遭遇することになる。別荘の裏にある深い森の存在や、青年から「絶対に入るな」といわれた「中央の部屋」……。次第に、ユイの身にも変化が訪れる。
 
朝溶けの魔女
別荘二階に存在する「中央の部屋」。何が隠されているのだろうか
 
朝溶けの魔女
別荘の傍に存在するお墓の意味とは
 
そして、別荘に住まうもう一人の青年。彼はどうやらユイのことを知っているようだ。当初、別荘へ侵入を図ろうとしたユイに対して呆れながら応対するものの、気分転換に美術館に誘うなどの気遣う様子も見せる。そこで赴いた美術館では……?
 
朝溶けの魔女
ユイを気遣ってくれる管理人
 
朝溶けの魔女
美術館では何が起こるのだろうか

ゲーム中盤、奇妙な出来事が増えていく頃に、物語はひとつの転換を迎える。新たな人物も登場し、一気に物語が進んでいく。別荘に存在する秘密、ほのめかされる「魔女」の存在、ユイたちの一族の「掟」、そして自分自身のことを知ったときに、ユイは何を思うのだろうか。
 
朝溶けの魔女
夜のバスルームに浮かぶ謎の文字
 
朝溶けの魔女
鉄パイプを持った謎の男の登場

探索型のフリーホラーゲームといえば、コンシューマ展開も行われた名作『コープスパーティー』や『パレット』から、実況動画以降に大きな人気を博した『青鬼』『ib』などが存在してきた。近年では『霧雨が降る森』や『殺戮の天使』など、探索・謎解き要素を残しつつも「物語」の面により比重を置いたホラーアドベンチャー作品も増えてきている。本作『朝溶けの魔女』も、そういった物語面への注力を見ることができ、フリーゲームにおけるひとつの流れが感じられるものとなっている。
 
朝溶けの魔女
本作の公式ページのイメージイラストも、ゲームの世界観を表現したものとなっている
 
朝溶けの魔女
 
ゲームクリアまでのプレイ時間は約3,4時間となっている。マルチエンディング制が採用されており、エンディングの分岐となるポイントも存在するため、コンプリートを行いたい方は、こまめにセーブデータを保管しておこう。

公式サイトでは一部の謎解きの攻略も存在しているので、もしゲームに詰まってしまったらそちらも見てみることもお勧めしたい。本作は追加要素を含めたアップデートも数回行われているため、既にクリアした人でも改めて遊んでみるのもいいだろう。

[作品情報]
タイトル 『朝溶けの魔女』
制作者 Portrain(制作者様サイトはこちら
対応OS Windows 7/10
プレイ時間 3~4時間程度(謎解きの所要時間による)
価格 無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/12338

フリーゲームをはじめよう。 「第5回 フリーゲーム制作をはじめよう!」

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これまでに4回行ってきた連載「フリーゲームをはじめよう。」は今回で最終回です。今までフリーゲームの魅力を遊ぶ側の視点を中心に取り上げてきましたが、遊ぶだけではなくて自分でゲームを作ることも大切な要素のひとつです。なので連載の締めくくりとして、「フリーゲーム制作のはじめ方」という話題を書き連ねていこうと思います。

幅広い可能性を持ったゲーム制作ツール

かつて個人でのゲーム制作には、とても大きな壁が立ちふさがっていました。素人がイチからゲームを作り始めるための選択肢はけして多くありませんでした。手軽に制作出来るツールは数少なく、本格的に作るためにはプログラミングが必要になってきます。さらにインターネットゲームを公開した後の反応も、プレイ・実況動画やデバイスが普及した今に比べると限定的でした。

しかし現在に至るまで、ジャンルに合わせて多種多様なツールが販売・配信されるようになりました。例えばノベル、アドベンチャーゲーム制作の選択肢は非常に多いです。もぐらゲームスでも紹介した『ティラノビルダー』を始め、『吉里吉里』『LiveMaker』『NScripter』他多数揃い、どれもプログラミングより手軽にゲームを作れます。
 
フリーゲームをはじめよう。
紙芝居感覚でゲームを作ることが出来る『ティラノビルダー』。先日話題になった『どとこい』のように、アイデア次第では斬新なゲームも作れる。
 
フリーゲームをはじめよう。
出会う女の子がすべてドット絵に見える、異色の設定で話題となった『どとこい』
 
ゲームを作るソフトとして人気の『RPGツクール』シリーズも、何世代もかけて様々な機能が追加され、より作りやすいツールになりました。先日ブラウザやスマホアプリに対応した『RPGツクールMV』が発売されましたが、前作『RPGツクールVXAce』についても手軽かつ動作が早いというメリットがあるため人気は衰えていません。また、古くから普及している『RPGツクール2000』は、制作者同士の交流によって技術的なノウハウが蓄積され、他のシリーズにも劣らないほどの作品が現在も発表され続けています。
 
フリーゲームをはじめよう。
『RPGツクール』シリーズではRPGが手軽に作れるが、『ゆめにっき』や『青鬼』など、一大ブームを巻き起こした他のジャンルの作品もツクール製だ。
 
これほど選択肢が多いと、どれを選べばいいか迷ってしまいがちです。個人的には直感的に作りやすい『ティラノビルダー』や『RPGツクールVXAce』をオススメしたいですが、自分が感銘を受けたフリーゲームを制作したツールを選んでみるのも一つの手です。例えば『WOLF RPGエディター』は定期的にコンテストを行っており、良いゲームを遊んだ刺激を受けて、自分の制作に活かすことも出来ます。

ゲーム投稿イベント「WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)」第八回が開催!

無料の制作ソフトだけでなく、有料でも体験版を出しているソフトも多いので、まずは気軽に触って自分に合うものを探してみましょう。

ゲーム制作は始めるよりも完成させるほうが遥かに難しい

さて、みなさんは「エターナる」という言葉をご存知でしょうか?これはゲーム制作における俗語で、制作に取り組んだゲームが永遠に完成しないことを指します。膨らましすぎて破綻し始める設定、全グラフィックを自作しようとしたゆえの息切れ、作っているうちにゲームがつまらなく思えてきて中断・・・これは多くの個人制作者が恐怖することのひとつです。

手軽にゲームを作り始められるツールを手にすると見落としがちですが、大手メーカーが販売するゲームは、リリースするまでとても多くの人が携わっています。プロデューサーやデザイナーやプログラマーだけでなく、広報や流通、事務や資金繰りを担当する人達が、役割を分担しながら作っています。ゲームは見えない支えもあってはじめて完成するものです。もしもフリーゲームを1人で作ろうとするならば、様々な作業の負担が一気にのしかかってきます。チーム制作であっても、それが大変なことには変わりません(むしろ意思疎通の難しさから失敗するケースもあります)。

ほとんどのフリーゲーム制作では収益が発生しませんし、感想を必ずしも得られるとは限りません。その中でモチベーションをいかに保ってゆくかは、制作者にとって最も重要な課題です。
 
フリーゲームをはじめよう。
日頃何気なく遊んでいるゲームは制作者の努力の結晶。しかし世に出なかった数々の作品も存在する。

誰もが迷い、間違えながらゲームを作る楽しさを知ってゆく

ゲームが完成しないことは、誰しも起こり得ることです。初心者ならいざ知れず、有名な制作者の方でもそういった壁にぶち当たってきました。逆を言えば、そう言った経験の積み重ねが、魅力的なゲームが生まれる糧になっているのです。

アマチュアである以上、正しいゲームの作り方はありません。時にいい加減に作ったものが思わぬ好評を得たり、冗談で紛れ込ませたおまけ要素がプレイヤーの心を掴むこともあります。逆にいいものを作ろうと気負いすぎて、足をすくわれることだってあります。

正解がないからこそ、ゲームを作る人達はどこかで悩みます。ですが今はネットを通してその経験を共有しあうことが出来ます。例えばSNSや掲示板での交流の中で、自分にない考えを知ることがあります。制作ツールのwikiは先輩制作者が積み重ねた経験の産物です。誰もが迷い、間違えながらゲームを作ることで、ゲーム制作という大きなコミュニティが成り立っています。

ここまでゲーム制作が大変なことを大きく伝えてきましたが、それでも創作者の人口は増え続けています。その理由はたったひとつ、ゲーム制作は楽しいからです。自分が面白いと思ったアイデアを形にすること、マップを作りキャラクターを動かすこと、自分の考えや思いをテキストに忍ばせること、一部の人にしか分からないネタをぶっこむこと、そして何より誰かにゲームを遊んでもらうこと。そのすべてがゲームを遊ぶだけでは体験できない魅力的な世界です。

もし少しでも興味を持ったのなら、ぜひ気軽に制作ツールで遊んでみてください。今まで見えなかったゲームの違う一面が、きっと見えるはずです。

フリーゲームをはじめよう。
 
フリーゲームをはじめよう。
 
フリーゲームをはじめよう。
 
フリーゲームをより多くの人に親しんでもらうため、この連載を開始しました。最初に書いたとおり、無料であってもハードルの高い世界かもしれません。しかし誰もが表現者としてゲームを作る時代がやって来た今、フリーゲームはひとつの大きなコンテンツとして人々を巻き込み、進化をし続けています。

これにて、5ヶ月に渡った連載「フリーゲームをはじめよう。」はおしまいです。用意された「ゲーム」という枠をちょっとだけ離れ、フリーゲームをはじめてみませんか?あなたが探し求める体験が、今この瞬間生まれているかもしれません。

元ファイアーエムブレム開発者の同人SRPG『ヴェスタリアサーガ』が9月21日公開予定

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かつて『ファイアーエムブレム』シリーズの制作を手掛けてきたゲームデザイナー加賀昭三氏による同人SRPG『ヴェスタリアサーガ』。SRPG制作ツール「SRPG Studio」を使用して制作されている本作は、昨年の情報公開後、SRPGファンを中心に完成が待たれていた作品だ。

『ファイアーエムブレム』を生み出したゲームデザイナー・加賀昭三氏が同人ゲームを制作中

そんな本作であるが、8月21日、ヴェスタリアサーガのwebサイトが公開され、9月21日にゲームが公開予定であることが発表された。

ヴェスタリアサーガ
ヴェスタリアサーガ webサイト
 
ヴェスタリアサーガ
 
webサイトは今後、正式な公式サイトに移行される予定もあるとのことだが、現在のページでも物語の背景、基本的なシステム、登場する勢力図などが掲載されており、基礎的な情報が充実している。また、本作のプロモーションムービーも公開されており、こちらを見るとより雰囲気を感じることが出来るようになっている。
 

 
ヴェスタリアサーガ
戦略図の上で描かれる物語
 
ヴェスタリアサーガ
登場人物たちの会話画面
 
ヴェスタリアサーガ
動きのある戦闘画面
 
ヴェスタリアサーガ
戦闘時の会話もあり
 
ヴェスタリアサーガ
勢力が複数入り乱れての戦いが展開されそうだ
 
ヴェスタリアサーガ
敵の大軍を前にして……
 
本作はフリーゲームとしての頒布となっている。正式タイトルは『ヴェスタリアサーガ 亡国の騎士と星の巫女 Ⅰ』だが、「Ⅰ」となっているのは、本作では元になった物語の前半部分までの完結まで描かれるためとのこと。2部の制作はまだ未定となっている。まずは9月に公開予定の本作をじっくりと待ちたいところだ。

ヴェスタリアサーガ webサイト


フリーゲームコンテスト「WOLF RPGエディター コンテスト(ウディコン)」第8回の結果が発表

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2016年7月24日より開催中のフリーゲームコンテスト・第8回「WOLF RPGエディター コンテスト(ウディコン)」の結果が、8月26日に発表された。この企画はゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」で作られたフリーゲーム投稿コンテストとなっており、例年数十作品のゲームが投稿される賑わいのあるイベントとなっている。

ウディコン
第8回WOLF RPGエディター コンテスト 結果発表ページ

コンテストの内容としては、応募された作品が「熱中度」「斬新さ」「物語性」「画像/音声」「遊びやすさ」「その他加点」の6部門でプレイヤーから点数で評価され、それぞれの部門別に順位が決定。それら部門別の得点などによって、総合グランプリが決定される。また、プレイヤーからの評価時に寄せられたコメントは制作者側に届くため、自分のゲームを他の人がプレイした感想も知ることが出来る。

発表された結果のうち、総合順位第6位からの1位までの作品は下記になっている。
 
ウディコン
第6位:タワーディフェンスゲーム『Defence Saviors (ディフェンスセイバーズ)』
 

第5位:サイドビューRPG『Trustia ~トラスティア~ Last Reincarnation』
 
ウディコン
第4位:RPG『ウルファールのサンプルゲーム(仮)』
 
ウディコン
第3位:電子ゲームブック 『電子ゲームブック 自由落下』
 
ウディコン
第2位:ボードゲーム×ローグライクRPG『箱庭フロンティア』
 
ウディコン
第1位:収穫アクションゲーム『収穫機道ろぼふぁーむ』
 
「WOLF RPGエディター」作者であり本企画の主催でもあるSmokingWOLF氏の総評にもあるように、コンテストの「総合順位」と「プレイヤーにとって宝物となる作品かどうか」は別物だ。投稿作品は引き続きダウンロードできるので、各々気になる作品を探してみてはいかがだろうか。

第8回WOLF RPGエディター コンテスト 結果発表ページ

「ステージ1」のクリア後に待つものは…? フリゲアクション『ステージ1 コンプレックス』

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ステージ1 コンプレックス
 
導入部という物は、その作品がどのようなものであるのかを伝える上で大切なものだ。
とりわけゲームにおいては、操作方法やゲームのルールをプレイヤーに伝えるために「チュートリアル」を挿入したり、最初のステージで操作の段階を踏ませるような構成になっている場合がほとんどである。

今回はそんな「最初のステージ」にこだわった、IN氏制作による横スクロール型の2Dアクションゲーム『ステージ1 コンプレックス』を紹介する。

何回やっても何回やっても最初のステージが越せないよ!

『ステージ1 コンプレックス』のゲームシステムは、横スクロール型のアクションゲームのオーソドックスなスタイルを踏襲している。
十字キーで左右に移動し、ジャンプ・攻撃を駆使し、針山を飛び越えたり障害となる敵を倒したりしながら、左から右へ進んでゴールフラッグを目指すのが基本ルールとなる。

ステージ1 コンプレックス
ステージ1 コンプレックス
ステージ1 コンプレックス

そしてゴールにたどり着くとステージ1クリアとなり、次のステージ1が開始される。

…何を言っているかわからないと思うが、ステージ1が始まるのである。

ステージ1 コンプレックス

地形や敵の出現する位置といったステージの構成は、つい先程までにクリアしたステージ1と全く同じ。
しかしながらそのステージ1には様々な”ギミック”が追加されており、ギミックはステージ1をクリアするたびに様々に変化する。
このように、手を変え品を変え次々に現れる「ステージ1」を攻略することが本作の目的となる。

敵や敵弾との接触でHPが無くなるか、針山に接触するなどした場合にミスとなり、ステージの中間にあるチェックポイント以前ではステージの最初から、チェックポイント以降ではチェックポイントからの復活となる。
元々が簡単な「最初のステージ」であるため、ミスするようなポイントはそう多くはないだろう。

それでもやられてしまうという人であっても、残機制限は無く無制限に復活が可能である。
さらに、ミスの回数に応じてプレイヤーに特殊能力が備わるようになっているため、アクションが苦手な人でも苦手なりに次のステージ1へと進めるようになっている。

崩壊していく「ステージ1」の概念

後半のステージ1(この言い回しも奇妙なものであるが)ともなれば激しい攻撃にさらされることとなる。残機制限が無いとはいえ、心して挑みたい。

ステージ1 コンプレックス

また、10ステージ、もとい10回のステージ1ごとに、ゴールフラッグの代わりにボスキャラクターが待ち受けている。
ただしこのボスキャラクターの存在は、上述の無制限に復活できる仕様からある程度のゴリ押しでも突破が可能になっているため、やや噛み合いが悪いようにも感じられた。

ステージ1 コンプレックス

ゲームを1度クリアすると各ステージ1を個別に選択してプレイ可能なレベルセレクトモードが解禁される。

レベルセレクトモードでは個別のステージ1のタイムアタックのほか、「全てのコインを獲得する」などの各ステージ1ごとに課せられた固有の条件を達成するミッションに挑戦することができる。
多彩なステージ1を舞台に様々な遊び方をしてみるのも一興だ。

「アクションゲームのアイデア」のアソート・パック

『ステージ1 コンプレックス』の最大の魅力はやはり、発想の限界に挑戦するかのごときギミックの数々だ。

敵からの攻撃、ステージ後方から迫りくる歯車、見えない壁、低重力によってジャンプの軌道が変化する、はたまたどこかで見たようなアレやコレなど、その枚挙には暇がない。
画面左下部に表示されているステージ名がギミックのヒントになっているので注視してみると良いだろう。

例えば下記画面写真の重力反転ステージ「6つの5」などは、インディーズゲームのファンにはピンとくる所があるのではないだろうか?

ステージ1 コンプレックス

たったひとつのステージしか存在していないにも関わらず、豊富なバリエーション展開が驚きをもたらしてくれると同時に、次のステージ1に待ち受ける仕掛けを楽しみにさせてくれる。

ここで多くを語るよりは自身で実際にゲームをプレイしてもらい、各ギミックの妙をその目で確かめてもらいたいところではあるが、筆者が特に秀逸だと思ったものを挙げさせてもらえば「ステージ途中でのワープポイント」のあるステージだ。ステージに配置されたオブジェクト自体は同じながら、ワープによって階段や針山といった特徴的な地形に遭遇する順番を入れ替えることで、別のステージのような構成を生み出している点には関心しきりだった。

アクションゲームを見る目が、少しだけ変わるかもしれない。
そんなアイデアの詰め合わせが本作『ステージ1 コンプレックス』といえるだろう。

[基本情報]
タイトル: ステージ1 コンプレックス
制作者: IN(インサニティ)
クリア時間: 30分程度
対応OS: Windows (XP以降)
価格: フリーウェア

ダウンロードはこちらから

(ふりーむ)
http://www.freem.ne.jp/win/game/11768
(フリーゲーム夢現)
https://freegame-mugen.jp/action/game_4953.html

残暑も吹き飛ばす恐怖!おすすめフリーホラーゲーム10選

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9月になり、夏休みも明けて普通の生活に戻る人も増えてくる頃ではないでしょうか。しかし、まだまだ残暑が残る時期。そこで今回は、蒸し暑い日にもぞくっとなるようなフリーホラーゲームを紹介します。これまでもぐらゲームスにて紹介していない作品や、幅広いジャンルを取り揃えたので、気になる作品がある場合には、ぜひともプレイしてください。

記憶少女THE END

フリーホラーゲーム

『記憶少女THE END』は、ひがしどら氏制作の探索ホラーADVです。
霊道という異世界に飛ばされてしまった三人の高校生が元の世界に戻れるのか?そして過去に起こった悲しい事件を解決できるのか?…という話で章ごとに「病院」「学校」「日本家屋」「アパート」や「屋敷」などを探索していきます。

フリーホラーゲーム
フリーホラーゲーム

難易度は多少高めで、時間制限イベントもある他、敵に見つかってしまうとゲームオーバーになるなど、難しい箇所もあります。しかし、システムはかなり分かりやすく、理不尽さやとっつきにくさが無いです。

ストーリーに関係する、あるいは関係ない場面でも常に恐怖が襲ってくるという怖さは常にありますし、エグい場面もあります。しかし、それだけではなく最後には切なく、泣かせる話になっています。
(中津悠一)

ダウンロード:ふりーむからダウンロード

BLACK LABO

フリーホラーゲーム

ステルスアクション要素が高めな、謎解き探索ADVです。
誰も助けが来ないなか、ただ一人で研究所を脱出することが最終目的となります。

本作が他の探索ADVゲームと違うところは「被験体」から逃げるのが難しいこと。
他のゲームでは「時間が一定期間すぎれば去るので、ひたすら逃げて撒く」ことが出来ます。
しかし、ここだとゲーム全体を通して延々と追い続けてきます。
一度襲われても、即ゲームオーバーというわけではないですが、
出血を早めにアイテムで止めておかないと、非常にマズい。

フリーホラーゲーム
 
体力が低下すると、速度がものすごく遅くなり被験体に襲われる確率が格段に上がってしまいます。その状態でさらに襲われてしまうとゲームオーバーとなります。コツを掴まないと、延々と逃げまわることになるでしょう。研究所の謎を解き明かし、脱出することが出来るでしょうか?
(中津悠一)

ダウンロード:公式ダウンロードページからダウンロード
(本作のプレイには、RPGツクールVXのRTPのセットアップが必須です。環境にない場合は、必ず設定しておいてください。)

束縛スル里

(※このゲームはR-15対象です)

フリーホラーゲーム

本作は、ホラー好きならぜひ遊んでってほしいという逸品ホラーサウンドノベルです。
舞台は、山奥の廃村。廃墟研究RUINSの主、満月吾郎は山奥の地元にご一行を招待します。
そこは、かつては栄えていたものの、人が出て行ってしまい、ほとんどが廃墟になってしまいました。
そこで、数々な奇怪な事件に巻き込まれることになる・・・というのがおおまかなあらすじ。

フリーホラーゲーム

話によっては、王道推理ミステリになったり、スプラッタ、伝記ものになったりいろいろな変化があるのが面白いですね。
ハッピーエンドで終わる話もあれば、トゥルーエンドで奈落の底に突き落とされるような話もある。ぶっとんだギャグ、濃厚な恋愛話もあり、要は何でもあります。
共通の世界観を持つ前作『渇望スル島』もオススメです。
(中津悠一)

ダウンロード:ふりーむからダウンロード

箱弐伍遺体

(※このゲームはR-15対象です)
フリーホラーゲーム

2chのオカルト板の話をモチーフに作られた2ch発サウンドノベル。
マンションに集まった自殺志願者の少女たちは、屋上から飛び降りる予定だったものの、エレベーターが故障。しびれを切らした少女たちは、死ぬ前に「墓場まで持っていく秘密」について語り始めていったのだ、というのがおおまかな話。

選択肢はないため、基本的に読み進んでいくだけではありますが、ものすご~~く恐ろしい。
元となった話を知らなくても楽しめるし、知っていればより楽しめるかもしれません。
怖いだけではなく、演出や絵もすごく洗練されていて、読み進めていても楽しいですね。
ただ、これを読むと田舎道やエレベーターやテレビの砂嵐が怖くなるかもしれないですが。

フリーホラーゲーム
(中津悠一)

ダウンロード:公式サイトからダウンロード

怪奇探索少年隊

フリーホラーゲーム
 
今学期中に転校してしまう同級生が「幽霊を探したい」と言いだし、三名で「怪奇探索少年隊」を結成、学校にまつわる怪談などの謎を解き明かしていくというクリック&探索アドベンチャー。
学校の怪談が大ブームになった時代に児童だった筆者にとっても、懐かしく感じるゲームでした。

地図パートからシナリオを選択していき、探索で怪しい個所をひたすらクリックして探していきます。それを進めていくと、最終的には時間制限イベントが発生します。
そこでミスや失敗があればゲームオーバー。ちょっと難しい個所はあるけれども、
つまるわけではなく、ヒントもくれるのでそれを参考に進めてみましょう。

作中内で出てくる脅かしも、ちょっと驚くものから、本気でビビるくらいに
恐ろしいものが襲ってきます。果たして、あなたは最後まで進められるだろうか?

フリーホラーゲーム
フリーホラーゲーム
(中津悠一)

ダウンロード:ふりーむからダウンロード

3ROOMS

フリーホラーゲーム

謎の部屋に監禁されてしまった主人公。脱出を試みようとドアを開けると、異様な部屋が出てきました。さらには主人公の彼女までも監禁されていたことを知り…3つの部屋の謎を解き明かし、生きて返ってくることが目的のホラーノベルゲームです。選択肢あり、セーブ機能は無しですが、オートセーブはあります。(一度クリアすれば、途中の選択肢をある程度選べる)

フリーホラーゲーム

この「閉鎖環境における人智を超えた恐怖」というものを、実にねっとりと、
容赦なく描いていく作品でして、それなりにグロテスクなシーンも出てきます。
何が起こるか全く予想できないのも恐ろしいし、そして真実そのものもおっそろしいです。

『恐ろしい物にある程度の耐性がある方のみ、プレイを楽しんでください』と警告してくるように、
『このゲームはホラーゲームですので、恐ろしい終わり方をしているものこそが、
価値のあるエンドとなります。基本的に、ハッピーエンドはありません。』

とReadmeで書いてあるように、容赦なくいろいろ襲いかかってきてきます。
覚悟の上で挑んでください。
(中津悠一)

ダウンロード:Vectorからダウンロード

『Nevermore』

フリーホラーゲーム

『Nevermore』は、1プレイ10分程度で終わるというお手軽さと、物語が全て直接的には描かれないという、プレイヤーの「考察」が必要なマルチエンドの物語が特徴的な作品だ。

主人公の青年「ケイ」は、友人のバートから、とある手紙を受け取る。その手紙に書かれていたのは、とりとめもない日常的な出来事を綴ったものであったが、最後に短く「兄に殺される。助けてくれ」と書かれていたのであった。アパートを訪れたケイはバートを探すが、、そこで待つものは…?

ゲームシステムは基本、アイテム取得と探索がメインとなるが、このゲームの魅力としては「物語」の要素があげられる。ケイに送られた手紙の謎とは?そして、誰もいないアパートには何が存在するのか……?ゲームを進めていく中の回想で描かれる物語などを含め、それらを読み解いていく楽しみがあるのだ。

エンディングをコンプリートしても1時間はかからないほどの短編となっているので、謎に満ちた恐怖の探索アドベンチャーを楽しみたい方は、ぜひ遊んでみてほしい。
(poroLogue)

ダウンロードはこちらから

『案件:RoomNo666』

フリーホラーゲーム

本作は「ウイルスに感染した映画データの物語内容が書き換えられてしまった」という異色の設定のアドベンチャー作品。ゲームシステムとしても「改ざんされてしまった映画を、プレイヤーの手で正常な物語に修正する」という独特なものとなっている。

主人公である「あなた」は、ある映画会社から不思議な話を聞く。 もうすぐ公開予定のホラー映画「RoomNo666」がウイルスに感染してしまい、「RoomNo666」の主人公「セラ」が、映画に紛れ込んでしまった他のホラー映画の登場人物によって殺されてしまう物語に書き換わってしまったという。 そんな「あなた」への依頼は、不思議なパソコンソフト「ムービークリーナー」を使い、映画の物語を元に戻すことだ。

修正の方法としては、自動的に進行していく映画の画面内に表示されている「赤いターゲットマーク」を、除去対象に合わせてボタンを押すこと。紛れ込んだ登場人物にセラが殺されないように注意しつつ、存在が現れたときに除去を行なう必要がある。ただ、セラに襲い掛かる怪奇現象は、全て別の映画の登場人物というわけではない。元々登場予定であった怪奇現象もあるので、誤魔化されずに紛れ込んだ存在だけを除去していこう。

プレイ時間としては1~2時間ほどでクリアできるものとなっている。まるで映画を見ているかのようなプレイ感覚と、「プレイヤーの手で物語を修正する」という独特なシステムを堪能したい方は、ぜひともプレイしてほしい作品だ。
(poroLogue)

ダウンロードはこちらから

『モノルーム』

フリーホラーゲーム

『モノルーム』は、探索する舞台が「自分の部屋」という1つのマップだけでありながら、部屋に何度も戻ってくるうちに、内装が少しずつ部屋が変容していくというギミックが特徴的な作品。不気味に変わりゆく部屋の恐怖感に、プレイヤーがじわじわと追い詰められていくのが魅力だ。

本作の主人公「アユム」は、今年から社会人として働いている新入社員の青年だ。いつも通り会社に出勤するために外に出ようとしたつもりが、何故か部屋の中に戻ってきてしまう。アユムは記憶がおぼろげになりながらも、何度も部屋の外に出ることを繰り返す。そして、部屋の様子が少しずつ変わっていることに気付いたアユムの前に、謎の存在が現れ……。

本作の探索場所はたった1マップのみだが、探索を終えて部屋を出ようと扉を開けるたびに、細かい部分が変化していく。「部屋を出て、戻ってきた時には何かが変わっているかもしれない……」そんな恐怖感が、上手く煽られるものとなっているのだ。

アユムと同じく、脱出できない部屋に迷い込んで悲しみにくれる女の子「ルカ」と、どこか飄々としている男の子の「トワ」と共に、脱出を目指そう。本作は、1プレイ30分ほどでクリアすることが出来る。またマルチエンディング制を採用しているので、エンディングをコンプリートする楽しみもある。ぜひ遊んでいただきたい。
(poroLogue)

ダウンロードはこちらから

『ライトを消すだけの高時給な宿直』

フリーホラーゲーム

『ライトを消すだけの高時給な宿直』は、2Dホラーゲーム『Efframai -エフレメイ-』を制作した夜雨ドッド氏の作品だ。お化け屋敷的とも言える。10分強という非常に短いプレイ時間に恐怖演出が次から次へと、プレイヤーの恐怖を見事に高め続けるような配置で、つめ込まれていることが特徴だ。

プレイヤーは、とあるオフィスビルの宿直となり、つけっぱなしになっている部屋の明かりを消していく。明かりを消しながら時折現れる女の霊。そして、ヘッドホンから聞こえるノイズと…。恐怖に怯えながらプレイヤーは3階まで明かりを消しながら進んでいかなければならない。

ワンフロアの探索に大して時間はかからない。プレイヤーは「絶対に、一つのフロアで1回はびっくりさせられるはず」「いやいや、行きと帰りで絶対何かあるだろ」「そろそろか・・・!?」そう疑心暗鬼になりながら、震えながら歩を進めていくことになるのだ。

女の霊の正体などのストーリーは、プレイ後に後日談的に語られる。プレイ中は、明かりを消すという職務に全うし、思う存分その恐怖を味わってもらいたい。プレイ時間も10~20分と非常に手軽に遊べるボリュームだ。ちょっと寝苦しい暑い夏の夜におすすめしたい直球のホラーゲームだ。
(poroLogue)

ダウンロードはこちらから

この中から、気になるゲームがあったらぜひともプレイしていただきたい。

フリーゲームコンテスト「ティラノゲームフェス2016」結果発表、119作品が登録

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2016年5月31日まで作品の募集を行っていたフリーゲームコンテスト「ティラノゲームフェス2016」の結果が9月4日に発表された。このコンテストはADV制作ツールである「ティラノスクリプト」・「ティラノビルダー」にて作られたノベル・アドベンチャーゲーム特化のフリーゲーム投稿コンテストで、応募総数は119作品となっている。

ティラノゲームフェス2016
ティラノゲームフェス2016 結果発表ページ

コンテストの結果発表では、入賞作品の発表も行われた。最優秀賞は、以前にもぐらゲームスでも紹介を行った『どとこい』。投稿された119作品はダウンロードして遊ぶほか、ブラウザ上でもプレイすることが出来る。ノベル・アドベンチャーゲーム好きの方は、興味ある作品を遊んでみてはいかがだろうか。

最優秀賞・『どとこい
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優秀賞・『Buddy Collection(バディコレクション)
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優秀賞・『いきなり魔王
ティラノゲームフェス2016

優秀賞・『Last Memory
ティラノゲームフェス2016

優秀賞・『ガラス姫
ティラノゲームフェス2016

優秀賞・『COME-置き去りの記憶-
ティラノゲームフェス2016

ティラノゲームフェス2016 結果発表ページ

第12回フリーゲームコンテストを「ふりーむ!」が開催

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フリーゲームダウンロードサイト「ふりーむ!」は、第12回となるフリーゲームコンテスト「ふりーむ!ゲームコンテスト」の開催を発表した。投稿作品の受付は2016年9月1日~12月31日24時まで行うとのこと。

ふりーむ ゲームコンテスト
「第12回 ふりーむ!ゲームコンテスト」

第12回となる今回のコンテストの特徴は、投稿した作品に与えられるブラウザゲーム部門賞・モバイルゲーム部門賞。「ふりーむ!」では、2016年7月よりブラウザやスマートフォンで遊べるHTML5形式のゲーム投稿が可能となっており、それに合わせた賞の設立となる。

また、コンテスト参加作品に「レビュー」することで、ダンジョンを攻略する企画「フリーゲームダンジョン」も併設されている。こちらは、ゲームへのレビューを投稿するごとにダンジョンの深くへと潜っていくという設定となっており、感想を投稿するユーザの意欲を高めてくれるコーナーとなっている。

コンテストへの投稿は2016年末までの受付となっている。これからゲームを作りたい人は、コンテスト参加を目的に制作を始めてみてはいかがだろうか。
「第12回 ふりーむ!ゲームコンテスト」

フリーホラーゲーム『マッドファーザー』有料版がsteam配信予定

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2016年9月9日、フリーホラーゲーム『マッドファーザー』がゲーム配信プラットフォーム「Steam」、及びPLAYISMにて有料配信されることが発表された。配信予定日は9月23日、対応言語は英語・日本語。本作は、せん氏によって制作されたアドベンチャーゲームとなっており、小説化も行われた作品となっている。

マッドファーザー

本作は、現在公開されているフリー版と比較し、本作は一部イベントの追加や、マップチップをねくら氏によるマップチップ素材に変更するなどグラフィック改良、楽曲・効果音の変更のほか、作品の進行に応じた実績機能などが追加されているとのこと。配信価格は498円となっている。

物語としては、1年前に母を亡くし、夜な夜な狂った研究を行う父を持つ少女「アヤ」が主人公。父の研究から目を背けていたアヤだが、ある日、アヤたちの住む館に異形の怪物たちが現れ……。

マッドファーザー マッドファーザー マッドファーザー

 
本作の公式プロモーションムービーもYouTubeに登録されている。ホラーアドベンチャーとして人気の高い本作なので、未プレイの方も今回を機に遊んでみてはいかがだろうか。

謎の生物に追われるフリーホラーゲーム『空腹島』小説版が発売

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9月15日、フリーホラーゲーム『空腹島』の小説版が発売された。原作『空腹島』は、STONEGAME氏によるUnity製の3Dホラーゲーム。夏休みを利用して廃墟となった無人島を探索していたところ、謎の生物に襲われてしまうゲーム内容となっている。

空腹島
『空腹島』小説版ホームページ

『空腹島』小説版PV

原作では、3Dのマップを探索中、謎の生物に追いかけられる恐怖が特徴となっていた。懐中電灯などのアイテムを駆使して逃げ切るなどのアクション要素があるものの、高速で迫り来る怪物の恐ろしさゆえに、操作を誤ってしまうこともある。

本作以外にもホラーゲームを制作してきたSTONEGAME氏は、本作の制作にあたって、どうすればプレイヤーが怖がり、いいリアクションができるかを突き詰めた結果、無人島で気持ちの悪いモンスターに遭遇し、プレイヤーは食われないように必死で逃げ回るというコンセプトに行き着いたという。

空腹島
謎の生物が間近に迫る……!

ゲーム実況者「コジマ店員」による実況動画も80万再生を超えている。

今回の小説化ではじめて『空腹島』を知った方は、合わせて原作のゲームもプレイしてみることをオススメしたい。

『空腹島』原作ゲームページ

『空腹島』小説版ホームページ


フリーゲーム『ヴァーレントゥーガ』派生作の英語版が配信

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9月24日、リアルタイムストラテジー・フリーゲーム『ヴァーレントゥーガ』の派生作品である『きのこたけのこ戦争・IF』の英語版が配信開始された。

きのこたけのこ戦争
『きのこたけのこ戦争・IF』公式サイト
  
きのこたけのこ戦争
配信開始された英語版のプレイ画面

『ヴァーレントゥーガ』は、2013年末までのふりーむ!累計ダウンロードランキングにて「ヴァンガードプリンセス」「Ruina 廃都の物語」と並び最上位にランクインし、現在でもランキング7位に位置するシミュレーションゲームの大作。

プレイヤーは、物語の舞台となる大陸にいくつか存在する国家の中から1つ選び、大陸を制覇することが目的となる。ゲーム内容としては外交や人材の雇用、軍団編成などを行う戦略パート、そして編成した軍団で敵の大軍と戦う戦術パートに分かれており、二つのパートを上手く攻略していくことが重要となる。戦術パートでは、大勢のユニットを運用して敵を撃破していく他、強力な必殺技で形成を逆転することも可能となっている。

また本作は、ゲームとしてだけではなく、ユーザーが新しく派生作品を作ることの出来る「ゲーム制作ツール」としての側面も持っており、『きのこたけのこ戦争・IF』もユーザーによって制作された派生作品のひとつである。

きのこたけのこ戦争

『きのこたけのこ戦争・IF』はタイトルから想像できるように、某国民的お菓子の名前を模したキャラクターや武器が特徴となっている。ファンタジーの世界観が舞台となり、名前こそお菓子を模したものであるものの、実質は近代の銃兵器のような火器、そのうえ戦闘機や戦艦などが登場し、大軍による激戦が繰り広げられる。
 
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本作は2015年1月に英語化のプロジェクトが発表されていた。ゲームとしては更新が完了した完成版となっているので、日本語版をプレイしたことがない人も、これを機に遊んでみてはいかがだろうか。

『きのこたけのこ戦争・IF』公式サイト

フリーホラーゲーム『死人』 ゲームと現実の境界に待つ「真実」とは……?

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今回は、9月24日に公開されたフリーホラーゲーム『死人』を紹介。本作は、RPGツクールVX ACEで制作された探索アドベンチャーゲームとなっている。

このゲームの特徴は、謎のゲームソフトの世界を探索しているうちに、現実とゲームの境界が次第に薄くなっていくという演出や、ゲーム世界で起こった出来事が現実世界に影響を与える謎解き要素。そしてゲームを攻略していくうちに、主人公の過去についての断片的な回想も挿入され……。

と、様々な謎を楽しませてくれる作品だ。繰り返される「お前が殺したんだ」というキーワードも、物語の先を気にさせてくれるものとなっている。さっそく紹介しよう。

現実とゲームの境界を彷徨う

本作の主人公である少年は、なぜか家にひとりぼっちで、自室にある謎のゲームをプレイしている。本作を開始すると、いきなりレトロ調なゲームの世界からスタート。まずは探索を行ってみよう。
 
死人,フリーホラーゲーム
レトロ調のゲーム世界。どことなく不気味だが……
 
死人,フリーホラーゲーム
ゲームが壊れたようなぎこちないメッセージが雰囲気を演出する
 
ゲームの進行は、基本的に世界を探索しアイテムを入手、そして謎解きを行っていくというものだ。レトロチックなゲームの世界を探索しているうちに、主人公は謎の女を見かける、そして……。
 
死人,フリーホラーゲーム
ゲームを進めていくうちに入った部屋。ここで謎の女が倒れているが……
 
死人,フリーホラーゲーム
これはいったい……!?
 
謎の女とのシーンが終わると、突如ゲームが終了してしまう。現実の世界に戻ってきた主人公は眠りにつくが……

死人,フリーホラーゲーム
突如ゲームが終了し、現実に引き戻される主人公
 

謎を呼ぶ主人公の過去の回想

このゲームは、基本的にゲーム世界と現実世界を交互に進めていく。当初はそれぞれの世界で出来事は個別に完結しているが、次第にゲームと現実の境界線が怪しいものとなっていく。そして、主人公の存在についてもフォーカスがあたっていく。

ゲームを終了して眠りにつくと、回想のような場面が展開され、そこで見知らぬ女の子と意味深な会話をする主人公。この少女はいったい何者なのか?主人公のにはかつて何があったのか?現実とゲームの境界が曖昧なこの世界とは何なのか……。そういった謎が展開されていく。
 
死人,フリーホラーゲーム
繰り返される「お前が殺したんだ」という言葉。主人公はなにか罪を犯したのだろうか
 
死人,フリーホラーゲーム
主人公の回想に現れる一人の女の子

ゲームを進めていくと、現実とゲームを行き来して謎を解くというシーンも出てくる。こういった場面は、謎解きとしても成り立ちつつ、「ゲームと現実の境界が曖昧になっていく」という演出としても機能するものとなっている。謎解きの難易度としては適度にヒントがあるものとなっているため、クリアまではそこまで詰まらずに遊べるだろう。

死人,フリーホラーゲーム
過去の回想もときおり挟まれる

死人,フリーホラーゲーム
次第に現実にも影響が現れる
 
ゲームクリアまでの時間は30,40分ほどとなっている。本作は全3つのマルチエンディングの形式となっているため、コンプリートをしようとすると1時間以上となる。

ノーマルエンドには、普通にゲームを攻略していくだけでたどり着くことができるが、より深いエンディングを見るためには、通常とは違った探索などが必要だ。ノーマルエンドのクリア後にヒントが表示されるので、それを参考に探索してみるのがよいだろう。

本作は1時間ほどという短時間ながら、レトロ調なゲーム世界の雰囲気、そして現実とゲームの境界線が揺らいでいくという演出、それが謎解きにつながっていくというゲームデザインが上手く作り込まれている。空き時間で遊べるボリュームとなっているので、ぜひ遊んでみてほしい。

[基本情報]
タイトル:『死人』
制作者:丸得基地(制作者サイトはこちら
クリア時間:1プレイ3,40分程度
対応OS:Windows
価格:無料

ダウンロードはこちらから
http://www.freem.ne.jp/win/game/12870

短時間で遊べる!初心者におすすめ フリーゲームシミュレーション8選

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日々多くの作品がリリースされているフリーゲーム。その中でもシミュレーションゲームは根強いファンを持つジャンルとなっている。奥深い魅力のある作品が多いものの、初心者の方にとってはやや敷居が高いカテゴリと感じられるかもしれない。

そこで今回は、高い難易度に挑戦するようなゲームではなく、初心者向けのシミュレーション・フリーゲームを紹介する。短時間で遊べるものを中心にピックアップし、後半ではそこそこのボリュームがある作品も紹介している。まずは遊びやすい作品を楽しみ、そこからシミュレーションの魅力を堪能してほしい。

リトルプラント

フリーゲームシミュレーション
 
このゲームは、少年2人がある日とつぜん出会った、花と人間の融合体である「アルラウネ」の女の子を育成するシミュレーションゲーム。こちらは女性プレイヤーにおすすめしたい作品となっている。

プレイヤーは、「博士」を探すアルラウネの少女のために、町や森、川などを探索し、女の子を育成するためのアイテムなどを調合していく。調合は、探索で手に入れたアイテムを2つ選択するという簡単なものとなっており、一度合成したアイテムは、次回に合成するときに表示されるようになる。

本作の見所は、簡単な調合システムに加え、なんといってもアルラウネの女の子のリアクションや会話がとても可愛らしいところにある。彼女と少年たちとのやりとりを見ているだけでつい和んでしまうものとなっているので、日常的なやりとりもぜひ堪能してほしい。

エンディングは全部で5つあり、それぞれのエンディングを迎えるためのヒントも見ることができる。結末は女の子を育てた結果によって分岐し、中には…?

1プレイ3,40分ほどでクリアすることができ、周回要素もあり何回も楽しめるものとなっている。物語が好きなプレイヤーにもおすすめだ。

ダウンロード:ふりーむ!にてダウンロード

Defence Saviors(ディフェンスセイバーズ)」

フリーゲームシミュレーション
 
「Defence Saviors」は、可愛らしいユニットをマップに配置し、敵を迎え撃つという防衛型のシミュレーションゲーム。

本作、フリーゲーム投稿イベントの「WOLF RPGエディター コンテスト」第8回に投稿された作品。操作はマウスを使い、キーボードに使わずに簡単に遊ぶことができる。

ゲームの進行は、ユニットを配置して、次々出現する敵キャラを迎撃するものだ。配置後はプレイヤーが操作せずに、ユニットが自動で攻撃してくれるので、「いかに敵を通さないようなユニット配置にするか」を考える楽しみが本作の特徴だ。

プレイヤーは、敵を倒すことで手に入る「マナ」を使ってユニットを配置・強化できる。ユニットの中には、攻撃と同時に敵の移動スピードを下げる「セイント」、炎の魔法で敵を燃やす「ソーサラー」など、様々なキャラクターが存在する。使用可能なキャラはステージごとに増えていく。可愛いキャラをどんどん使えるようになるのも面白さのひとつだ。

敵も特徴が分かれており、画面の左部分にどういった敵が登場するのか表示される。そのため、炎が苦手な敵であれば炎使いのソーサラーを置くなど考慮が必要だ。

ステージは全10つあり、1ステージのクリア時間は5分から15分ほど。時間にして1~2時間程度で全てのステージをクリアできる。ボリューム的にもお手軽で、ルールも簡単。シミュレーションゲームが苦手な人もぜひ遊んでみてほしい。

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武器屋あかね

フリーゲームシミュレーション
 
次のゲームは、武器の合成・販売や、モンスター討伐でお金を稼ぐ武器屋経営シミュレーション『武器屋あかね』。軽いアクション要素もあり、テンポ良いゲーム進行と、レアな武器の収集・販売が楽しいゲームだ。

魔物から逃げるために森に入り込んだ主人公は、そこで力尽き倒れてしまう。そこを救ってくれたのが、武器屋を運営する女の子「アカネ」。話をしていると、どうやらアカネの武器屋の経営はうまくいっていないようで、運営を手伝うことになる

本作は、武器の販売や合成、鉱物の採掘、モンスター討伐など様々な要素があることが特徴。ゲーム開始時に選べる「チュートリアル」のモードで、遊びながら基本的なルールを学べる。そのため、初めての方はこちらからプレイするといいだろう。

採掘やモンスター討伐で入手した素材を使って、貴重な武器を作ることもできる。合成した武器は、売値も高く、モンスター討伐の武器としても使える。中には2回攻撃や、炎や氷などの属性攻撃ができる特殊な武器も。こういった武器をコレクションしていくのもまた楽しい。

ゲームクリアまでは1時間程度。お気軽に遊べ、かつ次々と武器を入手・販売する爽快感が魅力だ。クリア目標もやさしいものとなっているので、初心者におススメの経営シミュレーションだ。

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大繁盛! まんぷくマルシェ2

フリーゲームシミュレーション
 
1人の女の子が世界樹を見上げて「そうだ、王都にいるサフランに手紙を書かないと…」と呟くところから、物語は始まる。次の瞬間、出来上がった文面が画面いっぱいに表示され、その内容に我々は驚愕する。いきなりの5,000,000Gの借金返済宣言である。

本作は、アドベンチャー要素の強い経営シミュレーションゲーム。プレイヤーはシェフ達の料理アドバイザーとなり、一緒に店を盛り上げて、借金返済を目指すことになる。料理アドバイザーの仕事は大きく開発、販売、仕入れに分かれている。

開発では、あたらしいレシピを開発することができる。プレイヤーの直感による「自由発想」と、CP=シェフポイントを使用して、得たレシピのヒントから新料理を閃く方法がある。ここで産み出された新料理のことを、「ネオ料理」と呼ぶ。食材の組み合わせは予め決まっているので、失敗することもあるが、失敗し続けていると、たまに奇跡が起こるかも…?

ネオ料理は個性的なものばかり。唐辛子と砂糖のサンドイッチ、うどんのケーキ、苺のミートボールなど。インスピレーションを働かせて自由に組み合わせを考えるも良し、仕入れに沢山行ってCPを貯めて開発するも良し。芸術的な料理を産み出した後は、twitterボタンを押して自分のタイムラインに投稿するも、また良しである。

ストーリーが展開するにしたがって、シェフの数が増えていく。笑顔が可愛い天然のおっとりさん、「ユーカリ」。ケーキ屋さんのマルシェを展開する灰白髪の謎多きイケメン貴公子「フェンネル」。可愛らしいキャラクターにほっこり癒されたりするのも、このゲームの大きな魅力の一つだ。

本作は放置系ゲームの要素があるため、空いた時間でプレイできるものの、ボリューム自体はそこそこあるものとなっている。借金完済後、主人公がどんなラストを迎えるのか?シェフ達は何者なのか?ぜひ自分の目で確かめてみて欲しい。

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ロスト戦役

フリーゲームシミュレーション
 
このゲームは、レトロ風フリーゲームRPG『ユトレピアの伝説』などを制作したimayui氏によるシミュレーションRPG。全グラフィック素材オリジナルとなっており、ドット絵で描かれた世界が特徴的だ。

本作の主人公は、ロスティア家のロスト。北の国境を荒らす黒騎士団を討伐すべく一隊を率い、旅立つ。

マス目型のマップを攻略していくオーソドックスなタイプのSRPGとなっており、複雑なシステムもないため、遊ぶことが出来るだろう。物語の途中で挟まれる、登場人物たちのシュールなやり取りも魅力のひとつだ。

ゲーム制作ツール「SRPG Studio製」となっている。全20話構想のうちの5話までをプレイすることができる。ゲームクリアまでの時間は2時間程度となっている。手軽に遊べるSRPGをプレイしたい方は、遊んでみてはどうだろうか。

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よくわかる地球のそだてかた

フリーゲームシミュレーション
 
次に紹介するのはiOS、Android向けゲーム『よくわかる地球のそだてかた』。タイトルの通り、スマホの中で地球の文明を育てていくというコンセプトのゲームだ。

ゲーム開始して、いきなり関心をひかれるのはチュートリアルがない、ということ。とはいえ、上部に表示されるなんとなくたどたどしい感じのメモ書きがゲームのほぼすべてを端的に表している。

「チュートリアルがないゲーム」は直感的に楽しめる事が多いが、本作に関してはもしかすると一瞬戸惑うかもしれない。そう、ゲームのルールを理解するところからすでにゲームが始まっているのだ。

このゲームは、進め方を考えるのもある意味攻略の一部分なので、詳しくはゲームをやって体感してほしい。簡単にいえば、文明の象徴となるアイテム(最初は石と木、ゲームが進めば石器など)を地面に「植える」と、文明の象徴が「育っていく」。アイテムによって決められた時間が経つと、文明の象徴が「収穫できる」。

本作で目指すのは文明レベルを上げていくことだ。文明レベルを上げるには、イノベーションが必要。つまり進化である。植えた文明の象徴は、一定確率で「進化」と呼ばれる突然変異を起こし、もっと高度な文明の象徴ができる。例えば、「石」は3%の確率で「石器」として収穫できる。

このゲームの一番の特徴は雰囲気作りである。どこか不思議でふわっとした感じの色遣い、アイコン、そして「ふわっ」と「ぬるっ」と動く細かいアニメーションの数々は本ゲームの雰囲気を盛り立ている。

ゲームシステムは淡々としたストイックなシステムながらも、それを意外なほど感じさせないのはこのドットとBGM、何より細かく作りこまれたアニメーションに代表されるようなほわほわとした雰囲気作りがされているから、ではないだろうか。

地球を9回進化させるとクリアになるが、ストーリーを色々憶測するのも楽しい終盤の展開になっている。ぜひ文明を最後まで見届けてほしい。

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武器に願いを2

フリーゲームシミュレーション
 
「『武器』は、あなたの願いを叶えますか?」というキャッチフレーズが印象的な鍛冶屋経営シミュレーション「武器に願いを2」。本作は、戦争中の国で鍛冶屋を行う寡黙な青年「マゴロク」の半生を描く物語と、作って販売した武器が戦場で使われるシステムが特徴だ。

鍛冶屋を営むマゴロクは、戦争の道具である「武器」を売る仕事のため、「死の商人」と呼ばれていた。そこに「スミノクラ」という男が訪れ……。戦争で変わっていく世界の中、マゴロクは何を見るのだろうか。

ゲームの進行は、武器を製造する鍛冶屋パート、そして武器が実際に戦いで使われる戦略パートに分かれる。1つのステージで、これらを交互に進めていくことになる。

鍛冶屋パートでは、武器には「剣」、「槍」、「斧」の3種類の武器があり、作る職人それぞれに得意とする武器が決まっている。得意な武器であれば、製造スピードが速く、武器の攻撃力も高くなるなどの特性がある。時間の経過によって自動で武器が生産される。

また、販売できる武器は時間経過で変化し、製造された武器の販売数がそのまま戦略パートの軍隊数となる。武器を販売すると戦場ウィンドウに配置され、同時に1ターンが経過する。敵・味方共に、配置された武器はターンごとに自動で決められた法則で移動する。戦場の最上部のマスを超え、敵国への直接攻撃を行い、HPを0にしよう

本作は、ゲームの難易度を3つから選択できることも特徴。シミュレーションに慣れてきた人は、ぜひ上の難易度も挑戦して欲しい。物語要素も作りこまれたものとなっており、主人公マゴロクの「寡黙に語る」物語も魅力である作品だ。

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『Curling Wars』

フリーゲームシミュレーション
 
本作は、あの氷上スポーツ「カーリング」と、「シミュレーションゲーム」を組み合わせたらどうなるか?というテーマで制作されたゲームだ。今回紹介するほかの作品と比較すると「攻略法を考える」という要素が強い作品となっているため、シミュレーション作品に慣れてからプレイして欲しい作品だ。

石を氷の上に滑らせ、円の中に入れる……という、カーリングの基本的なルールは同じ。本作はそれに加え、カーリングの石それぞれに特殊能力が設定されている。それらをチームとして組み合わせ、敵の石を倒していくことが目的だ。操作はチュートリアルでも教えてくれるので、そちらをプレイしてみよう。

このゲームの面白さは、「ドラゴンナイト」、「ブラッドメイジ」など、まさにSLGのキャラのように特徴が分かれた石が存在し、それらをチームとして組むことで戦術性の高い戦いが楽しめることにある。

ルールとしては、戦闘前にプレイヤーと相手があらかじめ3つの石を選んだ上で、交互に行動するターン制。ターンごとに自分の石のいずれかを滑らせ、ステージの中心に描かれている円の中に石を入れていく。円の中は4色のエリアに分かれており、石の種類と乗せた色の組み合わせによって、さまざまな範囲の攻撃能力が発揮される。お互いのターンを繰り返し敵の石を全滅させれば勝利だ。

「カーリング」と「SLG」という異なるものを組み合わせた本作は、石の組み合わせから、戦術を考える部分まで楽しいゲームとなっている。1戦闘は10分から15分ほどの短時間、ゲームクリアまでは4時間ほどのボリュームだ。

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いかがだっただろうか。今回、初心者でも楽しめる短編から、そこそこのボリュームのある発展的な作品も紹介した。今後ももぐらゲームスでは様々なゲームを紹介していきたいと思うので、ぜひ見てほしい。

マルチシナリオ型フリゲRPG『WIZMAZE』公式サイトが公開

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第11回ふりーむ!ゲームコンテスト最優秀賞を受賞したマルチシナリオ型フリーゲームRPG『WIZMAZE(ウィズメイズ)』の公式サイトがオープンされた。サイトにはゲームに関する各種情報と、追加シナリオ二本を含めた「WIZMAZE(ウィズメイズ)+版」を制作中であることが記載されている。

フリゲRPG,WIZMAZE
『WIZMAZE』公式サイト

公式サイトでは、ゲームの物語やキャラクター、システム説明に加え、攻略情報やアートワークなども見ることができる。現在製作中であるWIZMAZE+版についても記載されており、現在のバージョンに比べて下記の内容追加が予定されている。

・追加シナリオ2本(1~2時間ほど)
 「帝都の守り人編」「ガンジールの英雄編」
・全モンスターイラストの差し替え​
・人物・用語事典への大幅な追加
・一部を除く各片手武器に固有スキルを追加
・その他全体的な調整

フリゲRPG,WIZMAZE
公式サイト内のアートワーク
 
フリゲRPG,WIZMAZE

なお、制作者ブログによると、追加シナリオのあらすじは下記を予定しているのとのこと。

「帝都の守り人編」
“本質(アトマ)の共振”により真理に近きものたちが互いに引き寄せられるある嵐の夜。
友人カリスの突然の訪問により筆頭魔道士オブシディアは彼に押し切られる形で真理界と通じることに。
過去と未来が交差する不安定な領域をさまよう中で次第に彼は、帝国の、人間界の、
ひいては己とカリスの避けられぬ運命の対峙へと追い込まれていく……。

「ガンジールの英雄編」
深い雪に閉ざされたアルガンの都『北のガンジール』を舞台に故郷と帝国、両方に複雑な思いを抱く
見習い魔道士アルマヴィタ、彼の姉であり最強の戦士・指導者たるナーラウェン、そして帝国生まれの
アルガンでガンジールの風習に無関心なコールニクスの全くに思想の異なる三者が
“ダァトの摂理”に縛られる同胞と根強い部族間の確執を巡り対立する。
制作者ブログより引用)

 
本作は先日、もぐらゲームスでもレビューを行っている。全3つのルートを持つマルチシナリオで、1周クリアまでは2.5時間~5時間。難易度選択や戦闘・謎解きのスキップなど、初級者向けの配慮が見られ、ダークファンタジーの雰囲気も魅力なフリゲRPGとなっている。興味がある方は遊んでみてはいかがだろうか。

ダークファンタジーRPG『WIZMAZE(ウィズメイズ)』。迷宮に立ちふさがる“虚無”と“光<ニルン>”の試練に挑め!
http://www.moguragames.com/entry/wizmaze/

フリゲRPG,WIZMAZE
 
フリゲRPG,WIZMAZE

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フリーホラーゲーム『Ib』 二次創作・実況などの公式ガイドライン改定

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2016年10月1日、フリーホラーゲーム『Ib』に関する実況などの動画や、二次創作についての公式ガイドラインの改定が行われた。

Ib
フリーゲーム「Ib」のガイドライン

今回、改定が行われたのは、主に「金銭の関わる二次創作活動について」の項となっている。該当する部分の変更後内容については、下記のとおりとなっている。(2016年10月4日時点)

金銭の関わる二次創作活動について

OK
・同人誌、コスプレの写真集の販売(通販、委託販売もok)
・趣味の範囲内でのグッズ販売(通販もokですが個人制作したグッズに留めて下さい)

NG
・商業での販売
・同人誌やグッズに公式ロゴを使用する事
・公式グッズと誤解を受けるようなグッズの販売
・作中の「ドット絵」を使用した本、グッズの販売(ドット絵は再現が容易なため)
・作中の有料のBGMを使用、またはアレンジした音楽CDの販売 ※フリーのBGM素材については各著作者の規約に従ってください。
・賞金などの報酬が出るコンテスト等でIbを題材に使用すること
・飲食の提供及び食品物の販売(衛星管理等の徹底が難しく、重大な事故につながる可能性がある為)
・電子書籍での同人誌販売
・オンデマンド販売サービス(pixivFACTORYなど)を利用してのグッズ販売
・Ibの二次創作ゲームの販売
・公序良俗に反する物、過度な性的表現のあるグッズの販売
公式ページより引用)

 
『Ib』は、kouri氏が2012年に公開したホラーアドベンチャー。両親と美術館を訪れた少女イヴ(Ib)が、開催されていた展覧会「ゲルテナ展」に足を踏み入れると、美術館の様子が変わり、ゲルテナの絵画が展示されている不気味な美術館に誘われる、というストーリーの作品だ。

本作については原作ゲームの人気の高さもあり、二次創作・ファンアートについても非常に活気のあるものとなっている。今後、二次創作を行う方は、再度ガイドラインを確認することをおすすめしたい。

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