本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は6件です。
ビジュアルノベル『Ewig-エーヴィヒ- 1章 永遠**』スマホ版配信開始
フィジクス・ポイントは6月30日、ビジュアルノベル『Ewig-エーヴィヒ- 1章 永遠**』のスマートフォン版の配信を開始した(Android版 / iOS版)。2017年にリリースされたPC版は有償作品だが、スマートフォン版は無償で配信されている。
全2章予定の作品で、2章は開発中。1章は「青のスチームパンク」をキーワードとしており、永久不変の身体と永遠の命を持つ“家族”達が暮らす都市に、358人目の妹「エーヴィヒ」が「最後の子」として生まれたことから始まる。兄姉達からの祝福を受けるエーヴィヒだが、やがて彼女は永遠であるはずの命に訪れる終末の運命を知っていく。白磁の肌に真鍮の瞳を持つ“家族”達や紺青の海に浮かぶ黄金の都市など、独特の世界観も魅力の作品だ。
RPG『絶界アビスシンカー 第1章』公開
スシ氏は6月30日、RPG『絶界アビスシンカー 第1章』をフリーゲームとして公開した。全3章予定の第1章だが「ストーリーとしては一旦しっかりとした区切りになっています」とのこと。現時点での公称プレイ時間は15時間ほど。
校外学習中に異世界のような見知らぬ場所へ飛ばされた少女達が、生き延びるため洞窟のような閉塞空間を下層へと探索していくという作品。魔法に覚醒した少女達のサバイバル共同生活や、学校間の軋轢などを通じて描かれる、キャラクター同士の関係性も見どころとなっている。
戦闘は敵・味方が入り混じって順次行動する方式で、スキルツリーによるスキル習得や武器の強化要素などが特徴。
放置育成アドベンチャーゲーム『触手を売る店』リリース
Achamoth氏は6月30日、放置育成アドベンチャーゲーム『触手を売る店』をリリースした。スマートフォン向けの広告付き無料アプリとして配信されている(Android版 / iOS版)。
廃墟の底の湖に生えてくる触手を収穫したり、共食いさせて合成して売る放置育成型の作品。舞台となるのは迷宮のように入り組んだ「城砦地区」で、アジアンゴシックな世界観も特徴となっている。
3DダンジョンRPG『憧憬の塔~Tower of Longing~』公開
meg氏は、3DダンジョンRPG『憧憬の塔~Tower of Longing~』をフリーゲームとして公開した。ダウンロード版およびブラウザ版が用意されている。
父親の墓参りのため、塔を登っていく女の子リリアが主人公の作品。コンパイルの『魔導物語』をリスペクトした作品で、魔法やアクションなどでパートボイスを採用している。リリアが5歳の第1部、15歳の第2部の二部構成(第1部を収録した体験版の紹介記事)。
RPG『Violent Witches: the Vindicator』Steam配信開始
HLFは6月29日、RPG『Violent Witches: the Vindicator』のSteam配信を開始した。昨年12月にリリースされた作品で、DLsiteおよびBOOTHでも配信されている。
2006年にフリーゲームとして公開され、ニコニコ自作ゲームフェス2016にてPLAYISM賞を受賞した『Violent Witches』のリメイク作品。魔女狩りをテーマとしたダークファンタジー的な世界観や、「宝玉」の色を変えることにより各種属性の魔法が使えるシステムなどが特徴となっている。
ノベルゲームエンジン「Light.vn」バージョン12.4.0公開
ノベルゲームエンジン「Light.vn(ライト・ヴィエン)」のバージョン12.4.0が公開された。
ビジュアルノベル系作品の制作に適したスクリプト型のゲームエンジン。専用エディターが用意されており、エディター上でのリアルタイムプレビュー機能が大きな特徴となっている(紹介記事)。バージョン12.4.0では、二つの画像が重なる瞬間、重なり続けている間などの動作を指定する「衝突処理」に関するコマンドが追加。これにより横スクロールアドベンチャーゲームのような処理が実現可能となった。