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個人事業主がID@Xboxへ参加可能に。初参加は『トルクル』 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は2D回転アクションゲーム『トルクル(TorqueL) 』のXbox One対応に関するものなど6本です。

FullPowerSideAttack.com、Xbox One/Windows 10向け『トルクル(TorqueL) 物理調整版』開発告知。個人事業主によるID@Xbox参加の最初のケースに

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FullPowerSideAttack.comは7日、Xbox One/Windows 10向けに『トルクル(TorqueL) 物理調整版』を開発中であることを告知した。販売情報については今後発表予定。

トルクル(TorqueL)』は、四辺から棒を伸ばせる箱を転がして、さまざまなギミックのあるステージをクリアしていく2D回転アクションゲーム。現在Windows/PS4/PS VIta/Wii Uでリリースされている。Xbox One/Windows 10向けとなる『トルクル(TorqueL) 物理調整版』ではXbox Liveサービスの実績やコネクテッドストレージ(いわゆるクラウドセーブ)などに対応。なお、技術的理由によりゲームエンジンをUnity 4からUnity 5へ移行し、その結果物理エンジンが更新され挙動が変わったものを、同等に遊べるように調整したことによりこのタイトルになったという。

『トルクル(TorqueL) 物理調整版』は、マイクロソフトのインディーデベロッパー向けセルフパブリッシングプログラム「ID@Xbox」を通じてリリース予定。なお、ID@XboxのWebサイトには参加の条件として「インディーズデベロッパー(開発会社)の皆様のみを対象としております。申し訳ございませんが、個人のお客様や教育機関のご応募は受け付けておりませんのでご了承ください」との記載があるが、今回の告知によると「日本マイクロソフトの担当者が日本の個人事業主が可能な手続き・書類で参加できる調整を行い、その最初のケースとして参加しております。 個人事業主で参加・リリースを希望される方は同プログラムへ登録後、担当者と相談を、とのご案内をいただいております」とのこと。

超OK、音楽格闘ゲーム『PHRASEFIGHT』作品ページ開設

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(画面は開発中のもの)

超OKは1日、開発中の音楽格闘ゲーム『PHRASEFIGHT』の作品ページを開設した。

『PHRASEFIGHT』は、音楽ゲームの操作性と格闘ゲームのプレイ感を合体させた作品で、CPU対戦や2人対戦が可能(関連記事)。指示されたタイミングに合わせてボタンを押すことにより、互いに攻撃を行っていく。音色は4つあるものから好きなものを鳴らすことができ、キャラクターによって鳴らせる音色が異なるなど、楽器を演奏するように技を繰り出してくのが特徴だ。

本作はWindows/macOS版が2017年内に完成予定で、そのほかiOS/Android版の配信や、Nintendo Switch向けの販売などを目指しているという。

シネマティック・アドベンチャーノベル『fault – SILENCE THE PEDANT』体験版、アップデートでシナリオが追加

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同人ゲームサークルALICE IN DISSONANCEは、シネマティック・アドベンチャーノベル『fault – SILENCE THE PEDANT』体験版をアップデートし、シナリオを追加した。

『fault – SILENCE THE PEDANT』は、マナクラフトと呼ばれる技術のある世界を舞台とし、とある事件で国を離れた姫セルフィーネと、そのガーディアンであるリトナの帰郷の旅を描く連作ノベルゲームの第3作。第1作の5年前、ガーディアンとなる前のリトナを主人公とした前日譚であり、前2作をプレイしていなくても楽しめるという。

体験版ではゲーム冒頭の数日間をプレイ可能で、今回のアップデートでは3日目が追加された。体験版の更新は今回で終了とのこと。なお、製品版の発売予定日は2017年第四四半期とされている。

「デジゲー博2017」サークル参加受付開始

デジゲー博準備会は1日、同人・インディーゲームの展示・即売会「デジゲー博2017」のサークル参加の受付を開始した。

今年のデジゲー博は11月12日(日)、秋葉原UDX2階のアキバ・スクエアおよび4階のUDXギャラリーにて開催される。今回新たに追加された4階のUDXギャラリーは、サークル参加の申込期限が2階と異なるのでご注意いただきたい。期限はそれぞれ2階が8月31日中、4階が7月31日中までとなっている。

また、有志のボランティアスタッフの募集も開始されている。

えーでるわいす、「同人ゲームまとめ動画 2017夏」募集開始

えーでるわいすは4日、「同人ゲームまとめ動画 2017夏」に参加する作品の募集を開始した。

「同人ゲームまとめ動画」は、夏と冬のコミックマーケットで頒布される同人ゲームのPVなどをまとめた動画を制作する企画。同サークルのなる氏がとりまとめを行っている。動画を送ることで参加できるほか、静止画とテキストで作品を紹介する「プチまとめ」枠も用意されている。

参加対象となるのはコミックマーケット92で頒布予定の同人ゲーム。サウンドトラックや、同人ゲーム関連の技術本・設定資料集(ファン活動物は除く)も対象となる。参加の締め切りは8月4日の正午とされている。

「RPGツクールMV」体験版使用許諾契約書が改定予定、8月より体験版で制作したゲームの公開が可能に

株式会社KADOKAWAは3日、「RPGツクールMV」体験版の使用許諾契約書の改定予定について告知を行った

8月1日に改定が予定されている新しい使用許諾契約書では、ユーザーが体験版を使用して作成したゲームを公開することが可能となる。有償での公開も可能。改定日以降に体験版をダウンロードした場合に、新しい使用許諾契約が適用されるとのこと。


危険行為推奨系弾幕シューティング『Graze Counter』体験版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はSteamで配信予定のシューティングゲームの体験版公開など7本です。

かすり系弾幕シューティング『Graze Counter』体験版・ロンチPV公開

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びっくりソフトウェアは11日、29日にSteamで配信予定の縦スクロールシューティングゲーム『Graze Counter(グレイズカウンター)』の体験版を公開した。

敵弾にかすることで「カウンターゲージ」が溜まり、これを消費して強力な「カウンター攻撃」を放てるのが特徴の作品。敵の攻撃は激しめだが、カウンターゲージは比較的溜まりやすくカウンター攻撃で敵弾を消すことも可能。さらに、カウンターゲージが満タンの時にカンター攻撃を行うとバリアが発生する。積極的にかすって反撃していくアクティブな立ち回りが醍醐味で、“危険行為推奨系弾幕シューティング”と謳われている。

体験版では2つの機体で1面をプレイ可能。また、短い課題をクリアしながらゲームの基本的なテクニックを覚えられる「ミッションモード」を10面までプレイできる。そのほか、ロンチPVや作者によるプレイ動画も公開された。

和風アドベンチャーゲーム『雪絵』Steam配信開始

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ImCyan(アイムシアン)の和風アドベンチャーゲーム『雪絵』のSteam配信が14日に開始された。

2014年にフリーゲームとして公開された作品。人の命を奪う雪女「雪絵」への復讐を誓う男「雪路」を主人公とし、横スクロールの画面を進みながらフルボイスで物語が語られていく。敵の殺気を音で察知してすばやくボタンを押すことで斬る「心眼」などで戦うアクション要素のある戦闘も特徴。モノクロを基調としたグラフィックで表現される雪の世界や、スタイリッシュな演出も見どころだ。

本作は引き続きフリーゲームとしても提供されるが、Steam版ではトレーディングカードが付属する。パブリッシャーはPLAYISMで、PLAYISMの作品ページにてフリー版のダウンロードやSteamキーの購入も可能。

痛みで怯ませて逃げるRPG『逃亡性痛み症候群』Web体験版公開

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ゲーム制作サークルNumber-Animalは14日、開発中のRPG『逃亡性痛み症候群』のWeb体験版を公開した。

攻撃などでダメージのほかに「痛み」を与えることができ、敵を倒すのではなく痛みで怯ませて逃走率を上げ、逃げながら進むというシステムが特徴のノンフィールドRPG。攻撃を受けるなどして痛みが限界に達すると「悪性痛み症候群」に陥って1ターン動けなくなり、敵がこの状態になるとアイテムをドロップするといった要素もある。さらに自分がスキルを使う際にも痛みを受けるなど、痛みのコントロールが戦術要素となっている。

体験版では最初のダンジョンの途中までをプレイ可能。また、コミックマーケット92(夏コミ)にて本体験版より先までを収録した開発途中版が頒布される予定。

シネマティック・アドベンチャーノベル『fault – SILENCE THE PEDANT』オープニングムービー公開

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『fault – SILENCE THE PEDANT』キービジュアル

同人ゲームサークルALICE IN DISSONANCEは、現在開発中のシネマティック・アドベンチャーノベル『fault – SILENCE THE PEDANT』のオープニングムービーを公開した。

『fault – SILENCE THE PEDANT』は、マナクラフトと呼ばれる技術のある世界を舞台とし、とある事件で国を離れた姫セルフィーネと、そのガーディアンであるリトナの帰郷の旅を描く連作ノベルゲームの第3作。第1作の5年前、ガーディアンとなる前のリトナを主人公とした前日譚であり、前2作をプレイしていなくても楽しめるという。リリースは2017年冬予定。

今回公開されたオープニングムービーはゲーム内の当該シーンをそのまま録画したもので、現在配信中の体験版内でも閲覧できる。なお、体験版はこれまでSteamにて配信されていたが、DLsite.comでの配信も開始された。

モンスター画像素材集『イラスト素材集-異界のアリス』ダウンロード販売開始

マゼラン氏のモンスター画像素材集『イラスト素材集-異界のアリス』のダウンロード販売がBOOTHにて開始された。

“「不思議の国/鏡の国のアリス」をモチーフとした 人間のネガティブマインド領域から湧き出た魔獣たちのイラスト素材集”とのこと。52種のイラストを収録し、RPGツクールVX/MVの規格に合わせたサイズのPNGや、レイヤー未統合のPSDなど複数の種類のファイルが用意されている。

なお、本素材集の内容には同氏のWebサイト「シアンのゆりかご」(現在閉鎖中)で配布されていたものも含まれている。また、同様に「シアンのゆりかご」で配布されていたイラストを含む有償素材集として、クトゥルフ神話に現れる神性や奉仕種族、異形の怪物などを扱った『神話生物素材集-邪神礼賛-』も以前より販売されている。

HZ3 Software、『StrangeTelephone』のアクリルフィギュアをBOOTHにて受注販売開始

アドベンチャーゲーム『StrangeTelephone』(紹介記事)の開発元であるHZ3 SoftwareはBOOTHにて、配信しているゲームの関連グッズなどを販売する公式ストアを開設した。

第一弾としてこれまでイベントで販売されていた、『StrangeTelephone』に登場する「ジル」と「グラハム」のアクリルフィギュア(関連記事)を受注生産で販売。受注期間は7月31日22時頃まで、配送予定は8月中旬〜下旬となっている。

「ラノゲツクール」ユーザー投稿作品1,000作品突破を記念してキャラクター素材が無料配信

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株式会社KADOKAWAは14日、同社が提供するスマートフォン用ノベルゲーム制作アプリ「ラノゲツクール」において、ユーザー投稿作品が1,000作品を突破したことを発表した。また、投稿作品のダウンロード数は2万を超えたとのこと。

この2つを記念して、ニンテンドーDS用ゲーム制作ソフト「RPG ツクール DS+」の現代用キャラクター素材19体を、「ラノゲツクール」用にリファインしたものの無料配信が開始された。

完成作品も公開中! SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第7回:坂本昌一郎『たそがれのひ』①

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※本記事は、1月7日より開始した「SMILE GAME BUILDER」制作実演の連載です。

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

Qpic『スーパーフックガール外伝』 制作連載 / 2 / 3 / 完成作品ダウンロード
カナヲ『虚毒ノ夢』制作連載 1 / 2 / 3 / 完成作品ダウンロード


 
こんにちは!「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載・第三回担当の坂本昌一郎です。

17年ほどゲーム音楽作曲家として活動しつつ、インディーレーベル「sound sepher」を主催しています。作曲家としての代表作はPS4「アスタブリード」、アニメ「11eyes」など。

近年はゲーム制作もはじめまして、現在は”童話”や”物語”を題材にしたRPG「箱庭セレナータ」を鋭意開発中です。こちらでは、ゲームデザイン・シナリオ・ドット絵・UIデザイン・プログラミング・BGM・効果音を担当しています。体験版もありますので、ぜひ遊んでみてくださいね。

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さて、今回は実演連載第一回・第二回とは趣向を変えましょう! 私の連載は、より「ゲームを作りたい方」に向けたものにします。まずゲームの完成品を実際に遊んで頂いたあと、ここではこういう意図を込めた……実際に組み込む際にどうしたのか……テストプレイの反応からこう修正した……といった開発秘話を次回以降に解説していく予定です。

マルチバッドエンドRPG「たそがれのひ」リリース!

公開ゲームは「たそがれのひ」。主人公の少年「セロ」が”約束された世界のたそがれ”……世界の終末に、どう関わっていくかを描いたマルチバッドエンドRPGです。
この世界は過去に”大災害”と呼ばれる大きな災厄に遭遇しました。人類は当時なにがあったのかをほとんど覚えていません。わかっていることは、”大災害”の影響で大きな海の亀裂と大きな壁によってへだてられた、”内側”と呼ばれる世界に閉じ込められている――ということです。

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主人公「セロ」の両親は、閉じた世界の謎を解明しようとする「歴史研究家」たちのトップに立つ、”教授”と呼ばれる高名な学者「レベック」と「シターン」。彼らは、ついに”壁の向こう側”へ行く方法を突き止め、いざ向かおう――といったところからゲームはスタートします。

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しかし、彼らは”壁の向こう側”から帰りませんでした。セロの目標は、行方不明になった両親を探しに”壁の向こう側”へ向かうこと。そんなある日。自らを”時代も場所も次元さえも問わず、あらゆる物語を集めさまようもの”と名乗る少女「シャルロット・ペロー」と出会ったところからセロの運命の歯車は大きく回り始めます。さあ、プレイヤーである貴方とセロは、どんな終末を選ぶのでしょうか?
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3D要素はとことん演出用途に!

やりたかったことは「冒険」「プレイヤーごとにプレイ体験が変わるRPG」「バッドエンド」。短編でどこまで詰め込めるかに挑戦しました。

ゲームをスタートして30分もすれば、プレイヤーはまず大きな選択を行うことになります。その選択によってストーリーの展開がガラリと変わりますが、次のプレイでまた別の選択を行うことで、前回は見えてこなかった真実が明かされるでしょう。目の前にある遺跡を探索するかどうかさえ、プレイヤーの自由です。どこへ行くか、なにを選ぶか、そんな選択肢を数多く用意しています。

手軽に3D画面のRPGを作れる「SMILE GAME BUILDER」は、その演出に大きく役に立ちました。あえて3Dならではのカメラ自由操作を禁止して、イベント毎に細かく視点を変えることで、操作を簡易化しつつ、視覚的によりドラマチックな演出にすることに注力しました。

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また、3Dであることを逆手にとって隠しアイテムをたくさん配置しました。こうした「視点」を利用したギミックをたくさん配置することで「3Dならでは」の遊びが追加できたのではないでしょうか。

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まっすぐストーリーを追うもよし、世界中を旅するもよし、ハック&スラッシュでレベル上げ・アイテム集めするもよし、高難度ダンジョンに挑戦するもよし。ダンジョンにはたくさんの凶悪な裏ボスも潜んでいます。ぜひ好きな遊び方に挑戦して頂けたら……と。

BGMも全曲オリジナルで用意しましたので、そちらもぜひお楽しみくださいね。

次回はストーリーとそれに伴った3Dカメラ演出、そして「SMILE GAME BUILDER」で実際にどう3D演出を行ったか。そして次々回はシステム的な細かい工夫と「SMILE GAME BUILDER」でどう再現したかを順番に解説していきます。おまけにゲーム中の隠し小ネタも掲載しますので、引き続き「たそがれのひ」連載をどうぞお楽しみに。

坂本昌一郎さんによる『たそがれのひ』完成版はこちらからダウンロード!

『ファタモルガーナの館』フルカラー・ハードカバー仕様のアートブックが予約開始 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は開催まで1ヶ月を切ったコミックマーケット92(夏コミ)関係の作品情報や体験版、PV公開に関するものなど11本です。

『ファタモルガーナの館』公式アートブック「THE ART -あなたに捧ぐ回想録-」予約開始

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Novectacleは15日、ノベルゲーム 『ファタモルガーナの館』のアートブック「THE ART -あなたに捧ぐ回想録-」の通販予約受付を開始した。執筆時現在、NovectacleのBOOTHのほか委託販売店のとらのあなおよびメロンブックスでも予約受付が行われている。

描き下ろしのイラストほか、今まで商業誌で公開した表紙・口絵や、漫画版の未公開資料などを収録した公式アートブック。A4サイズ、表紙込みで68ページ、ハードカバー・フルカラーの豪華仕様となっている。

初頒布は8月11日、夏コミにて。通販での発売時期はショップにより異なるが、いずれも夏コミ以降となる模様。

あきら小屋、シューティングゲーム『鋼鉄のヴァンパイア』情報公開

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あきら小屋は17日、シューティングゲーム 『鋼鉄のヴァンパイア』の作品情報を公開した。

「激攻撃型猛密着系シューティング」を謳う作品。掲載されているゲーム画面からは鉄錆の浮いたような質感のあるメカニックなど硬派な世界観が感じられ、「錆が砕け火花が飛び散り黒煙が舞う!」というキャッチコピーも添えられている。ゲーム内容としては時間経過やミス、ボムの使用、アイテムの取得によりランクが上下し入手スコアが変化するランクシステムや、敵に接近して撃ち込んで倒すと回復アイテムやボムアイテムがたくさん出るシステムなどが特徴となるようだ。

丸ダイス、夏コミにてギミックパズル『ピタゴラスの永久機関』を頒布予定

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サークル丸ダイスは17日、夏コミの出展内容を告知した。

新作として頒布されるのは、ギミックパズルゲーム『ピタゴラスの永久機関』。3Dで描かれたステージ上でスイッチを押したり物を動かしたりして、さまざまな仕掛けを使いこなして“永久機関”を作っていくのが目的。ステージは40以上あり、ヒントやスキップ機能も用意されているという。

Windows/Android/iOS向けのリリースが予定されており、夏コミではWindows版が頒布予定。

ASTRO PORT、アクションシューティング『ロケットロン』PV公開

ゲーム開発サークルASTRO PORTは18日、アクションシューティングゲーム『ロケットロン』のPVを公開した。

ブースト飛行が可能なロケット銃を使い、敵の大要塞を探索していく作品。飛行時間が増えるたびに行動範囲が広がっていくという、探索アクションゲーム的な要素も特徴となっている。夏コミにて頒布予定。

電核製鋼、3Dアクションシューティング『時止電殻2』試作版PV公開

同人ゲームサークル電核製鋼は16日、3Dアクションシューティングゲーム『時止電殻2』の試作版PVを公開した。

PVからは時間を止めるシステムや、機体のカスタマイズ、巨大な敵と戦う「討伐戦」などの要素が見て取れる。夏コミでは「C92 試作版」が頒布される模様。

スタジオ・おま~じゅ、ノベルゲーム『雪子の国』体験版公開

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スタジオ・おま~じゅは20日、ノベルゲーム『雪子の国』の体験版を公開した。

東京からとある地方城下町へとやってきた少年・ハルタと、「天狗の国」から帰化した少女・雪子を中心に描かれる、「青春ハートフルラブコメディ+地方都市ミステリー」を謳う作品。天狗が人と交わって暮らしている現代日本という世界観も特徴となっている。

体験版では製品版に収録予定の6つのエピソードのうち3つを収録し、公称プレイ時間は4~5時間。製品版は夏コミでリリース予定のほか、通販やダウンロード販売も予定されている。

少年舎、ノベルゲーム『ナツイロセールトリム』第1章体験版公開

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同人サークル少年舎は20日、ノベルゲーム『ナツイロセールトリム』の第1章を収録した体験版を公開した。公称プレイ時間は30分程度。

湘南を舞台に、ヨット競技の「セーリング」に挑む女子高生達を描いた作品。図解などによるセーリングの解説や、実写映像を交えた演出なども特徴となっている。

ALICE IN DISSONANCE、『fault』関連グッズ予約開始

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同人ゲームサークルALICE IN DISSONANCEは19日、夏コミにて頒布予定の新作グッズの通販予約の受付をサークルのBOOTHにて開始した。

同サークルはマナクラフトと呼ばれる技術のある世界を舞台とした連作ノベルゲーム『fault』シリーズをリリースしており、グッズは同作に関するものとなっている。Tシャツが2種類とマウスパッド、および作品に登場する「デュアルクラフター」(マナクラフトの使い手の一種)のマークをあしらったピンズ「クラフターズピンズレプリカ:デュアル」が用意されている。

また、Tシャツの購入者には特典として、現在開発中で体験版が公開されている『fault』シリーズ最新作『fault – SILENCE THE PEDANT』の体験版範囲のサウンドトラック(作中BGMおよび主題歌を収録)が8月11日よりダウンロード提供される予定。

いくちおすてご、短編アクションゲーム『救う(SHE SAVE)』リリース

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いちおくすてごは15日、短編アクションゲーム『救う(SHE SAVE)』をSteamにてリリースした。

角の生えた少女が巨大な竜達と戦う2Dサイドビューのアクションゲーム。竜が画面の奥から迫ってくるなど、描き込まれたドット絵のアニメーションによりダイナミックで立体的な演出がなされているのが特徴となっている。

犬と猫、鍛冶屋経営シミュレーション『王国のソウルスミス』サントラ動画公開

同人サークル犬と猫は17日、鍛冶屋経営シミュレーションゲーム『王国のソウルスミス』のサントラ動画を公開した。

ゲームの使用楽曲を動画にまとめたもの。約28分にわたり、8トラックが収録されている。

「SMILE GAME BUILDER」向け『ヒーラーは二度死ぬ』コラボ素材が発売

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株式会社スマイルブームは20日、ゲーム制作ソフト「SMILE GAME BUILDER(スマイルゲームビルダー)」の追加ダウンロードコンテンツとして、3Dモデル素材集『A Healer Only Lives Twice Character Resource Pack』を発売した。

Pon Pon Gamesのシミュレーションゲーム『ヒーラーは二度死ぬ』とコラボレーションした素材集で、同作の主人公キャラクターや敵キャラクターの3Dモデルを、カラーバリエーションを含め全95種類収録。『ヒーラーは二度死ぬ』と同じモーションも設定されている。SMILE GAME BUILDERで作成されたゲームへ利用する場合に限り、商用、非商用を問わずロイヤリティーフリーで利用できる。

さらに、Pon Pon GamesがSMILE GAME BUILDERで制作し、フリーゲームとして公開しているスニーキング謎解きアドベンチャーゲーム『黒鉄の意思』のゲームファイルが同梱されており、内部で利用されているテクニックを自作に応用したり、同作の二次創作を行うことが可能。

第9回「WOLF RPGエディターコンテスト(ウディコン)」開催! 20本以上の応募作品が早速プレイ可能

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数々の名作を生み出した無償のゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」。本ツールで制作されたフリーゲームのコンテスト「WOLF RPGエディターコンテスト(通称ウディコン)」が23日より開催されている。

本コンテストは、「WOLF RPGエディター」の作者であるSmokingWOLF氏が主催・運営しており、年1回開催され今年で9回目となる。応募作品は順次公開され、作品ごとの掲示板が用意されたり、一般投票のみで審査が行われたりと、ユーザー参加型のイベントとなっている。執筆時現在すでに20本以上の作品が公開されており、ダウンロードしてプレイすることが可能。

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第9回「WOLF RPGエディターコンテスト」応募作品一覧ページ

応募できる作品はオリジナルかつ未発表の「WOLF RPGエディター」製ゲームで、作品募集期間は23日から29日23:59まで。その後、応募された作品数に応じて投票期間が設けられ、投票期間終了後に結果が発表される。投票の際は「熱中度」「斬新さ」「物語性」「画像/音声」「遊びやすさ」「その他加点」という6部門で点数評価を行い、これをもとに部門別の順位と総合順位が決められる。詳しい応募方法や規約はコンテスト公式サイトを参照してほしい。

「WOLF RPGエディター」はRPGに限らず、2Dゲームの制作に汎用的に利用できるツールで、ウディコンにおいても毎回、さまざまなジャンルの力作が応募されている。昨年開催の第8回では、総合1位に収穫アクションゲーム『収穫機道ろぼふぁーむ』、同2位にボードゲーム×ローグライクRPG『箱庭フロンティア』、同3位に電子ゲームブック『電子ゲームブック 自由落下』が選出されている(関連記事)。

また、「WOLF RPGエディター」は今年3月のアップデートで、従来より大きな画面サイズや、1,280×720といったアスペクト比16:9の画面サイズでゲームを制作可能になった。これに伴い今回のウディコンより、応募時に提出するスクリーンショットの縦横幅の上限が上がり、16:9サイズにも対応した。新たに制作可能となった画面サイズを活用したゲームの登場にも期待したい。

アガハリ氏がイラスト担当のフリゲRPG『ふうらい奇譚―太陽の霊廟―』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリーゲームのRPGやADVの公開、夏コミ作品の体験版やPVの公開など7本です。

ミナプラス、フリゲ探索RPG『ふうらい奇譚―太陽の霊廟―』公開

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フリーゲーム制作サークルミナプラスは26日、探索RPG『ふうらい奇譚―太陽の霊廟―』を公開した。ブラウザゲームの配信サイトAndAppにてプレイ可能。同サークルの前作であるRPG『リベロアストーリア』やStudio 4Dの戦略SLG+RTS『LostTechnology』のイラストを担当したアガハリ氏が制作・イラストを担当している。

主人公の青年フェイとその妹、母、祖父という、冒険者業をしている家族が古代の遺跡に挑むというストーリーで、探索を進めていく中でさまざまな出会いや出来事が描かれる。公称プレイ時間は10~15時間程度。

オリエンタルな雰囲気をもつキャラクターグラフィックや、水彩調の1枚絵によるマップ、墨絵調の敵グラフィック、イベントシーンに用意されたスチル画像など、美麗なアートワークが目を惹く作品。兄さん大好きっ子の妹や若々しくてノリのよい母など仲の良い家族の息の合った掛け合いも見どころで、戦闘時や一部シナリオなど、ボイスによる演出もキャラクターの魅力を引き立てている。

フリゲADV『メサイアの樹』公開

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ハネダ氏作のADV『メサイアの樹』が23日、フリーゲームとして公開された。

不思議な樹が生えている部屋で過ごしていく作品。オリジナルのグラフィックによる横スクロールのマップや、台詞を使わずに進行する作りが特徴となっている。公称プレイ時間は30分程度。

未来彗星、ビジュアルノベル『うたかたの輪廻』体験版公開

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同人ゲームサークル未来彗星は27日、ビジュアルノベル『うたかたの輪廻』の体験版を公開した。

死んだ人間の魂が、他の身体へと転移するという言い伝えのある街が舞台の作品。「輪廻」と呼ばれるその現象に巻き込まれた青年が主人公となっている。

体験版では本編全5章のうち第1章をプレイでき、公称プレイ時間は約1時間。製品版はコミックマーケット92(夏コミ)にて頒布予定。

あきら小屋、シューティングゲーム『鋼鉄のヴァンパイア』PV公開

あきら小屋は24日、シューティングゲーム 『鋼鉄のヴァンパイア』のPVを公開した。

「激攻撃型猛密着系シューティング」を謳う縦スクロールシューティングゲーム。鉄錆の浮いたような質感のあるメカニックなど、硬派な世界観が魅力の作品となっている。

Nussoft、蟹vs蟹バトルゲーム『カニノケンカ』PV公開

Nussoftは22日、『カニノケンカ』のPVを公開した。

海産物が戦うアクションシューティングゲーム『ACE OF SEAFOOD』などの開発元として知られるNussoftの最新作。蟹同士で1vs1バトルを行い、相手をひっくり返したら勝ちというゲームの模様。コミックマーケット92(夏コミ)にて体験版を頒布予定。

超水道、夏コミにて『ghostpia』原画集「Draftpia #2」頒布予定

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創作ユニット超水道は27日、コミックマーケット92(夏コミ)にて新刊書籍「Draftpia #2」を頒布することを告知した。

デンシ・グラフィックノベル『ghostpia』第3話の原画集。A4サイズ、144ページのボリュームとなっている。通販も予定されている。

「同人ゲーム.fes」出展サークル募集開始

関西同人ゲーム制作者交流会は、10月7日に開催予定の同人ゲーム即売会「同人ゲーム.fes」のサークル参加申し込み受付を開始した。

会場は大阪日本橋のポルックスシアター。募集スペースは20スペースで、申し込み期限は8月31日となっている。

ダークメルヘンチックな短編フリゲRPG『ふぉーぷりんせす』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はRPGやノベル、アクション等さまざまな作品のリリースや体験版公開に関するものなど9本です。

フリゲRPG『ふぉーぷりんせす』公開

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ねこまりえる氏は2日、RPG『ふぉーぷりんせす』をフリーゲームとして公開した。

1つの戦闘が舞台となり、戦いながら成長していく作品。プレイヤーの操作する3人の少女はそれぞれ属性の異なる魔法を使用し、攻撃すると属性に応じた「魔素」がスロットに溜まっていくというシステムが特徴となっている。

魔素は7個まで溜めることができ、魔素の数に応じて対応する属性の攻撃の威力が上がるほか、魔素を全消費して、溜めた属性と数に応じた奥義を発動することも可能。特定のスロットの魔素を自分の属性に変えることもできる。

スロットは敵味方で共有し敵も恩恵を受けるため、敵の属性の魔素を上書きしたり奥義でスロットをリセットしたりといった、魔素のコントロールが戦術要素となっている。ダークメルヘン的な世界観によるシナリオやアートワークも見どころ。プレイ内容により展開が変化するマルチエンディングとなっており、1周のプレイ時間は15~20分程度。なお、推奨年齢は15歳以上とされている。

AECRNIA、3D横スクロールアクションゲーム『ELMIA』体験版公開

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AECRNIAは7月29日、3D横スクロールアクションゲーム『ELMIA』の体験版を公開した。

左右2つのアナログスティックなどで少女と妖精を別々に操作し、少女を妖精の位置へ瞬間移動させられるシステムが特徴の作品。妖精をフィールド上のオブジェクトに当てて仕掛けを作動させるといった要素もある。

『ELMIA』はコミックマーケット92(夏コミ)にて頒布予定で、体験版では1ステージをプレイ可能。PVも公開されている。

ときてっと、ノベルゲーム『黄昏の君 ヴォルフィーネ 第2部~王女と女神と闇の竜~』リリース

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ときてっとは1日、ノベルゲーム『黄昏の君 ヴォルフィーネ 第2部~王女と女神と闇の竜~』をリリースした。サークルのBOOTHにてパッケージ版およびダウンロード版が販売されている。なお、15歳以上推奨作品となっている。

“グラフィックとムービーで彩るノベル”を謳う「ほんとうの物語シリーズ」の最新作。「鎧奏騎」と呼ばれる巨大ロボットのようなメカが存在するファンタジー世界を舞台としており、独特のメカデザインや3DCGによるムービーなども魅力。本作のボリュームはシリーズ最大で、イベントCGは200枚以上収録とのこと。

なお、本作はシリーズ作品『黄昏の君 ヴォルフィーネ~真昼の国と月の国~』の直接の続編であるため、『黄昏の君 ヴォルフィーネ~真昼の国と月の国~』からプレイすることが推奨されている。

anemoisoft、ハイスピードアクションゲーム『Gilbert Crisis』リリース

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anemoisoftは、ハイスピードアクションゲーム『Gilbert Crisis』をリリースした。

次々と現れる敵を倒すことでステージをクリアしていく作品。多数のスキルを自由に組み合わせてコンボをセッティングし、攻撃ボタンの連打で繰り出せるのが特徴。コンボは7セットまで構築して切り替えることができる。キャラクターグラフィックはゆるめながら、スタイリッシュな演出や流血などの激しい表現も特徴となっている。

無料版と有料版が用意されており、有料版では裏ステージと裏ボスが追加。また、スキルは無料版では34種類、有料版では最後の1つが解放されて35種類となる。

フリーノベルゲーム『星詠みの紡ぐ詩』Episode2公開

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Home Security Companyは1日、フリーノベルゲーム『星詠みの紡ぐ詩』のEpisode2を公開した。

同作者の過去作『Colors/Forest』などと世界観を共有し、ある「異変」により大きく変容した世界を舞台としたノベルゲーム。特殊な能力を持ち、「失われた歴史発掘事業」を掲げる探偵として活動する二人の男女を主人公とした、オカルトやSF的な要素を持つ作品となっている。ピアノ曲を中心として場面を静かに、時にダイナミックに盛り上げるオリジナルのBGMも魅力だ。

Episode2では「外から見た二人」を描くエピソードとして、さまざまな視点と時代にまたがり、とある失踪事件にまつわる出来事や、「異変」により閉鎖環境での生活を余儀なくされた人々が懸命に生きていく姿が語られていく。

STG『Graze Counter』サントラDLCリリース

PCゲームパブリッシャーHenteko Doujinは1日、Steamにて『Graze Counter Original Soundtrack』をリリースした。

PCゲーム制作サークルびっくりソフトウェア開発の縦スクロールシューティングゲーム『Graze Counter(グレイズカウンター)』(紹介記事)のサウンドトラックDLC。作中BGM19曲をMP3およびFLAC形式で収録しているほか、BGM担当の餅々々氏によるBGM解説なども収録している。

オートリ電子、横スクロールSRPG『MagicScrollTactics』デモ動画公開

同人ゲームサークルオートリ電子は4日、横スクロールSRPG『MagicScrollTactics』のデモ動画を公開した。

フィールドがサイドビューとなっており、高所からの攻撃によるダメージボーナスや、攻撃範囲に高さが関係する魔法の存在などが特徴。コミックマーケット92(夏コミ)では体験版を頒布予定。

犬と猫、鍛冶屋経営シミュレーションゲーム『王国のソウルスミス』PV公開

同人ゲームサークル犬と猫は1日、鍛冶屋経営シミュレーションゲーム『王国のソウルスミス』のPVを公開した。

鍛冶師を雇って武器を作ったり、探索者と契約してダンジョンで資源やお宝を入手しながら名剣「ソウルスミス」の完成を目指す作品。ダウンロード版が発売中のほか、コミックマーケット92(夏コミ)などでパッケージ版のリリースも予定されている。

パズルアドベンチャー『OneShot』日本語版公式トレイラー公開

株式会社デジカは1日、同社がパブリッシングを手がけるパズルアドベンチャーゲーム『OneShot』日本語版の公式トレイラームービーを公開した。

『OneShot』は、昨年12月に英語版がリリースされた海外インディー作品。プレイヤーは見知らぬ薄暗い世界で目覚めた「ニコ」というキャラクターを導き、失われた太陽を取り戻す旅に出る。日本語対応は今年の夏に予定されている。

SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第8回:坂本昌一郎『たそがれのひ』②

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※本記事は、1月7日より開始した「SMILE GAME BUILDER」制作実演の連載です。

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

Qpic『スーパーフックガール外伝』 制作連載 / 2 / 3 / 完成作品ダウンロード
カナヲ『虚毒ノ夢』制作連載 1 / 2 / 3 / 完成作品ダウンロード
坂本昌一郎『たそがれのひ』制作連載 1


 
こんにちは! 「たそがれのひ」を制作しました、坂本昌一郎です。

前回を振り返って

前回はこれまでの連載とは趣向を変えて、まずゲーム本編を公開しました。

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「たそがれのひ」のテーマは「冒険」「プレイヤーごとにプレイ体験が変わるRPG」「バッドエンド」。終わりゆく世界のなかで、”内側”と呼ばれる場所に閉じ込められた人類。そのコアになる少年「セロ」とおさななじみの少女「ヴィオラ」、そして友人の「トラバス」の3人の物語を描いた、マルチバッドエンドRPGとなっています。

「SMILE GAME BUILDER」は3DRPGを作れることが特徴で、キー入力でぐるぐる画面を回したり、一人称視点に変更できます。ただ、どうしても操作系統が雑多になってしまうのが気になりました。ですので、私はあえて3Dに関わる操作を省き、ストーリー演出や隠しアイテム探しなどのゲーム部分に使う路線で3Dカメラを利用する――という手法を採用しました。今回は、実際にどう作っていったのかを解説します。(以降、大きなネタバレを含みますのでご注意ください)

すべては最期のシーンを描くため

まずはじめに浮かんだのはエンディング。「主人公が呪いの影響で人々を皆殺しにしたあげく、最後にヒロインを殺してしまい、自らも真の敵に殺されて終わる悲劇」。このシーンを盛り上げるためになにをするかが今後の目的となります。

検討の結果、たどりついた選択は冒険モノ&マルチエンド。1プレイをさっくり終えられるようにするため、あえてルートを2つにわけ、ルート毎にヒロインと友人をじっくり描写することに。ヒロイン側は全滅エンド。友人側は「友情&未完エンド」――わざと不穏な香りを残してヒロイン編へ繋ぐルート――と設定しました。

どちらのルートも序盤はひたすら明るく、ヴィオラ(ヒロイン)やトラバス(友人)との日常を描きます。主人公としての役割をプレイヤーにロールプレイして頂ければと、ことあるごとに選択肢を用意しました。変な選択肢もたくさんありますが、ルート分岐点の選択肢以外に大きな意味はありません。

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ルート分岐では「友人との約束を破るのか?」をちらつかせ、人情的にトラバス編を先に選ぶよう誘導。このルートは実質的に一本道の未完エンドにすることでヴィオラ編へのチュートリアルの役目をもたせました。

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ヴィオラ編ではヒロインとの交流を描くため、トラバス編で不可能だった「冒険」を大きくフィーチャーします。前半は大きな”壁の内側の世界”を巡り、ヴィオラと一緒に冒険します。すべては最期のシーンを描くため。中盤で急展開を用意し、あとはそれまで築いたものを粉々に打ち砕くバッドエンドへ直行……という組み立てです。そして、そのバッドエンドも実は……? ラストシーンは実際にあなたの目で確認してください。

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カメラ演出はゲームに生命を吹き込む!

3D画面で実際にイベントを作ったところ、カメラ演出をおこたるとかなり味気なく感じたので、あらゆるイベントにカメラ演出を仕込みました。イベント演出からシステムに関連したものまで、様々なシーンを用意しています。

前述のようにシステム側では意図的にカメラ動作を禁止して、隠し通路や隠しアイテムを仕込んだり。イベントでは重要場所をカメラで中止したり、大きなマップの全体図を見れるようにしたり。とくにイベントではカメラの移動速度や距離・方向ひとつで、感情や間の表現ができます。あまり多く入れ込みすぎると冗長になりますが、うまく使えば3Dゲームにとって大きな武器になるのではないでしょうか。

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3D画面におけるカメラの演出は、たくさんの用途に利用できます。ゲーム画面に動きが出て、演出がよりリッチに。プレイヤーの目線を重要箇所へ誘導できる。逆に、わざとなにかを隠したり。色々なアイディアを試して動かすだけでもとても楽しいので、ぜひチャレンジしてみてください。

第3回ではシステム部の工夫についての解説と、総まとめを行いますので、お楽しみに。

おまけ

Bルート(ヴィオラ編)の中央大陸、ハカセの屋敷の廊下にあるこの鎧。実は、なんども持っていこうとするとヴィオラの反応が変わります。気付きましたか? 屋敷では3人目の仲間が加わったあとも会話イベントがすこし変わりますので、いろいろイベントを探してみるのも楽しいかも?

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フリゲRPG『星の王女さま』デモ版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリゲRPGのデモ版公開など3本です。

長編ファンタジーRPG『星の王女さま』デモ版公開

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haco氏が開発中の長編ファンタジーRPG『星の王女さま』のデモ版が、5日に公開された。

死者の魂が住まう世界を舞台に、現世から迷い込んだ少女が「星の王女」と出会い、冒険を繰り広げて行く作品。手描きのグラフィックで表現される幻想的な世界観、敵味方で共有するゲージや場の属性といったさまざまなシステムを搭載したサイドビューバトル、装備品やスキルによって戦闘スタイルを変更できるキャラクターカスタマイズなど、アートワークもシステムも丁寧に作り込まれた作品となっている。

デモ版では序盤をプレイでき、公称プレイ時間は2〜3時間。完成版は10月にフリーゲームとして公開が予定されており、プレイ時間は12〜15時間を想定とのこと。

戦略SLG+RTS『LostTechnology』Steam版リリース

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Studio 4Dがフリーゲームとして公開している戦略SLG+RTS『LostTechnology』のSteam版が、9日にリリースされた。パブリッシャーはPLAYISMで、PLAYISMのサイトにてSteamキーの販売も行われている。なお、日本語版の本編は引き続きフリーゲームとして公開されており、Steam版ではトレーディングカードや実績に対応している。

『LostTechnology』は高度な文明が廃れ、戦乱の時代となった世界を舞台とした作品。12の勢力、100名以上のキャラクターが織りなす物語を、豊富な会話イベントや美麗なキャラクターグラフィックなどにより描き出している。

なお、Steam版の制作にあたり英語化が行われているが、リリース時点で英語版に含まれる勢力は3勢力のみ。日本からの購入も含めた売れ行きに応じて残りの勢力の翻訳を進め、将来的に追加DLCとしてリリース予定とのこと。また、本作はシステムを利用した派生作品の制作が可能な戦略SLG『ヴァーレントゥーガ』をベースに制作されているが、英語版制作にあたり『ヴァーレントゥーガ』作者のななあし氏も協力しているという。

STG『Graze Counter』PV公開

PCゲーム制作サークルびっくりソフトウェアは5日、縦スクロールシューティングゲーム『Graze Counter(グレイズカウンター)』(紹介記事)のPVを公開した。

同作のPVに関してはパブリッシャーのHenteko DoujinよりロンチPVも公開されているが、今回公開されたのは作者自身による、プレイ画面を中心としたPVとなっている。

夏コミ作品のフリー公開やDL販売が続々開始 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はコミックマーケット92(夏コミ)で頒布された作品のフリー公開やダウンロード販売に関するものなど8本です。

蒼玉亭、3Dレールシューティングゲーム『ドラスティースピア』試遊版公開

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蒼玉亭は15日、3Dレールシューティングゲーム『ドラスティースピア(DrastySpear)』の試遊版を無償公開した。内容はコミックマーケット92で頒布されたものと同様。

ドラゴンに乗り、ロックオンが可能なショットや無敵となるローリングを駆使して戦う作品。ボス戦で「攻守交代」が発生し、画面の奥で手前からの攻撃を避けるという要素が特徴となっている。

あいうえおカンパニー、ノベルゲーム『FATAL TWELVE』フルボイス体験版公開

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あいうえおカンパニーは14日、ノベルゲーム『FATAL TWELVE』のフルボイス体験版を無償公開した。内容はコミックマーケット92で頒布されたものと同様。

電車内で爆発に巻き込まれた主人公の女子高生・獅子舞凛火が、12人の参加者のうち1人だけが死の運命を回避できるという儀式≪女神の選定≫の参加者となったことから始まる物語。フルボイス化などに向けたクラウドファンディングが行われ、目標額を超える約5万ドルを集めた。リリースは来年1月に予定されている。

なお、体験版のWebアンケートに回答することで、希望者全員に壁紙、および抽選で1名にキャラクターのアクリルスタンドが贈られるキャンペーンが実施されている。

TORaIKI、RPG『アストロメイデン/アドベント』C92体験版のWeb配信を開始

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ゲーム制作サークルTORaIKIは14日、ファンタジーRPG『アストロメイデン/アドベント』のC92体験版のWeb配信を開始した。内容はコミックマーケット92で頒布されたものと同様。サークルのBOOTHおよびfantiaで配信されており、BOOTHでの配信は8月末までの期間限定。fantiaではファンクラブへの参加(無料)が必要だが無期限で配信されている。

前後編で構成されるRPG『アストロメイデン』の後編にあたる作品。そのため、前編プレイ後のプレイが推奨されている。プレイ時間は30分ほどで、後編に導入予定の新システムの一部を体験することが可能。

ヨツツジエコー、ノベルゲーム『蟲ノ目・祀』通販・委託販売・ダウンロード販売開始

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サークルヨツツジエコーは12日、ノベルゲーム『蟲ノ目・祀』のサークル通販および同人ショップでのパッケージ委託販売、ダウンロード販売の開始を告知した。

同サークルより2012年にリリースされた『蟲ノ目』をフルボイス化、追加シナリオを収録したリメイク版。とある伝承にまつわる村を舞台に、「蟲憑き」と呼ばれる異能者達のバトルロイヤルを描く。全四章のうち一章を読める体験版も公開されている。

しれせせ、ノベルゲーム『未完成の「ねがいごと」 01. サイドヒラカレルハコノ』ダウンロード販売開始

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サークルしれせせは18日、ノベルゲーム『未完成の「ねがいごと」 01. サイドヒラカレルハコノ』のダウンロード販売を開始した。DLsite.comおよびBOOTHにて購入可能。なおBOOTHではパッケージ版も販売されているが、制作してから届けるため注文から届くまで最大で1カ月程度かかる可能性があるとのこと。

願い事を叶えてくれる「かみさま」の存在が都市伝説として噂される街を舞台とした作品で、連作としての展開が予定されている模様。第1作となる本作は、「誰かの願いを叶えられるような人間になりたい」という願いを持つ主人公の少年と、願い事に翻弄される少女を中心に描かれる。

丸ダイス、ギミックパズルゲーム『ピタゴラスの永久機関』ダウンロード販売開始

サークル丸ダイスは17日、ギミックパズルゲーム『ピタゴラスの永久機関』のダウンロード販売を開始した。

3Dで描かれたステージ上でスイッチを押したり物を動かしたりして、さまざまな仕掛けを使いこなして“永久機関”を作っていく作品。40以上のステージが用意されている。

Dicey Craft、3D影踏みアクションゲーム『魔女と偽りの影』ダウンロード販売開始

同人ゲーム開発サークルDicey Craftは15日、3D影踏みアクションゲーム『魔女と偽りの影』のダウンロード販売を開始した。

影を縫いとめて対象を一定時間停止させる「影縫い」、影に入り込み移動する「影渡り」など、影を利用したさまざまなアクションを駆使してステージをクリアしていく作品。クリア時間は公称6~10時間程度となっている。

伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』第6話公開

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カナヲ氏が電ファミニコゲームマガジンにて連載中の伝奇アドベンチャーゲーム『被虐のノエル』の最新話となる第6話が13日に公開された。

悪徳市長への復讐のため大悪魔カロンと契約した少女ノエルが主人公の作品。第6話では市長の資金源を断つためにカジノへと向かい、さまざまな手段でチップを稼ぐ作戦や、カジノのオーナーである凄腕のギャンブラー、マダム・コフィンとの運命を賭けた勝負などが描かれる。

カジノでは実際にルーレットやスロットのゲームをプレイすることが可能。また、マダム・コフィンとの対決ではさまざまな局面で選択を迫られ、手に汗握る勝負を体験できる。

第9回ウディコンで発見!独自システムが光るフリゲ短編RPG2選『アンダーグラウンドヒーロー』『S-Witch♭』

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毎年7月から8月にかけて開催されている、ゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」で制作されたフリーゲームのコンテスト「WOLF RPGエディターコンテスト(通称ウディコン)」。第9回目を迎えた今年も60作品を超える力作が集まった。毎回“RPGエディター”というツール名にとらわれない多彩なジャンルの作品が投稿されるイベントだが、今年もバラエティに富んだ作品が集結。もちろんRPGも多数投稿されており、独自の世界観に凝った作品やシステムを完全自作した作品など、作品ごとにさまざまな見どころが用意されている。

プレイヤーの趣味嗜好によって推し作品が大きく変わってくるのも醍醐味と言えるウディコン。そこで本稿ではシステム重視派かつバトルマニアを自認するRPGファンの筆者が、とくにハマった独自システム搭載の短編RPGを2作品ご紹介する。いずれも戦闘はコマンド選択型で、じっくり考えながら落ち着いてプレイできる作品。「フリゲRPGといえばやっぱり凝った戦闘システム!」という方はぜひ参考にしていただければ幸いだ。

多様な戦術要素のシナジーがアツい!『アンダーグラウンドヒーロー』

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全4層からなる階層世界「アンダーヘイブン」の最上層へと向かい、かつての世界を滅ぼした存在「エル」を倒すのが目的のRPG。各階層はいくつかのエリアに分かれており、最後にはボスが待ち構えている。

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地形や敵の傾向が異なるさまざまなエリアを踏破していく

戦闘はシンボルエンカウントのCTB方式で、状態異常の扱いを得意とする主人公、魔法アタッカーのドロシー、盾役のギルバート、物理アタッカーのミラという主な役割が明確な4人のパーティで戦う。各キャラクターはレベルアップで入手できる「GP」を消費し、キャラクターごとに用意された個性的なアクティブ・パッシブスキルを選んで習得していくことが可能。習得可能なスキルは最初からすべて確認することができ、自由度の高いキャラクター育成を行える。

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「GP」を消費してスキルを習得。キャラクターの個性を引き出すようなスキルが用意されている

戦闘システムでユニークな点は、クリティカルはランダムで発生するが、攻撃後に判定されるのではなく「今攻撃すればクリティカルになる」というのが事前にわかること。クリティカルでは状態異常付与の成功率も上昇するほか、クリティカルで追加効果が発揮されるスキルなどもあり、チャンスを活かす戦術判断を楽しめる。また、敵の次の攻撃がクリティカルになる場合も事前にわかるので、危険予知という意味合いもある。

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キャラクターの下にある「CRT」アイコンが点灯した際に攻撃するとクリティカルが発生。クリティカルで追加効果が発揮されるアクティブスキルや、クリティカルを条件に発動するパッシブスキルも用意されている

装備品の仕様もユニークで、装備品ごとに異なる最大4つのパラメーターが基本値からの割合で変動する。性能も「攻撃力と防御力が上がるが状態異常への耐性が下がる」などトレードオフが発生するものばかりで、後から手に入る装備品が一方的に強いということは全くない。状況や戦闘スタイルに応じた装備を模索していくのが悩ましくも楽しい作りとなっている。

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装備品によるパラメーターの変化は割合ベースとなっている。どれもメリットとデメリットがあり“無難に強い”ものは存在しない

こうした要素により、装備品とアクティブスキル、パッシブスキルのシナジーを考えつつ戦略を立てていくのがバトルの醍醐味だ。主人公が敵に状態異常を付与し、状態異常になっている敵へのダメージが増加するパッシブスキルを備えたミラが攻撃、といったキャラクター間の連携も戦術の要となる。各階層には倒すのが必須ではないエキストラボスも存在しており、白熱のバトルを存分に堪能することができる。

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さまざまな条件で発動する多彩なパッシブスキルでバトルを有利に進めていくのも醍醐味

ほかにも通常の防御力と防御した際のダメージ軽減率のパラメーターが別に存在したりと、なかなかに凝ったシステムが特徴。そのぶん要素が多く少々とっつきにくい印象も否めないが、筆者がプレイした感触としては最初はひとまず細かい点は気にしなくても問題ない。戦闘画面やメニュー画面ではその場に応じたヘルプを実際の画面に重ねて表示できるといった配慮もあるため、プレイしながら少しずつ把握していくとよいだろう。

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状況に応じたヘルプを実際の画面に重ねて表示できる。コンフィグなども充実しておりユーザビリティは良好

ストーリーは時折挟まれる回想シーンが印象的。それ以外のシナリオ要素は最小限だが、多くを語らずとも主人公の想いが徐々に明らかになっていき、ラストに向けて過去と現在が収束していく展開が秀逸だ。とくにラスボス戦のとある演出は圧巻で、少しでも多くのRPG好きにここまで到達して、物語とシステムメッセージが交わって魂を揺さぶる瞬間を体験してほしいと感じさせられた。

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世界を滅ぼした災厄を倒しに行く道程―その合間に挟まれる、誰かと誰かが交わした約束の記憶

なお、作者による作品紹介では「リソース管理が重要」と謳われているが、実際のところは「通過したエリアに戻ることはできず、倒した敵が復活しない」仕様のため無限にザコを狩ってリソース稼ぎができない、という程度の縛りであって、ローグライクのようなガチガチのリソース管理が必要になることはまずない。難易度も複数用意されているので、気軽にプレイしてみてほしい。

【基本情報】
タイトル:『アンダーグラウンドヒーロー』
制作者:霜月六 氏
クリア時間:3時間前後
対応OS:Windows
価格:無料

ダウンロードはこちらから(第9回ウディコン エントリー番号63番)
http://www.silversecond.com/WolfRPGEditor/Contest/entry.shtml#63

魔術師二人組の連携バトルを独自システムで表現した『S-Witch♭』

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突如魔物に襲われた街を舞台に、二人組の魔術師メグとレティの活躍を描くRPG。点と線で抽象化されたマップの各地でさまざまなイベントが発生し、ときには選択を行いながらストーリーが進行していく。

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街の各所でイベントが発生。目的地を定めて進行していく

戦闘はマップ上で敵が居る場所へ移動すると発生。敵・味方が一斉に行動し、すべての行動には選択から発動までの行動時間が設定されている。行動時間はカウントダウン表示され、カウントが0になったキャラクターから行動する仕組みだ。

魔術も武具も扱える二人が前衛と後衛に分かれて戦うのが特徴で、後衛は魔術で攻撃を行い、前衛は後衛を守りつつ剣での攻撃など物理的なスキルで戦う。システム的には「敵は前衛だけを攻撃してくる」「前衛は攻撃対象を任意に選べず、次に攻撃してくる敵を自動的に狙う」という形で表現される。前衛、後衛は戦闘中に交代することが可能で、交代しながら強力な攻撃を行う連携技も、条件を満たすことで発動できる。

後衛も攻撃の要として重要だが、敵の攻撃を一手に引き受ける前衛は、よりテクニカルな立ち回りが要求されるのが本作最大のポイント。前衛のスキルには攻撃力のほかに「耐久力」「回避力」という値が設定されている。敵から攻撃を受けた際、その威力から選択中のスキルの耐久力を引いたものがダメージとなり、耐久力が威力を上回ればノーダメージで凌ぐことも可能。また、回避力が敵の攻撃に設定された「機動力」を上回れば攻撃回避となり、この場合もノーダメージでやり過ごせる。

敵の次の攻撃は、行動時間に加えて威力や機動力も開示されている。耐久力や回避力に重きを置いたスキルも用意されており、うまくタイミングを合わせることで完全防御や完全回避も可能というわけだ。行動時間が短いスキルで敵の隙を突きやすいメグ、威力と耐久力を兼ね備えたスキルで守りながら攻められるレティと、二人の戦闘スタイルの違いもポイント。交代も駆使しながら戦っていくという魔術師二人組の連携バトルをシステムで体感できるのが醍醐味だ。

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前衛と後衛の連携がバトルの要。後衛だけが行える攻撃対象の指定なども駆使して戦術を組み立てていく

また本作には時刻の概念があり、移動やイベントで時間経過するほか戦闘後には残ったダメージに応じて休息に時間がかかる。街の状況は時間経過によっても変化していくため、より効率よく敵を倒すことが重要になる場面もあるだろう。発生したイベントやプレイヤーの選択により物語は変化し、マルチエンディングとなっている。1周自体は短めなので、「あの時こうしていたら」というifの追求も楽しめる作品だ。

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時間経過やプレイヤーの行動によって展開が変化。重要な選択を迫られる場面も……

【基本情報】
タイトル:『S-Witch♭』
制作者:えるせ 氏
クリア時間:1時間
対応OS:Windows
価格:無料

ダウンロードはこちらから(第9回ウディコン エントリー番号17番)
http://www.silversecond.com/WolfRPGEditor/Contest/entry.shtml#17

制作元サイト
http://prototypo.exblog.jp/

ノンリニア、2.5D爽快コンボアクションゲーム『ウロボロスの函』Web体験版公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はアクションゲームの体験版公開など4本です。

ノンリニア、アクションゲーム『ウロボロスの函』Web体験版公開

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同人サークルノンリニアは20日、アクションゲーム『ウロボロスの函』のWeb体験版を公開した。コミックマーケット92(夏コミ)で頒布されたものより演出の追加やバランスの調整が施されているという。

天使のセラと死神のサキ、二人の少女を切り替えながらダンジョンを探索していく作品。基本は2D横スクロール型だがダンジョンでは奥や手間へ移動する場面もあり、入り組んだ構造となっている。ボタンと方向キーの組み合わせにより多彩なアーツ(攻撃技や魔法)を繰り出してコンボを組めるのも特徴で、「2.5D横スクロール爽快コンボアクションゲーム」と謳われている。

アーツはスキルツリー形式で使えるものを増やしていき、同時に6個まで自由にセット可能。そのほかゲージを溜めて放つ「EXアーツ」や、敵を吹き飛ばしている最中にキャラクターを交代することでそのまま追撃を行える「CCC(チェンジチェインキャンセル)」といったシステムもあり、爽快感の高い作品となっている。

Broken Desk、3Dアクションゲーム『LAST HARVEST X[KAI] 』C92体験版ダウンロード販売開始

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ゲーム制作サークルBroken Deskは、開発中の3Dアクションゲーム『LAST HARVEST X[KAI]』のC92体験版のダウンロード販売を開始した。内容はコミックマーケット92(夏コミ)で頒布されたものと同様。

同サークルが2012年にリリースした『LAST HARVEST ~エーテルの戦乙女~』のリメイク版。自由に空を飛べる「ブースト」やロックオン射撃、格闘攻撃などを駆使しつつ戦っていく。体験版では第1ステージをプレイすることが可能。

スタジオ・おま~じゅ、ノベルゲーム『雪子の国』パッケージ通販開始

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スタジオ・おま~じゅは、ノベルゲーム『雪子の国』パッケージ版の通販を開始した。執筆時現在は初回限定パッケージとしてポストカード2枚とフライヤーが付属する。なお、システム面での更新が予定されているが、初回限定版の購入者には無料ダウンロードでの対応が予定されている。また、ダウンロード版が9月初頭に発売予定。

天狗の存在する架空の現代日本という世界観で描かれる「国シリーズ」の第3作。第1作『みすずの国』および第2作『キリンの国』はフリーソフトとして公開されており、「キリンの国」は第10回ふりーむ!ゲームコンテストにて最優秀賞を受賞している。

『雪子の国』の舞台となるのは、風光明媚な地方城下町。東京から来た少年ハルタと天狗の少女雪子を中心に描かれる、「青春ハートフルラブコメディ+地方都市ミステリー」を謳う作品となっている。体験版も公開されている。

ウェブテクノロジ、CEDECセッション・ブース情報公開

ゲーム開発者向けのグラフィックツール等を手がける株式会社ウェブテクノロジは21日、30日から9月1日にかけて開催されるゲーム開発者向けカンファレンス「CEDEC 2017」における同社関連のセッションと同社ブースの情報について、ブログにて情報を公開した。

セッションでは同社のスプライトアニメーション制作ツール「OPTPiX SpriteStudio」の最新版となるVer.6のワークショップを予習編と演習編の2回にわたり実施。キャラクターアニメーションにスコープを当て、Ver.6の新機能を使ったワークフローを詳細解説するという。予習編と演習編、両方の受講者には「OPTPiX SpriteStudio Tシャツ」が贈られるとのこと。

また、ブースでは同社の減色・画像最適化ツール「OPTPiX imésta」の、開発中の新バージョンを参考展示するという。新しい「OPTPiX imésta」は1から作り直され、インターフェースを一新しているとのこと。

フリーゲームコンテスト「第9回ウディコン」結果発表!3位が同率2作品となるなど接戦に

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無償のゲーム制作ツール「WOLF RPGエディター」で制作されたフリーゲームのコンテストである第9回「WOLF RPGエディターコンテスト(通称ウディコン)」の結果が、25日に発表された。

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第9回「WOLF RPGエディターコンテスト」結果発表ページ

本コンテストは「WOLF RPGエディター」の作者であるSmokingWOLF氏が主催・運営しており、年1回開催されている。コンテストの順位は一般投票をもとに決められる仕組みで、投票者は「熱中度」「斬新さ」「物語性」「画像/音声」「遊びやすさ」「その他加点」の6つの項目で任意の作品を点数評価し、これを集計して項目ごとの部門における順位と、総合順位が決められる。

今年も65作品もの作品が応募され、有効投票者数は467名、のべ評価作品数は4,741作品と、大きな盛り上がりを見せるイベントとなった。総合順位における上位作品は以下の通り。今年は上位が接戦となり、3位は2作品が同率ランクインとなった(以下、部門順位の記載は同率を含む)。

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1位『夏雲の島の宝船』:小さな無人島を冒険し、5つの宝を集めるパズルアクションゲーム。熱中度部門と遊びやすさ部門の1位、画像/音声部門の2位なども獲得している

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2位『箱の中のバーディ』:ボールを飛ばして相手にぶつけるゴルフ形式バウンドボールアクションゲーム&ADV。斬新さ部門と物語性部門の1位、画像/音声部門の3位、熱中度部門の5位なども獲得

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同率3位『夢遊猫イミテイション』:ケモノ、ショタ、BLなどの要素を含むカードゲーム。その他部門の1位、熱中度部門の3位、物語性部門の5位なども獲得

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同率3位『ひとりぼっちの竜の神話』:サイドビューの戦闘や、主人公とヒロインの二人の豊富な会話などが特徴のRPG。物語性部門の1位、熱中度部門と遊びやすさ部門の2位、画像/音声部門とその他部門の5位も獲得

そのほかコンテストの公式サイトでは、総合順位の上位35作品と各部門の上位20作品の発表、およびすべての応募作品に寄せられたコメントの一部が掲載されている。SmokingWOLF氏による総評にもある通り、「総合順位」と「プレイヤーにとって宝物となる作品かどうか」は別物。コメントなども参考に、気になる作品をプレイしてみてほしい。なお、もぐらゲームスでは第9回ウディコン作品のレビューを早速行っているので、こちらも参考にしていただければ幸いだ。

SmokingWOLF氏によるとウディコンは来年も開催予定とのことで、すでにスケジュールが発表されている。第10回という節目を迎える次回のウディコンにも期待したい。

SMILE GAME BUILDERで楽しむゲーム制作 第9回:坂本昌一郎『たそがれのひ』③

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※本記事は、1月7日より開始した「SMILE GAME BUILDER」制作実演の連載です。

フリーゲーム作者による「SMILE GAME BUILDER」制作実演連載が開始 完成作はダウンロードして遊べる!

Qpic『スーパーフックガール外伝』 制作連載 2 / 3 / 完成作品ダウンロード
カナヲ『虚毒ノ夢』制作連載 1 / 2 / 3 / 完成作品ダウンロード
坂本昌一郎『たそがれのひ』制作連載 1 / 2


こんにちは! 「たそがれのひ」を制作しました、坂本昌一郎です。

前回までを振り返って

連載第一回ではゲームの公開と内容の紹介、第二回ではシナリオの作り方とカメラ演出について詳しく説明しました。作品のテーマは、「冒険」「プレイヤーごとに体験が変わる」「バッドエンド」。すべては最期に起きる悲劇を描くため、モブキャライベントひとつとっても仲間が会話し、プレイヤーに問いかけ、さりげなく伏線を散りばめ、2つのルート分岐を作り、たくさんの選択肢を用意することでプレイヤーがロールプレイできる。そんなゲームを目指しました。

今回はシステム的な工夫の解説と総まとめを行いますので、最後までどうぞよろしくお願いします。(以降、大きなネタバレを含みますのでご注意ください)

システム紹介

「たそがれのひ」の主なシステムから、工夫7点とその作り方を紹介します。

(1)ワープゾーン(イドの井戸)

大きな世界を探索するゲームなので、移動がおっくうになりがち。そのため、井戸を調べると専用のワープゾーンが開通する、フィールドを行き来するための世界「イドの井戸」を用意しました。これはフラグを立てて行き来できるようにするだけで、とても簡単な構造です。
 
参考地図

(2)フィールドシンボルエンカウント

「Smile Game Builder」では限られた区間でエンカウントする敵を変えられないため、あえて固定シンボルエンカウントをあちこちに配置し、任意で戦えるという仕組みにしました。同じイベントをたくさん用意するとあとあとの修正が大変ですから、エンカウントパターン用スイッチを入れて自動イベントを呼び出す仕様に。

処理内容は、エンカウントエフェクトを表示後、変数ボックスに0~100の値をランダム代入。代入された値を参照して戦う敵グループを決定し、最後に同様の仕組みで戦闘後に入手するアイテム決定される……というもの。
 
はじっこイベント
 
エンカウントイベント

(3)ランダム宝箱

フィールドにはランダム宝箱(ゲーム中では遺物と呼称)を隠してありますが、管理を容易にするためにスイッチを使って宝箱イベントを呼び出すことで実現しました。処理はエンカウントとほぼ同じ。この仕様でプレイヤー毎に手に入るアイテムが変わるので、プレイごとに遊び方も変わるでしょう。

(4)マップ毎の固定カメラ演出

「Smile Game Builder」は主人公がいる位置によって固定カメラを切り替える仕組みが搭載されてませんので、自作しました。まず、マップに来た瞬間に起動する自動イベントで固定カメラを設定します。その後、マップでカメラを切り替えたい位置にイベントを配置して切り替え。ここでカメラ状態を指定しないと、セーブ&ロードでカメラが元に戻ってしまいます。そのため、初期起動自動イベントにカメラ状態を見る仕組みも用意することで実現しました。
 
固定カメラ
 
固定カメライベント

(5)戦闘バランス

せっかくのRPGですから、戦闘もガッツリ作りたいですよね。今回は戦闘バランスを取りやすくするためレベルを考慮せず、装備を集めて工夫すれば勝てる仕様にしました。具体的には「敵ランク」と「装備ランク」を対応させることで、敵ランクに合う装備さえ持ってれば倒せるように調整しています。
 
装備ランク
 
敵を倒すと確率でランク対応装備をドロップすることで、「敵を倒せば強くなる」と表現できます。ちなみにレベルアップで上昇するのはHPとSPのみですが、これは「全滅するまでにかかるターン数が増える」ことに繋がりますので、完全にレベルの意味がないというわけではありません。

(6)おまけダンジョン

やっぱりRPGを作るなら、思いっきり敵とドンパチしつつお宝を探してダンジョン深層へ潜るパートも作りたいと思い、ストーリーとは別個に遊べる「たそがれの迷宮(砂漠の遺跡)」を用意しました。全16階層の長大な高難度ダンジョンです。
 
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ここでは最大6体の敵とランダムエンカウント、強敵とのシンボルエンカウント、複雑な迷路を乗り越えつつ、各地に配置された宝箱を探し、パーティを強化しながら4体の大ボス・4体の超強力な隠しボスを撃破して貴重なお宝を手に入れながら、最深層を目指すことになります。

シナリオ進行上、パーティ2名もしくは3名の状態で挑めますので、ぜひ腕に覚えがある方は2名(セロ・ヴィオラのみ)で挑戦してみてください。きっとスリル満点のハック&スラッシュが楽しめるでしょう。

(7)モンスターの行動パターン

戦闘中、敵キャラはランダム行動のほか、行動ターン数を指定することで確実に指定行動を行わせることが可能です。HPやSPも条件に加えられますので、組み合わせると「HP49%未満のときに行動パターンが変わる」などの行動が作れます。これはボス戦でとても役に立ちますから、ぜひ使ってみてください。
 
行動パターン

制作を終えて

紹介したいことはまだまだ山ほどありますが、このへんにして制作を終えての感想を。

RPGを完成させたのは実は初めてでして、今回はとても良い経験になりました。フィールドシンボルエンカウントや、ランダム宝箱などの変わった仕組みを取り入れつつ、シナリオもルート分岐を用意した上、別個に遊べるダンジョンもありますので、実質的に3本の短編RPGを作ったような気持ちです。制作時間は約600時間。

知人にテストプレイして貰った際は、とにかくフィールド探索の自由度が高いゲームなので、どのイベントがフラグになってるかわからない等の指摘がありました。なので、必須イベントは必ず通過するよう誘導するなどの修正を細かく行ったのが大きな変更点でしょうか。

本来はもう一人の仲間として、「お鈴(りん)」というキャラがいたのですが、キャラを描ききることができずに削ったのが心残り。セロ(Cello)、ヴィオラ(Viola)、トラバス(Contrabass)、お鈴(Violin)と、弦楽器でパーティの名前を揃えたかったのですが……。

シナリオ部分も、なるべく状況説明を嫌味にならない程度に入れたり、ルート別に相互補完するよう工夫しました。例えば、オープニングイベントで登場するレベックとシターンがその後どうなったのか……など。気付きましたか?

とくにシナリオは完成させると物語を俯瞰で眺めて全体バランスを取れるようになることに気付き、起承転結、序破急とはなんなのか――構成というものの一端に触れられた気持ちでいます。

また、「Smile Game Builder」で一番楽しかったのはカメラ演出です。カメラひとつでゲーム画面の印象が大きく変わる。これが面白くて、イベント毎にひとつひとつ、丁寧に手付けでカメラを動かしました。

ゲームを自分で実際に作ると、既製品に触れたときにより大きな感動を得られるようになります。今回はカメラ演出とシナリオ構成という視点が増えました。シナリオ、システム、画面デザイン、カメラ演出、キャラ演技、音声、音楽、効果音――まだまだありますが、こうしてより感動できる要素が増えると、ゲームの楽しさがどんどん倍増していきます。ちょっとした短編でも構いませんので、私の連載を通して「Smile Game Builder」に興味を持ち、かつゲームを作る楽しみに触れるきっかけになればそれ以上の喜びはありません。

ゲーム制作はすごく楽しい! これを読んだあなたも是非ゲームを作って、その感動に触れてみてくださいね。

おまけ

ここまで読んでくださったあなたに隠し要素をプレゼント。町の学校から右へ回り込んだところにある、階段を上がった奥にある木を10回調べてみてください。便利なアイテムがきっと見つかることでしょう。お読み頂き、ありがとうございました!
 
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ランダム配置であなただけの脱出劇が描かれるフリーホラーゲーム『影廊』鳴り響く死の音色から逃げ切れるか

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もぐらゲームスで多く取り上げられてきたフリーホラーゲーム。中でも見下ろし型の2Dホラーアドベンチャーは根強い人気があり、ストーリーや謎解きといったホラー以外の部分にも注目された作品が多い。一方で3Dのフリーホラーゲームは、日本では開発難度の高さやコストの面などから希少なものとなっている。
 
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『影廊』は一人称視点で進む、和風の3Dフリーホラーゲームだ。暗い屋敷の中で能面をかぶった徘徊者に捕まらないように、屋敷のどこかにある「勾玉」を回収して出口を目指すという内容になっている。あまりの恐さに、開始数分で進められなくなる方も少なくない。その恐怖の味をお伝えしていこう。

古代より人間は暗闇を恐れた

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プロローグ画面。すでに怪しげで、臨場感がある。
 
ひぐらしが鳴く夏の夕暮れ。路地の入り口に立ち、冒険心をくすぐられた主人公は奥へと入り込む。いつの間にか入り組んだ回廊のある屋敷に閉じ込められており、徘徊者に見つからないように探索していく。
 
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緑色に光る「勾玉」を5つ集め、出口付近で捧げると脱出への扉が開く。
 
屋敷には様々なアイテムがある。周囲を照らせる「ライター」しか初めは持っていないが、遠くまで照らせる「ハンドライト」や出口の方向がわかる「コンパス」など、上手く使っていこう。
 
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安全地帯となるロッカー。徘徊者が接近したらライターやハンドライトの明かりを消して隠れよう。
 
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地面に置ける「光石」が放つ光は、徘徊者に感知されない。
 
光石を置いてロッカーまでの道を照らすことで、いざというときに隠れやすくなるだろう。また「鍵」を必要とする扉の前で肝心の鍵を持っていない場面でも、扉の近くに光石を置くことで未探索エリアへの目印としても使える。

姿は見えないが、何かが近づいている

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不気味な回廊をひたすら進んでいく。
 
いきなり怪物が飛び出してくるような場面はないので、ビックリ系のホラーが苦手という方は安心してほしい。すべての敵は何らかの音を発しており、それが互いの距離を知らせる手がかりとなる。徘徊者が鳴らす音を聞いて身を潜める光景は、命がけのイス取りゲームのようだ。
 
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シャンシャンと鈴を鳴らしながら、音と光に反応して探しに来る「神楽鈴の徘徊者」
 
シャンシャンと鈴の音が聞こえたら、手元の明かりを消して部屋の中でじっとしていよう。あるいは発見される前にダッシュでその場を離れるという手もある。他にもドタドタと高速で移動する「走り廻る徘徊者」もいて、その足音は他の物音を寄せ付けないほど響き渡り、視界だけを頼りに襲い掛かる敵だ。
 
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泣きながら居座る「泣き声の主」
 
「泣き声の主」は勾玉の近くにいることが多い。強い光を当てずに、しゃがみながらゆっくりと移動すれば、よほど接近しない限りこちらに気付くことはない。この敵は音に敏感で、「爆竹」を鳴らせばその方向に誘導できる。しかし爆竹を鳴らすと、他の徘徊者を引きつけてしまうかもしれないというリスクを負う。
 
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敵がすぐ近くにいると、ろうそくの炎が真っ赤に燃えて揺らめく。
 
『影廊』には、パターン通りに動けば必ず脱出できるといった完全な攻略法はない。なぜならゲームを開始するたびにマップが一部変わったり、アイテム配置もバラバラになったりするからだ。暗い部屋の中でじっと息を潜めているときに、徘徊者が気まぐれにガチャリと扉を開けることもある。見つからないことを祈る瞬間、心臓が高鳴るほどのじわじわとした恐怖が迫るのである。暗闇を希望の光で照らしながら、あなただけの脱出劇を繰り広げてほしい。

[作品情報]
タイトル:『影廊』
制作者:城間一樹
クリア時間:30分程度
価格:無料

ダウンロードはこちら
http://www.freem.ne.jp/win/game/15097


聖剣伝説2リスペクトのフリゲARPG『私が魔王になる!』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題はフリーゲームのアクションRPG公開など6本です。

アクションRPG『私が魔王になる!』公開

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アクションRPG『私が魔王になる!』が30日、フリーゲームとして公開された。

六柱の魔王が支配する世界を舞台に、魔王城から追い出された魔王サタンの娘ベルが、力を証明して城へ戻るため各地の魔王へ挑むという作品。剣技や魔法によるさまざまなスキル、ジャンプやバックステップ、防御といったアクションを駆使して戦っていく。魂石(ソウルストーン)と呼ばれる石を装備することで、使用するスキルや特殊能力などをカスタマイズできるのも特徴だ。

それぞれの魔王が待ち受けるダンジョンにはさまざまな仕掛けが施されており、マップ上に散りばめられた宝箱を探すといった探索要素もある。多彩な攻撃を仕掛けてくる魔王とのバトルも見どころ。作者のラテスカ氏によると、アクションRPG『聖剣伝説2』をリスペクトしているという。

オートリ電子、横スクロールシミュレーションRPG『MagicScrollTactics』C92体験版公開

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同人ゲームサークルオートリ電子は1日、横スクロールシミュレーションRPG『MagicScrollTactics』C92体験版のWeb公開を開始した。PCおよびスマートフォン向けのリリースが予定されており、体験版はPC版が公開されている。

サイドビューのステージで戦うシミュレーションRPG。高所からの攻撃でダメージにボーナスが付くといった横スクロール型であることを活かした要素や、ツリー形式によるアビリティ習得などが特徴となっている。体験版では体験版用のステージ1つをプレイすることが可能。コミックマーケット92(夏コミ)で頒布されたバージョンからは、導入の会話パートの追加、簡単な英語対応、軽微なバグの修正が施されている。

クロラロラ、ノベルゲーム『ロボットチェス』体験版バージョン2公開

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クロラロラは31日、ノベルゲーム『ロボットチェス』の体験版バージョン2を公開した。公称プレイ時間は約3時間半。

天使、悪魔、人間という3つの種族が住む大陸を舞台に、大陸の覇権をかけて行われる人型機動兵器による戦い「ロボットチェス」をテーマとした作品。本体験版では本編冒頭をプレイできる。主に描かれるのはロボットチェス開始前日から開始までだが、最弱とされる人間族が遭遇する絶望的な事態やそこからの急展開など、本体験版の範囲でも大きな見どころがあり、今後の展開も楽しみな作品だ。

従来より公開されていた体験版からは、エクストラストーリー「泣いた赤騎士」が追加されている。また、コミックマーケット92(夏コミ)で配布されたバージョンからは設定資料が追加されている。

弾幕STG『東方天空璋 〜 Hidden Star in Four Seasons.』委託販売開始

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上海アリス幻樂団の弾幕シューティングゲーム『東方天空璋 〜 Hidden Star in Four Seasons.』のパッケージ委託販売が31日に開始された。

「東方Project」シリーズ第16弾。幻想郷の各地で季節がおかしくなるという異変が描かれる。今回のプレイヤーキャラクターは博麗 霊夢、日焼けしたチルノ、射命丸 文、霧雨 魔理沙の4人。制作発表時は「氷の妖精であるチルノが日焼けをする」という衝撃的な設定も話題となった。

システム的にはメインとサブ、2つの季節を装備するという要素が特徴で、メイン季節はキャラクターごとに固定。サブ季節は任意に選ぶことができ、「季節アイテム」を取ることで強化。自機の後ろにオプションとして配置され、これを「解放」することで弾消しなどの効果を発揮することもできる。

STG『ディアドラエンプティ』PlayStation 4版リリース

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ゲーム制作サークルふろーずんおーぶのシューティングゲーム『ディアドラエンプティ(DiadraEmpty)』のPlayStation 4版が31日に配信開始された。パブリッシャーはメディアスケープ株式会社。

少女と小竜が幻想の大空を駆け巡る2Dシューティングゲーム。サイドビューの広大なステージで全方位から現れる大量の敵を、ショットや、近接攻撃と高速移動を行える光の翼「ウィング」などを駆使して倒していく。ゲーム開始時にショットのタイプなどを選べるほか、ステージクリア後には敵を倒すと入手できるコインを消費してショットやウィング、スピードなど任意の項目をパワーアップさせることが可能と、攻略の自由度が高いのも特徴となっている。

オリジナルは2008年にリリースされたPC版。PlayStation 4版では画面のワイド化やゲームバランスの調整、新装備の追加などが施されている。

ノベクタクル、『ファタモルガーナの館』オリジナルサウンドトラック新装版の委託販売が開始

ノベクタクルのノベルゲーム『ファタモルガーナの館』のオリジナルサウンドトラック新装版の委託販売が31日に開始された。Amazonでの通販も開始されている。

従来より販売されていたサウンドトラックのロットアップに伴うもの。これまで紙ジャケット2部に分かれていたサウンドトラックが4枚入りケース1つにまとまり、価格も変更となった。また、ジャケットデザインやディスクデザインも一新されている。収録楽曲は従来と同じで68曲。

主人公は喋るシマウマ!?異色にして王道の動物SFフリゲRPG『TAIGA』

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RPGといえば、中世西洋風のファンタジー世界を舞台に、年頃の少年少女が選ばれし勇者として、世界を滅ぼそうとする魔王を倒すべく冒険を繰り広げる…というような展開はよく見かけるものだ。国民的ヒット作『ドラゴンクエスト』などが打ち立てたある種の「王道」として、この文脈をすでに前提のものとしたり、逆手に取ったりした創作も数多く見られるようになった。

しかしそうした文脈とはまるで真逆を行くような、一目見ただけで忘れられない異彩を放つ作品が7月31日にリリースされた。
その作品の名は『TAIGA』(タイガ)。コロー氏とデグー氏の2人組で制作された”動物SF”RPGだ。

あまりにも人間らしすぎる動物たちの世界

本作の特色は何と言ってもキャラクターが全て動物という独特の世界感だろう。
主人公の「タイガ」からしてしゃべるシマウマであるし、その師匠役である「エト」はしゃべるオオカミ。他の登場人物ならぬ登場動物たちも例外なく人語を介する存在だ。
 
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渓谷でエトに戦闘訓練を受けながら暮らしていたタイガは、卒業試験となる洞窟探検の最中、狼の姿をした黒い影に襲撃される。
エトにかばわれながらも追いつめられたタイガは、世界を実効統治する貴族「ハリ家」に救出され、そこから成りゆきでハリ家の私設救出部隊「マイト・N」部隊へ参加することになる。
 
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しかし部隊の創設の目的や細かな任務の内容ははぐらかされたまま。
初の任務で向かった先の街はハリ家の統治の及ばない自治都市であり、自身ら救出部隊こそが外敵を招くと言われ、またかつてハリ家が太陽へと追放したという神「いぬあく様」が信奉されており、救うべき住民からは良い視線を向けられない。
そして、いぬあく様の存在はタイガを襲撃してきた黒い影とも大きな関わりがあることが発覚していく。
 
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荒廃した大地、権力闘争、難民、宗教…『TAIGA』の世界を取り巻くものは緑豊かな野生ではない。
お決まりパターンの勧善懲悪とも、「しゃべる動物たちが暮らす」ということから連想されるような牧歌的な光景とも程遠い、泥臭い人間的な世界を目の当たりにしていくことになる。
しかしそのような世界の中にあるからこそ、気弱ながらにも純朴に意思を貫こうとするタイガの存在が強く映えるといえるだろう。

「メカニカ」をカスタマイズし、死闘を勝ち抜け!

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『TAIGA』の戦闘システムの特徴として、サイドビュー・カウントタイム方式が取られており、メニューから「メカニカ」と呼ばれる機械に、5つの「法石」をセットすることで戦闘中に選択可能なコマンドをカスタマイズすることができる。
コマンドはそれぞれ行動に消費するSPや、セットすることで得られる能力値補正が異なる。SPはターンごとに一定量回復するほか、「チャージ」の法石やアイテムなどでも回復可能だ。
 
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SP消費の大きなコマンドばかりをセットしていても、再度SPが溜まるまで行動が起こせなくなるだけでなく、「防御」や「アイテム」といった基本的なコマンドを外すことになるため戦闘中の柔軟性を欠くことになる。メンバーの得意分野や担当割り、SPの配分を考えて各コマンドをセットしておく事前の戦略が重要だ。
特に「防御」コマンドのダメージカットの効果はしばらくの間持続するので、一撃が強力なボス敵相手にすぐやられてしまうという場合は活用してみよう。
 
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新たな法石はフィールド上の各所で拾うなどして入手できるが、ストーリーの展開上、後から戻ってアイテムを探しなおしたり、自由に戦闘して育成を行うことができない。突発的な戦いに備え、訪れたエリアは念入りに探索し、戦闘する機会がある時は確実に経験値を積み重ねて地力をつけていくようにしよう。
行き詰った際に少し戻ってやり直せるように、セーブデータも複数個に分けて細かくつけておくのもよいだろう。

なんのかんの言っても愉快な奴らがたくさんいます

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ハードな展開の一方で、主人公のタイガやマイト・N部隊の仲間たちである「あおへび」「マンバル」「クリム」などをはじめ、一癖も二癖もある登場動物達の織りなすコミカルな会話劇も本作の見所だ。
とりわけ随所で繰り出されるタイガの目がすっぽ抜けた表情は漫画的で印象に残りやすい。
 
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※こんな顔。

シリアスな中にもコメディが存分に織り込まれており、会話を追っていくだけでも楽しく、重苦しい空気が漂う中での清涼剤となってくれる。
苦悩もあれば、涙もあり、笑いもある。動物の姿をしていながらも、そこに描かれた人間的な感情の普遍性が本作を王道たらしめんとしている理由だといえるだろう。
 
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本作は三部作構成が予定されており、現在は第2章までがプレイ可能。続編は誠意製作中となっている。タイガの進むべき道がどうなっていくのか、今後の展開に注目だ。

[基本情報]
タイトル: TAIGA
制作者: コロー&デグー
クリア時間: 9時間~
対応OS: Windows
価格: フリーウェア

↓ダウンロードはこちらから
http://taigagamedaaaaa.blog.fc2.com/blog-entry-49.html

(ふりーむ)
https://www.freem.ne.jp/win/game/15364

(フリーゲーム夢現)
https://freegame-mugen.jp/roleplaying/game_6260.html

将棋少年が主人公の青春伝奇フリーノベル『夏ゆめ彼方』公開 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は将棋をモチーフにした青春伝奇ノベルゲームの公開など6本です。

ペットボトルココア、ノベルゲーム『夏ゆめ彼方』公開

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同人サークルペットボトルココアは7日、ノベルゲーム『夏ゆめ彼方』をフリーゲームとして公開した。公称プレイ時間は3時間程度。

ノスタルジックな風情のある田舎町が舞台の、夢をテーマとした作品。将棋のプロ棋士だった父が亡くなってから塞ぎ込んでいた小学生の主人公がある夏の日、「神様」を自称する巫女服姿の少女と出逢ったことから物語が始まる。少女との交流を通してプロ棋士になるという自分の夢を思い出していく少年の姿、そして家族や友人達との日々が描かれていく、青春・将棋・伝奇といった要素が絡み合った作品となっている。

選択肢によるシナリオ分岐もあり、夏の田舎を舞台とした伝奇ノベルゲームらしい切なさを感じさせるシナリオや、小学生が主人公らしい朗らかな印象のシナリオというように、それぞれに趣のある複数のシナリオを楽しめるのも見どころだ。

ののの茶屋、探索アドベンチャーゲーム『アイらんど』公開

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ののの茶屋は4日、探索アドベンチャーゲーム『アイらんど』をフリーゲームとして公開した。

目が覚めると無人島に居た主人公が、島からの脱出を目指すという作品。釣りや採取などでアイテムを集めて新たなアイテムを作り出したり、夜になると襲ってくる謎の敵を撃退しながら脱出手段を模索していく。どんどん新しいアイテムを作成でき、全体的なプレイボリュームもコンパクトにまとまっており、テンポよく楽しめるゲームとなっている。

サンドボックス2Dアクションゲーム『バグリア』公開

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オンラインマルチプレイ対応のサンドボックス2Dアクションゲーム『バグリア』が1日に公開された。マルチプレイも含めてすべて無料でプレイ可能。将来的には便利機能を追加した有料版を販売予定だが、その際は無料版とも通信が可能な設計となる予定で、無料版の公開も継続されるとのこと。

ちょっとしたことで「バグ」が発生する世界「メモリア」が舞台の作品。自動生成されたワールドで、素材を採掘してアイテムを作ったりと自由に遊ぶことができる。文字のタイルを決められたパターンで並べることでさまざまな効果が発生する「呪文(グリッチャント)」や、世界のどこかにバグの塊が出現する地震のような現象「メモリーストリーム」などの存在が特徴。呪文のパターンはワールド生成時にランダムで決まる。呪文の効果により画面の表示が異常をきたしてしまうといったこともある。

「アイコン素材・RPG定番アイテムセット」ダウンロード販売開始

ゆきはな氏によるイラストアイコン素材集「アイコン素材・RPG定番アイテムセット」のダウンロード販売が開始された。

RPGの定番アイテムをモチーフにした素材を22種類収録しており、ファイル形式はPNGおよびPSD。加工・改変可能で商用利用も可能だが、企業での利用は不可。そのほか詳細な利用条件等は販売ページを参照してほしい。

「UI効果音素材集」ダウンロード販売開始

斑鳩より7日、「UI効果音素材集」のダウンロード販売が開始された。

カーソル移動、決定、選択、やり直し、スワイプ等のユーザーインターフェイス向けの効果音を172個収録した素材集。なお、同サークルからはジングルや効果音、BGMの素材集もリリースされている。

RPGツクールMV用ゲームウィンドウ作成ツール「MADO -WINDOW BUILDER-」発売

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株式会社KADOKAWAは7日、ゲームウィンドウ作成ツール「MADO -WINDOW BUILDER-」を発売した。

ゲーム制作ツール「RPGツクールMV」専用の補助ツール。あらかじめ用意されているプリセットの中から枠と背景、コーナーのパーツを選ぶことでメッセージウィンドウなどのゲームウィンドウを作成することが可能。組み合わせて使える50テーマ150種類のパーツデータが同梱されている。また本ツールを導入することで、ゲームウィンドウの表現の自由度を向上させるRPGツクールMV用のプラグインも利用可能となる。

4th cluster、遠い未来の惑星が舞台のスマホRPG『StarMined』をTGSへ出展 ほか ~今週のフリゲ・インディーゲームトピックス

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本コーナーでは筆者や編集部がピックアップした、ここ1週間のフリーゲームやインディーゲームの話題を毎週土曜日にお届けします。今週の話題は東京ゲームショウのインディーゲームコーナーへの出展情報など12本です。

4th cluster、東京ゲームショウ2017にてスマートフォン向けRPG『StarMined』をプレイアブル展示

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合同会社4th clusterは13日、開発中のスマートフォン向けRPG『StarMined』を東京ゲームショウ2017のインディーゲームコーナーへ出展することを発表した。

人類が宇宙に進出した遠い未来、廃墟の惑星を舞台に、立ちふさがるロボットや異形化した動物などの敵を倒しながら探索を進めていく作品。スマートフォンに最適化したダンジョン探索システムと、武器の組み合わせが重要になる戦闘システムにより「探検のワクワク感」を実現したという。

東京ゲームショウでは冒頭までのシナリオをプレイ可能な最新のβ版が試遊展示される。また、東京ゲームショウの会期後にはiOS TestFlightを利用したクローズドβを開始するとのこと。

ハードコアアクション『常世ノ塔』のセカンドトレーラーが公開、東京ゲームショウ2017でプレイアブル展示

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インディーゲーム開発サークル//commentoutは12日、開発中のアクションゲーム『常世ノ塔』(関連記事)のセカンドトレーラームービーを公開した。同サークルは東京ゲームショウ2017のインディーゲームコーナーに出展予定で、現在の開発バージョンの試遊展示や各種ノベルティの配布などが予定されている。

『常世ノ塔』は、毎日サーバー上で自動生成される高難易度のステージをユーザー同士で競い合いながら踏破していく作品で、「ハードコアローグライクアクション」と謳われている。東京ゲームショウ2017では新たな操作キャラクターを実装し、ステージ構成や魔法、敵モンスターなどが大幅にパワーアップしたバージョンでの展示となるとのこと。

Reminisce、東京ゲームショウ2017にて3Dアクションゲーム『空棲精神性 レゾナンス / コンフリクタ』をプレイアブル展示

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インディーゲームスタジオReminisceは、3Dアクションゲーム『空棲精神性 レゾナンス / コンフリクタ』を東京ゲームショウのインディーゲームコーナーへ出展することを発表した。

「インタラクティブミュージック×ハイスピードアクション」を謳い、プレイヤーの行動によりサウンドが奏でられ、戦局に応じて楽曲が変化していくのが特徴の作品。2016年末にコミックマーケットでリリースされ、現在Steam配信が予定されている。東京ゲームショウではSteam版の追加コンテンツ『コード:トランセンデンス』が試遊可能。

遺跡探索RPG『ふうらい奇譚』ダウンロード版公開

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フリーゲーム制作サークルミナプラスは10日、探索RPG『ふうらい奇譚』のダウンロード版を公開した。本作は7月にブラウザ版が公開されていたが、今回のダウンロード版公開によりローカルでのプレイが可能となった。

主人公の青年フェイとその妹、母、祖父という、冒険者業をしている家族が古代の遺跡に挑むというストーリーで、探索を進めていく中でさまざまな出会いや出来事が描かれる。公称プレイ時間は10時間程度。

オリエンタルな雰囲気をもつキャラクターグラフィックや、水彩調の1枚絵によるマップ、墨絵調の敵グラフィック、イベントシーンに用意されたスチル画像など、美麗なアートワークが目を惹く作品。兄さん大好きっ子の妹や若々しくてノリのよい母など仲の良い家族の息の合った掛け合いも見どころで、戦闘時や一部シナリオなど、ボイスによる演出も魅力となっている。

謎解きアドベンチャーゲーム『マジョのシマ』Steam配信開始

COCOSOLAは15日、謎解きアドベンチャーゲーム『マジョのシマ』のSteam配信を開始した。スマートフォン向けに7月にリリースされた作品のPC版となる。

ドット絵で表現された幻想的な孤島の町を舞台にした作品。突然現れた魔女に、魔女の「盗まれた壺」を探し出さなければ命を落とすという呪いをかけられた主人公が、島を探索しながら壺を探し、魔女の秘密に迫っていく。

シミュレーションRPG『ガーデンテイル』Steam配信開始

PLAYISMは13日、シミュレーションRPG『ガーデンテイル』のSteam配信を開始した。PLAYISMのサイトでも配信されており、いずれも配信開始から1週間は10% OFFセールが実施されている。

同人ゲームサークルボニョンゲームズが開発した作品で、マップ上に爆弾のような植物「ボニョン」が生えているのが特徴。ボニョンは一定のダメージを与えることで爆発し、爆発の範囲内のユニットにダメージを与える。敵味方を問わず影響を受けるボニョンを上手く使いこなすことが攻略の鍵となる。

パズルゲーム『ピタゴラスの永久機関』Android/iOS版リリース

丸ダイス氏は、パズルゲーム『ピタゴラスの永久機関』のAndroid/iOS版をリリースした。基本無料で、クリア後の追加ステージの解放と広告削除が課金要素となっている。

3Dで描かれたステージ上でスイッチを押したり物を動かしたりして、さまざまな仕掛けを使いこなして“永久機関”を作っていく作品。40以上のステージが用意されている。

「デジゲー博2017」参加サークル一覧公開

デジゲー博準備会は14日、11月12日に開催予定の同人・インディーゲーム展示・即売会「デジゲー博2017」の参加サークル一覧を公開した。

今回より会場を拡大しているが、前回を越える申し込みがあり、抽選が実施されたとのこと。参加サークル数は240となった。

「第13回ふりーむ!ゲームコンテスト」応募受付開始

フリーゲーム投稿サイト「ふりーむ!」は13日、第13回ふりーむ!ゲームコンテストの開催概要を発表し、応募作品の投稿受付を開始した。

毎年開催され、12年目を迎えたゲームコンテスト。応募作品の投稿は12月31日24時まで受け付けられ、応募作品は10月以降はふりーむ!でのみ配信といった参加条件がある。

コンテストの選考はふりーむ!の選考委員が行い、2018年4月中~下旬に受賞発表が行われる予定。最優秀賞や優秀賞のほか、多数の部門賞が設けられ、さまざまな賞品が贈られる。参加賞も用意されている。

「ニコニコ自作ゲームフェス2018」開催概要発表

ドワンゴは13日、ニコニコ自作ゲームフェス2018の開催概要を発表した。

第8回目を迎えるゲームコンテスト。前回は募集作品がゲーム投稿サイト「RPGアツマール」へ投稿可能な作品(「RPGツクールMV」製作品など)に限定されていたが、今回は「RPGアツマール部門」という一部門でRPGアツマール投稿作品を募集するようになり、あらゆるゲームが対象の「一般部門」が別途設けられた。そのほか計5つの部門が用意され、部門ごとに10万円の賞金が用意されている。

ゲームの募集は12月1日より開始され、募集締切は2018年1月8日。2月11日~12日に開催される「闘会議2018」で投稿作品を紹介予定。

「ティラノゲームフェス2017」エントリー作品決定

ノベルゲーム制作ツール「ティラノスクリプト」「ティラノビルダー」で制作されたゲームのコンテスト「ティラノゲームフェス2017」のエントリー作品が決定した。エントリー作品は特設サイトよりプレイ可能。

2017年1月1日以降に公開されたオリジナル作品を対象に作品募集が行われ、158作品がエントリーされた。この中からグランプリ、準グランプリ、佳作が選出され、それぞれ賞金や賞品が贈られる。結果発表は10月頃の予定。

「Kickstarter」が日本のクリエイター向けのサービスを開始

クラウドファンディングのプラットフォーム「Kickstarter」は13日、日本のクリエイター向けにサービス提供を開始した。

日本の銀行口座と身分証明書を使用してプロジェクトを立ち上げることができるようになったほか、KickstarterのWebサイトとモバイルアプリも日本語で使えるようになった。カスタマーサポートやプロジェクトのレビューも、日本語で実施する体勢が整ったという。

1分間に全神経を注ぎ込め。タイムアタック式フリゲシューティング『リミッタミニット』

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1分間。60秒。秒針が時計を一周するその間に、私たちはどれだけの物事を行うことができるだろうか。
例えば徒歩所要時間の1分は歩きの速度を分速80メートルと換算して定められている。パソコンのキーボードのタイピングならば中学校での調査で1分当たりの文字入力数が平均17.4文字とされる。カップラーメンを作るにはあと2分足りない。
 
待つには長く、何かするには少ないような、そんな1分間を過ごすためのゲームとして、質堵(しっど)氏制作の縦スクロールシューティングゲーム『リミッタミニット』を紹介する。

電子空間に潜む敵性プログラムを撃滅せよ

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『リミッタミニット』は電子空間に巣食う敵性プログラムを倒し、制限時間の1分間の間になるべく多くスコアを稼ぐ事が目的となるタイムアタック型の縦スクロールシューティングゲームである。
 
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操作は十字キーで移動し、ショットで敵を倒していくという2Dシューティングゲームのオーソドックスなスタイルとなっている。
ショットはボタンの同時押しにより、3方向に弾を放つノーマルショットの他に、正面に火力を集中させる「ナローショット」と横長のV字型にショットを放つ「サイドショット」の3種類を使い分けることができる。ナローショットおよびサイドショット発射中は自機の移動速度が低速移動状態になるので、位置の微調整に活用しよう。
 
敵の攻撃に当たってしまった場合はペナルティとして残り時間が減算される。残機の概念は無く、即ゲームオーバーになるということは無いが、極力被弾は避けるようにしよう。

やられる前にやる。適度な緊張感と好テンポ

2Dシューティングゲームといえば画面を埋め尽くさんばかりの大量の敵弾を潜り抜ける「弾幕系」を連想する人も少なくないと思うが、本作は弾の量自体はおとなしい部類に入る。しかし代わりに猛烈なスピードで敵弾が飛んでくるため、一瞬でも気が緩めば即座に被弾することになる。
 
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敵からの攻撃を受けないようにするために重要になるのが、ひとつは動き続けること、もうひとつは撃たれる前に敵を倒してしまうことだ。
何しろ時間は1分しかない。敵を素早く倒し、矢継ぎ早に次の敵を出現させていくことがハイスコアを目指すうえで最大のコツといえる。
敵機の周囲に表示される黄色いリングが消えるまでに敵を倒せれば得点が2倍になるため、単純にスコアを得るためにも敵を素早く倒していく事は理にかなった行動となる。
 
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敵を素早く倒すためには、敵の出現する位置を見越し、自機を的確な位置に移動させてショットを当てていく必要がある。そこで威力を発揮するのが真正面に攻撃することができず一見使いにくそうに見えるサイドショットの存在だ。サイドショットはノーマルショットより広い角度をカバーし威力も高いため、画面写真のように左右に分かれて敵が出てきた場合には中央に陣取ってサイドショットを使うことで綺麗に敵を撃破することができる。
 
的確なポジショニングから攻撃方向を定めて敵を切っては捨てていき、そののち放たれた超高速弾を切り返す、というハイテンポな展開が病みつきになる。1分間、また1分間と繰り返しプレイしているうちに時間を食われていること請け合いだ。

動くな、とは無茶をおっしゃる

『リミッタミニット』のもうひとつの特徴として実績要素があり、全ての実績を開放することでスタッフロールを閲覧することができる。
 
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実績のなかにはノーダメージで1分間を耐えきる、出現するアイテムを取り逃しなく回収する、といったもののほか、1分間極力停止し続ける、またはその逆でひたすら移動し続けるといったユニークな条件も存在する。
こと寸分も気が抜けない展開が続く本作。ハイスコアを突き詰めるのに煮詰まった時にはこれらの実績に挑戦すると良い息抜きになってくれるだろう。
 
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わずか1分間の間にシューティングゲームの醍醐味をギュッと詰め込んだ本作。短時間で遊べる作品を探している方に特にオススメしたい作品だ。
 

[基本情報]
タイトル: リミッタミニット
制作者: 質堵
クリア時間: 1プレイ1分、全実績解除15分程度
対応OS: Windows
価格: フリーウェア
↓ダウンロードはこちらから
https://www.freem.ne.jp/win/game/15353

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